BBS2 2009/02 過去ログ





続こころ清き人 完
道明 2/25(水) 22:31:22 No.20090225223122 削除
知子と美恵子に謝れか
それに、妻を信じて愛してやれと・・・・・一郎はおのれ自身を見つめていた

(あの男・・よくも言った、抜け抜けと
・・しかし、あの男には今の私に無いものが・・・)


一郎は警察を出て帰路についていた
既に、この男から怒りは消え、天性の素直さが蘇っている

ああ、美恵子にどんな顔を見せるんだ、私は?
美恵子に何と話せばいいんだ、私は?

昨夜、シャワーで汗を流し寝室に戻ると
美恵子が泣きながら一日の出来事を告白した
驚き、怒りが先行して
一言も美恵子に労わりや慰めの言葉を掛けられなかった


ああ、情けない!!・・・なんという夫だ、私は!
あれほど幸せにすると決めた愛しい女、美恵子に!

それに、同情と哀れみからとは言え、知子と関係を続けた
これは、弁解ができない妻への裏切り行為だ



一郎の目が涙で光っていた



一郎が玄関のチャイムを押す
ドアが開き美恵子が迎える

「お帰りなさい・・・・あなた」

「ああ、今帰ったよ・・美恵子」




その場で、一郎は美恵子を力一杯抱きしめる

「ご免よ、美恵子・・・君を裏切って苦しめてしまった」

「あなた・・・」

「許して欲しい、美恵子・・許して欲しい、頼む、美恵子
 もう二度と君を裏切ったりしない・・隠し事はしない・・」

「あなた・・・」

「こんな鈍感な私で、いいのか・・美恵子、こんな不誠実で身勝手な私でも」


「一郎さん・・今はっきりと分かった
 あなたは、やはり私の運命の人だと・・・・・」

「ああ、美恵子・・・必ず、必ず私は君を幸せにする」

「あなた」


「・・美恵子、君にこんな酷いことをした知子も許してやってほしい
 知子をあんな女にしたのは、私なんだ・・・・・」
    
「あなた・・それでこそ、私のあなた
 知子さんは、私たちの可愛い娘たちの母
 私が憎んだりしたら、娘たちが悲しむわ・・・」

「美恵子・・離さない、ずっと側に居てくれ、美恵子」



それから五十年の歳月が流れた
河川敷公園のテニスコートで若い男女がラリーをしている
その様子を木陰のベンチから眺める老夫婦


「あなた、孫娘にいい人ができて、今年結婚するって連絡がありましたよ」

「そう、いい人が・・・」

「はい、それと知子さんの『米寿のお祝い』行かれますね?」

「うん・・美恵子と一緒にな・・君が立派に育てた娘たちが待ってる」

「ええ・・・・・あなた」


  爽やかな風が吹き、老婦人の白い髪がそよぐ

   老夫婦は互いに寄り添い、若者のプレーを眺めている

    そして、この五十年の間に、何度もしたように

       老婦人の手が、愛しく夫の髪を撫でた


                  完

続こころ清き人 43
道明 2/25(水) 22:16:06 No.20090225221606 削除
暫くして・・・一郎が重い口を開く


「蓬莱さんよ・・あんたの言いたいことはそれだけか?」

「ほおぉぉ・・・まだ生きていたか」

「あんた・・・・大きな勘違いをしている」

「勘違い?」

「そうだ
 あんたは単に、私の妻の知子をものにしたかっただけだ!
 私以上に知子を愛していた?
 自分に妻がいるのに、人の妻をその夫以上に愛していた?
 夫の私からすれば、『大きなお世話だ、放っておいてくれ』なんだよ
 あんたは私の妻の肢体を狙うストーカー、暴漢魔でしかない
 あんたの頭の中にあったのは、目の前の美味しそうな女の美肉だけで
 その女性の夫や子どものことなど何も考えていない
 単に美肉を見たら姦りたいだけの、オスの獣でしかない
 その獣が偶然に美肉にありつき、その肉を貪っただけなんだよ
 いくら女の嘘をそのまま受入れ、寛容な男をぶってみても
 あんたが行った不道徳極まりない卑劣な犯罪行為は
 誰が考えても、正当化など決してできるものではないし、許されない
 あんたが言っていることは・・・あんたの勝手な独り善がりだ」

「ふん・・」


「それにもう一つ
 私は決して信じていないから見せて欲しい
 『あんたに美恵子を犯せ』と知子が依頼した証拠を」

「はあぁー・・そんなものある筈が」

「そうだろう!知子がそんなこと頼む筈が無い」

「ちぇっ!」

「蓬莱さんよ、そろそろ行こうか、警察へ
 その方があんたの罪が軽くなる・・・・・・・」


一郎の夫としての戦いは終わった・・・・・

続こころ清き人 42
道明 2/25(水) 18:24:27 No.20090225182427 削除
一郎は切り札を出す


「蓬莱さんよ
 あんた、今度は美恵子に手を出したな、犯しておいて、関係継続の脅迫かい?
 知子の時と同じ手口じゃないか
 それに、エロ校長まで引き込んで、さあ、警察に行こうじゃないか」

「警察へ?」

「そうだよ、今朝のあんたからの電話ちゃんと録音していたんだ・・・証拠のためにね」



 一郎は中央突破、蓬莱を叩きのめす戦闘を開始する
 だが、蓬莱はそれでも怯んだりしない

「へぇー
 それで脅かしているつもりか・・・大企業のエリート管理職さん
 効かねぇなぁ、そんな玉は」

「うん?」

「今日、あんたがここに来たということからして
 奥さんから聞いて、もう知ってると思うが
 奥さんへの強制猥褻行為は知子に頼まれてのことで、俺は主犯じゃないぞ
 ひょっとして、まさかあんたが知子に・・・・・
 それは無いとしても、あんたは今、俺に暴力を振るったんだぞ」


 蓬莱の顔に余裕の表情が浮かんできた



「あんたは、美恵子という新妻を娶り
 知子という前妻と関係を続けるという大した男だ
 警察へ行っても無傷になるように手は考えているのだろうが
 大丈夫か・・・・あんたの将来は?本当に?」


 一郎の顔に苛立ちの痙攣が走る
 蓬莱はここぞとばかりに嵩にかかる


「ふん、困ったようだなぁ・・・一郎さんよ
 そもそも、あんた・・・妻のことを何と思っているんだい?
 俺は今度もあんたの奥さんの肢体で遊ばせて貰った
 膣奥へ2発、喉へ1発、本当に絶品のいい締まりだったよ!はぁ
 これで、美恵子奥さんも傷ものだ
 今度も、品物のように、新しいのに取り替えるのかい!ええ!!」

「よくも、そんなことを・・」

「今度は取り替えるいい品物が無いか?
 まだ気が付かないようだなぁ
 知子のことから今度のことまで、種を撒いたのはあんた自身なんだよ
 世間には、あんたのような夫が沢山いるが
 ほかの夫婦と違っていたのは
 あんたの奥さんが、飛び抜けていい女だったのさ
 未開発で欲求不満のふらふらしている、そんないい女を
 俺や其処の校長が放っておけなかったということだ」

「この野郎!」


「この野郎?・・だけか?はぁーん
 でも、いいなぁ・・・あんたは
 俺は、離婚し職を失い、其処の校長は金銭を失い
 知子は妻の座を失った
 そして、あんたの新しい愛妻も巻き添えをくった
 あんたはどうなんだい?
 俺を殴り、校長を蹴飛ばし・・・・いい気なもんだ
 そんなあんたが、今の愛妻を幸せにできるのか?
 俺から言わせれば
 俺や、其処の校長は相応の罰は既に受けている・・・あとは
 あんたが知子や美恵子さんに土下座して謝るべきで
 人を責める資格など、あんたには絶対に無い!!」


 一郎は蓬莱の言葉のツッパリの前で完全に立ち往生だ
 自分の考えこそ正義、自分の行動こそ聖戦と信じていた礎に亀裂が入る



 そして、一郎に蓬莱がとどめを刺す

「惚れた女が俺を嵌めた
 俺はなぁ・・・その時、知子が言ったことを全てそのまま認めたよ
 教育委員会で聴聞されたときも、反論一つしなかったよ
 これが、俺の惚れた女への誠意よ・・・知子には意が届かなかったがな
 ここが、女の愛し方でのあんたと俺との根本的な違いだ
 あんたは妻を品物のように扱い、心底から愛していない
 それが、あんたの罪で・・・それがこの愛欲の状況を作り出したんだよ

 なぁ、一郎さんよ
 俺は、知子への愛情の深さではあんたには決して負けない
 あんたは、もっと女を、あんたの妻を信じて愛してやったらどうなんだい
 少しの気の迷いや過ちぐらい、受けて流せれる夫にはなれないのかい?
 二人のいい女から愛されて・・・・・幸せな男なんだから、あんたは」


 もう、これ以上聞きたくない・・・・

 知子への愛情の深さが蓬莱に負けていた?
 妻の気の迷いや、過ちを受けて流せれる夫?
 ああぁぁぁ・・・もう、自分が惨めになる

続こころ清き人 41
道明 2/24(火) 19:36:53 No.20090224193653 削除
「そうだよ・・知子の罪
 それは、俺に犯された被害者だと自分に言い訳して
 俺とのセックスを楽しんでいたんだ
 俺という男の人格を受け入れてのセックスではなく、
 セックスマシンとしての男としてなぁ
 知子は、俺と二人きりになると甘えてきて
 ・・・わかるだろ?その雰囲気
 だから、とうとう知子が俺を受け入れたと安心してその気になっていった
 倫理の道は外れていても、情が通い合い、女を信じて疑わなかった
 そんな女がいきなり俺を裏切った・・その時の男の気持ち
 分からないだろう・・・・・あんたのような青二才には」

「青二才?」

 一郎の表情が怒りに満ちる
 悪人が腹を括って居直っていると思った


「はっきり教えてやろう
 知子がなぜ俺との関係を続けたと思う?
 それは、あんたが知子をかまってやらなかったからだ
 仕事、仕事・・・形ばかりの夫婦の契り
 女って、それだけしてれば不満が無いと思っていたか?
 それで円満な夫婦?幸せな家庭?
 何か欠けているだろう・・・・・一郎さんよ
 知子が俺と関係を続けた最大の理由は
 あんたに満足していなかったからなんだよ!
 知子をあんな女にした原因は、あんたにあるんだ」


「盗人が説教かい!」

「ふん
 そんな知子が俺を嵌めた・・そこに居る加藤校長を使ってさぁ
 素直に、あんたの言いつけどおりに?
 違うなぁ!
 知子は美恵子、そう、今のあんたの奥さんの存在に怯えていたんだ
 それで、あんたに従わざるを得なかった、妻の座を守ろうとしてなぁ
 当たっているだろうが!
 知子が心配したとおり、現に美恵子があんたの妻に納まっている
 いったい、誰が得をし、誰が損をしたんだ・・ええ、一郎さんよ」


「まったく話しにならない
 自分の卑劣な行為を棚にあげて、私は損をした、お前は得をしただと?
 そんな考え方しかできないから、真っ当な人生が送れないんだ」


 一郎も精一杯の反論をする
 だが、蓬莱の放つ言葉の矢が胸に突き刺さってくる
 このままでは、蓬莱に押し捲られてしまいそうだ




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続こころ清き人 40
道明 2/23(月) 18:40:10 No.20090223184010 削除
一郎は、蓬莱を睨みつけた

「さて、次は蓬莱さんか
 あんたとは知子との離婚届を出す時に、電話で話した時以来だなぁ」

「ああ、随分と変わったものだ・・・一郎さんよ
 あの時とは、言葉遣いまで変わってしまって
 俺はなぁ
 失うものはもう何もない、ええ、どうしたいんだい俺を」

蓬莱は口から流れる血を拭きながら、平気な顔で一郎を睨み返す



「あんたは知子だけではなく、美恵子まで玩具にしやがって!!」

「まぁ、落ち着けや・・
 確かに、知子を強姦したよ
 だがなぁ、アノ状況じゃ男なら誰だって姦ってるさ
 混浴風呂で二人の学生に逝かされて、股を開いてのびていたんだぜ・・知子はよ」


 蓬莱は加藤より、しぶとさが数段上だ
 既に離婚し、家庭も無い、教師としての職も失い、地位も無い
 蓬莱が続ける

「知子はいい女だ
 この俺が逆上せ上がって狂ってしまうほどのなぁ
 お陰で妻にばれて、まずは家庭を失った
 俺は家庭と引き換えにしても後悔はしていない
 知子にはそれほどの魅力があった
 俺は夢中で追い回して関係を続けたんだ
 仕込んでやったよ、いろいろとな・・・もう二人の世界ができたと思った
 『不倫の関係』
 それでもいい、知子を抱けるのならと思ってた
 それがどうだい
 あんたの差し金で、セクハラ教師として懲戒免職だ
 これじゃ、あまりにも酷いじゃないか!」

「当たり前だろ!!
 人の妻に狂い
 人の妻を好きなように玩具にしたんだから、当然の罰だ」

「へぇーそうかい?
 知子も楽しんでいた、感じていた
 女の喜びを身につけて行った・・
 俺が教えたテクニックであんたにも尽くした筈だ、知子はよ
 どうして、俺だけ罰を受けるんだい、知子やあんたには罪はないのか?」

「知子と私の罪?」



 蓬莱は悠然と構えている
 女を良く知る性獣が、若造に簡単に言い負かされる訳がない

続こころ清き人 39
道明 2/23(月) 01:05:42 No.20090223010542 削除

「校長先生・・・話せば分かるんだったよな
 じゃ、あんたから話をしようか・・・・・・・」

「私に話?私は蓬莱君に呼ばれて来ただけだから、何にも未だ・・」


加藤は一郎に蹴られた左太腿を擦りながら、無関係を装う



「そうかなぁ・・・あんた、知子とは話しがついたのかい?」

「知子先生?・・・
 ええ、知子先生には何かと離婚問題で相談に乗ってあげて
 残念なことですが、結局は離婚されましたが
 私が転勤になって、その後はお会いしていないので・・・・・」

「知子との肉体関係の清算はしたのか?と聞いているんだよ」

「うぅ!肉体関係の清算?」

「そうだよ、親切面で接近しておき
 ここの奥の部屋で、当時の私の妻を強姦して、その後は学校でセクハラ三昧
 知子本人とはちゃんと清算したのかと聞いているんだ」

「強姦だなんて、とんでもない
 知子先生がそのようにあなたに言ったのかも知れないが
 あの時、私は蓬莱君から呼び出されてここに来てみたら
 知子先生が縛られたまま既に犯されていて・・警察に通報しようと言うと
 本人が、警察は嫌だと言って、女の園を私に見せつけて誘うものだから
 つい関係をもったというのが事実
 だから、強姦なんかじゃない
 それに、あなたの気に触るかもしれないが
 彼女は淫乱の気があって、服装も派手で学校でも男を誘う仕草をして
 私は、教頭の立場からいろいろ指導していただけだ」

「へぇー指導ね・・もう一度聞く、知子とは清算して別れたのか?」

「それなのに、彼女は私の妻に言いつけるなどと
 私を脅して、金銭を請求したんだ
 なんという悪い女なんだ
 ・・・・・・いや、失礼、失礼」

「それで、金を払って別れたんだな」

「なんで、私がお金を払わなければならないんだ
 本当に、まったく・・・・腹の立つ」

「校長先生、なんぼの金を払ったのか知らないが
 当時の私の妻を玩具にして抱いておいて、よくもそんなことが言えたもんだ
 知子とはその金で清算したとしても、夫の私とはまだ終わってないぞ」

「なにを言うんですか
 あなたは彼女と別れたいと、離婚の調停をされていたじゃないですか
 妻の不貞を理由にして離婚を要求していたあなたが
 その妻の夫の権利を振りかざして私を責めるんですか
 それは、あまりにも厚かましい、ヤクザのような人だ、あなたは」

「私は知子の夫の権利をどうこうしようと言ってるんじゃない
 ただ、あなたと知子について調べた報告書がある
 これを、あなたの奥さんに届けるだけだ
 その前に、元妻の知子と縁が切れたのか確認しただけだ」


一郎はカバンの中から分厚い封筒を加藤に見せつけた

「ま、待ってくれ・・・それを、私の妻に送る?
 そ、そんなことしないで譲ってくれ・・いくらだ?」

「あほらしい・・・早く家に帰って、いい訳を考えたほうがいいぞ」

 一歩も譲る気配の無い一郎
 加藤は肩を落とし縮こまり、部屋の隅で動く気配が無くなった
 前哨戦での完全勝利に勢いづく一郎は
 いよいよ、蓬莱へと矛先を向けた

続こころ清き人 38
道明 2/22(日) 13:37:56 No.20090222133756 削除
美恵子が訪れたチャイムが鳴る
蓬莱が出迎えに小走りに玄関に向かう


「いらっしゃい・・待ってたぞ、えっ!」

「そうかい・・」

一郎が蓬莱の顔面にパンチを放つ
陸上競技で鍛えた一郎のパンチは強烈だ
一撃で蓬莱の戦意は吹っ飛ぶ
一郎は続けて二発めのパンチを蓬莱に食らわせる

「蓬莱さんよ、最初は知子の夫、その次は美恵子の夫の怒りと思え」



「どうしたんだい・・・蓬莱君」

奥の部屋から加藤が出てきた

「あんたは加藤だな」

今度は一郎の回し蹴りが加藤の太腿にきまる

「うーん・・・・」


加藤はその場に倒れ込んだ

「話せばわかる・・暴力は止めたまえ、君・・・・あぁ痛い」

「痛いか?今の蹴りは知子の夫の怒りだ、思い知れ」


蓬莱の口からは血が流れている・・恐らく歯が折れたのだろう
蓬莱も加藤も公務員気質が染み付いている
口は達者だが力は無い
女には強いが男には弱い
弱い者には嵩にかかるが、強い者には畏まる
そうでなければ、ひねくれ者

お陽さん、西西
お金、こっちこっち
仕事あっちあっちの
女大好き、大好き
・・・・・・・・・今日でも、こんな人ばかりが目に付く


一郎の怒りの先制攻撃は終わった

続こころ清き人 37
道明 2/22(日) 12:10:03 No.20090222121003 削除
蓬莱の自宅には、この4月に校長に昇進した加藤が来ていた

加藤は資産家の娘の婿養子である
娼婦のように扱っていた知子が、一郎と離婚したにもかかわらず
自分との関係を清算すると言い出した
別れないなら、妻に言いつけると・・・・
それだけではない・・・清算するのに慰謝料を請求された
校長を目指す加藤にとっては、部下の人妻教師とのゴシップは致命傷になる
しぶしぶ従わざるを得なかった

そんなところに、この話だ
一度、エロの世界に入り込んだ
五十歳代の老教師はその魔力から抜け出すことができない
蓬莱の誘いに二つ返事で応じたのである


「加藤先生、校長へのご昇進おめでとうございます」

「何を白々しいことを・・・蓬莱先生」

「えっ?私はもう先生じゃありませんよ
・・あなたが首にしたんじゃないですか」

「いや、その折は申し訳なかった・・」

「いいんですよ、もう・・・私たちは、知子先生を介しての穴兄弟ですから」

「はははは・・・そうだったね」


二人のエロ男たちは気楽で愉快に笑った

「その知子先生の後に、旦那の妻となった美恵子奥様は
・・これがまた一段といい女でして
昨日、あの薬を使って私は試食したんですが
私の怒張を食い締めて離さない・・・それはもう名器、名器」

「あなたという人は、ほんとに悪い人だ」

「なにを・・校長先生の手管には、私なんぞ到底及びませんよ」

「ははは・・それで、その美恵子さんは大丈夫なんでしょうね?
 あの知子先生には、慰謝料を請求されましたから・・・・・」

「ええ・・男は旦那しか知らなかったようで
 初心で、大変ショックを受けていますが
 その方が、こちらにとっては思う壷になると言うことで」

「ははは・・・そりゃいい」

「それで、今日の嗜好は
美恵子奥様を真ん中にして、優しく、優しく時間をかけて
両サイドから二人で嬲るということで・・・・・」

「いきなり3P?大丈夫かい?」

「まあまあ、段取りは私に任せて
加藤兄さんが美恵子奥様に精を送り込まれたら
またまた、私たち穴兄弟の血が濃くなるというもの
奥様も三本目の怒張を味わえば、もう迷いはなくなると・・楽しみですわ」

「ほう・・深謀遠慮ですなぁ
そうそう・・兄貴としては可愛い弟に小遣いを渡さんといけませんなぁ」

「頼みましたよ・・・・お兄さん・・・・ははは」


美恵子が訪れる時刻が近づいていた

続こころ清き人 36
道明 2/21(土) 10:32:19 No.20090221103219 削除
翌日、一郎の自宅の電話が鳴る

「はい・・・山本ですが」

「ああ、奥さんかい?私だ、蓬莱だ
 今日から、早速だけど、夫が喜ぶ『性のテクニック』の訓練を始めようか」

「でも・・・そんなこと」

「何を迷っているんだい!そんな調子じゃ知子に旦那を取られてしまうぞ
 いいから来るんだ
 今日の3時、私の家
 昨日は、無理矢理の強姦セックスだったけれども
 今日は、奥さんが承知の上での妻の性修行だ
 優しく、男の扱い方を教えてやるよ
 わかったね・・・・・どうなんだい、ええ・・返事は?」

「私は・・・・・・・・」

「来るんだろ!・・そうでないと、旦那が悲しむことになるぞ」

「・・・・・・はい、行きます」

「そうこなくっちゃ
 ああ、今日はもう一人、私と同じ目にあった男の人が居てね
 その人に声をかけたら、その人も奥さんに協力したいとさ
 知子には酷い目にあわされた男二人で、奥さんに協力して
 知子をギャフンと言わせてやるんだ
 奥さんは、早くしっかりと覚えて、旦那に尽くせばいい
 じゃあな・・・待ってるぞ」

「・・・・・・ええ」

「ああ、それと・・マムシドリンクを1ダース頼むわ
 授業料を取らない代りに
今夜の夕食を作ってくれると有難いなぁ
それも、頼むわ・・・いいな、奥さん」

「・・・・・・はい」

「素直ないい奥さんだ
 しっかりと肢体を洗って、おめかしして来てくれや
 それで私たちもハッスルできる・・・・ははは、じゃ待ってる」


美恵子は震える手で受話器を握り締めていた

続こころ清き人 35
道明 2/20(金) 20:47:49 No.20090220204749 削除
 ラブホテルの一室

  女が愛しい男の亀頭部分に舌を這わしている
  しなやかな指が竿を扱いている
  女が上目づかいに男の目を見つめている


  「あなた・・・美恵子にもしてもらってるの?」

  「いいや・・・美恵子は、恐らくこんなことはしないだろう」

  「そうなの?じゃ・・・これは私のものね」


  一郎の手が知子の乳房に延びていく
  指先で乳首を転がし摘みあげる、そして揉みしだく

  「知子・・・乳房が大きくなったようだな」

  「気がついてくれたの?
   でも大きくなったのはそこだけじゃない
   腰周りも少しね・・・あなたとこうして愛し合っているから」

  「そうか」

  「ねぇ、あなた・・・
   私、もう・・・・あなただけよ、セックスしているのはあなただけ」

  「ああ、わかってる」



一郎が家に帰ってきたのは午前1時
いつもはいくら遅くなると言っていても、美恵子は寝ないで出迎えてくれた
今夜はそれがない
夫婦の寝室のドアをあけると、微かに寝息が聞こえてくる


 「美恵子、ただいま・・・」

安らかに眠る愛妻の額に、一郎はキスをした
そして、いつものように汗を流しに寝室を出て行く
その後ろ姿を見送る美恵子の目から涙が溢れている
蓬莱は二度にわたる肉交の後
美恵子に怒張を舌で清めることまで強制したのだ


(私の願いは、一郎さんの側で共に生きていきたいだけ
 だから
 何よりも一郎さんの、一郎さんの心が私から離れるのが怖い

 蓬莱は言った
 あんたの夫は他人に穢された女を絶対許さないと
 汚されたことを夫に知られずに、子を宿してしまえと

 でも・・・・それは違う!それでは知子さんと同じに
 私は、私の愛しい人を信じたい
 一郎さんは、こんな目にあった私を救ってくれる筈
 運命の人なのだから・・・
 必ず、必ず、許してくれる・・そして、一郎さんはわかってくれる・・・・・)


美恵子の心は真か偽かそして、信か疑かの間で揺れ動く

続こころ清き人 34
道明 2/19(木) 22:43:46 No.20090219224346 削除
「旦那は優しく愛してくれるのか?」

「嫌、やめて、お願い」

「ここまできて止められるか
 奥さんのココ、ぴくぴくと俺のをくわえ込んでいるんだぞ!
 あんたは、正面よりバックの方が相性が良いようだな」


 蓬莱は、両手で乳房を揉みほぐし
 柳腰を捉えると、力強く怒張をこれでもかと打ち付けていく


「やめて、嫌なの・・こんな、こんな」

「嫌か?・・・でもなあ、そのうちに、これが好きで堪らなくなるんだよ
 なあ、もう諦めろよ、一度は終わっているんだから
 二度も三度も同じことだろう、奥さん」

「そんなこと・・・あぁ」

「あんたの旦那はなあ・・・今頃、知子としっぽりとお楽しみだ」

「えっ!!・・あう」

「おっ・・今、締めたな・・・いいぞ、逝きそうだ
 ああ、落ち着かねぇ・・もう一度、出してから詳しく教えてやるよ
 それにしても、あんたのココは凄くいい
 知子のものに優る持ち物だよ・・・・・・こりゃ楽しみだ
 じゃ出すぞ、しっかりと受け留めろよ・・・美恵子さんよ」

「いや、駄目・・・嫌、いやー」


  性獣の二度目の大放出が始る
  この男は射精が始ってもピストン運動を緩めたりしない
  夫以外の男を知らない初心な若妻
  その心と肢体にショックを与え、徹底的に打ちのめすのに
  今夜は、充分すぎる時間がある




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続こころ清き人 33
道明 2/18(水) 21:36:55 No.20090218213655 削除
美恵子のバッグの中の携帯が鳴っている
この着信音は夫の一郎だ

「おい、携帯が鳴っているぞ!出ないのか?」


そんなことを言っておきながら
蓬莱は一段と、美恵子への責めを強める
美恵子を抱き起こすと背後から両手で、本格的に乳揉みを始め
項に舌を這わしていく


「ああぁぁ」

「しかたがない、俺が出てやる」

「やめて!」

美恵子は蓬莱に乳房を執拗に甚振られながらも、バッグの中の携帯を取り出した
電源を切ろうとするのを横取りして、蓬莱は会話ボタンを押す


「美恵子か?」

「・・・は、はい、あなた」

「突然ですまないが・・今夜、遅くなりそうなんだ」

「あなた・・遅くなるって?」

蓬莱は責めの手を暫し緩めて、二人の会話に耳立てながら
舌で美恵子の耳を擽り、指先で乳首を転がす


「ああ、そうだ
 急に仕事が入って
 たぶん12時頃には帰れると思う、だから食事はいらない」

「そうですか・・・あうっ」

「??・・どうかした?美恵子」

「いいえ・・・・・」


 蓬莱が再び乳揉みを強めた
 片方の手が乳房から腹部を撫で、女陰に近づいていく

「美恵子・・・だから今夜は先に休んでくれていいから」

「ええ・・・・・・うぅ」

「どうしたんだ?美恵子、少し変だぞ」

「いえ、大丈夫です、気にしないで・・・・それじゃ、あなた」

「ああ・・じゃ、切るよ」


 電話が切れるのを待つわけも無く、蓬莱の怒張が挿入を開始していた
今度は、細く白い女の背の脇を両手で擦り、バックから女陰を突き上げていたのだ

続こころ清き人 32
道明 2/17(火) 18:16:18 No.20090217181618 削除
美恵子は完全に意識が戻った
萎びた万年床の上で、白い女体が悲しみで波打っている

艶やかで白い太腿の間から、男の精液が漏れ出し
気丈夫なこの女は、歯を食いしばって泣き声を堪えている
それでも、こらえ切れない女の悔し涙が溢れ、頬を伝う


「ご気分はいかがかな?奥さん」

「酷い、なんて酷いことを・・・・・」

「酷いか?
あんたには恨みは無いが、旦那にはちょっと関わりがあってね」


美恵子は回りに散らばっている衣服を集め、下着から着始める
パンティ、ブラ、ストッキング・・・そしてブラウス

「おいおい、どうした・・・
俺をもっと喜ばしてくれるのかい?
裸のままで、もう一回というのは味気ないからなぁ・・」

「えっ?まだ辱めるつもり・・」

「そうよ、どうせなら、ブラはいらねぇ
 フラウスが肌蹴て乳房が覗く
 パンスト越しのパンティ・・・・美女のそんな姿、たまんねぇなぁ」

「お願い、もう帰らせて、主人が帰ってくるの」

「さあ・・それはどうだか」

「どうして?」


蓬莱はそれに答えず、美恵子が付けたばかりのブラを剥ぎ取る

「あぁ・・嫌・・」

「これで言ったとおりの姿になったなぁ
 まったく俺好みのシチュエーションだ、たまんねぇや
 それじゃそろそろ、第2ラウンドの開始といこうか、奥さん
 今度は、しっかりと意識して覚えてくれよ、俺様の怒張をな」

ブラウスに包まれた白い乳房を両手で鷲掴む


「やめてください、お願い」

女を四つん這いにし、パンティごとストッキングを膝まで引き下ろすと
乾ききらない女陰に、二本の指を差し込んでかき混ぜる


「おお、残っているな・・俺の子種が!」

「嫌、嫌、痛い!ねぇ・・・お願い」

「痛いか?奥さん・・
一郎さんよ・・あんたの奥さんが痛いとさ・・どうしようかな」

「お願い、お願いします・・・ねぇ」

「ああ、わかったよ、奥さん・・優しくして欲しいんだ
 なら、これでどうだ・・・うん、これでいいか?奥さん!」


蓬莱は女陰に挿入している指の動きを、まろやかに変化させる
もう片方の手が、ヒップから腰、そして乳房へと滑る
乳首を甚振ると、やわやわと揉みしだき始めた


「うーん・・あぁ、嫌・・・やめて!」

「どうだい?優しくなっただろ・・ええ・・もっと優しくか?」

蓬莱の舌が女の背を舐めだした

続こころ清き人 31
道明 2/16(月) 22:56:04 No.20090216225604 削除
蓬莱は美恵子の女の器量を確めるかのように
ゆっくりと、ゆっくりと怒張を打ち込む
浅く、浅く・・・そして、深く・・また、浅く・・

「うーん・・・」


美恵子が目覚める
切れ長の瞼が薄っすらと開いた

(誰か?私に!・・・・・・ああ、肢体が熱い)

まだ薬の効用で美恵子の意識は朦朧としている


蓬莱が美人妻の顔を覗き込む

「お目覚めかい?奥さん」

蓬莱は美恵子の両膝を両手で大きく開き
女の愛液を浴びて光る己が怒張
その逞しさに自己陶酔し
清純なるものを汚していく獣は、ますます気を高揚させていく


「気分はどうだい?最高か?・・・・・俺はすごくいいぞ」

男の指先が乳首を擽ると女が頸を左右に振る
この時とばかりに、男の怒張が女陰の最奥を突き上げる


「奥さんも気持ちいいんだ!ココがぴくぴくしてる・・そうら、もっと締めろよ」

「あーん・・」

「そうだ・・もっと締めろ、もっとだ」

「はぁーん、あーん・・」


「いいぞ、そうだ・・いいぞ!
おおう・・すごくいい気分だ・・・そろそろだ、出すぞ、いっぱい!」

「あーん、あーん・・・はぁーーん」


なにやら、男が囁いている
美恵子は薬よる性感の高まりと
男が繰り出す怒張のピストン運動との相乗効果で
いままで味わったことのない性の領域を彷徨っている


蓬莱の尻肉が痙攣する、満を持しての会心の射精


自分を懲戒免職に追い込んだ女と男
女は男に捨てられ、男の新妻を穢れさせ、男を取り戻そうとようと画策する
その男の恋女房の膣奥へ今、・・・・・・性獣は己が精を送り込んでいく


(ははは・・時は来たれり、偽善と不誠実の罪!思い知るがいい
 ・・・・・・・だが・・哀れなるはこの女、この女は・・・・・)

続こころ清き人 30
道明 2/15(日) 18:55:33 No.20090215185533 削除
当時、教頭の加藤が知子を甚振った部屋
今、蓬莱は美恵子をその部屋に運び込んだところだ
美恵子に飲ました薬は、即効性はあるものの目覚めは早い

薄汚れた万年床の蒲団の上に、美恵子が横たえている
ブラウスの胸の部分が息で上下し、フレアーのスカートから覗く白い足が艶かしい
蓬莱は女の肢体を眺めながら、スーツを脱ぎ始めた
上半身が裸になったところで、美恵子の口を吸いに行く
蓬莱は長い禁欲生活で我慢ができないのだ


(久しぶりだ、こんないい女は・・・・可愛い唇じゃないか)

この男は女体に飢えていた
早くこの女の裸が見たくなり、衣服を次々と毟り取っていく
毎夜一人で眠る煎餅ふとんの上で
美恵子の白い肢体が輝いている


(次は・・この美味そうな乳房を味わうか、どうだいこの乳首
 まるで吸ってくれと言わんばかりだ
 ・・・・それにしても、一郎のやつが羨ましい)


蓬莱の舌が乳首から首筋を嘗め回し、右手が女陰を弄る

「うーん」

(あら?もうお目覚めかな・・・・急がなきゃ)


蓬莱は慌ててズボンを脱ぎ捨てると、己が一物をしごきながら
美恵子の女陰にしゃぶりついていく
唾が口内に溢れながらも、舌で丹念に舐めあげる

(それにしても、まだ使い込んでない綺麗な女陰だ)


蓬莱の怒張の先は、もう走水でぬるぬるの状態だ
天を突くその先端が、美恵子の女陰の入り口に向かい
二度三度と入り口を往復すると、一気に奥まで差し込んでいく


(ああぁぁ、温かい!たまらん・・・奥さん、どうだい俺の怒張は?
 これから時間をかけて、あんたの愛しい夫との違いが分かる女に
 仕込んでいってやるからな)

美恵子がゆっくりと目覚めていく、この後の修羅の道を暗示するかのように
外は、豪雨・・・・・梅雨明けを告げる稲妻が暴れ狂う

続こころ清き人 29
道明 2/14(土) 18:45:54 No.20090214184554 削除
蓬莱が車のエンジンをかける

「奥さん、お家はどちらの方角でしょうか?」

「ええ、その・・・」

「なにやら元気がないですね
仕方ないか、被害はなかったものの午前中にあんな目にあったしね」

「ええ、まあ・・・」

「大丈夫ですか?奥さん
これでも飲んで元気出して
旦那さんが帰られるまでに元気を取り戻さないと、心配されますよ・・ね、奥さん」


蓬莱は缶ジュースの栓を開けると
美恵子に気づかれないように素早く薬を落とし込む
そうだ・・・加藤教頭に知子を抱かせる時に使ったあの薬だ


「先ほど買ったジュースですが、粒入りです・・よく振ってから飲んでください」

「ええ、でも・・・」

「美味しいですよ、ね・・奥さん、折角開けたんですから、どうぞ遠慮なさらずに」


美恵子が口をつけるのを見届けた蓬莱は

「4時30分か・・夕食の準備には少しまだ時間がありますよね
奥さんのような綺麗な女性が助手席におられると嬉しくなってしまいますよ
とにかく、ここを出て少し走りますね」


蓬莱は、美恵子の返事を待たずに、車を発進させる
この車の行き先は決まっている
蓬莱の自宅に着く頃には薬の効果がでているはずだ
蓬莱は、美しい獲物を横目で見ながら
もうこの男の頭の中は、この人妻の料理方法について思いを巡らせていた

続こころ清き人 28
道明 2/14(土) 01:26:42 No.20090214012642 削除
その日の午後、美恵子は憂鬱な気分が抑えられない
夫の一郎と、元妻の知子が娘二人の参観に同席している
それも、あの様子では
二人は連絡を取り合って待ち合わせをしているのではと考えてしまう


美恵子は無性に夫の声を聞きたくなった

「電算室長の山本をお願いします」

「申し訳ございません
本日、山本はお休みを頂いております。ご伝言でよろしければ
お聞きいたしますが・・」

「そうですか・・お休みですか?・・それではまた改めます」


(そんなこと・・・一郎さん、あなた)


美恵子に、孤独感が漂う
愛しい男と結ばれた美恵子
これから、幸せな家庭を二人で築いていくはず
それが・・・・・
涙が出そうになる目頭を押さえ、美恵子は夕食の食材を買いに出かけた


家の直ぐ近くのスーパーマーケットまで
歩いていく美恵子の後姿を、車に中から蓬莱が見つめている

(美恵子さんよ・・・なにやら、寂しそうだなぁ
 そらそうだ・・・知子と旦那のこと心配だよなぁ)


蓬莱がスーパー駐車場で美恵子が出てくるのを待ち伏せしている

「これは奥さん!またお会いしましたね」

「えっ?」


美恵子が食材の入った重そうな袋を片手に持ち、声のする方を見た

「あっ・・あなたは」

「はい、蓬莱です
私は一人身なので、今夜の食べ物を買って帰ろうとここへ寄ったのですが
ほんとうに奇遇です・・お住まいはお近くなんですか?」

「ええ・・まあ」

「これも何かの縁・・じゃ先にお送りしましょう」


蓬莱はそう言うと、強引に美恵子の買い物袋を手に持ち
車の後ろ座席に入れてしまう

「いえ、蓬莱さん・・・結構です」

「まあ、まあ・・そんなに遠慮なさらずに」


蓬莱はどうぞとばかりに、助手席のドアを開ける
美恵子はこの駐車場でこの男と長く会話するのは、近所の人の目もあり避けたかった
それで、しかたなく助手席に座ったのだった

助手席のドアを閉めた蓬莱の口元が下品に崩れている

続こころ清き人 27
道明 2/13(金) 18:31:10 No.20090213183110 削除
学校の前には大きな公園がある
その公園の駐車場へと美恵子は歩き出した
公園の中の道は、自転車以外は車の通行はできない

美恵子の後ろからバイクに乗った少年が追っかける
その少年は、美恵子を追い抜きざま・・
美恵子のバッグをひったくる


「えっ!?泥棒・・・誰かそのバイク!止めて!」

美恵子が大声をあげた
バッグをひったくった少年のバイクはスピードをあげて逃げていく
その前方に両手を開いた男性が立ちふさがった
バイクはその男性の前で蛇行し
なにやら男性と言い合い、揉み合っている
やがて、少年はバッグを投げ捨て逃走していった


「はぁ、はぁ・・・有難うございました」


その男性は、少年が投げ捨てたバッグを拾い、美恵子に手渡すと

「お怪我はされていませんか?」

「ええ」

「まったく今時の若いもんは、何をするやら・・・」


男性の顔を見た、美恵子の目が大きく開いた

(この人・・あの蓬莱?!)


「奥さん、警察に届けますか?私も手に少し擦り傷もあるし・・」

「警察に?」


美恵子は躊躇した
娘の学校近くの公園内、それも参観日のこの時刻・・・
夫に知られたらどう説明したらいいか


「どうしましょうか?
あなたのお陰でバックはもどったことだし
警察に届けると後も面倒な気がして・・・・」

「そうですか・・それなら、私もかすり傷だし、まあいいですか」


美恵子はほっと息をついた
改めて蓬莱らしき男の姿をみると
スーツにネクタイ、髪も整えた40代の働いている男に見える


「でも、あなた、
お怪我がなくて本当によかったです・・私、こう言う者です」

差し出した名刺には
不動産アドバイザー・・蓬莱(宅地建物取引主任者)

(やはり・・・あの人だわ)

「最近、不動産の仕事を始めたばかりの者ですが
これも何かの縁、不動産取引でのご用命がございましたら
是非、私までお電話頂けたらと思います」

「ええ」

「それじゃ、奥さん、お気をつけて・・・」


去っていく蓬莱の後姿を見つめながら
改めて、美恵子は大きな息をついた





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サクリファイス ワイフ 2
柴谷 2/13(金) 12:23:27 No.20090213122327 削除
「ただいま」
「おかえり。遅かったね?」
「今日は会社のやつと飲み会があるって言ってたろ?」
「そうだったっけ?」

私が「SACRIFICE wife」から帰ったのは日付の変わる0時を過ぎてからだった。
このご時世。
豪華な一軒家になど住めるはずも無く、私達は中古で購入した2LDKのマンションに小学生の1人息子を含めた3人で暮らしている。
いずれはもっと広い家になんて男として当然持つ野望はあるのだが、それを叶えられる目処など経っているはずもない。

「あれ?食べてなかったのか?」
「飲み会ってことすっかり忘れてたから、すぐに帰ってくると思って待ってた」

テーブルの上には私と妻。2人分の夕飯がこんな時間にも関わらず並べられていた。

妻の「志乃」は35歳になった今現在も、こうして私を待ち一緒に食事を取ることが日課であるかのようになっている。
それは夫冥利に尽きるとでも言うのだろうか。
プロポーズした時に
「柴谷志乃なんてなんか語呂悪いな…」
などと変わる自分の苗字を口に出して繰り返しながら照れていた姿を今でも思い返せるほど。

「食べてきたの?」
「いや。少し飲んできただけだよ。せっかくだから食べようかな」
「ちょっと待っててね。温め直すから」

電子レンジなど使わない。
志乃はガスコンロに火を付けると、再度炒めなおすかのようにフライパンで冷めた料理を温め始める。

志乃の後姿…。
私は「SACRIFICE wife」で聞いた男達の会話を思い出してしまう。

「俺はあのケツだね。あのムチムチやばいだろ」

子供ももう小学生。
家にいるこんな時間までお洒落をして待っているなどということはさすがにない。
普段通りのパジャマ姿。
しかし、そんな普段通りの何気ない志乃の後姿がいつもと違って見える。

「あれ? いつも…」

見慣れているはずだった。
恥ずかしい話だが、私は「SACRIFICE wife」での会話を思い出しながら見る志乃の後姿に、やっと気づかされたものが一つあったのだ。
それはパジャマ姿の臀部…。
歳を重ね、一掃丸みを帯びたそこははっきりとパンティラインを浮き立たせていた。

今まで気づかなかった…。

志乃は若い頃ずっとテニスをやっていた。
今でも運動は好きだという。
入浴後のストレッチ姿は極当たり前の日常生活として違和感のないほど見慣れた姿になっている。
それもあるのだろうか…。
おそらく同じ年齢の女性と比べても志乃のそれはキュっと上がった綺麗な形をしている方なのだろう。
しかし、形を保ったまま大きく、そして柔らかく成長してしまったそこは志乃が意図しない男を挑発する物へと変えてしまったのかもしれない。

「どうしたの? 口開けちゃって」
「あっ…あぁ… なんでもない」

ポカ〜ンと口を開けていた私の目の前に料理を運びながら志乃はそんな私の表情を見てクスクスと笑う。
正面で向かい合うように立つ志乃…。
今まで気づかない間に卑猥な成長を見せていた臀部の反対側が私の方を向いている。
しっかりと上まで上げられた穿かれているパジャマのズボン…。
股間部分に出来るシワは明らかに男が穿いたときのそれとは違うシワを作っている。
さらにパジャマの柔らかな生地ははっきりと女のラインを浮き立たせてまでいるのだ。

「あはははっ いいねぇ 柴谷妻のマンコで子作りして遊ぼうぜ」

またのあのBARでの会話が思い出される。
あの男達はここを狙っている…。
当然のように妻の身体のすべてを知っている私は、透視でもしているかのようにその部分を眺めながら、その下にあるであろうパンティや茂み、そして肉のワレメを想像した。

「ちょっとどこ見てんの?」

一瞬私の目の前に志乃手が映る。
私の変な視線を感じたのだろう。
自分の股間の前で両手を合わせるようにわずかに腰を引いたのだ。

「み…見てないさ。ちょっと考え事してただけだよ」

「それならいいけど」
そんな風に言いながら座る志乃。
良き母。良き妻。
そんな志乃に対しての不満と言えば、夜の生活が淡白なことだけだろう。
2LDKの広いとは言えない家。
次の子供なんて予定はない。
私が求めたときだけ避妊具付きで行う。
それも志乃が応じたときのみだ。
「SACRIFICE wife」を知るきっかけとなったあの知人と知り合ったのも、そんな夜の生活に対する不満の表れからネットを徘徊していた為。
アダルトサイトを見て回るために買ったようなパソコン。
そんな事実に志乃は気づいている様子もない。

「食べようか」

私の向かいに座る志乃。
ほんの少しだけ胸が上下に弾むように揺れる。
この時間になれば志乃はノーブラのはずだ。
Dカップの形のいい胸。
大き過ぎず、小さ過ぎず。
それは女性が一番理想とする大きさらしい。
志乃の場合、もともと鳩胸だったせいもあるのか35歳となった今現在も重力に負けた明らかな痕跡は見せていない。
もちろん若い娘のようにピンと乳首が上を向いたようなとまでは言わないが、しっかりとそれは正面を向き、綺麗な丸みを保っている。

「今日仕事でね…」

何気ない会話。
志乃は子供が小学校に入ってから今の仕事を始めた。
私と子供を見送ってから仕事先のファミレスに向かう。
帰りはいつも夕方頃。
子供は鍵っ子になってしまったわけだが、母親も働き、周りの友達よりも多少ゲームソフトを買ってもらえる現実を知ってか文句一つ言わない。
男の子と言えばそんなものなのだろうか。
現金といえば現金なものである。

「最近お客さんも増えてきたのよ。でも夜より昼の方が多くなってきてるんだって。変なもんよね」

私はその言葉をほとんど聞いていなかった。
先ほどわずかに上下に揺れた胸。
またも股間の時と同様に、その奥に隠されている胸を思い浮かべていたからだ。

地域によって言い方は違うのだろう。
志乃はいわゆる「水パイ」と呼ばれる部類になると思う。
Dカップという適度な大きさに綺麗な形を保ったままのそれは、始めて触った者ならびっくりするような柔らかさがある。
弾力が無いと言ってしまえば悪い言い方になるだろ。
そう言えばこんな都市伝説を聞いたことがある…。

水パイを揉んだ男は不幸になる…

どこにでも自慢できるような良き母であり、良き妻。
そして可愛らしい子供。
私に不幸などない。

そう…それは まだない と言うことになってしまう。

続こころ清き人 26
道明 2/12(木) 21:25:16 No.20090212212516 削除
家から出かける美恵子の後姿を眺めている男がいる


(一郎の恋女房か・・・
以前に見た時より、一段といい女になっていやがる
 この女を堕として欲しいだと・・・・・・・・・ 知子のやつ)


蓬莱の目が、美恵子の全身を嘗め回している
この男、ここ2週間ほど
美恵子の日常の行動を細かくチェックしていたのだ


(さて、どうしたものか・・・・お堅い女だそうだし
俺の面も多分われている・・・あれ?何処へ行くんだ?)


美恵子の足は学校へ向かっていた
そう、今日は午前中に娘たちの参観がある
その参観には一郎が出ることになっているのだが・・・・・・

子どものいる教室へ急ぐ保護者が、校門を通り抜けていく
その校門を見渡せる公園の松の幹に隠れるように、美恵子は佇んでいた

夫の一郎がやってきた
一郎は校門の外でタバコを取り出した・・一服、二服・・
そこへ知子がやってくる
そして、二人は揃って、校舎内へ消えていく
その様子を視ていた美恵子の背に、落胆の陰を写しだす



(はーん、そうか、そうなんだ・・・この女の弱点は)

蓬莱の口が歪む
スカートの下から覗く若妻の白い脹脛と締まった足首
ヒップとウエストのしなやかな曲線
蓬莱の目には、美しい人妻の白い肌が浮かんでいる

続こころ清き人 25
道明 2/12(木) 20:35:01 No.20090212203501 削除
リビングは、新夫婦で模様替えがなされている
質素だが洒落た絨毯が敷かれ、カーテンも一新
正面にはデジタル薄型テレビ、その横にサイドボードがある
美恵子はそこから、ワインを取り出し冷やしてあったグラスに注ぐ


「乾杯しよう・・・美恵子」

「はい・・・・・・今日はお疲れ様でした、あなた」


二人はグラスを合わせた


「話ってなんだい?」

「実は娘の学校参観のことなんだけど」

「参観?」

「ええ・・・この頃は、父親が参加している家庭も多くって」

「会社を休んでかい?」

「そうなの・・・うちの子ども達は、私じゃまだちょっと無理なようで
それで、あなたに行って貰えないかと・・・・・」


二人の娘が美恵子に馴染んできたとはいっても
対外的に母親の役目を果たす行事は
美恵子にとっても、娘にとってもつらいことであった


「美恵子、苦労をかけてるな・・・」

「私も頑張ってはいるんだけど、もう少し時間が・・」

  「分かったよ、今度は私が休暇をとるよ・・・」


美恵子は、グラスを置くと一郎の肩に頬を寄せ甘えていく
一郎はそんな美恵子を胸に抱き寄せ、髪を撫でる
芳しい香りが一郎の鼻を擽る
美恵子は子どものように、夫の首筋から顎を鼻で擽っていく

(あら?・・この香り?石鹸???でもどうして・・・)

続こころ清き人 24
道明 2/11(水) 15:29:01 No.20090211152901 削除
初夏の風が吹き始めている・・もう直ぐ夏だ
一郎と美恵子の新しい生活が始っている
美恵子は会社を退職し、6月の花嫁となっていた

夫の一郎は仕事に励み
心配された一郎の娘たちも
少しずつ美恵子の優しさ、朗らかさに打ち解けて
全てが、美恵子の描いた幸せな家庭に近づいていく


順風満帆に時が過ぎていくのだが
美恵子には、唯一つ気がかりなことが・・・


今日がその日である
昼間に一郎からいつものように、電話が掛かる

「美恵子か・・仕事の関係で少し遅くなるので食事はいらない」


当初は週に1度・・・それが最近は2度、3度と
曜日は不定期だが、夫は夕食を済ませて帰ってくるようになった
その夜は、夫は美恵子を求めたことがない


「あなた、お帰りなさい」

「ああ・・今帰ったよ、美恵子」


夫は帰宅すると直ぐに風呂に入る・・・今夜もそうだ
美恵子が新しい下着を洗面所に用意をする
疑いたくは無いが、それとなくシャツ類をチェックするが
変わったところは何もない


シャワーを使っている夫に声をかける

「あなた・・・少しお話しがあるのですが」

「話が?・・・じゃ、今夜はワインでも一緒に飲もうか、美恵子」

「はい、ワインですね」

「うん・・じゃ、美恵子もお風呂を先に済ませた方がいいかな?」

「はい、そうします」


一郎に代わって、美恵子がバスタブに身を沈めている
夫はお湯を濁したことがない
恐らく、身を綺麗に洗ったあとでからだを温めるだけなのだろう
美恵子はその反対、洗い湯をして先にからだを温める
バスタブから、湯玉で光る白い足がバスタブから出てきた


「あれ?」

石鹸を手にした美恵子の手が、止まっている

(一郎さん・・・使っていないわ、石鹸・・・・)

悪夢 その125
ハジ 2/8(日) 09:24:30 No.20090208092430 削除

 わたしが恋をした女性はつばさをもっていました。
 出会ったころの彼女は怪我でもしたのか飛べないようすで、そのことを隠しているふうでした。
 彼女はわたし同様旅をしている途中で、助力を求められ道中を共にすることになりました。
 はからずも道連れになった女性―――その美しさにわたしが熱をあげるのにそう時間はかかりませんでした。ただし、むこうには全くその気はない様子で、度重なる求愛にも彼女が首を縦に振ることはありません。わたしはひとり悶々とした日々を過ごしました。
 それでも機会は訪れました。いっしょに旅をつづけることが辛くなったわたしが同道を拒むようなことをほのめかすと、彼女はあっけないほど簡単に身をまかせてきたのです。
 夜をともにしたことで、わたしはすっかり有頂天になっていました。彼女を妻にした気分でいたわたしはそのとき女が氷のような反応をみせたことに気づきもしませんでした。
 やがて彼女とのそういった関係が馴染んだころ、女は突然空に向かって羽ばたきはじめました。翼をひろげたその姿は、それは美しく、いつまでも見惚れているほどです。
 わたしは彼女の傷が癒えたことを喜びましたが、そのときになってようやく悟りました。女がひとりで旅をできなかった理由を。
 大空を舞う彼女をみて、わたしは急に不安に駆られました。彼女がいつまで経っても降りてこないのです。心配になったわたしは何度も空に向かって叫びました。
 彼女は地上に戻ることはおろか声に背を向け、ゆっくりとわたしから遠ざかりはじめます。わけのわからないまま、わたしはただ後を追いました。
 わたしが疲れ果てて動けなくなったころ、ようやく彼女は降りてきました。わたしがそのことを責めても、彼女は申し訳なさそうに目を伏せるだけです。
 次の日からも同じようなことが繰り返されました。いくら言っても、彼女は空を飛ぶことはやめません。しかも彼女の飛行距離は日ごとに伸び、わたしはその日にうちに追いつくことはできなくなりました。
 別れが近づいていました。翼を持った彼女と持たないわたしが共に旅をするのは困難になりました。
 最初からわかっていました。彼女が手の届かない存在であることを。そんなことはとうにわかっていることでした。 
 彼女のことをあきらめきれないわたしは追い詰められていました。そして、おのずとある結論へと達したのです。
 わたしは彼女の翼を奪うことにしました。
 その日の夜。彼女が寝静まっているところへそっと忍び寄ったわたしはつばさに手をかけました。
 彼女が目を覚ますことはありません。食事に混ぜた薬が効いているのです。
 彼女の寝ている間にすべての羽根をむしりとりました。





 いまだ校長室を出た廊下を歩いているような錯覚をおぼえながら、私の脚はおぼつかない足取りで進んでいます。意志もなく、ただ漫然と。
 水溜りがはね、私の靴を濡らす―――現実の雨が私を打っても夢のなかをさまよう感覚は消えず、私の頭の中から秋穂が消えることはありません。
 正確に言えば―――秋穂のことを話す羽生と弓削の声が。

『彼女には切り札がある―――』
『傍観者か―――誰がそう仕向けたのだろうな』
『彼女は保険をかけたのだ』
『ひとりいるじゃないか―――事件について証言できる人間が』
『夫は自分のコントロール下にある―――彼女はそう言っている』

 時間が経っても、それらの雑音とともに胸の奥から痛みが消えることはありません。校長室で味わったあの屈辱と失意―――下手をすると一生分のそれを味わった気分でいた私のなかで時計は止まったままなのです。

 妻から選ばれなかった―――他の誰でもよかった『保険』としての役割。
 それだけを全うするために私はあの場所に存在した―――そのことを羽生たちに知られるのが怖くて、私は逃げ出していました。

 このまま事件が表面上無事解決したとしても―――なにごともなかったような顔をして家庭生活をつづける自信は私にはありません。少なくとも、からからに干乾びた―――口内中に拡がるこの苦味がそれを忘れさせることは決してないでしょう。

 今思えば―――それは常に内向きだった怒りがはじめて妻に向いた瞬間だったのかもしれません。それは自分で驚くほどの熱量をもった―――そして数瞬ののちに悪寒さえともなうような―――
 しかし、自らを持て余す、その感情はすぐに消えました。誰かに肩をたたかれたのです。

「木多先生」

 声を掛けてきたのは若い男でした。確か、水鳥といったような記憶があります。

「大丈夫ですか―――ひどく御加減が悪いようですが」

 能天気な男の反応に私は顔を振ってこたえました。
 雨のなかを立ち止まっている男ふたりの横をベージュのコートに明るい茶色のブーツといったいでたちの女性が通り過ぎました。女性の後ろ姿を見送っていると、すぐにビニール傘を持った雨合羽姿の男性が近寄ります。
 慇懃に女性に礼をおこなう姿をみて、おそらくは保護者と学校の職員だろうと見当をつけてから、私はようやく自分が目的の場所にたどり着いたことに気づきました。

「お待ちしていました。ご案内します」

 私の肩先で目が合うと、水鳥は先導するように歩き出しました。

「昨日は失礼しました。お噂はかねがね―――」

 そう言って数瞬も経たないうちにその背中が大きく迫ってきました。急に立ち止まったのです。
 前を行く彼に質問をしようとしていた私は呼びかける格好のまま、慌てて身を避けました。水鳥の前には私と同年代のやはり教師らしき男性がずぶ濡れで立っていました。
 どうやら保護者会の出席者の出迎えと案内役を兼ねていたこの粗忽者は同輩に持ち場を離れる旨を伝えたかったらしい―――その同僚らしき男は目を合わせずに礼だけを送ってきました。
 再び私をともなって歩き出した水鳥は来客用の正面玄関へは向かわず、脇道へとそれていきました。ほとんど膝を曲げる様子はないのにぴょこぴょこと跳びはねるように歩く後ろ姿に私はどうしても合点がいきませんでした。また、そのうすらでかさが軽さを助長します。

「わざわざ、すみません。連絡までいただいたうえに―――」

 私は極力探りを入れる気配を隠そうとしながら話しかけました。今日保護者会があることを知ったのは、この男からの電話だったのです。

「あ―――いやあ」

 若い教師は恐縮したようすでしたが、一縷の後ろめたさのようなものをみせました。思った通り、この水鳥という男にそんな気はまわらないはずです。

「自分はただ―――」

 もじもじと頭をかく男に私は焦れてきました。

「私のことは羽生先生から?」
「ええ、そうなんです。実は―――」

 水鳥は救われたように相好を崩しました。

「秋穂先生もひとりでは心細いだろうから御主人も呼んだほうがよいと―――」

 やはり―――
 この場に私を呼んだのは、やつでした。

 彼は私に何をみせようとしているのでしょうか。いえ、何をさせようと―――。

 私の腹に再びあの燻りが甦っていました。誰も知らないはずの私の奥底に眠るあの痛みをあの男はとうに見透かしているのかもしれない―――

続こころ清き人 23
道明 2/7(土) 09:35:33 No.20090207093533 削除
「一郎さん・・・知子さんが離婚届に署名をしたの?」

「ああ・・・あいつ、離婚を承諾して署名をしてくれた」

一郎は自宅に戻ると
知子の署名のある離婚届を美恵子に見せたのだ



「それで、知子さん」

「うん、娘二人のことは私に頼むと
・・ただ、定期的に娘には会わせて欲しいと
それと、加藤のことは自分で考えると言ってた」

「そうですか・・ご自分で?」

「ああ、そうだ・・・知子はもう以前の弱い女じゃなかった
それに、したたかさを身につけている」

「したたかさを?」

「うん・・」



美恵子が一郎の側に寄り添うと
一郎の髪から夫のものでないヘア・リキッドの香りが漂う

「一郎さん・・・あなた、もしかして、知子さんと?」

「知子と?
美恵ちゃん、知子とは何もないよ・・・・・何もない
今の私には、君を幸せにすることが一番大事なことなんだ」

「・・・・一郎さん」


美恵子は一郎の頬に手をあて唇を重ねていく
それはまるで、愛しい男に二度と嘘をつかせぬように
そして、少し隙間のあいた二人の心を埋めるかのように
激しく舌を絡ませていく

しかし・・愛しい男の心に
美恵子にも覗くことのできない部屋ができている
・・・・・・・敏感なこの女は、もうそれに気づいていた

続こころ清き人 22
道明 2/5(木) 21:39:55 No.20090205213955 削除
知子は一郎の胸に顔を埋めている
その髪を一郎が愛しく梳かすように手で撫でる


「一郎さん・・・私、あなたの為に・・離婚してあげる」

「えっ・・」

「娘たちのことは、あなたにお願いするわ」



一郎は上半身を起こし、美恵子と向き合った

「私のことはもう放っておいて」

「何を言うんだ、知子・・・教頭の加藤から君を」

「いいのよ、そのことは」

「それはどういうことなんだ」


知子は窓から見える白鷺の城の天守に目をそらした

「思い出すわ・・あの夏の親睦旅行
あの時、二人の大学生に煽てられて、私の中からあなたが居なくなっていた
そして二人と遊んでしまったの
そこを、蓬莱先生に付け込まれた・・無理矢理、強姦よ、自業自得よね
でも、私の肢体は感じてしまったの
私の中の女を目覚めさしたのは・・・蓬莱よ」

「知子・・・」

「その後は、ずるずると関係を持つようになった
無理矢理、脅かされてと自分に言い訳してね・・・
教頭先生は信頼していたわ、一人になった私を助けてくれて
でも、違ってた・・・あの先生も、私としたかったの
年齢の離れたスケベなおじさんだけど、私の肢体は感じてしまう
・・・・もう、そんな女になってしまって」

(でも・・こんな女に仕上げたのは・・・一郎さん、あなたなのよ
 あなたは、私の身も心も夢中にしたのよ・・連日セックス漬けにして・・・)

知子は恨めしい憂いの視線を一郎に送ると、一郎の口を吸った


「あなたは、こんなになった私なんか嫌でしょう?」

「知子、おまえ・・」

「分かるのよ、あなたの気持ち・・・
あなたは、人格者で優しくて、思いやりがある
一方で、潔癖すぎて、こんなに汚された女を妻にしておけるような夫ではない
身を捧げてあなたを慕う美恵子を選ぶのは当然の成り行きよね・・
でも、こんなになってしまった私でも、プライドが許さなかった
・・・・ごめんなさいね、一郎さん」

「もういいんだ、知子
私も良い夫ではないんだ、こころの狭い男だ
おまえを疑い、男に汚された妻への腹いせに美恵ちゃんの処女を奪ったんだ
彼女の望んだことであっても、私としては無責任なことをしたんだ
それに、離婚届を出す直前に私が君にしたことは・・悪魔の仕業だ
・・すまない、知子」

「もういいのよ
・・・こんな機会を与えてくれて、ありがとう、あなた」



二人は別れのキスを始めた
甘く、優しい・・・・・・そして、切ない

「あなた・・こんなバツ一の女でも幸せになれるかしら」

「何を言うんだ・・・必ずなれるよ・・・知子、必ずだ」

一郎は再び知子を抱きしめる
その男の肩が女の涙で濡れていく・・・・


「あなた・・あなた・・もしも、私を哀れと思って
この淫乱地獄から私を助け出してやろうと思ってくれるのなら
離婚しても、私を捨てないで欲しい・・・・・・・ねぇ、あなた
それなら私、頑張れる
・・あなたを支えにして・・・・ねぇ、一郎さん」

一郎は目を硬く閉じた
そして再び知子に唇を合わせていった






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サクリファイス ワイフ
柴谷 2/5(木) 09:22:28 No.20090205092228 削除
私は今、ある知人に紹介されたBARの前まで来ている。
知人と言っても極々浅い付き合い程度の知人。
会ったこともない知人とまで言ってしまえば驚く人もいるだろうか?
簡単に言ってしまえばネットで知り合った相手。

「SACRIFICE wife」

そんな店名が掲げられた店。
健全な経営が想像できる店名ではない。
私がここに来た理由はその知人に見せられた画像にある。
その真意を確かめにここまで来たのだ。

カランカラン…
ドアに鐘でもぶら下げているのか、私がそれを開けるとそんな乾いた音が鳴り響く。

「そんなとこに突っ立ってないで、早くドア閉めろよ」

客商売。
とてもそんな風には思えない店員の声で私は慌てるようにドアを閉めた。

「あ…あぁ……すまん」

何故だろうか…。
髪を金髪に染めた強面の店員に対して、私は怯えるわけでもなくそんな返事をした。
普段の私なら、そんな人間に対し目も合わせることなく知らぬ顔で通り過ぎるだろう。

「あんた初めてだね? どうやってここ知った?」

店内の入り口で立つ私に、金髪の店員は近づいてくる。
ポケットの中に手を入れながら下から睨み上げるような格好で。
確かにここの店はぶらりと歩いて立ち寄れるような立地条件ではない。
5階建ての古いビル。
その最上階にあるこの店に来るには、4階までしか上がれないエレベーターに乗り、そこから非常階段で上ってこなければならないのだ。
4階の非常階段前のドアには「関係者以外立ち入り禁止」の張り紙。
ここを目的にして来る以外、そう簡単に人が入ってくるような作りではない。
もちろん好奇心でそんな文字を越えて来る人間も過去に1人や2人はいたのだろう。
この店員の威嚇はその表れなのかもしれない。

「こ…これを…」

私はその店員に開いた携帯を見せた。
中にはネットで知り合ったその知人から送られてきたメール。
招待状…。
その知人はこのメールを見せれば大丈夫だとだけ言っていた。
店員は私の携帯に顔を近づけるようにしながら画面の文字を読んでいく。
相変わらずポケットに手を入れたままだ。

「なるほど」

金髪の男はその一言だけ発すると、まるで私が前に進むのを阻むかのように立っていたその位置から半身だけ身体を横にずらし

「どうぞ」

とまた短い言葉をかけて消えていく。
席に案内されるわけでもない。
私はカウンターとボックス席が3つ…そんな小さな店内を見渡すだけでどうしていいのかもわからなかった。

「見ろよ…この人妻。この間食っちゃってよ」
「ひでぇ〜な。こんなことまでやってるのかよ?」
「この奥さん最高でしょ?」
「私もこの間、熟れた人妻を美味しくいただきました」

店内に女の姿はない。
男ばかりの空間。
その空間で立ったままどうしていいのか分からない私の耳に男達のそんな会話が聞こえてくる。

「SACRIFICE wife」。
ここは人妻専門の狩人が集まった社交場。
お互いの成果を見せ合うように、男達はデジカメを手に持ちながらその画面を見せ合っていた。
ドクン…
大きく心臓が揺れ動く。

♪〜♪♪〜〜♪…
店内に流れる音楽が急に変わった。

「本日土曜日は恒例の報告会です。みなさんスクリーンにご注目ください」

店内に流れる放送。
それはあの店員の声ではない。
ここには姿の見えない女の声でだ。
その女の声が消えると、天井から大型のスクリーンが下りてくる。
先ほどまで自由に話をしていた男達は、各自椅子を自由に持ち寄り、扇状にスクリーンを囲んでいった。

毎週恒例の報告会。
私は偶然それに立ち会うことになったわけではない。
この日、この時間にそれが始まることを知って来たのだ。
私はスクリーンを囲む男達から少し離れ、ボックス席のソファーに座る。

報告会。
それはお互いの成果を自慢し合う場なのだろう。
静止画で撮られた写真が、昔懐かしいアイドルの曲に乗せられ、スクリーンショットのように流れていく。
そうかと思えば動画で撮られた映像も流れていくのだ。

「主人のチンポより大きくて太いっぃ〜 あっ あぁ〜っん」

男の上に騎乗位で跨る人妻。
毛で覆われた股間を示すように矢印が書かれ、腹には「精液便所」の落書きがされていた。
左の太ももには「あなたごめんなさい」。
右の太ももには「ご主人見てますか?」。
胸には…。
それは全身だった。

「あはははっ。すっげぇ腰の振り方」
「旦那これ見たら倒れるだろうな?」
「ここらでこの肉妻の正体を旦那に教えてやるのが親切ってもんだろ」

男達はスクリーンに映る女を指差し、笑いながら下品な言葉を振りまいていく。
それは映し出されていく女が変わっても同じだった。

「それでは次に狩り中の肉妻達…今3人かな?」

下品な上映会は終わり、金髪の男がそんな言葉を投げると、映し出される映像は雰囲気を変えた。
盗撮なのだろうか?
街で撮られた姿が流れていく。
1人…2人…。

「それじゃ最後の肉妻…」

最後。
そう言われて映し出された女の姿は人ごみの間から撮られた信号待ちの姿。

「推定年齢32歳〜37歳。住所不明。ファミレスでパート中」

そして映される画像もその仕事中の姿に変わる。
黒い膝丈ほどのタイトスカートに白のブラウス。

「胸に着けた名札から苗字は柴谷と判明」

画像はそんな名札のアップや顔、そして胸や尻にいたるまで細かく写され、紹介されていく。

「くぅ〜 たまんねぇ」
「柴谷さんとこの奥さん孕ませてぇっ」
「あはははっ いいねぇ 柴谷妻のマンコで子作りして遊ぼうぜ」
「俺はあのケツだね。あのムチムチやばいだろ?」

柴谷…。
それは私の苗字でもある。

ネットで知り合ったその友人はまるで自慢するように人妻達の恥ずべき姿を私に見せてきた。
そして次狙われている人妻らしいと喜んで見せてきた画像の中に私の妻を見つけたのだ。
その知人にはそれが妻だとは言っていない。
私はその集まりに興味があると示し、ここに来たのだ。
ひょっとしたらこの中にその知人がいるのだろうか?
会った事も無い相手でそれはわからないことだが、ここにかかわっている人物と言うのは間違いないだろう。

それは私の妻だ…やめろ…

その時その言葉を言い出せなかったのを後悔するのはまだずっと後だ。

続こころ清き人 21
道明 2/4(水) 22:16:43 No.20090204221643 削除
一郎は頭を上げると、知子の目を見つめて言った

 「その方が素直になれるのか?・・・知子」

 「ええ・・・そうよ、一郎さん」


 中核都市のシティホテル
 窓から見える世界遺産となった城の
天守閣が、ライトアップされて夜空に浮かび上がる

「あなた・・・以前より、女性の扱いかたが、優しくなったわ
・・それに落ち着いた大人の男の雰囲気がでてきてる」

「そうか・・・」

「美恵子とは、このようなセックスをしているのね?」



知子は一郎の腕の中から、顔をあげると夫の乳首にキスをした
一郎は知子の髪を撫でている

「なぁ・・知子、おまえ、美恵ちゃんのこと恨んでいるのか?」

「・・・・・恨むというより・・嫉妬かしら」

「嫉妬?」

「そう・・・美恵子はあなたを夢中にさせてる女性でしょう
私の居場所など、あなたの中から完全に消えて無くなっていると思っていたの
・・・・でも少し残っていたようね」

「当たり前だ・・・消えるもんか、10年以上も一緒に生きてきたんだぞ」

「そうよね」


知子の唇は次第に一郎の下腹部へと移っていく
一郎との幼稚なセックスで快感が得られなかった知子
その夫が見違えるように
知子を性の虜にしてしまうほどに上達している
しかし、今の知子も経験を積まされている
・・・・知子はそんな一郎に再び挑んでいく

「ねぇ、一郎さん・・・もう一度」

「ああ・・いいよ」

 一郎と知子の肉交が続く
 今までの夫婦の営みとは何かが違う
 切ないが心の通うこんなセックスができるようになった二人

しかし・・・一郎は犀を投げている、今さら元の夫婦に戻れない現実
今この二人は性を貪りあいながらも、このことを十分に認識していた

続こころ清き人 20
道明 2/4(水) 00:43:04 No.20090204004304 削除
「知子、おまえ少しやつれたんじゃないか?無理はするなよ」

「あなた・・優しいのね?」

一郎と知子は家庭裁判所近くの喫茶店にいる


一郎の手元には、知子の身辺調査の報告がすでに届いている
目の前の知子を愛し、娘たちと楽しく暮らしていた自分
その妻と離婚調停を争い、知子を捨て去ろうとしている自分がいる
そして、今は・・・


「そうか?
それに、おまえ・・艶っぽさと妖しさが身についた良い女になって・・」

「まぁ、お世辞でも嬉しいわ、一郎さん
でも、そんなあなたにしたのは、美恵子の影響かしら?」

「そうじゃない・・・正直にそう思うよ」

「あなた・・
私、調停委員の人に、素直になれと言われたわ・・私、素直じゃなかったかしら?」

「ああ、そうだなぁ・・・・少し、いや、相当な見栄っ張りで自己中かな」

「ふん!あなたもそうじゃない?」


知子の目が涼しく夫を見つめている
夫の一郎とこのような会話をするのは何ヶ月振りだろうか

そろそろ一郎は本題に入ろうとする

「ところで、知子、実は・・」

「待って、あなた・・・ここでは、落ち着かないわ」

「そうか?ここでは駄目か?」

「時間あるんでしょう?あなた・・・」

「ああ、今日は休みを取った」


知子は目の前の珈琲に口を付けると
一郎の目を真っ直ぐに見つめて言った

「それなら・・・
あなた、今からこのいい女と遊ばない?・・嫌?
・・・・美恵子には内緒にして・・・・・・ねぇ、一郎さん」


 一郎は妻の知子を知り尽くしているはずだった
 しかし、今・・・・目の前にいる知子は、その女ではない
 知子がすらりと伸びた両脚を組みかえると
 白い太腿の奥へと一郎の視線が引き込まれてしまう
 
 (知子・・・おまえは)
 

続こころ清き人 19
道明 2/2(月) 21:51:14 No.20090202215114 削除
ここは家庭裁判所の調停室


「では、知子さんはどうあっても、娘さんの親権を放棄しないのですね」

「当然です・・親権うんぬん以前に、私は一郎さんとの離婚を認めませんから」


今の知子を支えているのは
知子から娘たちを奪い美恵子に乗り換えようとする夫の一郎と
その一郎を操る美恵子への怒りである
恐らく、この怒りがあるからこそ、知子の精神状態が崩れずに保たれているのだ


「そうですか・・・知子さん、それではもう調停では合意が得られそうにありません
私たちは、調停の打ち切りを考えています
この後は審判への移行となります
このことは、先ほど一郎さんにもお話ししました・・・・以上です」

「そんな!私は一人ぼっちで闘っています・・・・審判だなんて」


知子は困惑した
少なくとも、調停委員の心証は知子の味方だと思っていた
それが、審判に移行すると法律的に裁かれてしまう


人の良さそうな年配の男性委員が話しかける

「知子さん・・一郎さんがね、あなたと話がしたいと仰ってましたよ・・たぶん、外でお待ちになってる」

「一郎さんが?」

「ええ・・彼は今のあなたのことを、大変心配されていましたよ」

「夫が私を心配している?」

「はい・・・私たちの調停は不調となりましたが、あなたと彼が誠実に話し合われたら希望が見えてくると私は思います
一郎さんは、人に優しいご主人だ、あなたも彼にもう一度、許しを請うてみてはどうでしょうか
こういうケースはボタンの掛け違いや、意地の張り合いで上手くいかない
どちらかが、折れて話をすれば心の棘が抜けていくものですよ
・・・知子さん、素直に正直に・・ね」


知子は俯き、調停委員の言ったアドバイスを反復している

「・・・・・・有難うこざいます、お二人には大変お世話になりました」

「いえ
・・なんのお手伝いもできずに申し訳なく思っています
さあ、知子さんご主人がお待ちですよ」


知子の目に光が宿った

続こころ清き人 18
道明 2/1(日) 12:35:10 No.20090201123510 削除
加藤は知子をホテルに連れ込むと
窓際に立たせ
知子の背後から抱きしめるように、服の上から胸を揉み始める

「教頭先生・・さっきの話なんですが」

「ああ・・スキンシップを止めろという話・・」

「どうか、学校では・・・先生方の目もあることですし・・・・・・あっ」


加藤は知子の胸を揉みながら、舌を項に這わせる
その舌が知子の唇を舐める
そして、硬くなった怒張をミニのピップに押し付けている


「はっ・・・教頭先生・・・とにかく話を聞いてください」

「ちゃんと聞いてるよ・・・でも、分かるだろう・・私の息子の状態?」

「嫌・・話を、話を聞いて・・・・・・・うっ」


加藤は知子を向かい合わせにすると、舌を知子の口に差し込んでいく
手でブラウスのボタンを外しながら
怒張を真正面から押し付けていく


「嫌・・待って、教頭先生・・・話を」

「山本先生、時間が無いんだ・・・話はしながらでもできるじゃないか」


もう、知子の白い乳房が加藤の手で甚振られている
その手がミニのスカートを捲り、パンストを下ろしにかかる


「あん・・・・あっ・・・・・・教頭先生」

「やっと何時もの好い声がでたね・・・山本先生」


とうとう加藤はむき出しになった知子の女陰にしゃぶりつく


「嫌・・・止めて・・」

「どうしたんだい?話の続きは?・さあ続けて・・他の先生の目がどうしたって」


加藤の唾と愛液で光る女陰に加藤の指がリズミカルに動き回る
親指が知子の陰核を捉えている
二本の長い指が女のGスポットを探りあてる

(ここらあたりだったよなぁ・・・知子先生)


「あっ・・あーん・・・あっ・・・もう・・・」

「もう?・・・ああ話は、もうお仕舞いか
それじゃ、そろそろ私の息子を鎮めてもらうよ」

加藤は知子の太腿を抱え上げると、涎を垂らし始めた怒張で狙いを定める


「いくよ、山本先生・・・今日の息子は怒っているぞ、しっかりと頼むよ」

「あん・・・あぁぁぁ・・」


加藤の腰が前後、上下に動いている
知子の豊満なピップを加藤の手がしっかりと捕まえている
乳房にしゃぶりつく加藤の口が
柔らかい乳房の頂上から離れ際に、舌で乳首を転がすと
山の頂へ引かれたのゴンドラのロープのように、透明の糸が垂れる


「山本先生、さっきのスキンシッブのことだが
あなたに対する私の親しさを表す行為だ
続けるよ・・・・・・・・・・・・いいね?」

「うん・・・あん・・あん・・あーん」

加藤の怒張がこれでもかと・・・知子の膣を突き上げた




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