BBS2 2009/06 過去ログ



2009/06



春が来た 61
道明 6/30(火) 20:39:27 No.20090630203927 削除
(妊娠!?・・・まさか・・・でも、でも、それならあの人の・・・)

「近頃はやたら薬や電動機器を使って、女を嬲りたがる輩が増えてきた
 馬鹿な奴らだよ、それでは女をオモチャにはできても、真の美しさは引き出せない
 女は可愛がり褒めて育てるもんで、オモチャにするものではない」


「あっ・・嫌!」

老人の二本の指がつんつんと陰核を抓っている



「うん?・・敏感だなぁ、それに声色がそそるように良い・・
 次は、中に入れるぞ・・・・どうだい、この辺りかな?」

「あーーん・・・もう、やめて!」

「此処か?此処なんだ!・・・それにしても」



老人の口が瑞希の乳房を襲う、乳首を吸いたてる

「堪らんなあ・・・あなたが醸し出すこの色情がこんな老人をも・・その気にさせる
 この乳首に、この私が自然と吸い付いてしまう・・・・・・・」

「ねぇ、お願い・・無茶なことは止めてください
 妊娠しているなら・・・お腹の赤ちゃんに・・・・・」

「そうだった・・・妊娠しているんだった
 ふふふふ・・・しかし、飛び切りの良いネタを仕入れたもんだ
 奥さん、あなた・・もしかして、ご主人以外の男がいるね?
 ご主人一人だと、こんなに良い女には到底なれない
 惚れた男がいるんだろう?お腹の子の父親だろうなぁ・・その男が」

「・・・・・・・」

「まぁ、そんなことは・・・我々にはどうでもいいが
 一つ、いいことを教えておいてやろう
 此処では、私をあなたの惚れた男と思って尽すことだ
 それが生き延びる術・・・決して悪いようにはしない
 お腹の赤ちゃんが大事と思うなら、なお更だ・・・・」

瑞希が小さくイヤイヤと頸を振る



「おい、お前・・部屋から出てろ!
 お前にも抱かせてやるから、外で待ってろ
 今から、この奥さんと何年か振りにしっぽりと姦りたいんだ
 奥さん!・・今からが肝心だ、あなたの覚悟を見せてもらう
 この私から、精を一滴でも絞りとれたら・・・・助けてやるよ、必ずな
 奥さんと、お腹の子を賭けて頑張ってみな」


若いチンピラが渋々部屋から出て行く
老人が瑞希を縛り付けている紐を解き始めた
わが身と子を守ろうとする母の白い女体が
老人の巧妙な手管によって蹂躙され、食い尽くされていく・・・


「それにしても・・・この唇といい、この乳房といい・・」

老人の手が唇を撫で、乳房を掴む

「さあさあ・・・奥さん、まずはコレを何年か振りに立たせてみぃ」

春が来た 60
道明 6/29(月) 19:33:46 No.20090629193346 削除
此処はいったい何処?
男たちの言葉使いからして関東地方に違いない
瑞希は暗い部屋のベッドの上で、両手両脚を縛られ裸で人の字に寝かされている

(まったく!!嫌んなっちゃう・・これからというのに、こんな目に遭うなんて)


瑞希は新藤の特命に従った
自己都合の退職届けを出し、江島に接近
やっとのことで掴んだ江島たちの違法行為
その証拠を沖田に知らせた直後、瑞希は此処へ連れ去られた
持ち物や衣服は全て処分され
もしもの用心として、沖田から渡されたGPS機能付きイヤリングも取り上げられた
今となっては、電源のある内に此処の場所を見つけていてくれることを願うしかない

薄暗い天井に頼りない夫の一介の顔が浮かぶ
その夫には新藤の特命のことは、口止めされ何も話していない
夫は、瑞希が毎日、県庁へ出勤しているものと思っている

(夫には・・・・話しておいた方がよかったのかもしれない)


「どんなことになっても、私が保障する」と言ってくれた新藤
 瑞希の肢体の隅々まで夫以上に知り尽くしている男
 いや、心底までも理解して信頼を寄せている上司
 そして、何よりもこれから権力の中枢に昇ろうとする勢いのある男
 ・・・この男の力を信じるしかない

(お願い・・必ず私を助け出して・・新藤本部長!)




「どうですか奥さん・・・・少しは落ち着きましたかな?」

扉が開き、若いチンピラと初老の男が入ってきた


「西の方では警察が大層ご活躍らしいよ、きっと誰かのリークだね?
 おっ!少し顔に灯がさしたみたいだね
 しかし・・・諦めが肝心だよ、警察の捜査は此処までは到底及ばない
 何故かって?
 江島とかいう・・ど素人が、あなたを本物のヤクザに売り飛ばしたんだ
 そのヤクザから我々があなたを買い取った
 我々がどんな組織の人間か・・そんなこと、ヤクザは全く関知しない
 だから、此処が発見されることはないし、助けは絶対に来ないんだ」

「そんな!?」

「でも・・考えてみれば此処もいいところなんだよ奥さん
 これからあなたを磨き上げる・・・高級な商品としてね
 美味しいバランスのとれた食事に高度なエステ、そして十分な睡眠
 そう・・・・
 家庭のしがらみや形ばかりの夫婦生活から開放され、優雅に教養も身につけながら
 知性のある強い男たちと遊ぶ・・・あなたには、快楽の日々が提供されるんだ
 ただし、あなたに価値のある期間だけだけどね・・・・・・・」

「嫌です!家族の元へ帰してください
 あなた方が私に支払った金額以上のお金を必ず用意しますから」

「ほうう・・・あなたには、スポンサーでもついているのかな?
 それは、後でじっくりと話を聴くとして・・・・・」


初老の男の萎びた指が瑞希の乳首を撥ねる

「嫌!やめて・・」

「活きがいいなぁ、奥さん
 こりゃ良い・・あなたをヒロインにして、まずはビデオを創る
 あなたのビデオを見て興奮する男たちを見たくはないかい?
 あなたを抱きたいと、精と金を惜しみなく注ぎこむ男たち
 そう・・・そんなビデオの主演女優が・・あなたなんだ
 じゃ、私が味見させてもらうよ」

初老の男は入れ歯を外し、瑞希の乳首に吸い付く
同時に、瑞希の陰核を指が嬲り始めた

これまでに何人の人妻が、この男の舌と指の洗礼を受けたことか
顔の表情から逝く時の声、そして肢体の色艶からあそこの感度まで
連れてこられた人妻の女体は徹底的に調べつくされるのだ
若い男がニヤニヤしながらビデオカメラを回している

「おうっ・・こいつは面白い・・・・奥さん、妊娠しているね!」







春が来た 59
道明 6/28(日) 21:58:54 No.20090628215854 削除
今年の夏はお盆を過ぎても残暑が厳しい
関西地方は6月上旬に入梅したものの、雨はほとんど降らなかった
冷房の効いた新藤の執務室
新藤は、10月の県議会で副知事へ推薦されることとなり、現在の仕事の整理に追われていた

「美樹ちゃん・・少し休憩しようか?」

「はい・・・では、冷茶をおもちします」


瑞希の後任に秘書となった芝田美樹が、部屋から出て行く
美樹は25才、人事課からの抜擢である
背が高く、髪はロングで才色兼備の女性エリート職員であった
沖田課長が急ぎ足で入ってきた

「本部長!県警がとうとうやりましたよ・・・江島一派を一網打尽
 売春の斡旋容疑で現行犯逮捕との報告がありました
 これも、伊藤さんからの情報提供があってこそですが・・・・」

「おっ、そうか・・これで彼らは全員、懲戒免職処分だな
 それにしても・・瑞希君はよく頑張ってくれたね」


沖田が皮肉な笑いを浮かべた

「それが・・伊藤さんとは急に連絡が途切れてしまって・・・」

「瑞希君と連絡がとれない?」

「はい、江島もなかなかの曲者
 踏み込んだ時には、伊藤さんの姿が見えず
 どうやら、伊藤さんを別の組織に売り飛ばしたようで
 もしそうであれば、探し出すことは非常に難しいと」

「まさか!?そんな・・・」


新藤の言葉は驚いているが、態度は変わらない

「それじゃ、相討ち!ということか・・
 しかし裏の社会に身を売られたんじゃ、余りにも瑞希君が残酷で不憫だ・・・」

「はい・・・しかし、本部長、彼女は両刃の剣、情けは私たちの為にならず
 これも彼女に泣かされた男たちの恨み辛みが、このような結果を生んだと考えることもできます
 それに・・・・私たちにはもう手の打ちようがないかと」


美樹が部屋に戻ってきて、新藤と沖田にお茶を差し出す

この娘の指も白くて透き通るようだ
自然と、新藤の脳裏に慣れ親しんだ瑞希の肢体が浮かんできた
目の前の美樹の身につけている服が消えていく
瑞々しい乳房・・・・そして引き締まったウエスト、しなやかな長い脚
新藤が深い息を吐いた


「ところで、沖田君・・・君の結婚式の準備は万端でしょうね?」

「はい・・・本部長には仲人をお引き受けいただいて、本当に有難うございます
 この歳になって、遼子さんのような女性に廻りあうなんて、私は幸せ者です」

「ほんとうによかった・・君には、これからも私の右腕として頑張ってもらえるように
 昇進のプレゼントも用意している・・・遼子ちゃんを大切に頼むよ」

「勿論です、本部長のご恩には必ずお応えする所存です・・・宜しくお願い致します」

沖田が退室していく
頬杖した新藤の目が自然と美樹に向けられる
可愛くて良い娘だ
背筋を伸ばしパソコンを操作する姿勢
その娘の顔が瑞希とダブル
着ている服がまた・・・消えていく
形の良い乳房に、この男が舐め吸い尽くした茶色の乳首が息づいていた

春が来た 58
道明 6/12(金) 16:53:05 No.20090612165305 削除
「驚いたよ・・・あのご主人がねぇ」

「でも、それで元気になれるんなら・・・あの朝も」

瑞希の話によると
新藤を自宅に招待した翌日の朝、夫の一介は狂ったように瑞希を抱いたという
前日の夜、一介は酒に弱く、新藤を見送ることもできずに寝込んでしまっていた
接待中の新藤と瑞希の遣り取りや振る舞いが、一介の心に嫉妬に似た感情を生みだし
瑞希が新藤に抱かれている妄想に興奮し、勃起したというのだ


「私、その話を聴いて・・・見られたと思ったわ
 主人がいるのに、台所で私を裸にするんだもの・・・・本部長ったら」

「ああ、あの時は私も興奮したよ
 寝ているご主人の前で君を抱く・・・・なんか、急にそんなことをしたくなって」

「ふふふ・・本当にあなたは、我侭気侭な人」


瑞希はその時のことを思い出して笑った
もうこの男は自分の虜
夫よりも1日の中で、長く一緒にいて意識し合う男と女
夫婦以上の・・・・男女の関係
瑞希の唯一の心配は・・・・・遼子の存在

(この男の中で私は・・・・遼子さんを凌いでいるのかしら?)


瑞希は更に新藤に食い込んでいく

「本部長・・私と二人だけのときは、君は付けずに瑞希と呼び捨ててください
 私・・・・そうして欲しいんです」

「それは・・・・職場でもかい?」

「はい・・・・・・・本部長、それで・・」

瑞希の目が言っている・・・・・あなたの女なのよ・・・と


「・・どうした?」

「今夜の遼子さん、かなり怒っていらっしゃるでしょうね?」

「ああ、そうかもしれない、遼子は一途な女だから」
 
瑞希の手が新藤の太腿に伸びてくる
50歳とはいえ、筋力の衰えない男の両脚
その中心・・剛毛に囲まれた男の象徴
その象徴をしなやかな白い指が弄ぶ


「私・・我慢できない・・・
 あなたのこれで突かれている・・・別の女の人の存在」

「瑞希は、独占欲の強い女だ
 他の女とさせたくないのなら・・・常に私の精を搾り取るように、頑張るんだ・・瑞希」

「まあ・・・なんて強い言葉かしら
 ふふふふふ・・・・・じゃ、もう一度、私に下さい、お願い」


瑞希は再び男の怒張に唇を這わす


男は思った
今夜は長くなる・・・・やりたい事をやらせてもらう
そうだ・・・・・・・・この女の処女の穴を奪ってやるんだ
この女は、きっと私に捧げる筈
夫にさえ与えることなど考えていない処女の穴
それを奪う・・どうなる?瑞希

春が来た 57
道明 6/9(火) 18:36:08 No.20090609183608 削除
「あの人、本部長のことを進さん、なんて言って・・・・ああーん」

新藤の手のひらに納まる瑞希の乳房
その乳房を愛撫する指が、勃起し始めた乳首を捻った


「なんだ?・・瑞希、妬いているのか」

「私には渡さない、だなんて・・・もうとっくにこんな関係なの・・・あうっ!」

新藤の指が今度は、瑞希の女陰を責めだした
欲情している女の陰核を剥き出しにして、二本の指で摘み、転がしている


「ねぇ、お願い・・ベッドで・・・・ねぇ、ベッドへ」

立っていられなくなった瑞希は、白いシーツが張られたベッドへと誘う
シーツに顔を擦り付け、臀部を高く突き出す
もう女の女陰は露で光っている
男は両手で女の垂れ下がる乳房を握り締め、滑らかなカーブを下り
女の揺れる腰をしっかと掴む
男の怒張が女の女陰の入り口をこね回している


薄明かりの中、枕元に置かれた携帯電話に着信の灯が燈る
瑞希の夫・・一介からだ
女は携帯電話に手を伸ばし、男はおかまい無しに怒張を突き入れた


「あなた?・・・私、瑞希
 えっ?・・・ふふふふ、そうよ・・・今、本部長にバックから責められているの」

「!!!」

女の言葉に、男の怒張は動きが止まった

「あーん、嫌!・・本部長、激しすぎる・・ねぇ、お願い・・優しくして、お願い」

男は怒張を女陰深く差し込こんだまま動きを止めている


「どーお?あなた・・・少し元気がでた?固くなってる?
 もっと、聴きたい・・・・・・でも、私、演技下手だから
 ええ!もっと聴きたいの・・しかたないわねぇ」

瑞希が振り向き、新藤に催促する
状況がようやく理解できた男の手が、女の乳房を握り潰す


「やめて、痛い!・・・そんなに強く掴んじゃ嫌・・・
 そう・・そうよ・・優しく、撫でるように
 うーん・・・・気持ちいい・・あーん・・・・・・・」

体位が変わる・・・
男が上から被さり、女の首筋に唇を這わす


「くすぐったいわ、もう・・・でも、気持ちいい
 お願い、そのまま乳首を舐めて・・・そう、そうよ
 あっ!・・・・噛んだらダメ、痛い・・・」

男の指が女の尻穴に伸びた


「や、止めて・・そこは!?・・・・えっ、ううん・・なんでもない
 あん・・あん・・うーーん・・あーーん」

男の舌が女陰を嘗め回し、溢れ出た淫汁を指に擦り付けると
少しずつ、男は女の尻穴の中に差し込んでいく
瑞希にとって初めての経験、美乳には汗が滲んでいる
演技ではない女の淫声・・・それが夫の耳に届けられていく

春が来た 56
道明 6/8(月) 18:25:21 No.20090608182521 削除
「未曾有の経済危機からの脱出〜自治体それぞれの挑戦」
 このテーマで開催されている大研修会
 そのメインホールでは、新藤が実践発表を行っていた
 新藤の取り組んでいる「人材育成〜職員の意識改革とその対応」への参加者の反響は大きい
 それは、有力県の筆頭副知事内定者
 そして次期知事選の最有力候補者であるとの情報が流れていたためでもある


「お疲れ様でした」

「ああ、瑞希君ありがとう・・・君のお陰で満足のいく発表ができたよ」


実践発表を終え、ホールから出てきた新藤に瑞希が声をかけた
新藤が進み、その後に瑞希が続く

「あっ・・ちょっと、本部長待って下さい」

振り向く新藤のスーツの肩に、しなやかな手が伸びる
服に付いた糸くずをその手が摘む


「気が付くね・・・有難う」

新藤が微笑む
そして瑞希が笑顔で応える
その様子を柱の陰から見つめている女性がいた


新藤と瑞希は研修会場の高級ホテルに宿泊している
公費の旅費ではとても泊まれないホテルだが、新藤は差額を自己負担しても意に介さない
新藤は資産家だ
県職員として得る所得より、個人の財産収入の方がはるかに優っているのだ
夕食の後、今夜も新藤は瑞希をラウンジに誘っている
二人は甘いカクテルを飲み談笑していた
カウンター席の奥に座っている女性が新藤に近づいてくる

「進さん・・・楽しそうですね」


瑞希が女性の顔を見て俯いた
そして、新藤に握られていた手をそっと離す


「遼子じゃないか・・・・どうして此処に?」

「私もたまには生き抜きをと・・・それで追っかけて来ちゃた
 でも・・・お邪魔のようですね、進さん・・・・」

「そんなことないよ・・・・どう?これから私の部屋で飲みなおそうか」

「それより、進さん・・・こちらの綺麗な方はどなたですか?」

「ああ・・私の秘書で瑞希君・・いや伊藤さんだ」

「そうですか・・秘書の伊藤瑞希さん」


遼子が瑞希に鋭い視線を送る
瑞希は流石に穏やかでない
なぜこの場所にこの女性が?
感の鋭い瑞希は思った・・・・この人は私と新藤の関係を疑っている


「進さん・・・こんな綺麗な方がいつも部屋にいらっしゃるのなら
 随分とお仕事が楽しいでしょうね・・・・・・手を握ったりして」

「どうしたんだ、遼子
 疑っているのか・・・ばかだなぁ
 瑞希君の手相を視てあげていたんだよ」

「いいんです・・・そんな言い訳
 今日は帰ります・・・でも、私・・この人には進さんを絶対に渡さないから」


こんな場面になると瑞希の肝は据わっている
瑞希は女の戦いには強い
もう・・この人は私のものよ
そのような目で、遼子を一瞥すると


「本部長・・・遼子さんは帰られるそうですから
 私たちも、そろそろ部屋に戻りましょうよ・・・・
 今日はお疲れでしょうから
 私の下手なマッサージでよければ、させていただきます」

「そうだなぁ・・・少し私も酔ったようだ
 遼子・・・関西に戻ったら埋め合わせするから
 今日は、気をつけて帰りなさい
 それと、この瑞希君は優秀な秘書で、相思相愛のご主人もいる
 君が想像しているよう事は決して無いからね・・・・」


瑞希が新藤と遼子より先に席を立った
その後を追う新藤
二人を見送る遼子は、アルコール純度の高いカクテルの注文を出した

春が来た 55
道明 6/7(日) 09:27:56 No.20090607092756 削除
「嫌です、進(しん)さんと別れるなんて・・・絶対に」

遼子は新藤のことを、名で呼び「進さん」と言っている
沖田が帰った後、新藤が遼子との別れ話を切り出したのだ


「遼子、聞き入れて欲しい
 亡くなったご主人が一人目、私が二人目・・・
 今夜、出会った沖田君がきっと三人目の男となって君を幸せにする
 彼は、君に一目惚れだ・・分かっただろう?
 勤勉、実直・・・・間違いなく、君を大切にする男だ
 美しい君は、亡くなったご主人を未だに想っている・・・
 ・・・彼には、君がきっとお似合いだ・・・・彼は誠実で良い男だ」

「そんな・・・そんなこと・・・私は進さんを忘れられない」


新藤が遼子を優しく抱きしめている


「私も遼子のことを忘れたりはできない
 しかし、私には妻も娘もいて、現実に家庭がある・・・
 こんな関係が続くと、君は永遠に再出発ができないし幸せになれない」

「いいえ・・私は、あなたとこうしているだけで幸せです
 それ以上のことは望んでいません・・・お願いします、そんなこと言わないで」

「そうか・・そんなに私を
 でも遼子・・・・急がなくていいから自分の将来を考えてみて欲しい、いいね」

そう言うと新藤は、遼子と唇を合わせる
舌と舌が絡み合い
今夜の遼子は男の舌を捕らえて離さない

薄明かりの中で、従順な女の裸体が浮かびあがる
男の希望で女が裸体を晒しているのだ
しなやかな腕を後ろで組まされ、豊満な乳房を突き出す
少し両脚を開き加減に後ろ姿を男に見せる
肉付きの好い臀部が男の視線を惹きつける
透き通るような輝きの乳房が揺れ、男の愛撫を誘っている

男はこの女によって強い逞しい男に成長した
女もまた、この男によって女の真の喜びを知った


「遼子・・・一人で慰めているところが見たい」

女は頸を振る
あなたにして欲しいと女の目が言っている

「駄目だ・・一人で慰めるんだ・・逝くところを私に見せてごらん」


しかたなく女は男の命令に従い自慰を始めた
蒲団の上に仰向けに寝そべり
両脚をくの字に曲げて開いていく
片手で乳房を揉み、乳首を抓る
もう片方の手が陰核に伸びていく
少しずつ、少しずつ・・・・息が荒くなっていく


「もういいだろう・・・私の上に跨りなさい」

女が焦がれるこの男の怒張が聳えている
この精で離れられない
この精で別れられない
この精で家庭を求めない
女は、静かにゆっくりと腰を落としていく・・・・
・・・愛しい男の視線は冷ややかに女の揺れる乳房を眺めていた

春が来た 54
道明 6/6(土) 18:32:00 No.20090606183200 削除
ここは新藤の幼馴染のお恵が営む料理屋
新藤に沖田がお酒を注いでいる

「本部長、本当に信用していいんですかね・・・伊藤さんを」

「信用?・・・彼女と我々の間に信頼関係があるのかねぇ」

「しかし、先ほどはあんなに」

「馬鹿だなぁ、君は
 あれ位言わないと彼女は動かないだろう?
 君を証人にした意味が判っていない様だ
 しっかり頼むよ、沖田課長・・・・・」

「では・・・女狐を動かすための方便!?」

「私が瑞希君を秘書にしたのは、こんな働き方をしてもらうためだよ
 両者共倒れを狙って作戦を立てるんだよ、沖田君
 ただ、今の瑞希君は少しまともになりかけているから
 心が少し痛むが・・・・・・・・・・・」

「本部長・・・彼女にそのような配慮はご無用と思います」

新藤は笑いながら、沖田に酒を注いだ


「それはそうと・・・君、独身だったね
 結婚はしないつもりか・・・歳は、幾つだった?」

「本部長、からかわないでくださいよ
 とうとう45歳になりましたが、これはという女性には未だに・・」



すっと、静かに襖が開く
着物姿の美女が三つ指をついて、お辞儀をした
沖田はその女性の美しさに、目が釘付けとなった


「ああ、遼子ちゃん、待ってたよ
 さぁ、こちらの沖田君にお酒を注いであげて」

「はい、初めまして・・・遼子と申します
 沖田様、宜しくお願いいたします・・・・」


遼子は、沖田の側に寄ると、早速お酌をする
着物の裾から覗く白い腕と細い指
沖田は緊張している


「沖田君・・・どうした?そんなに固くなって
 この人はご主人を亡くされて、この若さで未亡人なんだ
 これほどの器量だろ・・・私は過去を忘れて再出発を勧めているんだが
 亡くなったご主人に、未だに貞操を尽くしている人なんだ」

「そうですか・・ご主人を亡くされて・・・」

「遼子ちゃんは、ここの仕事にまだ慣れないし
沖田君、良かったら・・・遼子ちゃんを贔屓にしてやってほしいんだが」

「・・・わ、私のような男でよければ」

「わっはは・・沖田君、肩の力を抜いて・・そう、抜いて
 良かった・・本当に今夜は良かった」


春が来た 53
道明 6/5(金) 22:49:30 No.20090605224930 削除
「瑞希君、どうだろう・・ここは一つ、君の力を貸してくれないか?」

「はい??」

「君なら・・あの江島係長の尻尾を掴めるだろう」

「この私に・・・証拠を掴んで来いと言われるのですか?」

「ああ、そうだ
 用心深く、狡賢い彼のことだ・・・君の身も危険にさらす事になる
 しかし・・・首尾よくいけば、ぐーたらで役立たずの職員を一網打尽にできる
 君が協力してくれるのなら、君の将来は私が絶対に保証する
 今のままでは、瑞希君は一生疑われたまま、光が射すこともない
 どうする・・・瑞希君」

「・・・・・・わかりました、やってみます・・本部長」

瑞希は新藤の本意が判らない
しかし、既に肉体関係を持った男の提案だ、その親近感が同意を促した


「よかった
 沖田君、今のこと忘れないように・・・・君が証人だ
 いいかい・・・昨日の敵は今日の友だ
 目的は一つ・・県民に対して不忠の職員の処分だ、いいね」

沖田は、瑞希との共同作戦は気に入らない・・不服そうな顔をしている
それを新藤は見逃さない

「沖田君、納得がいかないようだね?
 どうだい、今夜・・美味しい料理をご馳走するよ」

「私はそんな・・・・・わかりました本部長、お供します」


沖田が事務室に戻っていく

「本部長・・・私も、沖田課長とは上手くやっていく自信がありません」

「仕事に、好き嫌いなどと我侭は通らないよ
 命令された事を、全力で実行する・・・それしかないんだよ
 結果責任は、上司の私が負うし・・・
 君と私はもうとっくに同志だろう?」

「わかりました・・・そうですよね、ふふふ、本部長とは裏切れない同志ですね
 ・・それで、出張のことですが
 主人が了解してくれました
 お世話になっているから、私の手料理でも召し上がってもらえって」

「そう、出張がOK出たの
 それに、私にご馳走をと・・・・いいご主人だ、有難い、行かせて貰うよ」

「主人の言ったとおりになりました」

「えっ!?」

「それでは・・・この土曜日にでも
 あっ・・土曜日は本部長にはプライベートでお忙しい・・・ですよね」

瑞希の好奇の目が新藤に向けられる
新藤は笑って応えた


「もういいよ、彼女の事は気にしないで
 彼女にも、掴まさせてあげるつもりだ・・・幸せをね」




春が来た52
道明 6/3(水) 21:54:18 No.20090603215418 削除
沈黙が流れ、空気が淀んでいる
やっと瑞希が顔を上げた

「私は江島係長を訪ねて来られた方にお茶を出しました
 でも、その方達だけではありません
 そこにいらっしゃる新藤本部長のお客様にも、お茶をお出ししました
 江島係長が私に、執務時間中にセクハラをしていたことは
 本部長もよくご存知で、係長の来客の時だけではありません
 私は、嫌で嫌で仕方が無かったのですが、我慢しました
 江島係長はまるでヤクザ男のようで怖かったのです」

「何だって!?・・・みんなは、あなたは触られて喜んでいたと言っているぞ」

「それは違います・・・私は怖かったのです」


沖田は瑞希を甘くみていた

「朝夕、私の車での送り迎えも同じです
 係長の機嫌を取り、職場での不機嫌で粗野な態度をできるだけ
 抑えようとして、私なりにやっていたことです」

「君があの江島の態度を変えようとしてやった事だと!?」

「そうです
 でも、私も甘かった
 車の中でいきなりキスをしてくるとは思いませんでした
 男と女です、力では及ばないのはわかっていますが・・
 この時ばかりは、係長の顔を思いっきり引っ叩きました」

「ほう???・・・口は重宝だ
 では・・・あなたが情事を重ねた福祉局の色男とのことはどうなんだい」

「彼は、可哀そうな人でした
 こんな私に親切、丁寧に接してくれて、いろいろ相談にも乗ってくれて
 奥様が何にお怒りされたのか、私には判りません
 彼は、離婚直後に私に言い寄ってきました
 余りにも彼が気の毒で・・・私も感情が高ぶり、つい彼の思いを受け入れました
 その後、彼は執拗に肉体関係を迫って来ましたが、その時の一度だけ
 私にも家庭があります・・それで、諦めてもらいました」

「な、なんだと・・・」

「ですから・・・私は職場では何も悪い事をしたとは思っていません
 私は生意気で服装も派手、女性職員とも上手くコミュニケーションが取れません
 こんな私の周りに集まるのは、鼻の下を伸ばした男性職員ばかり
 それで、ますます女性職員から疎まれ、私に対して偏見を持って見られていたことは
 私も気が付いていました
 しかし、しかし・・・私は職場において叱られるような事はしていません」

「叱られるような事はしていないだと!」

「はい・・全て私の身を守るためと同情からの行動です
 周りの人が、私を偏見と好奇の目で見ているから
 沖田課長が報告されたように映ったのでしょう
 新藤本部長・・・・本部長は、私の事・・判っていただけますね」

「信じてはなりません・・・この女を」


漸く新藤が目を二人に向けた

「二人とも・・・もう、そのくらいにしときなさい
 沖田君・・・敵が本能寺になってはならない
 ターゲットは、あくまで江島係長とその仲間連中
 彼らにどんなに働きかけても、自発的に職場を去るなどとは考えられず
 我が県民も、そんな対応ではとても許さない
 彼らには、厳しく懲戒免職処分の罰が相当と思うが・・・」

「懲戒免職処分!?・・・それは、証言、証拠の少ない現状では・・」

沖田が力なく、頸を垂れる



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