BBS2 2009/01 過去ログ




続こころ清き人 17
道明 1/31(土) 09:39:01 No.20090131093901 削除
知子が勤務する学校

知子は同僚の先生の視線を気にしている
30代の女性にしては短すぎる丈の白のミニスカート
しかし、足が細くて長い知子には、本当に似合っていて同僚の視線を集める

クラスの児童たちは
フランス人形のような担任の先生が毎日、服装を変えてくるのを楽しみにしている
中には理想の母親像として、綺麗な知子に憧れを抱く児童もいて
知子の周りにはたくさんの児童が寄ってくる

その知子の授業を教頭の加藤が見学に来るのだ
理由は、長期間の休職から復帰した教師への支援というのが名目だが
加藤の視線は常に、知子の肢体を嘗め回すように見つめている
時には、児童がいても知子の臀部や胸部にそっと手を這わしたりする

今日も、加藤が見学に来ている
教壇に立つ知子の背後に立ち、お尻を撫でる
その手は、背後からストッキング越しに太腿を擦り始める
授業中に加藤は痴漢行為をしているのだ
そんな行為に耐えながら、知子は50分間、児童の前で地獄の苦しみを味わう
そして、授業が終わる


「山本先生・・お疲れ様でした
・・・放課後、少し残って私の仕事を手伝ってください・・・いいですね」

これが加藤から知子への、今日いつものところで会いたいというメッセージだ
知子の表情が暗くなった


放課後、校門から出て行く知子の後をつける男がいた
知子は加藤との待ち合わせの喫茶店に入っていく
暫くして、加藤が現れた

「今日の白のミニ・・・似合っていたよ、山本先生」

「教頭先生・・・学校では、他の先生方の目もあることですし、あのようなことはもう止めて貰えないでしょうか」

「あのようなとは、どんなことですか?」

「私に言わせるんですか?・・私のからだに触れることです・・私はあなたの言いつけどおりの服を身に付けて従っています・・それだけでも、先生方の視線を集めて落ち着かないのに・・・そんな私をあなたは触りにくる」

「嫌だね、スキンシップじゃないか・・他人の前で度を越した破廉恥行為を慎んでいれば問題にはならない・・スキンシップぐらいなんてことはないよ」

「教頭先生、私はこれ以上・・」

「まあまあ、待って!その続きはホテルへ行って話そう・・時間がもったいない・・・もう少し時間が経てば、私にしがみついているんだから・・・そんなこと言わなくなると思うよ・・さあ、行こう」

加藤にとっては、もう知子は情婦である
加藤は伝票を手にして立ち上がるが
知子は俯いたままだ
その知子の肩を抱き、耳元で囁く

「今日の授業中・・息子が起き出して困ったよ・・あなたのミニ姿、そそるなぁ・・・早く息子を宥めてやらなくちゃ」

加藤は、手を知子の腰に廻して無理やり立たせる
そして、知子を急かしながら有頂天でレジへと向かっていった

隣のボックスで珈琲を飲んでいた男が
高感度の電子録音機器のスイッチのボタンを切った
続こころ清き人 16
道明 1/30(金) 20:23:18 No.20090130202318 削除
朝の散歩から戻ってきた一郎を見て
美恵子は敏感に一郎の変化を感じ取っていた


熱いコーヒーを一郎の前に差し出すと

「一郎さん・・何か私にお話しがあるのではないですか?」

「わかるかい?美恵ちゃん」

「あなたは、正直な人・・・こころの中がお顔に出ます」

「そうかなぁ・・それじゃ、私は詐欺師には到底なれないなぁ」

「ふふふふ・・一郎さん、でも・・あなたの心はいつも誠実で優しくて・・それが、お顔に現れても、損はしません」


一郎が美恵子に今朝のことを話しだした
知子を救ってやれという人がいて、自分は迷っている
助けるということは、知子と離婚調停中の一郎にしてみれば
敵に塩を送ることになり、それは、美恵子にとっても不利益になるはずと・・


「一郎さん・・・もう、決めているんでしょう?助けてやりたいと・・」

「美恵ちゃん・・」


美恵子は一郎の迷いの霧を晴らす

「あなたは、正義感が強く、人を大切にする人・・そのあなたが、知子さんが危ないということを聞いて見過ごすことなどとてもできない・・・助けてあげて、私も応援するから」

「美恵ちゃん・・・君という人は」

「知子さんは、子どもたちのお母さんなんですよ、そしてあなたが妻にした女性・・・」

「美恵ちゃん・・私は壊れていく知子を見たくはない、それでいいんだね
・・・ありがとう、美恵ちゃん」

「でも、私、少し心配・・」

「何がだい?」

「あなたの優し過ぎる心が・・」

「私の心?・・・心配いらないよ、美恵ちゃん
知子を助けることと離婚することとは別のこと
・・・私は、あくまで君を幸せにすると決めているんだから」


美恵子という女神といる一郎には心に余裕がある
知子と離婚調停を争いながらも、相手を気遣う余裕が・・・
しかし、美恵子にはこれが夫の甘さとも写る
玉を追い詰めながら・・・・緩手の一手が命取りになることも


一郎の決断後の行動は迅速だ
次回の調停の日に知子と話し合うことにして
以前に知子の身辺調査をした業者に美恵子を通じて再び調査依頼をかけたのだ











続こころ清き人 15
道明 1/29(木) 18:01:52 No.20090129180152 削除
一郎と真一は木陰のベンチに腰を降ろした



「一郎君・・・知子さんと離婚の調停をしてるんだって?」

「ええ・・・・いろいろとありまして」

「ひょっとして、私が気をつけろと言ったことが切欠になったんじゃ?」

「まあ・・・・そうかも」

「すまない・・余計なことを言ってしまって」

「いえ・・・男と女の不義の事実は隠しとおせるものではないですから」



この河川敷は広い
対岸までは200メートル以上はある、一郎は遠くの対岸の景色を眺めている



「俺なぁ・・今年から知子先生と同じ学校になったんだ」

「知子の学校にですか?・・・あいつ、ちゃんと勤めてますか?」

「なーんだ、少しは心配してるんだ・・・もう、関係ないと言うかと思ったけど」

「阿部先生、それはないですよ・・・
十年以上も夫婦をやっていた相手ですから、あいつもなんとかと」

「そうか・・・その知子先生なんだが・・ちょっと・・」

「何かあるんですか?阿部先生・・・良かったら教えてください・・私は、知子と離婚するつもりで調停はしていますが、彼女は娘の母親・・彼女も幸せになって欲しいという思いでいますので」

「それなら、私が感じたことを話すが・・・怒るなよ」



真一の話はこうであった

今年の4月に知子の学校へ阿部は異動した
知子も休職から復帰して来た
清楚で誠実な雰囲気で人気のあった知子だったが・・
服装が少し派手になり、化粧もきつく・・・妖艶な女性に変身していると言うのだ
よく知子を知る、阿部ですら、その魅力に目が向いてしまうほどに

その知子に阿部の大学の先輩である加藤教頭がべったりと付き纏っている
どうも、その加藤教頭が知子にスキンシップだといって身体を触っているらしい
さらに、知子を加藤教頭がホテルに連れ込むところを同僚教師が見たと言う
阿部は、あの厳格な加藤教頭と清楚な知子の変身が理解できないと・・・



「なんですって・・知子のやつ、性懲りもなく再び淫乱女に」

「淫乱女?・・・・一郎君、それはちょっと酷いよ」

「阿部先生、知子はそんな女だったんですよ・・・それで、私は離婚を」

「一郎君、それは君の思い込みが過ぎる・・・私は、知子先生は悪女ではないと思っているよ・・・・時々みせる辛そうな表情や切ない雰囲気は、何か事情があるのではないかと思うんだ・・・・どうだい、一郎君!知子先生を助け出してやらないかい?」

「知子を助ける?」

「ああ、そうだ・・・彼女は助けを待っているんだ!きっとね」

「待っている?」

「今、助けてやらないと・・・知子先生、本当に駄目になって、壊れてしまうぞ」

「そ、それは・・・」



一郎の心に、真一の言った「知子が壊れる」の言葉が重く圧し掛かる
続こころ清き人 14
道明 1/28(水) 18:16:25 No.20090128181625 削除
季節は既に五月になっていた
一郎と知子の離婚調停は遅々として進展しない
互いの主張がぶつかり合っている

夫が言う・・・妻の不貞
このことについて、知子が真っ向から否定する
自分は被害者なんだと

妻が言う・・・夫を操る女の存在
このことについて、一郎も完全否定する
全ては自分の意思で判断していると、そして離婚が成立した後に妻にする女性だと

二人の娘の親権は、両者とも譲らない

離婚の調停は膠着状態に入り込んだ
このままだと、調停不調となり審判に移行することになる


その日、一郎は河川敷公園に早朝から散歩に出かけた
公園にはテニスコートがあり、若い男女の元気のあるプレーを眺めていた


「あれ!・・一郎君?山本一郎君じゃない」

一郎が振り向くと、阿部真一がにこやかに微笑んでいた
知子と同期の同僚の夫で、二家族一緒に旅行をしていた・・あの阿部先生だ

「しばらくです・・・阿部先生」

「どうしたの、ぼうとして?・・・テニス?やるか?」

「ええ・・・やりましょう」


この二人はスポーツマン
共に、テニスは専門ではないが腕前は相当なものだ
激しく、ラリーが続く
一郎がエースを取ったところで真一が白旗を揚げた


「一郎君は、陸上競技よりテニスのほうが良かったんじゃないか?」

「またまた・・阿部先生」


一郎は真一を兄のように慕い、真一は一郎を弟のように可愛がる
本当にうまの合う男同士である
続こころ清き人 13
道明 1/27(火) 20:59:11 No.20090127205911 削除
ポピュラーのムード音楽が流れる一郎の寝室
それは男女二人のデュエット曲

・・・貴方の一日が終わるときに側にいるね
何にも言わないで、優しくキスをして・・・
・・・そっと髪を撫でて、肩を抱いて側にいるね
貴方が眠るまで、優しくキスをして・・・

報われなくても、結ばれなくても
貴方は、唯一人の運命の人
・・・貴方の一日が終わるときに側に居られたら、明日なんていらない
髪を撫でて、肩を抱いて、貴方が眠るまで

この出会いに優しいキスを・・・・・これが運命なら



美恵子の膝の上で一郎が眠り
その男の髪を美恵子は愛しく、優しく撫でている

(私は・・・知子さんからこの人を奪った悪い女?妻の不始末に付け入り、夫婦の絆を切り裂き、家庭を破壊した酷い女?)


今日、一郎の長女が美恵子に言った

「お母さんをかえして・・・お父さんをとらないで」と

その幼い子の言葉が美恵子の胸をえぐる


美恵子は愛しい男の頬に細く、そして白い指を這わす
男の唇をそっと舌で愛撫する
すると、男は薄目を開け愛しい女の動きに合わせ口を開く
男の舌が女の舌と絡み合い
美恵子から甘い香りのする唾液が一郎に注がれると
それを飲み干し、再び男は安堵の眠りに就く

(私は、どんな苦労があろうともこの人と共に生きていく
・・・・もうこの人の側から離れはしない)

美恵子も、一郎の胸に頬をあて静かに眠り落ちていく・・・・
続こころ清き人 12
道明 1/26(月) 22:31:25 No.20090126223125 削除
加藤は人の字に縛られた美人教師の女陰に
彼自身、十数年ぶりかと思われるほどの大量の精子を放出した
縛られて無抵抗にされた女を抱く・・こんな経験はしたことがない
まさか、二度も知子を抱けるとは・・・・それも、二度目は意識が回復した知子をだ

部下であり人妻の教師を相手に、老練な手管を駆使して思いを遂げた
白い陶磁器のような足
むっちりした太腿の間に、恥ずかしげに見え隠れする女陰
その、女の源泉から
おのが精液の白濁が流れ出る様を眺める快感
これは、女を征服した男の喜びの極致であった


「山本先生・・・これで、私も警察を呼べなくなった・・誤解しないでくださいよ、あなたの希望を叶えるには、私にも警察を呼べない理由が必要でしたまでですからね」

・・・・・・・変な理屈だ


「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

信頼していた教頭に強姦された知子の息はまだ荒い
なおも、加藤は理屈を捏ねる


「山本先生・・・・それにしても、しっかりと私の怒張をくわえ込んで、小気味よく締め付ける・・・・先生!私は驚きましたよ・・清楚で美人のあなたが、こんなシチュエーションがお好みだったとは・・・・・まあこれで、互いに相手の秘密を知る仲間、これからは遠慮しないで何でも甘えてください・・・・私も遠慮しませんよ」


まだ、人の字に縛られたままの知子に、再びメタボの50男の手が伸びる
男の指先が女の乳首を撥ねる・・・もう片方の手がむっちりとした太腿を擦る


「山本先生・・・それにしても、あなたの肢体は本当にすばらしい・・・こんな女性と離婚したいなどと・・・あなたのご主人の気持ちを、私は到底理解できない」

「うっ・・うん」

「先生?どうしました・・感じるんでしょう?・・もうそんなご主人なんか忘れて・・もう一度、ね・・・二回目ですから、時間をかけてゆっくりと・・ね」


身動きのとれない女の艶肌の上を、再び男の舌が這い回る
その舌が乳房から乳首そして項へと這い登ると
夫を取り戻す決意を固めていた女の目から
失意と無念の涙が溢れ出す

男が再び覆いかぶさり
ゆっくりと怒張を女陰に挿入し始める頃
何度も舌を吸われた女の口がすすり泣いた
続こころ清き人 11
道明 1/25(日) 14:01:52 No.20090125140152 削除
知子は自分を誰かが呼ぶ声で次第に目覚めていく
その声は段々と大きく、そしてはっきりと聞こえてくる

「山本先生?いらっしゃるのですか?」
教頭の加藤の声だ

(何故?教頭先生が・・・・・確か私は・・・)


「ああ・・嫌ぁ!」

知子は自分の手足が縛られていることに気づき、悲鳴をあげた
なんと、裸にされ人の字に固定されていたのである

「山本先生!そちらの部屋にいらっしゃるのですね!今、行きますから」


「ああぁぁ・・・駄目!入らないで・・」
知子の叫ぶ声と同時に、襖が勢いよく開かれた


「ど、どうしたんですか!その姿は!山本先生」

「見ないで!お願い・・・教頭先生、見ないで」

「でも・・・あなた、縛られているんじゃ
       ・・ああ・・あなた、それに・・その白濁」

「えっ?」

「な、流れた跡が・・・ほら太腿に、男の精液が!」

「そんな!」

「なんて奴だ・・私に、あなたを迎えに来いと電話してきて、あなたを犯していたなんて・・・これは犯罪だ、あなたへの復讐だろうが・・・これは、警察に知らさないと」

「警察!・・ま、待ってください、教頭先生!」

「えっ、待つ?」

「教頭先生!警察に知らせるのは待って下さい・・・それより、お願いです・・縄をほどいて、ほどいてください」


「それは警察が来てからでないと・・・そうしないと、犯罪事実の証拠が変わってしまう・・あなたが蓬莱に犯されたことを証明する証拠の写真を残さないと」

「やめて下さい、嫌です・・大勢の人にこんな姿を見られるなんて
それに、こんな姿を写真に撮られるなんて・・・私、恥ずかしい」



知子の目から涙が溢れている

「うーん・・・・その気持ちは分かりますが、私も見てしまった限りは警察に知らせる義務が・・・」

加藤は手を額に当て、考える込むように俯いた
その手の奥の加藤の目が笑っている・・・そして、口元も緩んでいる
続こころ清き人 10
道明 1/24(土) 09:10:22 No.20090124091022 削除
隣の部屋で様子を窺っていた加藤は、唾を飲み込む
蓬莱が眠りに落ちた美女の口を吸っているではないか
厳つい手がセーターの中に潜り込み、胸のあたりを動き回っている

蓬莱の視線が加藤と交差した

「教頭先生も、こちらに来て介抱してやってくださいよ・・あなたの部下でしょう?」

「な、なに・・・・・・・」

「それはそうと・・あなたには、この女を抱くには理由が必要ですね・・・私と同じように強姦という訳にはいきませんね」

「えっ?」

「こうしときましょうよ」

加藤は
蓬莱から、山本先生の様子がおかしいので迎えに来て欲しいと頼まれる
来てみると、既に蓬莱に甚振られた知子を見つけて介抱することになった
そうしたら・・

「その後は適当に、考えてください・・・・・後1時間くらいで気が付くと思いますから、上手くやってください・・・・・私は暫くは家を空けますので、あなたの思うようにやったらいい・・・ただし、教頭先生・・・お代は頂きますよ、宜しいですね・・・この女を抱くと10歳は若返りますよ、ははは・・・満足度は金額で示してくださいな」


そう言い残すと
蓬莱は知子が持参したお金を持って、さっさと家を出て行ってしまった


「うーん・・・」

知子が切なげに顎をあげ、頸を廻す
乱れたセーターを盛り上げている胸の部分が上下している


「山本先生・・先生・・・大丈夫ですか?」
加藤は知子の肩を揺すってみる

「・・・・・・」
知子は深い眠りに入っていた

山本先生・・・美しい・・・・なんて美しいんだ、この人は!
理知的で清楚で・・・それ以上に色香が漂う
どんな男も一度はこんな女と姦ってみたいと心を狂わせる
ジーンズにセーター・・こんな服装でも・・この男の一物は固くなり始めている

今、蓬莱のやつが、この口を吸っていやがった
この胸を触っていたんだ

加藤は周りを見渡した
誰もいない
加藤の唇が知子の唇にそっと触れる
加藤の手がセーターの中に潜り込む・・・そして柔らかい乳房を掴む

(蓬莱から呼ばれて来てみると、既に弄られた後の女がいる・・その介抱を?
・・・ああ!なるほど・・私が山本先生を抱いた後で介抱を・・・と言うシナリオか)

時間がない
加藤は、知子を抱きかかえると先ほどまで隠れていた部屋に運び込んだ
この男は、もうとっくに知子の上司であり分別のある教頭ではない
目の前の眠れる美女を陵辱したいだけの、年老いた獣に成り下がっていた
続こころ清き人 9
道明 1/23(金) 18:51:47 No.20090123185147 削除
知子はからだの異変にまだ気が付かない
少しからだが熱くなっている・・それは今見ている写真の所為と
そして、段々と気だるくなってくる


「ちょっと探すのに手間取ってしまった・・そうしたら、こんなのも出てきたよ」

それは、知子と蓬莱の三度目の旅行で
知子が軽く両手を縛られ、背後から大人の玩具で責められている写真

「写真はこれで全部と言ったじゃないですか・・・」

「ご免、ご免・・・いくらかは残して、摺りネタにと思ってね」

「約束が違うじゃないですか・・・・それも、全部もらいますよ」

「ああ、いいよ・・・・でも、よく撮れているだろう?この写真・・見ているだけで勃起してくるよ」


蓬莱は、自分のスラックスのテントを張った部分を、更に自分の手で擦る
知子は目を背けた

「それじゃ、帰ります」


立ちかけたようとした知子は、脚に力が入らずよろけそうになる
それを見た蓬莱がすかさず抱きとめ
蓬莱の手がセーターを押し上げている胸の膨らみを掴む

「おい・・・大丈夫か?」

「・・・・少し、気分が・・」

「無理もないさ・・・旦那のこんな写真を見ちゃ、ショックを受けるのも」


蓬莱の手は、セーターの上から乳房を揉み始めている
怒張がはちきれそうなジーンズのヒップに押し付けられる
そして、片方の手がジーンズ越しに太腿を擦る

「気分が治るまで・・・暫く休んでから帰るといい」


知子は既に蓬莱に何をされているのか分からないまま
顔を蓬莱の胸に預けたまま、眠りに落ちていった








続こころ清き人 8
道明 1/22(木) 20:38:53 No.20090122203853 削除
その写真は夕暮れ時に撮られたものだろう
薄暗さが、余計に男女の仲のよさを醸し出していた

「これはなぁ・・旦那の自宅での写真だよ・・いい女だなぁ、あんたに劣らず美人じゃないか」

「・・いつ、これを?」

「気になるかい?そうだよなぁ・・・撮影したのは最近・・でも、何と言うか、俺の感ではこの二人・・もうできているぞ」

「そんな・・・」

「見てみろよ・・この幸せそうな二人の顔を・・これは、愛し合って信頼しきっている顔だ・・・・知子、お前は旦那から完全に見限られた哀れな妻よ・・」

「うぅぅ・・・」

「悔しいだろう、悔しいわなぁ・・・・・もっとよく見てみろよ、愛し合う男女が口づけしている写真を」


蓬莱は小刻みに震える知子の手の動きを見逃さない

「ああそうだ・・お前とはこれでお別れだ、最後に俺がとっておきのジュースでもいれてやろう・・・・その写真、必要ならサービスしとくよ」

知子は蓬莱がジュースを用意している間、写真を睨みつけている

一郎の肩に頬を寄せている美恵子
そして、美恵子の肩を優しく抱いている一郎
互いに見つめ合っている
それに、キスまで・・

(どうしてなの一郎さん・・どうして私ではなく美恵子なの!)


喉が渇く・・・
蓬莱がジュースを知子の目の前に出すと
知子は何も考えずに一気に飲み干した

「気にいったようだなぁ・・・その写真・・・ああ、確かもっと撮っていたんだ、少しまってろ」


蓬莱は二間つづきの和室へ移動する
その襖は初めから少し開いていた
蓬莱は声を潜める

「お待ちどう様、教頭先生・・・・もう少しです、もう少し」

「あなた・・・何かあのジュースに?」

「ええ、ちょっとね・・・高くつきましたが、効果はその分いいようで」

「そんなことをして・・」

「大丈夫ですよ、毒ではありませんから・・それより、上手くいきそうですよ、教頭先生、この知子のエロ写真でも見て、スタンバイしていてください・・じゃ」
続こころ清き人 7
道明 1/21(水) 19:27:37 No.20090121192737 削除
知子は一郎より先に調停委員との面談を終え
家庭裁判所の玄関ロビーで一郎が出てくるのを待っていた
肩を落とし、伏し目がちに・・愛しい夫、一郎が階段を下りてくる

「あなた・・」

「・・・・・」

「一郎さん・・・少しお話ししたいのですが・・・」

一郎は厳しい目線で、知子を見ると
「調停中だ、君と直接話し合うことは余計な混乱を招く・・・じゃ」

「あなた・・いまでも、私を信じてもらえないのですか?」

「あたりまえだ・・・・もう、後戻りはできないんだ」

「後戻り?」

「ああ、そうだ・・・私は美恵子と約束している・・新しい家庭を築くと」

「そんな!あなた・・子どもたちの幸せも考えてあげて、ね・・私は、もう、一郎さん無しでは生きていけない・・精一杯あなたに尽くしていきます・・・ね、あなた・・考え直して・・ねぇ」

「やめろ・・もう決めたことだ」

「そんなこと・・・・一郎さん、私は絶対に諦めません・・・きっと、あなたの心を取り戻して見せる・・美恵子なんかにあなたを渡すもんですか」

足早にその場を立ち去る一郎の背に、知子の最後の言葉が重く圧し掛かった


その日の午後
知子は蓬莱の自宅を訪れていた
ジーンズにセーター姿
知子は蓬莱の申し出を受け入れたのだった

蓬莱の申し出は
自分はお金に困っているので
一郎が見たビデオや写真など全てを買い取って欲しい
そうすれば、今後一切、知子には関わりあわないと

しかし、あの蓬莱のこと、蓬莱の自宅で会うことはためらわれたが
自分のアノ写真やビデオが存在していたのでは何時か災いになる
廃棄できるのであれば、そうしようと
自分がしっかりしていれば、二度と蓬莱とは同じ過ちはしない
今の知子には、男は愛しい夫、一郎しか考えられなくなっていたのだ
それほど、一郎による復讐に近い夫婦の営みの影響が、知子の肢体に染み付いていた


「約束のお金は持って来ました、これで私に関するものは全てですね」

「ああ・・あんたが映っているものはネガ、マスターを含めて全部だ、安心しろ」

「私が映っているもの?」

蓬莱はニヤリと笑う


「それよりどうなんだい?旦那と別れて肢体が疼いて辛抱できないんじゃ・・」

「いいえ、私はそんな女じゃありません」

「よく言うよ、あんなにヨガリまくった女が・・・旦那の代わりに、欲求不満の解消に相手してやってもいいんだぜ」

「何て事を!・・私は今でも一郎の妻です・・誰があなたなんかと・・じゃ、帰ります」


席を退ちかけた知子に見えるように、蓬莱は数枚の写真を机に並べた

「ほう・・そうかい、たいした自信だなぁ
・・でも、旦那は新しい女とよろしくやってるぞ」

「・・・・・・」

その写真を見た知子の表情が険しくなった
続こころ清き人 6
道明 1/20(火) 10:05:32 No.20090120100532 削除
一郎は年配の男性と、女性の調停委員に自らの考えを誠実に訴える

「私は、もう知子とは婚姻関係を継続していく意志はありません・・・彼女のした行為は、夫である私の心を踏みにじるものであり、到底、許せるものではありません」


女性の調停委員が問いかける

「でも、一郎さん・・・あなたの奥さんは、暴力によって犯され、その事実をあなたに知られることを恐れて、従っていたと仰っています・・・・そんな、奥さんにあなたは夫として、同情や哀れみの感情は湧いてこないのでしょうか?子どもさんもいらっしゃるし、考え直す余地はないのでしょうか?」

「知子は私にもそう言いました・・・自分は被害者だと・・・私も、一度は知子と加害者と戦う決心をしました・・・しかし、その加害者という男が私に見せたビデオを見る限り・・・・辛いことですが、妻の言っていることが嘘に思えてくるのです」


男性の調停委員も問いかける

「一郎さん、そうすると・・あなたは、奥さんが言っていることが嘘、偽りで・・そのビデオを見たあなたの感覚で不貞を働いた淫らな妻と断定しているのですね?・・そして許せぬと」

「はい・・それに、私は自信がないのです・・理由はどうであれ、私以外の男に弄ばれた妻を、仮に今許したとしても、いずれ夫婦関係に支障をきたすと思うんです」


女性の調停委員が再び問いかける

「奥さんは、あなたには女性がいて・・・それで、離婚を望んでいるとも仰っているのですが?」

「はい、私はその女性と人生をやり直すつもりです・・しかし、私がそういう気持ちになったのは、知子と別れると決心した後のことですから」

「でも奥さんは、そのようには思っておられませんよ・・・あなたが奥さんに理解を示し、加害者の男性を懲らしめる指示をし、奥さんはそれに従った・・・そして、夫婦関係は以前にも増して良くなっていたと・・・それなのに、突然にあなたが一方的に離婚届を作成して役所に提出された・・・・これは、あなたがその女性にやらされていると」

「そんなことはない・・・確かに、知子にも酷いことをした、でもそれは私の意志だ・・その女性は知子を気遣っている・・・私が、知子に我慢がならなかっただけなんだ」

「そうでしょうか?いずれにしても、離婚となると財産分与、お子さんの親権、そして養育費など、どのようにするのか決めていかねばなりません・・・その覚悟は、おありなんですね」

「当然です・・・その覚悟はしております」


再び男性の調停委員が問いかける

「一郎さん・・私たちは先ほど奥さんのお話をお聞きしたのですが・・いい奥さんじゃないですか・・・お可愛そうに、大変な目に遭われた・・・あなたは、あくまで奥さんが嘘を言っていて、別れると仰るのですね?」

「やめてください・・あなた方は知子に騙されている・・・あのビデオを見れば考えも変わる・・私もそうだったんだ・・あんな淫らな女とは思いもしなかった・・嫌なんだ、あんな淫らな女が、私の妻であり、子どもたちの母であるなんて」

「・・・・・・・・」

「今日の調停はここまでにしておきましょう・・・一郎さん、もう一度よく考えてみてください、奥さんのこと、そして二人の子どもさんのこと・・・・そして、もう一つ・・これは、差し出たことかもしれませんが、あなたが人生をやり直すと仰っている、相手の女性のこと、良くあるんですよ、こういったケースが・・・・・では」

一郎は大きな溜息をついた
これでは、一郎が女に騙され、その女に夢中になって、酷い目に遭った妻や罪のない子を捨て去ろうとしていると・・・・・・
続こころ清き人 5
道明 1/18(日) 21:47:55 No.20090118214755 削除
蓬莱は山本夫婦が離婚となれば、知子を簡単に自分の女にできると思い込んでいた
知子は、蓬莱自慢の怒張から離れられない女になっていると・・・

ところがどうだ
あれほど言いなりになっていた知子が
一郎から三行半を突きつけられたというのに、全く蓬莱を無視してくる

電話を掛けても、全く相手にされない
仕方なく、知子の実家の周辺を窺っていると
教頭の加藤と知子が頻繁に接触しているではないか・・・

(知子のやつ・・・教頭に相談をかけたか?)

蓬莱の生活資金はそろそろ底に尽きかけている
公務員にとって懲戒免職処分は身に凍みる・・・再就職もその所為でできそうにない

そして、知子に関する情報も収集できない蓬莱は、自分の持つ勘を頼って
一か八かの行動に出るしか方法は無い



ここは、以前に一郎と会った・・・鄙びた喫茶店
今、蓬莱の前に座っているのは教頭の加藤だ


「教頭先生・・・お久しぶりです」

「蓬莱君、時間が無いんだ・・山本先生に関する大事な話って何なんだい」

「教頭先生・・お忙しいんですね?でも、それは残念ですなぁ・・折角、私と知子の肉弾戦をナマで見せてあげようと思っていたのに・・・」

「何を言い出すんだ、君は!」


「知子のやつ、教頭先生に地獄の閻魔役をやらせちゃって、私はこの様だ・・・今度は、あなたに応援団長の役回りまでさせちゃって・・・・本当にしたたかな女なんですよ、あいつは」

「君の言ってることが良く判らないんだが?」

「まあ、この写真を見てくださいよ、教頭先生」
それは、一郎にも見せた知子と蓬莱のセックス場面の隠し撮り写真
加藤の目の色が変わる
その変化を蓬莱は見逃さない

「それにもう一つ・・・これが決定打なんですが・・・隠しビデオ・・これ」
加藤の喉が鳴る

「教頭先生・・旦那が離婚を決めたビデオ・・これ、このビデオを受け取りに、知子が今日、私の家に来ることになっているんですよ」

「・・・・・・・」

「知子の本性を見せてやりますよ・・・ね、教頭先生・・私は、知子を何度も抱いて、あいつを逝かせちゃているんですよ」

「そ、そんな馬鹿なこと・・・山本先生は、もうそんなことは」

「そう思うでしょうね・・普通は・・でも、知子はそんな女なんですよ、実際」

「そんな筈は・・・」

「じゃ、騙されたと思って、隠れて見てて下さいよ・・証明しますよ、ね、教頭先生」

「・・・・・」


性獣が五十男の心の底を擽り、オスの本性を呼び覚まさせる

「教頭先生、見てくださいよ・・この写真の知子の肢体・・・・そして、この表情・・・男だったら、こんな女と姦ってみたいと思うのがあたりまえ・・へへ・・それで、つい私も手が出ちゃいましてね・・・・気が付いたら、この女の虜にね・・・最後は上手く切られちゃって・・・・このざまだ」

「・・・・・」

「私は教頭先生を恨んだりはしていませんよ・・・・ただ、処分を受けて生活が苦しくなってね・・・・・だから、少しばかり助けて頂けないかと・・・その代りに、上手く抱かせてあげますよこの女を・・・・どうです?教頭先生」

「・・・・・」

蓬莱は写真を見つめたまま、返事をしない加藤を見て確信した
五十を過ぎた、この男も俺と同じ運命を辿ると・・・・
食い殺されるか、どうかは・・・この男の力量次第

(女は現金な動物だ・・知子と関わりあうのはこれが最後だ、とにかく駄賃を貰えるだけ貰うだけよ・・)
続こころ清き人 4
道明 1/17(土) 20:29:51 No.20090117202951 削除
家庭裁判所での調停の日の前日
藤崎美恵子が一郎の自宅を初めて訪れていた
一郎からこの間の経緯は聞いているものの、判断と行動が迅速で直線的、そして徹底し過ぎているように思えた
美恵子には、それが自分に対する一郎の愛情の深さであり、嬉しくはあったが短兵急な行動には不安が付き纏っていた

「一郎さん・・・いよいよ、明日ですね・・後悔されていませんか?」

「後悔なんてしていないよ、美恵ちゃん・・これでいいんだ
・・私は君と人生をやり直すと決めたんだ、そう決めた限りは必ず知子と離婚をする」


一郎は美恵子を抱き寄せる

「でも・・知子さん、これから・・・」

「大丈夫だよ、知子は・・・彼女には教師としての職がある、生活には困らない・・ただ、あの蓬莱と寄りを戻すようだとまともな人生は送れないかもしれない・・そうならないように知子にはすべきことはしたつもりだ」

「そうならないように、すべきことを・・?」

「うん、知子の肢体から蓬莱という男を追い出したと思ってもらえれば・・・・」

「肢体から男を追い出す?」

「うーん・・・それは、余り聞いて欲しくない・・私としてもやり過ぎたと反省しているんだ」

「そうですか・・それと、あなたのお二人のお嬢さん・・・さぞ心配なさっていらっしゃるのではないですか?」

「それなんだ・・・幼い子ども達には可哀そうなことになってしまって、母親の知子と離れるのは寂しいだろうとは思うんだけど・・・親権は私が持ちたいんだ」

「一郎さんは、お嬢さんたちを知子さんに渡したくないんですね?」

「ああ、あの知子に子どもたちを育てられると思うと、我慢がならない・・・それに、子どもを渡すとなると、知子から何かと条件が出てきそうで」

「一郎さんはそこまで考えられているんですね」

「美恵ちゃんはどう思う?・・子どもたちは知子に渡して、君との新しい家庭を築くことも考えられるんだけど・・・」

「いいえ、お子さんたちは私たちで・・・ね、そうしましょう・・・一郎さんと一緒に、私も頑張ります・・いくら時間が掛かっても良き母になれるように努力します、そして良き妻にも」

「美恵ちゃん、本当にいいんだね、それで・・・・・・本当に有難う、美恵ちゃん」


再び一郎は美恵子を抱き寄せると、美恵子は一郎の胸に頬を寄せた
美恵子の香りが一郎の鼻を擽る
二人はベランダに出ると肩を寄せ合い遠くの夕日を眺めていた
辺りは太陽が沈み、夜の暗闇が訪れるまでのマジックアワー
自然に、一郎の手が美恵子の肩を抱き、髪を優しく撫でた
そして一郎の唇が美恵子の唇に重ねられていった


その様子が、写真に収められていく

(一郎さんよ、あんたも相当な男だなぁ・・・知子を追い出し、早速、知子に劣らぬ美形の女を家に入れる・・・罰が当たるぞ、調子に乗りすぎると)

へらへらと笑う蓬莱の顔がそこにあった
蟲屋
寝取られ 1/16(金) 15:43:55 No.20090116154355 削除
2復習 

夢を見た? そんな気がする。どんな夢だったのかは思い出せない。ただ見たような気がしていた。隣に寝ているはずの妻の姿はない、時計を見ると7時になろうとしている。ベッドから起きて一階の居間に降りる。
 「おはよう。」
 「あら、まだ早いんじゃなくて?」
 「ああ、なんとなく目が覚めた。」
 「もう少し待って。」
 妻は台所で弁当を作っているようだ。テーブルにはおかずが並んでいた、うまそうだから卵焼きに手を伸ばした。
 「パパ、それはお弁当にいれるから、ちょっと待って。」
 「別にいいよ。」
 「もう、今目玉焼きつくるから。」
 台所に立つ妻のお尻をなで上げる。
 「あん、もう、昨日したでしょ。」
 「そう言えば真由は?」
 「今日は飼育当番だって言って、もう出たわよ。」
 短いエプロンをつけた妻を、後ろから抱いて胸をもむ。
 「ち、ちよっよ、パパったら、ねえ、お弁当作れないでしょ。」
 妻は笑いながら振り返り、キスをしてきた。妻のヌルッとした舌が、口の中に入ってきた。朝食が終わると時間にせかされ、出社の準備を始める。
 「パパ、ネクタイこれでいい?」
 「ああ、それでいい。」
 一通り準備が整い玄関に向かう。
 「パパ、ハンカチ持った?」
 妻が後ろから声をかける、ハンカチをポケットに入れると、そのまま頬にキスをした。
 「パパ、行ってらっしゃい、気をつけてね。」

 朝からクタクタになって出社する、まったく人間が多すぎる。タイムカードを打刻すると、時間ギリギリに自分のディスクにつく。
 「おい加藤、ナカニチの社長からクレームきてるぞ。」
 朝から気分が悪くなる、課長の高木は人の顔を見れば直ぐによって来ては、ああでもないこうでもないと文句ばかり言う。ハゲた天辺をサイドからの髪で隠している、メタボ全開のキモい奴だ。30分ほど説教をたれたら満足したのか、部屋を出て行った。
 「てめえが脳タリンのくせしやがって。」
 朝から胸糞悪い、あいつなどくたばってしまえばいいんだ。最近はどこもかしこも禁煙、禁煙、トイレに入ってタバコに火をつけよとポケットを探った。そして手に握られていたのは、瓶に入った蟲だった。
 「夢じゃなかったのかよ。」
 最初に見た時と変わらず、極彩色の気持ち悪い身体。生きているのかと思い、瓶を乱暴に振ってみる、ブニュブニュと動いた、生きているようだ。何度も何度も振ってみた、死んでもいいかと思って、蟲にイライラをぶつけた。
 「待てよ・・・・そうだ!」
 この蟲を使ってあのくそ野郎に復讐してやる。高木の野郎の細君にこの蟲を送りつけてやるんだ。この蟲が本物であれどうであれ知ったことか。待てよあのジジイ育てろとか行ったな、育てないとまずいのか。確か砂糖と精子を混ぜろって言ったかな。いや待て、高木のかみさんは、確かひどいブスっていう話だ。夫婦揃って妖怪家族とアダナされている、そんな女に好きになられても仕方ない、いやむしろ迷惑だ。ならどうすればいいんだ?砂糖じゃなくて塩でも混ぜてやればいいのか、とにかく少し育ててみる事にした。瓶の中の蟲は振ったせいか、何となく表面に突起が出来たような感じがした。
蟲屋
寝取られ 1/15(木) 03:56:42 No.20090115035642 削除
1不思議な夜 

 まったく馬鹿げた話だった。発注が済んでいるのに、仕様の変更だなんて。下請けだからと言って何でも許されるのか。結局担当の自分が責任をとらなければならなくなった。イラつく夜だ。家では妻と子供が待っている、しかし、今夜は飲んで帰るつもりだ。結婚も13年も経つと、新鮮味も薄れて妻を女として見れなくなる。まるで家政婦でも見ているような気になる事もある。
 「オヤジ、もう一杯くれよ。」
 「ダンナ、いい加減にしておいたほうがいいよ。」
 屋台で飲んだくれて、今日の憂さを晴らす、まったく、くそったれな夜だった。何処をどう歩いたのか、まったく覚えてはいなかった。小さな路地を幾重にも曲がり、気がついたらそこに立っていた。
 「蟲屋?」
 看板にはそう書かれていた。黄色っぽく光る街灯に照らされて、その店は建っていた。普段ならそんな店は入りはしない、まして虫なんて興味もなかった。東京育ちの自分は虫など触るのも気持ち悪かった。しかしその夜は、まるで集虫灯に吸い寄せられる虫のように、その店の中に入っていった。
 「すいません、見せてください。」
 店の中に声をかけたが、誰もいる気配が無い。仕方が無いから勝手に中に入った。店の中は思ったより狭く、いくつもの棚が並んでいた。
 「うえっ!」
 棚には瓶が並んでいて、中には何かが入っている。よく見るとそれはウミウシのようなものだった。液体の中で極彩色の物体がうごめいている。
 「そりゃ怒り虫じゃ。」
 いきなり後ろから声をかけられた。驚いて振り向くと白髪の仙人のような年寄りが立っていた。
 「その蟲に取り付かれると、どんな温和な人間でも怒りっぽくなる。」
 「まさか。」
 「なんじゃ、信用せんのか。」
 「当たり前でしょ、そんなバカな話。」
 「まあ最初は皆そうじゃな。それではただで蟲を差し上げよう。」
 そう言って老人は棚から瓶をひとつ取り出した。
 「まあ、これは在庫があまっててな。あまり売れん蟲だからお前さんに進呈しよう。」
 瓶の中では紫色の蟲がくねくね動いている。
 「何です?これ。」
 「これは浮気蟲じゃ。」
 「浮気蟲?」
 「そう、これに取り付かれると浮気したくてたまらなくなるのじゃ。まあ、最近は何処でも取れるんでまったく売れん。」
 「はあ、浮気の虫ねえ。」
 「こいつは砂糖が好物でなあ、お前さんの精子と混ぜて与えれば、取り付かれたオナゴはお前さんの虜じゃ。筆で優しくなでてやれば蟲も喜ぶで、かわいがって育てなされ。」
 そう言って老人は瓶を手に握らせると、店の奥に消えていった。

 朝起きて覚えているのはここまでだった。まったく変な夢を見たものだった。
 「礼子、頭痛薬ないか。」
 「もう、少しは自分の体の事考えて飲んでよ、若くないのよ。」
 「いいだろ、たまには。」
 「はいはい、わかりました。」
 妻はコップに水を入れて、薬と一緒に持ってきた。
 「はい。」
 「悪いな。」
 ちょっと機嫌が悪そうだったので、妻の胸を軽く触った。
 「あん、もう、真由が起きてるでしょ。」
 「朝の挨拶だよ。」
 「もうパパったら。」
 怒ったふりをするが、妻は触られたままにしている。胸の隙間から直接乳首を触ってみる。
 「あああ、ねえ、もう・・・あっ、ねえパパ、だめよ。」
 「いいだろ、触るぐらい。」
 「あん、いや、だって・・・・」
 「だって?」
 「もう、・・・・」
 そう言うと妻は、自分から唇を押し当ててきた。
 「うう、酒臭くないか。」
 「いいの、ね、これで我慢して。続きは夜ね。」
 妻は舌を入れてきた。お互いに舌をしゃぶりあった。その晩は激しく燃えた、久しぶりにお互いを舐めあったりした。2時間ほど汗をかいて、そのまま二人抱き合ったまま朝を迎えた。









続こころ清き人 3
道明 1/14(水) 22:21:38 No.20090114222138 削除
県下一の大河の流れの見える洒落た喫茶店

ここはワンフロアーの造りだが、お客同士の顔は見えないように仕切りがしてある
その一番奥の席に、知子と教頭の加藤が座っている

加藤は知子の話すことに相槌を打ちながら
視線は夫から一方的に離婚届を提出され、悲嘆にくれる美人教師の風情を眺めている


「山本先生、少し聞きにくいことなんですが
・・ご主人が離婚したい理由は、ひょっとして懲戒免職になった
蓬莱との関係でしょうか?」

「ええ、教頭先生、夫は私が被害者であることを否定して
・・私が不貞をしたと、夫を裏切って騙していたと」

「そ、そうなんですか・・・
ご主人は、先生があの蓬莱と不貞をしたと?」

「ええ、私は決して不貞などしておりませんのに・・」


加藤は、美人教師が辛そうな表情を見せ、髪を掻き揚げる風情に心が奪われていく


コーヒーカップを持つ細くて白い指

・・・・・この指で蓬莱の一物を擦っていたんだ

スカートから伸びるしなやかな両脚

・・・・この両脚を割ってあの男は怒張を押し付けていた



 「教頭先生?」

 「は、はい・・・・」

 「私は、絶対に不貞はしておりません・・・
       脅かされて、無理やりなんです」

 「そ、そうでしょうね
  山本先生があの変人教師と不貞など考えられませんね」

 「ええ・・・でも、夫は信じてくれません」

 「先生、ご主人が信じないのには何か
    不貞の事実が分かるものでもあったのですか?」

 「はあ・・・それは・・・
  蓬莱先生が隠し撮った写真とビデオがあって」

 「えっ!隠しビデオと写真・・・
   もしや、セ、セックス場面の?」

 「・・・・・・・・」


色の白い知子の項が真っ赤に染まる

(蓬莱のやつ・・・こんな美人を)


知子の白い指が他人に話した恥ずかしさで震えている
加藤は、その知子の震える手を両手でしっかりと握り締める


「山本先生、私が力になります
 友人に弁護士をしている者がいますので心配なさらずに
 ・・いいですか、私を信じて全てを話してください、私がその友人と相談して対応を考えますから」


加藤を見上げる知子の目から涙が零れる
加藤は知子の手を握り締めたまま、大きく何度も頷き返した



知子は加藤の薦めに従い、絶対に離婚しないという自分の意思を夫の一郎に示すため
加藤の友人の弁護士を法定代理人にして
「離婚届の無効」を地方裁判所で争う道を選んだ

そして、勝訴した
知子は戸籍上、一度は消された妻の座に復活したのである

しかし、一郎のこころは変わらない
協議離婚が整わない夫婦が本来取るべき手続きである
家庭裁判所での離婚調停の手続きが開始されたのであった
続こころ清き人 2
道明 1/13(火) 19:23:11 No.20090113192311 削除
今より遡ること、約2ヶ月・・・


一郎から離婚を言い渡され、実家に戻っている知子に電話が掛かる

「知子・・・教頭先生から電話ですよ」

知子は一郎との関係を親にも、学校にもまだ話していない、いや話せないでいた



「山本先生・・明けましておめでとうございます」

「おめでとうございます、教頭先生・・学校には大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございません」

「いいんですよ、山本先生・・・先生は辛い経験をされたのですから、しっかり静養して元気を取り戻してください・・・・教頭として、もっと早く対処しておればと反省しているんです・・その後、お体は良くなりましたか?4月から復帰できそうでしょうか・・・ああ、ごめんなさい、正月からこのようなことをお聞きして・・」

「いいえ、教頭先生・・いろいろ気を使って頂いて有難うございます」

「山本先生?・・お声からですが、まだ少しお元気がないように感じられるのですが」

「ええ・・・少し・・」

「私でよければ、なんでも相談してください、山本先生・・・」

「ご親切に・・有難うございます」

「山本先生・・お顔も見たいし、一度お会いできますか?・・悩み事は人に話すだけで、少しは気が晴れるといいますし、私でよければ・・・」

「有難うございます、教頭先生・・・では、復職のこともありますし・・・」



教頭の加藤は電話を置くと、美しい知子の顔を思い浮かべていた


あれは、去年の夏休みだった
職員親睦旅行に揃って参加しなかった知子と蓬莱
この二人には、同学年の担任である以上の親しい関係が感じられた
美人で評判の知子と変人教師の蓬莱という組み合わせには違和感がつきまとう


その日は、知子の学年の奉仕活動で、グラウンドの除草作業があった
午前中に作業は終わり
午後になると知子と蓬莱の二人だけが残って倉庫の片付けをしていた

加藤も手伝おうと倉庫へ行った時だ
倉庫の扉が閉まっていて、もう片付けは終わったように思った
立ち去ろうとした時、倉庫の中から人の声が聞こえてくる
加藤は少し扉を開け、中を覗いて身が固まってしまった

蓬莱が知子を抱き寄せ耳元で何か呟いている
知子は頸を左右に振って嫌がっていた
蓬莱は左腕で知子を抱きとめ、右腕を動かしている
その腕は知子の胸の部分を動き回り、そして下肢へと降りる


「やめて下さい・・蓬莱先生・・ね、お願い・・ここは学校です、ね、お願い」

「良いじゃないか・・山本先生・・誰もいないし、少しだけ」

「嫌・・・ね、お願い・・やめて」

蓬莱の背中側から覗いている加藤は、止めに入ろうとした
その時だった


「分かったよ、旅行の時以外はしない約束だったなぁ、山本先生・・それじゃ、アレをしない代りにもう少しだけいいだろう?」

「・・・・・・」

(どういう関係なんだ?この二人は!)



蓬莱が知子の唇を奪う
そして、知子の胸を触っていた手がTシャツを捲り
そのまま、ブラジャーを上に押し上げると白くて形の良い乳房が飛び出す
蓬莱はすぐさま乳首を唇に含むと
知子は仰け反り、その様子に蓬莱はますます増長する
蓬莱の右手が下肢のジャージの中に入り、思う様動き回る

(これは!セクハラとは言えない・・・・どうなっているんだ?この二人!)


やがて、知子の口から愉悦の声が漏れはじめる
その様子は男が女を貪り食うように見える・・・が・・・
両の乳房を握り締め、そして乳首を舌で転がす
男の右手が女のジャージの中から引き出され
女の愛液で光る二本の指を女に見せ付けた後、自分の舌でその指を舐める
その口が女の唇を再び襲い
女の手が、男の固くなった怒張を擦りだした
そして、蓬莱自慢の太い怒張が女の女陰にジャージの上から擦りつけられる

(これは・・もう、これは・・セックスをしているのと同じじゃないか!)


頸を振り回し愉悦に浸る美しい女の顔が、加藤の脳裏にしっかりと焼き付けられる
・・・・・美人教師と変人教師の痴態・・・その息遣いが
この時、52歳になる加藤に、忘れかけていた男の現象を復活させる
加藤は己が分身を固く勃起させたまま、その場を立ち去っていった
続こころ清き人 1
道明 1/12(月) 15:46:43 No.20090112154643 削除
季節はもう春だというのに、一郎のこころの中では真冬の木枯らしが吹いている
ここは家庭裁判所の調停離婚の関係者控え室
一郎は妻、知子との離婚調停を申し立て、今日が第一回目の調停期日である


あのクリスマス・イブの夜
一郎は知子に蓬莱が隠し撮りしたビデオを見せ、離婚を迫った
しかし、知子はあくまで被害者であることを一郎に訴え続け
また、自分が一郎をどれほど愛しているか、そして、二人の子どもの為にも
離婚は嫌だと一郎に懇願した
すでに、一郎が離婚届を役所に提出し、受理されていることを話すと
知子は半狂乱となり、実家に帰って行ったのである

地方裁判所からの呼出状が一郎に届く
それは、知子が起こした「離婚届の無効の訴え」

ビデオに写る淫乱な女・・そんな自分を見た知子
これで、夫婦間の信頼は消し飛び、婚姻関係の継続など当然ありえないはずだった
しかし、知子は一郎の一方的な行為を許さない
そして、離婚届は一郎が一人で記載して役所に届け出たものであるから
裁判の結果は明らかであった

知子は言った
「あなたは恋愛ムードに酔っているだけ
・・・絶対に、美恵子の思うようにはさせない」と

一郎の今回の一連の行動は、美恵子の存在が影響している
夫が知子を許さないのは美恵子がいるから・・・・そう思っているのだろう

一郎は直ちに次の行動を起こし、家庭裁判所へ離婚の調停の申し立てた


人も羨む家庭・・・夫婦であった
何が、一郎と知子の人生を狂わしたのか・・・
旅行先でのたった一度の気の緩み・・それに起因した知子の不貞行為
それを正直に話さなかった妻、犯され、汚された妻を
どうしても許すことができない一郎

それが・・・・一郎を思い続けていた美恵子を巻き込んでいく
まさにカオス・・・・男女の愛欲が入り乱れて混沌の中に入り込む
果たして、光は何処を指し示すのか

人は生を受け、家庭を築き子孫を為す・・・そして人生を閉じる
所詮、人間の人生は一度限り、生まれる時も、死ぬる時も結局はおのれ一人
ならば、自分のこころの赴くまま、生きてみたい
今、自分が心から欲しているのは、自分を真に慕う女性を幸せにすることだと

そう決心する一郎がいた
窓明かり
BJ 1/1(木) 20:55:38 No.20090101205538 削除
 第十二話〜対峙〜


 「そんな」

 そんな馬鹿なこと、あるわけないだろう―――!

 私は叫び、赤嶺を睨みつけた。


 柏木英輔氏のことを私は知らない。
 私が詩乃と知り合ったときにはすでに、彼はこの世から去っていた。
 けれど。
 けれど、自分の妻を他の男に―――目の前でわらうこの男に望んで差し出すなどという馬鹿なこと、あるわけがない。

「ふふん。だから私はさきほど言ったのです。あなたはマスコミの人間らしくない―――とね。世の中には自身の女を他の男に抱かせ、その閨を鑑賞することで興奮する性癖の人間など決して珍しい存在ではないんですよ。―――私の友人のひとりにもそんな男がいました」

 だが、英輔氏の場合は少々レアケースだった、と赤嶺はつづけた。

「彼はそもそも金の力で、彼女をわがものにした。その力は結婚生活の間ずっと、夫婦間のあいだに作用していたのです」


 ―――姉さんが結婚しなくてはならなかったのは、僕のためなんです。
 ―――相手はM社でエリートの地位が約束されたひと。歳の差があったことを除けば、まず玉の輿といっていい。でも―――僕にはそうは思えなかった。いや、そうは思えなくなったんです。


 彰の言葉を思い出す。
 あのときの彼の、暗い翳りを帯びた表情も。


「しかし、英輔氏はそれだけでは飽き足らなかった。だから、私のような男にも声をかけたのです」

 なんでもない事実を述べるように。
 赤嶺は淡々と言った。
 そして蛙を舐める蛇のような目で、私を見た。

「彼女がどんなふうに長い歳月を過ごしてきたか、あなたは聞かされていなかったかもしれない。だが、あなただって薄々何かを感じていたはずだ。どれだけ彼女が隠し通そうとしてもね。閨で見せる振る舞い、過剰なほどに敏感な肢体―――」

 そんなことはない。
 この男が言っているのは嘘っぱちだ。
 そう否定しようとする頭は、しかし別の情景を描いている。
 シーツの海を泳ぐ詩乃。あの悦びに弱い躯。
 そして先夜に見せた、息も切れ切れだった狂態。
 まるで赤嶺の言葉を裏付けるように、普段の慎ましさから離れ、性の喜悦に悶え、喘ぎ、涙まで流して長い髪を振り乱す妻を、私は今まで見たことがなかったか―――。

 それは。
 それはすべて―――

「英輔氏の望みによってつくりあげられたものです。彼は自分を愛し支える女よりも、意のままに嬲り、辱めるための淫らな雌犬こそを欲した。その意味では―――彼女はじつに有能な妻でした」

 言葉を切り、赤嶺は紫煙をくゆらせた。


 嘘だ。
 嘘だ。
 嘘だ。
 かたかたとキーボードで打ち込んだように、そんな空虚な文字の羅列が脳裏を満たしていく。
 そう、嘘なんだ。
 なぜなら、この男が言っていることが嘘でないとすれば、
 本当に嘘だったのは―――


 不意に、胸のポケットにいれた携帯が鳴った。


 手にして見なくとも分かる。
 詩乃からだった。

「携帯、鳴ってますよ」

 言わずもがなのことを赤嶺は言う。

「とらなくてよいのですか?」

 私は無言で眼前の男を睨みつける。
 理性の平衡はとうに失われている。
 だから―――私の右手は胸ポケットに伸びることなく、ただただ拳をかたく握り締めて、そのまま赤嶺の頬を殴りとばした。
 カウンターの中のマスターが、「ひやっ」という奇怪な叫びを漏らした。
 叫んだのは、マスターだけではない。私もだ。それは驚きのためだった。
 私の拳は中空で止まっていた。赤嶺の平手に阻まれていたのだ。
 くわえタバコをしたままの赤嶺は、まるで子供の手をひねるように私のパンチを受け止めて、それから酷く醒めた目で私を見上げた。
「暴力沙汰はよしたほうがいい。すくなくともここでは」
「あんたたち、何をしてるんだ。すぐに出て行かないと警察を呼ぶぞ!」
 赤嶺の声にかぶさるように、マスターの大音声が響いた。店内のわずかな客たちも、みな私を非難するように見ていた。
 だが、私は動かなかった。動けなかった。赤嶺を睨みつづけていた。そうでもしないと、気が遠くなってしまいそうだった。
 携帯の着信音はいつしか鳴り止んでいた。
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