BBS2 2008/10 過去ログ


夫婦模様 57
道明 10/31(金) 22:55:55 No.20081031225555 削除
純子が健吾の様子を窺っている
健吾はただ黙々と食卓に並んだ料理を胃に流し込んでいる

「あなた・・・」

「・・・・・・」

「あなた・・私、子どもができたの・・・妊娠3カ月だって」

「えっ、今何と言ったんだ」

「由佳がお姉ちゃんになるのよ」
健吾の箸を持つ手が震える

「あなたは二児のお父さんよ、頑張ってね。明るくて楽しい家庭を・・」

「ま、待ってくれ・・・僕は、僕は・・・」

「どうしたの?あなた・・・二人目の子どもをあれほど欲しがっていたじゃないの」

「いや、違うんだ。子どもの話じゃない・・・女の人の話だ。僕には好きな人がいる」

「やっぱりそう・・・やっと言ったわね・・その女は慶子さんね。で・・どこまでいってるのよ」

「すまない・・・互いに愛を確かめ合った。僕はあの人と一緒になりたい・・しかし、あの人は・・・」

「なんという人なのあなたは!随分と前から私を裏切り続けていたのね・・・」

「いや、一度だけだ」

「バカじゃない?あなたの心が私を裏切り続けているのよ。いやなのそんなの!」

「僕は慶子さんが忘れられない・・・あの人の魅力に・・」

「もういい加減にして!妻と子がある身で他の女に惚れたなんて、よくぬけぬけと言えたものね」

「あの時、彼女は私と結婚して欲しいと」

「やめて!聞きたくない。あなた、今何を言っているのか分かっているの?あなたの子どもを身ごもった妻の私に」

「ああ、わかっている・・・でも、どうしようもないんだ」



桃花源記 156
侍 10/31(金) 19:59:49 No.20081031195949 削除

脳裏には、遙か昔のことが、時を越えても、ありありと映し出されている。

寛司朗にとって、忘れようとしても忘れられない光景だった。

もう、夕暮れに近い時分。

ふと、健司の家の前を通りかかった。

何か虫が知らせたのかもしれぬ。

低く押し殺した女の声に、足が固まった。

「おまえが、おまえのせいで」

見当違いの恨みにかたまり、人を捨てた者の声だ。

咲恵の、鬼気迫る表情。

その前方に、陽次郎。

ぼんやりと突っ立っている陽次郎は、折からの冷たい風で、鼻風邪でも引いたのか、手鼻をひとつ、かんでから、大きく咳をしていた。

その後ろから近寄る咲恵が、小さくつぶやく声も聞こえてはいない。

咲恵の目はつり上がり、瞳孔が極端に縮まっている。その黒目が、まぶたの下側にくっつき、三白眼となっていた。

村一番の気の強さ、といわれた咲恵の表情は、既に、異常者のそれである。

ェ司朗は、忍び寄る咲恵を、とっさに止めようとしたのだ。しかし、二人の間に、垣根があった。

「やめろ!」

振り向いたのは、咲恵だけ。

とっさに合った目には狂気が宿っているのが、はっきりとわかった。

にたりと笑う。

直後に、向こうを向いた咲恵は、右手を振り上げる。

ぎらりと、陽を反射したものは、包丁だ。大きい。

大型の、肉切り包丁。猪や鹿を解体する時に使うものだ。

30センチは優にあろうかという包丁の先端は、振り下ろされた先にいる者の死を約束していた。

「よう!」

垣根をとっさに回り込もうとしながら、村長は叫んでいた。

振り返る陽次郎の、すぐ目の前に、咲恵の包丁が振り下ろされる。

「ぎゃ!がっ!」

意味を持たない、悲鳴ともつかない声は、とっさのことで、大声とならない。

咲恵とて緊張していたのだろう。

あまりの緊張からだろうか、間合いを間違えた切っ先は、陽次郎の服を切り裂いただけだ。

「いたっ」

いや、わずかに、肉を切り裂いたのかもしれない。

しかし、陽次郎は、本能の赴くままに逃げだそうとして、慌てて背中を向ける。

「逃げろ!よう!」

もちろん、ェ司朗に言われなくても、陽次郎は逃げ出している。

その背中に、第二撃。

陽次郎のズボンのベルトが、一気に切り裂かれる。

それでもよろよろと逃げ出す陽次郎。訳がわからぬなりに、生命の危険を十分に思い知らされている。

「くそっ!死ね!死ね!」

さらに包丁を振り回しながら追いかけた瞬間、陽次郎の脚がもつれた。

人間は、恐怖に駆られると、脚など動かなくなるのだろう。

ごろごろと転がった陽次郎が、尻餅をついたような形で、見上げると、そこには、安達ヶ原の鬼婆もかくやという形相をした咲恵が、襲いかかってきた。

ふたまわりも違う体格の男に馬乗りになる。

「死ね!」

飛び乗った勢いそのままで、包丁が振り下ろされていた。

垣根を回り込んだェ司朗は、間に合わない。

「よう!」

その時だった。

不意に、咲恵の姿がかき消えていた。

駆け寄ったェ司朗の目の前に、白目を剥いた陽次郎だけが倒れている。

咲恵の姿は、どこにも見あたらなかった。

しかし、寛司朗は、探しても無駄だと「わかって」しまった。

磨き続けてきた寛司朗の感覚に、咲恵の気配が結界を突き抜けて行ったのだと伝わっていたのだ。

しかし、まさか、咲恵が陽次カを殺そうとしたあげく結界の外に飛ばされただなどと、口が裂けても言えるはずがない。

ただでさえ、このところ、健司の目つきが険しくなってきたのだ。

おそらくは、寛司朗に対する、呪詛のような言葉を母から毎日聞かされているのに違いないのだ。

おまけに、村長婦人にいつの間にか収まっていて、あげくの陽次カに対する仕打ちは、けっして、村人達からも、よく思われていない。

事実をありのまま語るには、甥の若さが、あまりにも不憫だった。

村人に、そして、反抗期を迎えつつある健司に、どうやって説明すればいいのかと、そればかり考えていた。



裕美子の冒険024
風水 10/31(金) 12:23:32 No.20081031122332 削除

 その日は朝からどんよりした曇り空・・・・会社の無い土曜日 珍しく早く目覚めた私。

 寝室を出てリビングに向かうと 浴室からシャワーの音がします。
 妻がシャワーを浴びているのでしょう。

 コーヒーを煎れ 新聞を読んでいるとバスタオルを巻いた妻が入って来ました。
「あれっ あなた休みなのに早起きね」
「ああ なんか目が覚めた・・・もう行くのかい?」
「ええ 髪乾かして化粧したら出るわ 健太の食事頼むね」

「わかってるよ・・・健太まだ居るの?」
「とっくに遊び行ったわよ お昼に帰ってくるって・・・」
 そう言って寝室に入って行く妻 

 今日の検査で陰部を見られる事は分かっています きっと丁寧に股間を洗った事でしょう。

 風太郎君に早くメールをしたいのですが 妻が出かけるまで我慢する事に。

「じゃぁ行ってくるわ・・・・」
 化粧と着替えをした妻 普段より化粧が濃い目なのが明白です。
「ああ 行ってらっしゃい」

 バタバタと出ていく妻 もう少し落ち着けばいいのに と思いながら携帯を手元に。

「さて、どうしたものかな・・・まぁ とりあえず」

『矢野です
 風太郎君 おはようございます 今 妻が出かけました 
 今日は検査ですね もう学校ですか?』

 返信が来るまで10分程掛かりました。
『Re:こんにちは 風太郎です
 今学校に着いた所です これから準備始めます
 何かありましたか?』

『Re:矢野です
 いや 特に・・・忙しい時にごめんなさいね
 妻は気合いを入れて化粧して出ていきましたよ
 ところで 今晩は何か予定ありますか?』

『Re:風太郎です
 奥さんいつも綺麗に化粧してますね
 今晩 特に何もありませんが・・・』

『Re:矢野です
 そうですか。
 今晩一緒に食事でもどうです?
 妻は田中花子さんと 夕食食べてくるそうなんで』

『Re:風太郎です
 いいですよ それじゃ学校終わったら連絡します』

『Re:矢野です
 了解 では連絡待ってます』

「ふぅ・・・あとは健太・・・」

 2時間後帰ってきた健太に
「けん おとうさん知り合いと夕ご飯食べに行くんで 
 小遣いやるから 夕ごはん何か食べてきてな」
「いいよ おかあさんも居ないんだろ 山下君と食べてくる 二千円ちょうだい・・・」
「・・・・おまえ 良い物食べてんだなぁ・・・」
「今時ふつう!」

 2枚の千円札をむしり取ると 健太は玄関にバタバタと走っていきました。
「母親似だな・・・」



桃花源記 155
侍 10/31(金) 06:05:54 No.20081031060554 削除

会所の中は、冷ややかで、張りつめた空気が流れている。

この村が長く経験したことのない、ぴりぴりとした緊張を誰もが感じ取っていた。

村長と男達、そして「客人」が村に戻った時には、評定の用意がすっかり調えられていた。

久方ぶりの「評定」だ。それも、事件が事件だけに、他人事ではない。

誰もがこの目で確かめたがるが、入りきれるわけもない。村の主立ったものや関係者を入れると、後の大勢は、会所を取り囲む様に道ばたにしゃがみ込んだのだ。

戻った一行は、会所を囲む人々を健太がかき分けて道をつけねば、中に入れなかった。

びっしりと人で埋まった会所だが、しわぶき一つ、聞こえぬ。

満座の者が、正座をしたまま、緊張の面持ちで村長を見つめていた。

「陽次郎を撃ったな」

穏和なはずの村長が、見たこともないほど厳しい表情で健司の前に立つ。険しい表情とは裏腹に、口調だけは、静かで、諭すようなものだった。

居心地の悪そうな様子の健司は、それでも、懸命に、平静を取り繕っていた。

「あんな裏切り者、撃ってどこが悪い。それに、単なる脅しだ。当てやせん」

強気の表情だった。

「それはどうかな。命の危険を陽次郎は感じたのだぞ」

「なんだとぉ、どこに証拠が、っはん!俺の腕を、みなも知っているはずだ」

表情は強気だったが、もの静かな口調の村長に対して、怯えの孕んだ目をしている。それでも、いや、それだからこそ、健司は半ば、けんか腰に振る舞っていたのだろう。

しかし、その健司の挑発には乗らず、村長は、顔色一つ変えない。諭すような口調も変わらない。

「陽次郎はな、おまえの兄だぞ」

「あんなやつ」

「昔、陽次郎は、母親が陽次郎を抱いて身を投げたとき、力を使った。まだ、首も座らぬ乳飲み子がな。まったく、見事なものだ」

「力だと」

「そう、おまえも持っている、その力。無関係な人間を結界の中に招き入れた、その力だ。見たぞ。ツマリを。そして、あの崖下の車をな」

健司が、鼻で小馬鹿にした表情を繕ったが、明らかに動揺している。

会所の端には、健司の取り巻き達も小さくなって座っている。

村長の言葉に、目を泳がす者があり、怖々と背中を丸め者がいた。

その姿を静かに見渡した後で、村長は言葉を続ける。

「まず、話を戻そう」

「……」

ふてくされたように、健司は、いきなり胡座になる。

村長は、それを咎めはしなかった。

「陽次郎の力は、おまえよりも、そして、この私より、遙かに強い。しかし、力の使い方を知らぬから、命の危機にだけ力が出る」

「何をっ」

「まあ、聞け。そして、皆も聞くがいい」

会所の下座には、所狭しと村人達が正座していた。会所の外にも、取り囲む様に村人達が座り、逐一伝えられる中の様子を聞き入っていた。

これだけの人数がつまっていることが信じられないほど、会所は、そしてあたりは、しーんと静まりかえった。

すでに、この「評定」は、健司を咎めるものだと、誰もがわかっていた。

最前列に並ぶ健司の妻、佳美だけが、ぶるぶると震えているのを、澄子がやさしく背中をなでていた。

この村では、夫が罰せられれば、妻も、罰せられるのが当然だったのだ。

「昔、おまえの母、咲恵姉。いや、咲恵と呼ぼう。咲恵は、私を一方的に憎んだ。憎まれるのは仕方ないと思った。その恨みは、受けようと思った」

いきなり、健司の母の名前が出された。

人々は、咲恵がいきなり、行方不明になった事件を覚えていた。そのとき一緒に探した人間もいれば、神隠しの不思議を、年寄りから何度も聞かされた者もいた。

「恨みというのは、恐ろしい。ことあるごとに、咲恵の恨みが突き刺さってきた」

どうしても、我が子が村長に選ばれぬとわかった母の憎悪は、すさまじいモノだったらしい。村長の目が下を向きがちだった。

「しかし、私をどうにもできないと悟ると、はけ口がそのうち、陽次郎になったのだ」

舞台のようになった会所の中央。

どっかりとあぐらをかく健司と前に立つ村長。

評定の時の定め通り、その後ろ、つまり、会所の正面の壁に沿って、村の「大人」達が、静かに正座していた。

健司のちょうど背後で座るのは、御爺。

頭をわずかに揺らして座っていた。

一見寝ているようにも見える穏やかな様子だが、キセルを時折ふかすので、寝ていないことがわかる。

「あろうことか、ある時、陽次郎の後ろから、忍び寄る咲恵を見た」

村長の目は閉じられて、まぶたの裏に映る映像を訥々と人々に語り始めた。

御爺の、キセルから、また、微かな煙が立ち上った。





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夫婦模様 56
道明 10/30(木) 22:54:09 No.20081030225409 削除
露天風呂の湯気の中に、白い女体が浮ぶ
その女体が金泉の土色の湯に沈んでいく
この湯は人間の心とからだを芯から温めてくれる・・・・

「慶子、私の側にこないのか?・・・・いやか?」

「私はもう、あなたとは・・」

「そうか・・頑張っているらしいな・・園子から聞いたよ。慶子さんはいい人よって」

「ええ、私、頑張っています・・私の新しい人生が始まったところですもの」

「そうか・・・・で、健吾君とは終わったんだろうね?」

「・・・・・私はそのつもりです」

「私は?・・・・か。それじゃ、彼に逢ったんだね。彼、何と言っているんだ」

「私のことが忘れられないと・・・・」

「・・・で、君は私と純子とのことを彼に話したかい?」

「いいえ・・・そんなこと、私にはもう関係ないことです」

土色の湯の中から、白い女の肢体がゆっくりと立ち上がる
小ぶりだが形のいい乳房から湯が滴り落ちる
そして淡い陰りを覗かせ見事な曲線を描く豊満な尻肉と太腿
ああ・・ほんとうにいい女だ、肢体もだが心も強くなった

金と暴力とで従わせた女・・・しかし、別の女に、本当に強くなった

「慶子、もう一度抱かせてくれないか・・今の君を」

「・・・・・・」

「君は以前の慶子ではない・・・私は、今の君を抱きたい。抱かせて欲しい」

「あなた・・私の気持ちを尋ねているの?他人の気持ちを思いやれる人間に少し近づいたのかしら・・・」

「他人を思いやれる人間?」

「そうよ・・・自分の本能のまま、自分本位に物事を考え行動し、全く回りの人のことを考ない、あなたの場合は、お金があり地域の実力者だからなお更だけど・・・そんな人間だったわ」

「・・・すまない。ただ、本当に君を私のものにしたかったんだ。私の中の男が我慢できなくて、理性を超えてしまった・・・・言い訳はよそう、私は酷いことをした・・」

「いいわ・・・でも私の条件がきけるかしら・・・あなたはこれまでのことを隠さず、あなたの奥様に話すこと」

「慶子・・・それは・・・」

「それができれば、あなたも生まれ変われる!人の心の痛みがわかる人間に・・・」

「うーん・・・・・・・・」

「ここの温泉・・・ほんとにいい湯ね・・」



桃花源記 154
侍 10/30(木) 21:03:22 No.20081030210322 削除


健太にとっては、ゴミ捨て場を村長が見たからと言って、謝るべきは何もない。

『ゴミ捨て場がどうしたってんだ?』

ツマリとは、この村のゴミ捨て場となった、離れ谷の名だった。村はずれに近く、水源を汚さぬその場所は、何代にもわたるこの村のゴミ捨て場だった。

そういえば、さっき、村長は一人で出かけたという。戻ってきてから、額のしわが、深く刻まれていた気がした。それは、ツマリに出かけていた、ということだろうか。

『ツマリに、何がある? ……あれ、そういえば、オレ、もう、しばらく行ってないな』

健太は、もうずいぶん長い間、ゴミ捨ての仕事が回ってきてないのを思い出していた。

ゴミ捨ての仕事はやっかいな上に、面倒だ。

『ラッキーだと思っていたのに。何か秘密があったんだろうか』

他の男達の様子をうかがう。

その健太の様子を、少しだけほっとしたように村長が見つめた後、再び、引き締まった顔で、土下座した男達に、重々しく言葉を出した。

「客人の前だが、あえて言おう」

村長は、一同を見渡して、重々しく言葉を出す。

「いつから、この村は、いや、お前達は殺人鬼になったのか?」

厳しい一言が突き刺さる。

ギロリと見渡す視線は、刃のように鋭い。

いつもなら、厳しくも、実の父親のように優しさをにじませる村長が、冬の地吹雪のように、峻烈なまでの厳しく冷たい言葉を吐き捨てたのだ。

あまりに冷え冷えとした言葉と重々しい威厳。そして、込められた悲しみの大きさは、そばにいる人間を圧倒した。

「客人」と呼ばれた男も、手に持った鎌を首に当てておくことを思わず忘れて、村長の背中を見つめていた。

奇妙な光景だった。

土下座する男達の横に健太がオロオロし、厳しい目つきの村長が、わずかに顎を引く形で重々しく立つ。

後ろには、その村長の首に鎌を当てるでもなく、引くこともできない「客人」が、パンツ一つの姿で苦悩と思案の顔を浮かべている。

厳しい村長の顔以外は、まるで、ポンチ絵のようであった。

男達の間を風が吹き抜けていった。

村長は、鎌が首から離れたことを全く気にする様子もなく、男達を見渡している。

鎌を握り締めたままの沢木には訳がわからない。

万事行き詰まって、窮余の一策として村長を人質に取ったはずだった。

一瞬でも気を抜けば、この分厚い胸板と太い腕が、自分を振り解こうとするはずだ。いや、その前に、村の男達の銃がピタリと狙いをつけてくるはずだ。

しかし、男達が車から降りる前に、村長は、全員に銃を置けと命令していた。

あるいは、ここで、何か企んでいるのかと、沢木は、いつでも村長の首を掻ききる覚悟を決めているが、村長は、そんなことを気にかける風情もない。

待っていたのは、男達に対する村長の厳しい声だった。

突きつけられていた鎌を気にする様子をまったく見せず、男達をしかりつける姿は、圧倒的だった。

鎌が首から離れても、村長には逃げる気配は一切ない。いや、初めから、鎌など気にしていないようだった。

ただひたすら、その目に、深い悲しみの色と、怒りの色がにじんで、静かに男達を見渡している。

実は、村長の脳裏には、さっき呆然と見つめた、寒々しい光景が浮かんでいた。

それは、おぞましくも、悲しい光景だ。

村のゴミ捨て場の離れ谷。

「ツマリ」での、光景……

そこで、冷たい山颪の風が、ありえない白骨を揺らしていた。

あきらかに散弾で打ち砕かれたとおぼしき、人の頭蓋骨が、そこかしこに転がっている。

なかには、ナタで割られたとおぼしき傷跡がはっきりした頭蓋骨が、ころりと転がっている。

骨は、獣たちに荒らされたのであろう、全うにそろっているものは一つもない。

ゴミ捨ては、絶対に必要なことだが、面倒な義務でもある。

そういう面倒なことは、いつだって、若い者の務めだ。

村長を始め、大人達が、そんなところに足を運ぶことなど、まず、ありえない。

だから、いつの間にか、そこは、健司とその取り巻き達が、迷い込まされた人々を面白半分に殺戮する、地獄のような「娯楽場」と化していたのだ。

あの光景は、村長の顔を、健太が見たこともないほど曇らせていたのだ。

一度、眼をゆっくりと閉じた後、静かに開けた目は、悲しみに満ちていた。

「あそこでお前達が人をあやめたのは、それほど古くからのことではあるまい。ならば、それほどの短い間に、あれほど多くの人が、偶然、入り込んできたとでも言うのか」

疑問の形をとっているが、それは、決して否の返事を許されない疑問文だ。

男達は、うなだれるしかない。

健太にはよく飲み込めないが、ツマリで何かがあったと言うことだ。

ソトの人間をあやめたと言うことなのだろうかとぼんやり思いながら、居心地の悪い場所から一歩下がった。

「この村は、ソトとは違う。しかし、だからといって、何をやっても良いと教えたことはない」

男達の一人が、鼻をすする音をたてた。

「虎は、食い物を捕るためと、我が身を害そうとする者に、全力で挑んで倒す。それは正しい」

谷から吹き上げてくる風が、村長の肩を抜けていった。もはや木枯らしと呼んで良い、冷たい風だった。

「しかし、むやみに人をあやめるは、あまつさえ、それを楽しむは、禽獣以下の振る舞いぞ!」

男達から、言葉一つでない。

やがて、すすり泣く者が、ひとり、ふたりと増え、男達は、誰もが泣き出していた。

谷からの風は、恐るべき冷たさを孕んでいる。

村長は、きっぱりと宣言した。

「評定を開く。主立った者を、会所に集めよ。できる限り早くだ」

威厳に満ちたはずの村長の声には、どこか悲嘆の色を帯びていた。

しかし、男達は、弾かれたように、一斉に車に分乗して村に向かった。

後には、突きつけかねる鎌を持ったままの沢木と、眼を閉じたままの村長。

そして、動くに動けない健太が、オロオロと立ち尽くすばかりだった。



夫婦模様 55
道明 10/29(水) 23:38:02 No.20081029233802 削除
大沢は久しぶりに慶子を誘って有馬に来ていた

大沢と純子、そして健吾と慶子が絡み合った部屋の窓から
冬の六甲山系の景色を眺めている

大沢は優しく慶子の肩を抱き、髪を撫でる・・・
今日の六甲山は何年か振りの雪が舞っていた
大沢は曇り空から降り注ぐ雪の中に純子を見ていた・・・

「秋祭りの宵宮祭の日・・・・・危ない日だったの」

「ほんとうか?本当に私の子か?」

「間違いなく・・・あなたの子ども!」

「・・・・・・で、どうするつもりだ」

「もちろん産みます。私たち夫婦の子として」

「健吾君は気づかないか」

「大丈夫、あの人はいい人だけど鈍感だから・・それに、子どもが欲しいと言っていたから、喜ぶと思う・・これであの女には負けない・・・・それで、あなたとの関係もこれで終わりにしたいの・・・・いえ、終わりにするわ!」

・・・・・・・・・・
慶子の肩を抱く大沢の手が震えた

「慶子、冷えてきた・・・風呂で温まろう。少し聴きたいことがある」

「ええ」



桃花源記 153
侍 10/29(水) 19:18:21 No.20081029191821 削除
村はずれに近い、崖上の道で、村長は男達を見渡していた。

「目をつぶってきたのは、私の間違いだった」

村長は断言した。首筋を気にする風情は一切ない。

男達は、村長の後ろを気にしつつも、村長の言葉を聞くしかない。

それでも、目だけをきょろきょろさせながら、様子をうかがっている。

「確かに、この村を探る敵を始末するのは、仕方がない。だがな、人を殺めることそのものを楽しんではならん」

村長は、突きつけられた鎌を村の男達が気遣うのにはまったく無頓着に、男達を叱りつけていた。

「楽しんでなど。私達は、村に入ってきたヤツらを」

一同の中では年かさの男が、かろうじて弁解する。しかし、みなまで言わせず、村長は、重ねて尋ねた。

「では、これはなんだ?」

指さした崖下のおびただしい車の残骸が見えていた。

男達は、下を向いた。

村長の後ろから覗いた男にも、車の残骸が見えた。まだ、どれも新しい。年の単位はたっていないようだ。

「すくなくとも6台はある。いや、7台か。どれもみな、真新しい残骸のようだな」

男達は気まずそうに、下を向いたまま、お互いの顔を覗き込んでいる。

「これだけの数が、短い間に、車ごと自ら結界を破り、忍び込んできたとは思えないがな。いや、仮にそうであっても、私に知らせないのだから……」

「それは…… 健司さんが」

「健司だけで、この仕掛けはできまい」

穏やかな口調ではあるが、決して、言い逃れを許さない決意を見せながら、ガードレールが、簡単に動く仕組みを指さした。

付け根の工夫で、ガード・レールが崖の先、虚空に延びるようになっている。

アイディアマンを自他共に認める健司が、作り上げた装置なのだろう。

迷い込んだ者にとって、慣れぬ道だ。

しかも、これだけ結界に近ければ、運転者の判断力も鈍る。

こんな簡単な仕掛けでも、道を誤るのは当然だった。

ガードレールと、崖に向かってまっすぐに描かれたセンターラインを信じた車は、虚空に飛び出し、谷に落ちていく運命となる。

この手前のカーブには、やはり、ガードレールを工夫して、本来の道を外れ、大きくカーブさせる仕掛けがある。

こちらは、崖に向かうのではない。反対に、山側の別の道に入ることになる。

その道は、グルリと回って、元の道に出てしまう仕掛けになっていた。

もちろん、戻る地点は、巧妙にカモフラージュしてあるから、元の道を走っていた時には、そこに別れ道があるなどとはわからない仕掛けになっていた。

こうなると「一本道を走ったはずなのに元の道にいつの間にか戻る」ことになる。

つまり、分かれ道もない一本道を走ると村に戻ってしまう、という、不思議な道が完成するわけだ。

結界にこれだけ近ければ、運転する者は、知らないうちに注意力が散漫になる。道沿いに走るだけでも精一杯のはずなのだ。

いつのまにか元の道に戻ったことなど、気づくわけもない。

現に、この夫婦は、そうやって、村に戻されたのだろうと、村長は思う。

いや、あの時、回収された夫婦の車の先端が凹んでいたことを思えば、ここの他にも、何か仕掛けを作ってあるのかもしれない。

しかし、今は、仕掛けの数が問題ではない以上、これ以上の詮索は不要だった。

健司と、そして目の前にいる健司の取り巻き達は、車ごと無関係の人間を村に迷いこませ、陥れる仕掛けを作っていた。

もちろん、侵入者に備えておくことは大事だ。

この仕掛けそのものも、元々は、そのために始めたことのはずだった。

しかし、男達は次第に外の者を陥れ、「楽しむ」ことを覚えたのだろう。

村長は黙って男達の顔を見渡した。

ばつの悪そうな顔をして男達は下を向く。

『ここで、ダメを押しておくべきだろう』

村長は、重々しい託宣を申し渡すかのように、言葉を出す。

「さっき、ツマリを見てきた」

男達はハッとしたように顔を上げ、何か言いたそうな表情を浮かべた後で、うつむいて、次に、いきなり、ひとりが土下座した。

あわてて、男達は、次々と、土下座する。

立っているのは、健太だけだ。

健太だけは、健司の取り巻きではなかった。

その健太は、訳がわからぬ風情で、立ったままにするか、同じように土下座するべきなのか、男達と村長を見比べるばかりだった。



裕美子の冒険023
風水 10/29(水) 10:34:55 No.20081029103455 削除

 女のカン なんと怖い物でしょう。

 ここは根性を入れて 惚けるしか・・・

「そ、そうかなぁ・・・いてて まだ痛い・・・」
「・・・ああいう着物の女性に男は弱いのよねぇ」

「たしかに着物はいいよなぁ 裕美子って着物持って無いの?」
「はぁ? 私・・・成人式の振り袖がどっかに有ったかしら・・・」
「そうか 振り袖じゃなぁ・・・・」
「なによ」

「いや 着物の女性と一度お手合わせ願いたいなと・・・
 ほら 時代劇なんかで有るじゃない 帯持ってクルクルって
 『あれ〜っ お代官さまぁ〜 お許しを〜』ってさ 
 着物プレイ 一回やってみたいんだよなぁ」

「はぁ〜 あなたって ほんとにスケベなのね・・・どれどれ」
 妻の手がトランクスの中に・・・

「あらっ 珍しい 小さいよ」
「あたりまえだ 足が攣って目が覚めたのに でかくなっててどうするのさ」

「ふーん・・・あなた 浮気したら離婚だからね・・・」
 妻は陰茎をゆっくりと扱きながら冷ややかな目で私を見ました。

「う、浮気なんかする訳無いよ 俺は裕美子で満足してるから・・・」
「あ〜ら そうかしら・・・まぁ あなたの事だから 浮気したらすぐ気づきそうだし・・・」
「俺は裕美子を愛してるの・・・なぁ口でやってよ」

「うん・・・・」
 妻はトランクスを降ろし陰茎にチロチロと舌を這わせてきました。
「おおぉぉぉ 久々だから 凄く感じるぞ・・・」
「あなた 口で逝かせてあげる・・・」

 暖かい妻の口と舌 次第に上下する速さを増すその動きに たちまち射精感が襲ってきます。
「裕美子 い、逝きそうだ・・・い、逝くぞ・・・うぅぅぅ」

 妻の口に射精した瞬間 目を閉じた私の脳裏には 着物を着たママさんの笑顔が・・・・
 

 数日後 帰宅した私に
「あなた さっき花子ちゃんと話してたんだけど・・・」
「ほう なんだい?」
「今度の土曜日 病院のバイト終わったら 食事誘われたの 
 だから夕食 健太とどっかで食べてきてね」
「はいよ 今度の土曜日ね・・・了解でございますよ」
 
 バイトの最終日 健太と夕食を食べた後 隣の風太郎君を家に呼ぶ算段を・・・



桃花源記 152
侍 10/28(火) 20:12:58 No.20081028201258 削除

沢木は、道路を見下ろす場所に身を潜めている。

『道路沿いなら、結界は弱いのでは』

すがりついた仮定は、やはり、仮定でしかなかった。

道沿いに進むのも、最初は良かった。

あの、見覚えのある地蔵を遙かに見下ろして通り過ぎ、少しずつ少しずつ進むうちに、足が次第に重たくなってしまった。

村からは、かなり来たはずだったが、歩くのには、車と違って、一歩ごとに自分の意志が必要だ。

その一歩を、進むごとに苦痛を覚える。頭では、いかんと、わかっているはずなのだが、心が、チリチリとあぶられるように、前に進むことを拒否するのだ。

沢木の精神力が限界に達して、さすがに、ひと休みせねば、先に進めなくなってしまっていた。

その、沢木が身を潜めて休んでいる、調度その真下に、4台の車が止まった。

『見つかったのか?』

なぜ、ここに沢木がいると知ったのかは不明だが、車の止まり方は、まるでここが目的地で出もあるかのように自然だった。

しかし、次々と降りてくる男達を制したのは、先頭の車からゆっくりと降りてきた男だ。

『あれは、村長……』

あの奴隷と宣告された日以来、ほとんど見かけることもなかったが、あのがっしりした体格、落ち着いた物腰は、あの男に間違いはあるまい。

ここまで声は聞こえぬが、なにやら身振りだけはわかる。

村長が何か指示をしたようだ。男達は渋々といった様子で車に再び乗り込んでいく。

『何をするつもりだ?』

男達に追われるのではないと知って、沢木には、ほんの少しだけ余裕ができた。

『何をするか、見ていてやる』

村長が手には何も持っていないのが、さらに余裕を生んでいた。

警戒している素振りすらない。

『チャンスかもしれない』

何をするつもりなのかは知らないが、最高のチャンスだった。これ以上のチャンスは考えられない。

道ばたで小用でも足すつもりか。それにしては、奥まで入ってくる。あるいは「大」の方なのか。

よくわからないが、油断しているに決まっていた。

周りを見回しもせず、黙々と沢木の方に登ってくる。

全く無防備な姿で、沢木の方に歩いて来た。まるで、沢木がここにいることを知っているかのような足取りだ。

迷いが見えない。

しかし、もし沢木がいるのを知っているなら、警戒してくるはずだ。それが、何か武器を持っている様子もなければ、道路に止めた車から、一人も出てこない。

いや、さっき車を出た瞬間に、誰も出るなと、村長自身が命じているのが、沢木にも聞こえていた。

ならば、ワナなのか?どこか、違う方向から追っ手が来るのか?

そんな様子もなかった。

周囲の、草一本、不自然に揺れたりはしない。

『最後の、最後で、ツキが、あったってことか……』

ワナでなければ、たとえ向こうの体力が勝ろうと、相手は素手。

こちらには、鎌があった。

『負けるわけがない。それに、村長だったら、人質には最高だ』

沢木が隠れた木の脇を、物思いに沈んだ様子の村長が、通り過ぎた瞬間だった。

後ろから、襲いかかる。

「動くな!」

低い、小さな声で命じながら、鎌を首に突きつけたのだ。

「沢木さん、だったな。抵抗はしない。落ち着いてくれ」

注文通り、ぴたりと動きを止めたまま、村長は静かに答えた。

「よくも、よくも……」

いくらでも、罵詈雑言を浴びせてやれるはずなのだが、こんな時に、言葉が浮かばない。

このまま、首に鎌を突きたててしまいたい。何よりも、その衝動が大きい。

しかし、妻を逃がすなら、このまま、村長を人質に、村で粘る方が、いいはずだ。村中で沢木が気を引けば、追っ手を差し向ける余裕もなくなるはずだ。

もちろん、そんなことをすれば、沢木は逃げられなくなってしまうが、もとより、かまいはしなかった。

そのためには、ここで殺してしまっては、元も子もない。

沢木の葛藤を知ってかしらずか、村長は身動きもしない。あるいは、恐怖に動けないのか。

少しだけ沢木の緊張が解ける。

「妻は…… 響子は逃げられたのか?」

もとより本当のことを言うわけがない。しかし、それを聞かずにいられなかったのだ。

「まだだ。たぶん、陽次郎と一緒なのだろう。陽次郎、わかるね?君たちと一緒逃げた者の名だ」

あまりに冷静な答え方に、逆に、沢木の方が、いささか狼狽えてしまった。

「人質になってもらう」

「逃げるつもりかね?それとも、他に?どうしたいんだ?」

「お前を人質にして、妻を逃がす」

ほんのしばらく無言が続いた後、村長は静かに言った。

「その必要はない」

「何だと!てめぇ、この期に及んで」

一瞬、鎌を持つ手に力が入る。刃先が少し、皮膚に食い込んだのか、一筋の血が、玉となって鎌を伝って、つと、地面に落ちる。

「まあ、待ってくれ。どうせ信じないだろう。それよりどうだ。このままこいつを首に突きつけたままで良いから、あっちに戻らせてくれないか?」

「何を企んでいる!」

「あえて言うなら…… 間違いを正したいだけだ」

「間違いだとぉ」

「そうだ。どうせ、信じてもらえまい。そのまま付いてきなさい」

「ちょっと待て。おい!」

「気にくわないなら、そのまま君が持つ刃物を使えばいい。私は死ぬ。いつでも簡単に君は私を殺せる。それで満足ならば、そうするがいい」

落ち着いた声は、命を相手に握られている人間の声とは思えない。思わず、沢木は、ひるんだ。

「しばらく、ついてくるが良い」

圧倒的に優位に立っているはずの沢木が、慌てて追わねばならぬほど、村長の足取りははっきりしたものだった。

後ろから首に突きつけられた鎌を気にする風情もない。

かくして、沢木は、村はずれの崖の上のカーブで、村長を盾にして、村の男達と対峙することのになったのだ。



桃花源記 151
侍 10/27(月) 20:30:36 No.20081027203036 削除
カーキ色の作業着の背中に向かって、響子は必死だった。

「ヘンな村があって、追われてるの!お願い、逃がしてください」

「まあ、落ち着いて、もう大丈夫ですから。で、その村というのは、いったい、何という村なんですかねえ、さ、ベルトを」

切迫した事情など知るよしもない運転手は、相変わらず窓から首を伸ばして、陽次郎が乗るのを確認しながら、のんびりと聞いてくる。

無理もないことだが、その、のんびりぶりが響子にはなんとも腹立たしい。

それでも、相手のご機嫌を曲げるわけにも行かない。

響子は慌ててベルトをせねばならなかった。

ようやく、陽次郎が荷台に転がり込んだと同時に、男は、車をスタートさせた。発進の操作が荒々しい。

響子は、思わずのけぞって、悲鳴を上げたほどだ。せっかく、つけ掛かったシートベルトは、カチャリと外れ、プーリーに巻き取られてしまった。

外れたベルトをする前に、激しく揺れる車内で窓の上の取っ手に捕まるので精一杯だ。

とうとう逃げ切ったという安堵感は、一気に疲れを呼び起こして、取っ手にしっかり掴まりつつも、響子はシートにへばりついてしまった。

よく歩いた、この足。

現金なものだ。ひとたび、シートに座ってしまうと、鈍い痛みが、一層強く響く。

自分の足下に目を落としていた。体が急に横に揺られ、ふと、外を見る。

「え?で、でも?こっちは」

意に反して、車は、路肩から急なターンをして、山の方に戻ろうとしている。

響子はあわてて叫んだ。

「違うの、こっちじゃない。こっちだと、戻ってしまう」

「戻る、ですか……」

響子の言葉に一向に動じる気配はない。車の急な動きで、響子の身体は座席の端にへばりつく。

思わず、小さな悲鳴を上げた。

「ダメなの! こっちは、ダメ!」

「そう言われても」

「お願い、とめてちょうだい!」

血を吐くように、叫びながら、運転手の方を見た。

「お願い、とめて!とめ…… え?あの、あの、どこかで…… 」

正面を向いている運転手の横顔に見覚えがあった。

頭の後ろでチリチリと記憶が呼び覚まされる。

記憶がフォーカスを結んだ時、響子の目はあり得ないものを見るように、驚愕で丸くなった。

「あ、あなたは……」

「はい。奥さん、お久しぶりです」

目深に被っていた黄色いヘルメットの下からは、土木作業員とは思えぬ、にこやかで穏やかな表情がこぼれていた。

『まさか……』

ポロシャツ姿ならすぐわかったかもしれないが、今は、汚い作業服にヘルメット姿だった。すぐにわからないのは仕方なかったのか。

おまけに、村は脱出したはずなのに。

言葉が出ない。

その、一見、やさしげな笑顔を浮かべる男の名前を確かに知っていたのだ。

「なかがわ…… さん……」

あの民宿の主人が、何でこんなところでトラックに。

とっさに飛び出そうとしたドアは、ロックがかかっている。

それでなくとも、狭い道を飛ばしているトラックから飛び降りる勇気はない。

流れていく景色と、中川の顔を見比べる響子の顔が、みるみるうちにゆがんだ。

響子の驚きは、絶望に変わるのに、いくらもかからなかった。

『荷台にいた男。あの時、汗を拭いていたんじゃない。タオルで顔を覆っていたのよ』

今さらながらのうかつさに、響子は、自分を責めるしかない。

あの、タオルの端から覗いていた目。

『どうしてわからなかったの』

その気になってみれば、はっきりとわかるはずだった。

遠い記憶だが、あの、初めての露天風呂で羞恥の行為をした、あの年寄り達だった。

あの後、奴隷に身を落としてから、どちらにも抱かれているはずだったが、今となっては、あの風呂での行為こそが、鮮明に刻みつけられていたのを思い知る。

バックミラーに映る陽次郎は、与えられた握り飯を、しっかりと荷台のヘリに捕まりなが美味そうに食べていた。

もはや、逃げることを忘れ去っている風情だった。

荷台では、年寄り達が、握り飯を頬張る陽次郎をニコニコと見つめている。

「そんな……」

力ない声を漏らした響子を乗せたトラックは、村に向かって、さらにスピードを上げていた。





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裕美子の冒険022
風水 10/27(月) 09:54:15 No.20081027095415 削除

 狭い和室・・・・目の前には着物姿の『スナック田中』のママさん
 近くには やはり着物姿の花子ちゃん ほんのりお香が・・・

 ママさんは優雅な姿で茶筅を振って抹茶を点てています。
 ひとつひとつの仕草 指の先から背筋まで 凛とした中に気品と色気が漂っています。

 どれ程の時間ここに座っているのでしょう。
 普段 正座などしない私の足首は 痛さを越して感覚が無くなっています。

 花子ちゃんが私の前に 綺麗にお薄の点てられた茶碗を置きました。
「矢野さん 膝前に取り込んで 亭主に『お点前頂戴いたします』って挨拶して・・・・・」

 教えられた通り お茶を頂きました。
 お茶の濃い香り ほんのり甘く ふんわりとした口あたり・・・・抹茶がこんなに美味しいとは。

「とってもおいしいです もっと苦いものかと思ってました・・・・」
 思わずでた言葉に やさしく微笑むママさん 男にとって危険な微笑みです。

「いやいや さっきから足が痺れて緊張していましたが 一口頂いたら落ち着きました」
 緊張が解けた瞬間 感覚の無かったふくらはぎが いきなり攣りました。


「ぃ、ぃてぇ・・・つ、つったぁ・・・・」


「あなた どうしたの? 大丈夫?」
「いてててててて・・・あ、あれ? ゆ、裕美子・・・足 つったぁぁぁぁ・・・」

「しょうがないわねぇ どれどれ・・・」
 妻が 私のつま先を持って ふくらはぎを伸ばしてくれます。
「いてて・・・ま、まいったな・・・裕美子 悪いなぁ いてて」
「ああびっくりした 今日は結構歩いたからね もう年なんだから・・・もう大丈夫かな?」
「ああ・・・ふぅ」

 違う意味で汗が吹き出しました なんとリアルな夢を見たことか・・・

「裕美子 まだ起きてたんだ・・・」
「何言ってるの 私お風呂出たばっかりよ あなた寝て30分位じゃないの?」
「そ、そうか・・・・何か怖い夢見た気がする・・・」
 自然に出た自分の言葉に また冷や汗が・・・

「ふぅ ちょっと飲み直すよ・・・」
 ビールを開け一口飲んだ私に いきなり妻が
「あなた『スナック田中』で 鼻の下延ばしてママさんと話してたわよ」 

 あぶなくビールを吹き出すところでした。



夫婦模様 54
道明 10/26(日) 18:14:21 No.20081026181421 削除
健吾の携帯に大沢からメールが届いた・・・・安心していいと
しかし、健吾には遣り切れない寂しさが込み上げていた


今は冬・・・
純子が会長を務める子ども会は年度末に向けて、1年間の行事、会計の締めくくりと新年度に向けての役員改選の時期となった。
大沢は純子と関係を続け、一方で慶子への経済的支援は律儀に守っていた。
健吾は漸く平静を取り戻し、会社の事業に積極的に取り組んでいると純子は思っていた。
そして、健吾の慶子への思いも消えたと・・・・だが

「大沢会長、少し心配なことが・・・」
純子は、大沢の自宅の仕事部屋にいる

「どうしたんだい?何でも言ってごらん」

「この頃、主人が何となく冷たいような気がして・・・」

「健吾君が?」

「ええ、思い過ごしならいいのですが・・・娘にはやさしい父親として接しているのですが、私には何というか・・・」

「はっきりしないなぁ・・・どうなんだい。夫婦の営みはあるんだろう?」

「それが・・疲れたと言ってあまり・・何か、私を避けているみたいで」

「うーん・・あれほど君に惚れていたのに、おかしいな、それは」

「慶子さんは今は・・・」

「慶子か?慶子は頑張っているよ。私からの経済的支援を何時までも受けていられないと・・・今度、自分で事業を始めたいから少し金を借用したいと言っているぐらいだ」
大沢は純子を引き寄せ、肩を抱きスカートの中に手を滑り込ませる

「会長・・実は、私・・・妊娠したみたいで」
純子の太腿を摩っていた大沢の手が固まる

「えっ!ほんとうか?」

「たぶん・・・・あなたの子が・・」
大沢の手は固まったまま、少し震えていた



桃花源記 150
侍 10/26(日) 17:57:48 No.20081026175748 削除
陽次郎の背中で山を見上げる。

どうやら、村からは抜けたらしい。

太陽の登ってくる方角に逃げていたはずだった。今は、、既に、太陽は、山の向こう側に落ちようとしている。

夜明け前、あの撃たれた瞬間。

響子が気を失っている間に山一つ越えて、ここまで逃げてきたのかもしれない。響子にはまったく覚えがないが。

銃弾に貫かれたはずの二人が、どうやってここまでこられたのか、ちっともわからない。

陽次郎に聞いても、要領を得ないうなり声しか帰ってこなかった。

しかし、現実に、山の中の気配がまったく違っていた。

根拠など何もなくとも、あの、まがまがしい村から出られたというのは、響子の確信になっていた。

夫はやはり正しかったのだ。

「抜けたんだ……」

その上、信じられぬことに、陽次郎は、あっという間に道を見つけていた。

そして、そこには、さらに信じられないものがある。

陽次郎の背中から降りた響子は、思わず、身を潜めながら様子を窺っていた。

ホンの数メートル降りれば、アスファルトの道がある。

「人……」

神様を見た気がした。

神様は、青いトラックの形をしていた。

道路工事のトラックだ。

路肩に止まっている。

何よりも大事なのは、そこに人がいることだった。

おそらくは、崩れた法面でも直しているのだろう。

運転席に一人。荷台に二人。

運転席の男は眠っているのだろうか。顔に、タオルを掛けて、動かない。

荷台の男は、思ったよりも年寄りなのかもしれない。日よけのタオルに半ば包まれた顔は、浅黒く、シワだらけだ。

二人は、のんびりと新聞を読み、たばこを吹かしている。

『あ、おにぎり』

白い握り飯が、そばに見えてしまった。

逃げられるかどうかの瀬戸際に、そんなモノを見てしまう。自分がひどくさもしい人間に思えて、響子は恥ずかしい。

ラジオだろうか。なんとも懐かしい演歌が、大音量で流れている。

少し前なら、当たり前すぎて目を向けもしない平和な光景だった。今は、涙が浮かぶほど、素晴らしい光景に見える。

『助かった』

このまま、どこまで行けばいいのかわからない。どうしたらいいのかもわからない。でも、逃げられたのだ。

涙が溢れていた。

とにかく、人のいるところに出たい。

その一心だったのだ。

思うように足が動かない。

高揚した希望に、足の痛みなど感じはしないが、足がもつれる。

転げ落ちるように、いや、半ば、身体を滑り落ちさせていたのだ。

道に飛び出していた。

陽次郎がおろおろと、続く。

響子に、遠慮がちに心配そうな声をかけてくるのだが、そんなことにはかまっていられなかった。

荷台の上の人間が最初に気がついた。運転席に声をかけ、何事か、声を掛け合ったようだった。

いきなり山の中に女が、現れたのだ。きっと驚いているのだろう。

驚いて、この人達が、行ってしまうかもしれない。

そんな心配までもがこみ上げて来て、動かぬ足を叱咤しながら、声の限りに叫んでいた。

「た、たすけて」

懸命にトラックに駆け寄った。

足が痛むはずだったが、そんなことは忘れた。

「お願い、助けて」

荷台の上の男は、首に巻いたタオルで汗をぬぐいながら、鷹揚に頷いて、助手席を親指で示した。

乗れ、と言うことだろう。

ステップに足をかけて、ドアを開いた。

高い運転席の横に体を滑らせた。何とも言えない汗臭さと、泥のニオイと、そして、文明のニオイが、体を包み込んだ気がする。

不意に音楽が消えた。運転席の男が、何を慌てたのか、旧式なカセットを、取り出したところだった。

どうやらラジオではなかったのか。一瞬、そんなことが気になったのだが、気にするまでもないことだった。今は、乗せてもらうのが先決だ。

「お願いします、助けてください」

「どうしましたあ?うん?おい、お前!お前は、後ろに乗れ。席がないんだ。後ろだ!」

途中から、運転手は、陽次郎に叫んでいた。どうやら、運転手は陽次郎を座席の方に乗せないつもりのようだ。

警戒したのかもしれない。

いきなり、山の中から現れたのだ。おまけに、陽次郎の顔つきを見れば、尋常の者とも思わぬはずだ。

警戒するのも当然かと、響子は思う。いやむしろ、よくぞ、響子だけでも、こうやって運転席に乗せてくれたのだと思う。

窓から顔を出して、荷台に乗れと陽次郎に怒鳴っていた。荷台の男達が陽次郎を招き寄せ、荷台に乗せているのを小さな、後ろの窓から響子もチラリと見る。

しかし、それどころじゃない。

運転手の男の背中に向かって、響子は必死に頼んでいた。

金も何もないのだ。

相手は、働くために山に入った人間だ。

今すぐ山から連れ出せ、なんて虫の良すぎる頼みだった。

いや、山を下りたとしても行く当てすらないのだ。この男に、頼るのか、はたまた、町に出てから、どうにかするのか。

響子には、わからない。

ただ、ひたすらに、この山から離れたい一心だった。

この男さえ、その気になってくれるのなら、このまま、身体を投げ出してもいい。

響子は本気でそう思っていた。



桃花源記 149
侍 10/25(土) 18:53:33 No.20081025185333 削除

意識が戻った後も、身体がしばらく動かせない。

横では、陽次郎が、軽いイビキをかいてうたた寝をしていた。

『なんて、格好』

自分の、あられもない格好に気づいた。

膝を軽く曲げたまま、股間を広げきっている。

男を迎え入れる格好そのものだ。

もし、この瞬間、男が通りかかれば、何の苦労もなく、侵入できるだろう。

股間を抜ける微風は、秘所が、半ば乾きながらも、ビショビショに濡れていることを思い知らせてくる。

もっとも、陽次郎の精液がトロリとこぼれ、響子自身の秘液と混ざって尻の方にまでこぼれているのだ。

よほど女に飢えていなければ、既に異臭を放っているその部分に、入れてみたい男などいないかもしれない。

「うっ」

閉じようとした。

広げきった股関節が、そのまま固まってしまったかのように、鈍い痛みを伴って、ゆっくりとしか閉じられない。

それでも、ようやく足を閉じて、のろりと身体を起こしてみれば、どろりと陽次郎の精液が身体の奥からこぼれ落ちてくる。

しかし、物憂い身体に、それを気にする余裕など無かった。

なぜ、あれほど乱れてしまったのか、自分でもわからない。

ただ一つ言えるのは、命の危機を二人で乗り越えた共感と安堵が、その底流になっていると言うことだ。

そして、認めたくもないことだが、今までの度重なるセックスで、この男に慣らされてしまった女体が確かにある、と言うことだろう。

夫とのセックスが、今は、まったく思い出せなかった。

ふと手を見つめる。

さっき、陽次郎を掻き抱いた、この手。

この手が、夫の背中を抱きしめて、愛おしくも懐かしい絶頂を味わったのは、遠い昔になってしまった。

もはや、あのオーガズムより、ついさっきの原色のオーガズムばかりが、身体に深く刻みこまれている。

つくづく罪深い、けれども、これ以上ないほどの快楽を、味わってしまった。

女体の悲しみを、響子は思わずにいられない。

夫からすら味わったことのない快楽を、満足に言葉もしゃべれぬ、サメの目をした男の怒張から、むさぼってしまったのだ。

『あなた……』

心の中の呼びかけに、何も応えるものは無い、

陽次郎と身体をくっつけている間には気がつかなかったが、既に風は冷たいものをはらんでいた。

『着なきゃ』

重い身体を動かして、もぞもぞと、デニムを穿こうとする。足をくるんだままのシーツが邪魔だった。

こすれる時の鈍痛は、今、響子が生きていることを実感させてはくれる。

乳房が揺れた。

その重みは、改めて、自分が女なのだと思わずにはいられない、何とも言えぬ質量が、そこにはあった。

ポロシャツを被った瞬間、ふと、夫の体臭が薫った気がした。

「あなた……」

思わず声が出ていた。

不思議と、ごめんなさいという言葉は浮かばなかった。

ただ、ポロシャツに、ほんの微かに残った夫の体臭が、ずいぶんと遠くに感じられて、それだけがひたすらに悲しかったのだ。

その瞬間だった。

不意に、二つ、三つ、とポロポロと涙の粒がこぼれ落ちた。

自分でも不思議だった。涙が止まらなくなっていた。

嗚咽が漏れる。

泣いてはいけない、頭の奥に浮かぶ夫が、そう言っている気がした。

けれど、涙が止まらない。

ポロポロとこぼれる涙は、とめどない。

いつしか、声を上げて泣いていた。

子どものような、手放しの泣き方だ。

あれほどひどい汚辱にまみれながらも、こんな風に心から泣いたことなど無かった。

いや、響子の生涯でも、今、この瞬間ほど心の底から泣いたことなどなかったかもしれない。

この、とめどなく流れる涙が、何を悲しんでいるのかもわからない。ひたすらに、涙がこぼれ、ひたすらに流れ、とめどなく涙が溢れてくる。

嗚咽にむせぶ響子。

その異様な光景に、陽次郎も、さすがにさっきから気がついていた。

心配顔だ。

いや、動物と同じように、響子の悲しみを、悲しみのままに受け止めているだけに、余計に陽次郎は、うろたえたのだ。

かといって慰める言葉を持たない陽次郎は、オロオロ、オロオロし続けるしかない。

響子は、声を上げて泣き続けていた。

小半時も泣いてからだった。

響子は顔を上げた。

瞼が、涙に腫れぼったくなっている。

しかし、響子の表情から、何者かがさっぱりと落ちた気がした。

背筋が伸びている。

長く伸びた髪を両手で梳きながら、後ろに流す。

その目には、不思議な光が宿っていた。

ひょっとして、奴隷の汚辱を涙で漱いだのかもしれぬ。

きっぱりと顔を起こした響子は「陽次郎」と呼ぶ。

強い声だった。

その変貌ぶりに、陽次郎の方が、呑まれた。

ついさっき、散々に犯した相手に対するものとは、まったく違う、オドオドした態度を見せる。

「よう。さ、私を負ぶって。道よ。道。わかる?人のいる所に続く道を見つけてちょうだい。さ、お願い」

お願いと言いつつも、響子の言葉は、命令と同じ響を持っていた。

陽次郎は、響子を唯々諾々と背負ったのだった。



ジョギング 5
リーマワイフ 10/25(土) 01:00:34 No.20081025010034 削除




帰宅すると。オーブントースターにパンを二枚放り込み、給湯のスイッチを入れると手早く着衣を脱ぎ、大急ぎでバスルームへ駆け込みました。

下着のクロッチ部は、速乾性を高めたスポーツショーツにも関わらず恥ずかしい汁でベッタリ湿っていました。

シャワーの水勢を強くし股間を念入りに清めます。

いまだに熱を帯び泥濘んだ部分に水流の刺激を受けると、心地良さにすぐさま果ててしまいそうでした。


「あああ・・・。」

気が付くとシャワーヘッドを性器に密着させ快感を追う牝の姿に変わっていました。


「何してるの・・・だ・・ダメよ・・時間がない・・。」

後ろ髪を引かれる思いでヘッドをスタンドに戻すとバスルームを後にしました。

用意したパイル地のワンピースを湿ったままの裸体に頭からスッポリ被ると、まず今年高校に入学したばかりの一人娘の沙耶を起こします。

「ギリギリ〜・・・。」

娘はぶうぶう文句を言いながら洗面所に駆け込みます。


「パパ、起きて、時間。」

しかし、低血圧で寝覚めの悪い主人はなかなか起きてくれません。


「いってきま〜す。」

早くも沙耶の声が玄関で響きドアが勢いよく閉じられました。


「パパ、パパ。」

揺すっても叩いても寝返りを打つばかりです。

「もうっ、起きなきゃ遅刻しちゃうわよ!」

主人が抱き込んでいる寝具を引っぺがします。


私に背を向けて横寝している主人はブリーフ一丁です。

昨夜、沙耶が寝静まるのを待ってから、久し振りで身体を重ねたのが思い出されました。


私の方から求めました。

既に半分眠っていた主人はなかなかその気に成ってくれませんでした。

元々、あまりセックスが強い方では無かった上に、娘が出来てからは加速度的に回数が落ちて行きました。

最近では娘の就寝時間が遅く成って来た事も手伝って、さらに夫婦生活は激減しています。

昨夜もやはり娘は遅い就寝でしたが、早朝から受ける精神的な刺激と放って置かれる身体の欲求、そして周期的な安全日と言う事も手伝ってどうしても抱かれたく成ったのです。

ベッドで横に成っている主人に添い寝するとペニスを探りました。

ブリーフに手を入れ、握り締めると両の睾丸まで含めてすっかり手の平に収まってしまいました。

小野君のだったらきっと両手でも握り切れないだろうな・・。

ふしだらに彼の股間を想像します。


「おいおい、勘弁してくれよ。明日も早いんだから。」

主人は寝返りを打って背中を向けてしまいます。

「ねえ〜、もう何か月もしてないじゃない。そんなんじゃ浮気しちゃうわよ。」



浮気・・と言ってドキドキしました。小野君と浮気・・不倫・・。

そう考えると激しく濡れました。

あんな凄いのと不倫しちゃったら絶対帰って来れなく成っちゃうだろうな・・・目の前の主人に対して侮辱的な想像をしてしまいます。



背を向けた主人は何も言いません。

「良いの?」

ベッドから出ると回り込んで正面から向き合いました。

目を閉じている主人の口元へ前を肌蹴て乳房を寄せました。

「ねえ!」

じれたように催促するとようやく主人は口を開きました。



「ホントに起きてよ、もう八時に成っちゃうよ。」

懸命に起床を促します。

昨夜、無理に付き合わせた負い目も有りました。


身体を揺り動かしながらブリーフの股間に目を向けます。

そこに有る膨らみは朝見て来たそれとは比ぶべくも有りません。

ちっさい・・・。


私は主人としか男性経験が有りません。

初体験が遅かった影響も有るでしょうし、結婚や沙耶が出来たのが早かったためも有るでしょう。

主人に対しての不満のような物が別段有る訳では有りません。

主人は家庭人として優しい良い夫で良いパパでしたし、収入的にも贅沢を言えば切りが有りませんが共働きなどをせずとも十分暮らして行けるだけの所得は絶えず貰って来ました。

五十坪の注文住宅のローンも昨年、完済しました。

セックスに対しても私自身の経験が乏しかった事も有るのでしょうが、不満を感じる事も無くこれまで暮らして来れました。

確かに回数的な頻度は少なかったかもしれませんが、それでも週に一回程度の交歓は有ったし。もとより私自身もそれを絶えず切望するほどでも無かったのです。

そんな事よりも浮ついた女の影を感じさせない事に喜びを感じていました。

しかし、娘が中学校に上がる頃からは少し事情が変わり始めていました。

性的に旺盛では無かった私も三十路を過ぎ壮年期を迎える頃から徐々にでは有りますが性的な刺激を渇望するように成り始めていました。

そんな心情の変化と逆行するように就寝時間の遅く成って行く娘の影響で夫婦生活は以前にも増してドンドン減少し始めました。


最近では年に数度くらいのセックスしか無く成っていました。

そんな数少ないセックスも、娘を気にする余り声を押し殺し、早急に完結させようとする御座成りな挿入だけの行為に成ってしまっていました。

また主人も何か月も貯め込んでの久々のセックスの影響でしょう、逸るあまり激しく動くと呆気無く果ててしまいます。

腫れ物にでも触るように慎重な腰使いをするため、毎回不満が残るセックスを重ねる羽目に成ってしまっていました。



夫婦生活の減少は遂に私に自慰を覚えさせました。

初めは手で擦って慰めていましたが、ますます募る不満はバイブの購入を実行させました。

買おうと思えば今の時代はインターネットから何でも簡単に買う事が出来ました。

荷物が届いて恐る恐る当てがって驚きました。

モーターの震動で性器が壊れてしまうのではないかと思いました。

恐怖感から折角買ったのですが暫く封印してしまっていました。

それから半年ほどして、私の誘いを黙殺したまま主人が社内旅行へ出かけた日、身体の疼きから再びバイブを取り出しました。

初めての時ほどショックは感じませんでした。

未経験の刺激に驚いただけだったようです。

直ぐに震動の恐怖は心地良いものに変わっていました。

「ああ・・何これ・・凄い・・気持チィ。」

震動に慣れてしまうとそれはとんでもない快感を生みました。

「ああ・・どうしよう・・どうしよう声が出ちゃう・・。」

主人は戻らなくても階下には沙耶が居ます。

燻ぶる気持ちを理性で何とか抑えると、スイッチを切りました。


翌朝、沙耶を学校へ送り出すと麻薬に犯されたようにバイブに手を伸ばしました。

窓に施錠し、ステレオからポピュラーミュージックの音楽を流して声漏れに注意すると、ベッドに寝そべって当てがいました。


「あああああ・・・うううあああ・・・」

ようやく訪れた一人の時間。欲求の赴くままに快感を求めました、誰に遠慮も有りませんでした。

「すっごい・・うあああ・・。」

何かが訪れる予感がしました。経験した事の無かった何か得体の知れないものが近付いているのを感じていました。

「ふうう・・うっくくう・・・。」

汗だくの身体に着衣が張り付きます。

暑い・・冷房は掛けているのに。それでも尚、暑くて堪りませんでした。

バイブを握り締める手はエッチな液体でドロドロでした。

怖くて挿入できなかった切っ先を膣口に押し当てゆっくりと挿入します。

「がはああああああ・・・・死んじゃう・・死んじゃう・・・。」

充血して膨れ上がった陰核にはクリバイブが襲いかかります。

「あああああ・・あ・・来る・・来る・・・。」

その瞬間は突然に訪れました。

「うああああああああ・・・いく・・いく〜〜〜〜。」

仰向けに寝そべる尻が浮き上がります。

本体を火が出るほど激しく出し入れし、クリトリスがひしゃげるほど強くクリバイブを押しつけます。

「えっく・・えっ・・。」

もう声も出ませんでした。引き攣るように息を乱して登り詰めました。

生まれて初めて逝くと言う事を知りました。

驚かれるかもしれませんが主人とのセックスで私は逝かされた事が無かったのです。

その時初めてオナニーで逝ったのです。



桃花源記 148
侍 10/24(金) 20:56:06 No.20081024205606 削除


別世界が見えていた。

白い火花が、響子の頭の中で弾け続け、呼吸すらままならない。

一際大きく腰を打ち入れられた瞬間、響子のオーガズムは、経験したことの無いほどの高みを極めていた。

子宮の入り口にまで届いた先端は、見事に子宮口にねじ込まれていた。

痛みを感じるはずの所まで犯されながら、響子は、その身が溶けていくような快楽しか感じられない。

しかし、絶頂のさなかでも、いや、絶頂のさなかだからこそ、女は、男の白い毒液でとどめを刺されたいのだ。

甘やかな死を、女体は、待ち望んでいる。

ヒクンヒクンと響子の美肉が食い締める動きをし、根本から、陽次郎の怒張を締め上げ、扱き上げる動きをしていた。

陽次郎は、たまらない。

「はふ、は、は、い、い、はふぅぅ!」

響子が声にならない絶頂を極めた瞬間だった。

ドクリと陽次郎が射精した。

その先端は、子宮口にぷにゅりと差し込まれている。

響子の子宮に直接注ぎ込まれた白い毒液は、それだけで子宮を収縮して、陽次カにも、そして、響子自身にも強烈な快感をもたらした。

「はうう!」

もはや、イクとも言えぬまま、総身で陽次郎を抱きしめながら、響子の意識が溶けていった。

深く、甘い、快楽の闇だった。

響子は、しばし、たゆたうような闇の中に浮遊していた……

しかし、身体を貫く、電撃のような衝撃に、一気に、現実に引き戻される。

陽次カの顔が目の前にある。

「え?うそ、あう、ああ」

信じられなかった。

快楽の闇から、響子を呼び起こしたのは、陽次郎の怒張だった。

どれほど意識を失っていたのか。

長い時間とも思えない。

ひょっとして、そのまま抜かずに、またもや、始めてしまったのか。

底知れぬほどの精力に響子はあきれるヒマもない。

ついさっき、経験したことのないほどの快感に失神し、目ざめたばかりなのだ。

快楽のスタート地点は、すでに高い。

「あう、あう、あおお、そんな、もう、あうう」

今までも、抜かずに何度もされたことはあった。

何人もの人間に、立て続けにされたことだって、何度も経験していた。

しかし、ついさっきほど感じたことなど無かったのだ。しかも、抜くヒマすらなくである。

陽次郎の怒張が、子宮を、いや、響子の脳そのものを直接かき回している。

そんな錯覚をするほど、身体も頭も溶け出してしまうような、怖いほどの快感が響子を支配していた。

「ああ、い、いい」

いい、と叫んでも足りない。

このまま陽次郎と一緒に溶けてしまいそうな、いや、溶かして欲しいとすら思えてしまう。

掻き抱いた陽次郎の唇を自分から吸いにいった。

「あなたのチ○ポ、いいのぉ、いい!ああ、もっと、ください、もっと、つよく!ああ、いい!チ○ポ、チ○ポ」

狂ったように卑語が口を突いて出てくる。

陽次郎までもが、響子の狂乱に巻き込まれたように腰を打ち振っていた。

その打ち付ける腰が、さらに深く届いてくる。

「ああ!いいのぉ、チ○ポぉ、チ○ポぉいい!いい!ああ、ください、くださいませ、ああ、だしてぇ!出して、お願いい!」

言わされたことはあった。

言わねばならぬと躾けられもした。

しかし、心底、とどめがほしいと思ったことなど、一度もない。

それなのに。

それなのに、自由が、すぐ目の前にあるこの瞬間、響子は、本気で男の精液を欲しがってしまった。

「うがっ」

獣のような咆哮を放って、陽次カの怒張が一瞬膨らんだ瞬間、響子の頭に白い津波が押し寄せる。

「ああああうう、あうう!」

ドクリと、響子の子宮に、陽次カの精液が流れ込んでいた。

しがみつくように、陽次カを抱きしめながら、響子の意識が弾けていった。



桃花源記 147
侍 10/24(金) 20:49:13 No.20081024204913 削除
「ああ、もう、もう、ああ、お願い」

相変わらず、サメのような、表情の見えぬ目で、響子の乳房を見つめながら、たっぷりと乳房の感触を楽しんでいる。

響子の指は、まるで命じられてでもいるように、しなやかに怒張に絡みつき、滑らせ、陽次郎に快感を送り込んでいた。

とっくに、怒張を挿入されても良い頃だった。

響子は、しきりに両足をもじもじとこすりあわせ、触れてもらえぬ女芯を慰めている。無意識の仕草だ。

オトコが欲しかった。

ずぶりと、この大きな怒張で圧倒して欲しい。

爆発するかのような、あの快楽が欲しくなっているのに、陽次郎は、幼児が熱心に粘土細工をするかのごとく、乳房をこね、乳首をいじり回し、すすっている。

いくつものキスマークがつけられた。いや、それは、既に痣といえるほど鮮やかな痕をくっきりと残すほど強い。

強烈に、乳房を吸い上げている。

痛みがあるはずなのに、それすらも、子宮をとろかすような快楽になってしまう。

『ああ、もう、もう、入れてぇ』

悲鳴のように、心の中で叫んでいるが、口に出すのだけは、こらえている。

響子が手を離せれば、陽次郎とて、もの足りずに入れてくるのであろうが、それがわかっていながら、なぜか怒張から手を離せないのだ。

不思議なことに、掌の中の怒張が、わずかにひくりと動くたびに、何とも言えぬ、喜びが響子のオンナの深いところで湧き上がっているらしい。

先走りで、掌の怒張はぬるぬるだが、それすら、今の響子には、快感に化けてしまう。

以前よりもボリュームを増した乳房は、二つを束ねて、先端を同時に口に吸い込むのも簡単だ。

「ああ、まって、ま、ああ、だめぇ!ああ!いっ!」

突然のことだった。

両乳首を同時に吸い込まれ、カリリとかじられた瞬間、ふわりと体の中で何かがはじけたのだ。

オーガズムだった。

『胸だけで、逝ってしまった』

思う間もなく、子宮から電流のように流れ出る強烈な快感が次々と弾けてしまう。

「ああ、だめぇ、おねがい、もう、もう、く、ください、お願い、くださいませ!」

我知らずのうちに、陽次郎にすがっていた。

胸に伸びた手を、振り払うようにして、股間にすがりついた響子は、飢えた者が食い物にすがりつくかのような、ガツガツとした仕草で、陽次郎の股間に顔を埋めたのだ。

「はぐっ、じゅる、はふ」

湿った音を立てながら、陽次郎の怒張をすすり上げる。

『美味しい?そんな、でも、おしいくて、なんでなの』

自分でも分からない。

夜明け前。

健司に撃たれる直前。

この怒張は、響子を犯した。

そのまま、洗いもしてない。

放たれた精液と響子自身の秘液が混ざり合ったものが、汗とまざってこびりついたまま、異臭を放っている。

その怒張を美味しいと感じる。

生臭く、苦みの走るその味は「美味」とは言えるはずもない。しかし、口の中いっぱいに入れた怒張から、確かに快感を感じ取っている。

舌をネットリと絡みつかせ、表面をぬるりとこそぎ取るように動かしながら、軟口蓋に押し当てるように喉につかえるまで飲み込んでいく。

一瞬、吐き気を覚えるほど奥まで入れた怒張。

その苦しさが、響子の快感に直結している。

奥へ。もっともっと奥へ。

喉の奥まで貫かれたい。

苦しいのに、いや、苦しさゆえに、響子の脳が沸々と沸騰するかのごとく快楽が湧き出してしまう。

「え?あっ……」

突然、引き抜かれた。

虚ろな顔で陽次郎を見上げる響子をグッと一気に押し倒す陽次郎。

「ああ!あああ!」

まるで押し詰めてあった太陽光が一気に箱から飛び出した。

比喩にもならない比喩が、響子の頭に浮かぶほどの快楽が弾けていた。

陽次郎の巨大な怒張を易々と飲み込んで、なお、あまりあるほどしどどに濡れた秘唇は、ぴっちりと隙間無く包み込んで、ヒクヒクと震えていた。

「あう、あう!あああ!いい!いっ!またあ!いく!」

震えは、響子のエクスタシーそのものだ。
白い身体に、のしかかってくる陽次郎の背中に回した手は、蠢き、抱きしめている。いや、抱きしめるだけに飽きたらず、背中に爪を立て、しかれた草を握り締めていた。

腰が大きく動いている。

左右に思わず動き続けていた。もちろん無意識のうちだ。

響子が腰を打ち振る度に、突き立てられる怒張が、膣奥で違う場所をこすらせることになる。

陽次郎は本能のままに、腰をひたすらに打ち振っている。

その単純さも、響子の腰の変化と、怒張の圧倒的な存在感、そして何よりも、ピタリと密着したヒダと怒張のこすれ具合が、見事に響子の官能を爆発させていた。

「し、死ぬ、あう、しん、じゃう、あう」

大げさでも何でも無い。このまま死んでいくのではないかと、響子の脳裏に危険信号が点滅している。

陽次カの怒張は、ぴっちりと包み込む美肉を、蹂躙しているだけではない。響子そのものを蹂躙している。

響子は、快楽の果てに、届こうとしていた。





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裕美子の冒険021
風水 10/24(金) 10:09:42 No.20081024100942 削除

 1時間程ビールを飲み他愛のない話をしていると 年輩の二人連れが入って来て
 それをきっかけに私達はお礼を言い 店を後にしました。

 家まではのんびり歩くことに・・・今日の妻は腕を組んできません。
 すでに営業時間の終わった無人の商店街 昼間とは別世界です。

「あなた ママさん気になるんでしょ」
「はあっ?な、何言ってるの・・・ただ 綺麗な人だなぁと・・・」

「お茶に興味有るなんて・・・ウソつき!」
「い、いや ほんと 前から興味有ったんだよ ただきっかけが無くって・・・」

「そ、それにさぁ あんな綺麗なママだよ 彼氏いるに決まってるさ」
「それがねぇ 花子ちゃんに聞いたんだけど 彼女が物心付いてから全く男っ気無いらしいの
 逆に花子ちゃん心配してたわ 一緒に住んでるから彼氏出来ればすぐ分かるはずだって
 花子ちゃんを独身で生んだそうよ シングルマザーね
 父親の事も いくら聞いても 教えてくれないそうなの」

「ほう・・・なんか理由有りそうだなぁ」
「花子ちゃん曰く 今は男より お茶に身を捧げて生きてるらしいわ
 ただ あの世界相当お金が掛かるようで スナックはそのために割り切ってやってるそうよ」

「ふーん・・・いろいろ背負ってるんだろうなぁ・・・裕美子と違って・・・」
「ちょっと何言ってるのよ・・・・出来の悪い旦那と息子 重すぎよ!」
「・・・・・」


 会話が途絶えたまま家の近くまで歩いてくると 偶然 風呂屋の旦那 山下さんと会いました。

「ありゃ 矢野さん ご夫婦でお出かけでしたか 相変わらず仲がいいことで・・・」
「こんばんは山下さん お久しぶりですね・・・実は今度裕美子がスナックでバイトするんですよ」
「そうんなですよ 山下さん 今度飲みにきてくださいね」

「ほう 奥さん夜の世界にデビューですか・・・そりゃいい 奥さんは楽しいし 色気も有るから人気でますよ」
「・・・色気有りますかね?」
 そう言った私の横腹に肘打ちを入れながら妻は
「山下さんって 人を見る目ありますよね あなたと違って・・・」
「・・・・・・」
「はっはっはっ・・・ほんとにおもしろい人だ・・・それじゃ今度誘ってくださいね」
「は〜い では おやすみなさ〜い」

 今日の妻は妙につっかかってくる気が・・・・


 妻に突撃しようと思っていましたが 風呂上がりにビールを飲むとあっという間に夢の世界に。



夫婦模様 53
道明 10/23(木) 21:27:59 No.20081023212759 削除
慶子の自宅のリビングテーブルの上に、100万円の現金が置かれていた。

「慶子、楽しい夢を見て、100万円の金も入る。こんないい話は2度とないぞ」

「そんな・・」

「考えても見ろ・・無理があるだろう。相手は妻帯者だ。あの雰囲気でのぼせてしまっただけだ。お前に心底惚れているなんて考えられるか?彼は妻を捨てられない。そんな男なんだ」

「私は何度も尋ねた・・健吾さんには純子さんがいるでしょうと!」

「だから逆上せていたんだ・・・男なら誰でも、美味しい女体を目の前にしたら何とでも言うものだ。特にお前のようないい女ならなお更だ・・」

「そんな・・・あの人はそんな人じゃない」

「馬鹿だなあ・・お前も逆上せているな。健吾君も普通の旦那なんだ。遊ぶことはできても家庭は捨てられない、それに妻を愛している」

「でも純子さんも私と同じよ・・・あなたに弄ばれている」

「慶子、健吾君にとってお前と妻の純子さんは違うんだ。・・・私がやったことでは同じであってもだ・・・健吾君には純子さんとの間に愛娘もいるんだぞ。私は、健吾君に頼まれて来ているんだ。彼は結局そんな普通の男だ・・・・もう諦めろ」

「ああぁぁぁ・・・」
慶子は肩を震わせて泣き出した

「この前は私もどうかしていた。酷いことを言ってすまなかった・・・慶子。私は札束でお前の肢体を弄んでいる、確かに私は女が好きだ。だが、誰でも相手にするわけではない。女房の園子以外に関係した女性はお前と純子さんだけだ・・・私は、お前が健吾君に好意を寄せれば寄せるほどお前を離したくなくなる・・・・」

「うぅぅぅぅ・・・」

「私の目は間違っていないと今でも思っている。お前は他人を傷つけてまで、旦那を横取りする女性ではない。たまたまあの時あんなふうになっただけだ。少し他人の幸せを妬んだだけだ。冷静になるんだ・・・・・悪人は私だけでいい」

大沢は震える女の肩を抱いた・・・・見上げる女の目には涙が溢れていた

「・・・・そのお金は、受け取れません」
大沢は何度も頷いて・・・そして

「いいんだよ。そのお金は・・・私の金だ。酷いことをしたのは私だ・・その償いに、お前がもういいと言うまで助け続ける・・・慶子、慶子。お前はいい女だ」



桃花源記 146
侍 10/22(水) 20:55:58 No.20081022205558 削除

あきらめた。

陽次郎が、ポロシャツをはぎ取ろうとしたとき、一瞬抵抗しようとして、である。

ついさっき、この男を頼りに名を呼んでしまった自分を思い出していた。

『今さら…… しかたないのよ』

響子からすれば、おそらくは、そう思い込むしかなかったのだろう。

しかし、体を開くことに抵抗がなくなっているのは、さんざんになじんだ男に対する慣れがあるのは、確かだった。

女は、たっぷりと快感と精液を注ぎ込まれた相手を、いつしか受け入れていくものなのだ。

『しかたないの。逃げるためだもの。今だけよ、今だけ、この体を、貸すだけ』

もはや、奴隷の境遇から逃げたはずだった。無理矢理に体を使われることなど、あって良いはずがない。

それでも、意に反して、どうしても男に抱かれねばならないなら、淡々と冷たい交わりでなければならない。快楽までも引き出されてしまったら、いっそう惨めになるだけだ。

しかし、体の奥底までも知られた相手だ。おまけに、たっぷりと精液を注ぎ込まれ、幾度もの獣のような快楽を呼び起こされた相手だ。

快感が訪れないことを祈っても無駄だった。

「ああぁ」

シャツを、デニムをはがされただけで、おびえにも似た快楽の前兆が走った気がした。

わずかに股間に甘い響きがある。

響子の股間は濡れていた。

認めたくもないのだが、裸に剥かれただけで、早くも体が、男を迎え入れる準備をしてしまったのだ。

「ああっ」

乳房を、たくましい掌に握られただけで鋭い快感が走る。

そのまま、乳首を吸いあげられれば、体がわななくほどの快感が走る。

白い乳房が、ぐにゃりと形を変えて、乳首が黒く日に焼けた指の間から見え隠れする。

「あぁ」

ズキーンと、子宮の奥に、響き渡る快感がある。

「あうう」

グッと、掴まれた乳房の先端が尖っている。その尖りをジュルジュルと吸い上げられたのだ。

どうしようもない快感がこみ上げて、響子の唇から嗚咽を噴きこぼさせてしまう。

「あう、あう、あう」

ジュルジュルと舌が乳首に絡む。

ボリュームを増した柔らかな乳房は、男の思うままにこねられ、形を変える。

プルンとした感触の乳首を、指先で弾かれる度に、官能の喘ぎがこぼれる。

「ああ、あう、いやあ、あう」

信じられないほど陽次郎の男根は大きく、硬かった。

ヘソに届かんばかりに、そそり立っている。

もっと信じられないのが、自分のしている行為だった。

響子は指先を、そそり立つ怒張に絡めていたのだ。

自分でも、思いも寄らないことだった、

命じられてしているのではない。

いつの間にか、響子の華奢な指先が、まるで硬さを確かめ楽しんでいるかのように巻き付き、蠢いていたのだ。

『ああ、硬い、大きいわ…… え?いやあ、なんで、そんなことを、私ったら……』

慌てて、手放そうと思っても見たが、身体が言うことを聞かない。勝手に、絡めた指が微妙に蠢き、カリをなぞり、根本を握り締めてしまう。

陽次郎は、響子の胸の横にどっかりとあぐらをかいて、たっぷりと乳房を楽しんでいるのだ。何も言わずとも怒張を響子が触っていることに、すこぶる満足の表情だ。

こうなると、怒張は響子の手に任せ、心ゆくまで女を泣かすことに専念できる。わかってはいても、響子の手は怒張から離せない。

「ああ、いやぁ、あう、あうう」

切ないくも、甘やかな感覚が、響子の子宮をきゅんと直撃する。

『ああ、なに、この、これ、ああ、これって』

響子の頭に、あの、恐るべき日の記憶が蘇っていた。

奴隷として、あの「会所」で、初めて体を蹂躙された、あの日。

次々と男達が、数度出入りしては、抜けていく。延々と、続けられた。

どれだけ長時間続けられても、数度の出入りで抜かれては、逝くなど不可能だ。それなのに、次々と進入してくる男根は、オーガズムに近い高さから降りることを許さない。

延々と続けられる、甘やかな地獄の責め苦に、響子は完全に狂ってしまった。

よだれを垂れ流しながら、男を求め、抜こうとする男に狂ったように懇願した。

最後に、渡された、木製のディルドを、恥ずかしいと思う一瞬すらなく、我が身に埋め込んでいた。

狂ったように、いや、まさに、男根への飢えに狂ってしまった響子は、男達に見つめられながら、一気に、自分の手で操るディルドで、オーガズムに駆け上ってしまった。

狂ったオナニーで気を失った、あの日。

あの日のように、いや、あの時以上に、響子の女芯は、陽次郎の男根を求めていた。



裕美子の冒険020
風水 10/22(水) 09:38:13 No.20081022093813 削除

 商店街の外れ 飲み屋が数軒集まっている一角 『スナック田中』の看板が見えます。。。

 キティちゃんのノッカーの付いたピンクのドア・・・
 妻と顔を見合わせましたが お互い声が出ません。

 思い切ってドアを開けました。
「いらっしゃ〜い」
 40台半ばでしょうか 綺麗に和服を着たママさんとおぼしき女性
 そして若い たぶん花子さんでしょう が同時に声を掛けてきました。

「あ〜ん 矢野さ〜ん 来てくれたのね〜 嬉しいわ〜」
 妻も満面の笑顔で
「花子ちゃん こんばんは〜 主人連れてきました」
 うまい具合に客はまだいません。

 花子ちゃん 名前の印象とは全く違う 男好きのする 今時のカワイイ顔
 某テレビ局の人気アナウンサーにそっくりです。 

「こんばんは 矢野です 妻がお世話になるようで・・・よろしくお願いします」
「とんでもございません 娘が無理矢理お願いしたみたいで・・・
 どうぞ お掛けください 今日はわたくしがご馳走いたしますわ」

 ママさん とても二十歳過ぎの娘が居るようには見えません。
 はっきり言って 私の好みです。

 一番奥のカウンターに妻と並んで座ると 花子ちゃんがおしぼりを出してくれました。
「矢野さん 初めまして は・な・こ で〜す いつも奥様にお世話になってま〜す
 奥さんったら いつもご主人の自慢話してますよ〜」
「は? 私の自慢ですか?・・・あやしいですね
 それにしても お二人共とってもお綺麗ですね はっはっは・・・裕美子に勤まりますかねぇ」

「矢野さん まずビールで乾杯いたしましょうか?」
 そう言ってグラスを用意するママさん アップした髪のうなじに色気を感じてしまいます。

「それでは これからヨロシクお願いします」
「こちらこそ・・・乾杯」

「わたくし あんまり身体が強くないもので 近い将来 花子に店を任せようと思ってるんです
 それで 最初は週に二日程 誰かアルバイトでも と思いまして
 募集出してもローカルのスナックにはあんまり応募も無いんですのよ」

「なるほど・・・ママさんはいつも着物なんですか?」
「ええ わたくし着物が好きで・・・普段からもよく着るんですよ」
「女性の着物姿っていいっすねぇ」

「うちのママは茶道の教室もやってるんですよ〜」
 妻と盛り上がっていた花子ちゃんが明るくのんびりと会話に入ってきます。

「ほ〜 茶道教室ですか・・・素晴らしい」
「こぢんまりとした教室やってます 本当は茶道で生活できればいいんですけど・・・
 いろいろ有りまして ずっと花子と二人で生きてきたので このお店は生活の糧なんです」

 伏し目がちに話すママ 会話を引き継ぐかのように花子ちゃん
「私も茶道やってるんですよ 矢野さんも一度お茶飲みに来てくださいよ」

 花子ちゃんの問いかけに 妻が困った顔で
「茶道かぁ〜 私 まったく知らないんで・・・ねぇ あなた」

「い、いや 俺以前からちょっと興味有ったんだ・・・一度お邪魔してみようかな」
 私を見る妻の視線がやけに冷たく感じられました。



桃花源記 145
侍 10/21(火) 21:22:06 No.20081021212206 削除
日が高くなっていた。

穏やかな日差しだった。

村長が村を出た時より、実は、少々、さかのぼることになる。もちろん、村長が、心震える光景をこれから見ようとも、今の響子に、知るよしもない。

響子は平らな場所に寝かされていた。

やわらかい。

柔らかな草が、響子の身体の下に、たっぷりとしかれていた。

「え?あっ、ここは?」

木々がわずかに途切れた、草地の中のようだ。背の低い灌木に囲まれて、視界が遮られていた。

遠くに、せせらぎの音が微かに響く。

「どうしたの、私……」

木漏れ日は、既に昼近くになっていることを示している。

それにしても、まるで二日酔いの朝のように、ひどく気分が悪い。

記憶を辿る。

最後の瞬間、なぜか、とっさに陽次郎を庇っていた。それは覚えている。

『撃たれた』

そのはずだった。

死をもたらす銃声を、すぐ背中で聞いたのだ。

しかし、体を抱きしめるように何度確かめても、どこにも、それらしき痛みはない。

足は、ちょっと動かすだけでも激痛が走る。

ひょっとして、足の爪も剥がれているのかもしれない。巻き付けたままのシーツには、あちらこちらに、乾ききらない血がにじんでいた。

それに、頭が、割れるように痛い。

おまけに、長い間、ジェットコースターにでも乗っていたらかくや、と思わんばかりに気分が悪い。

まだ、揺れている気分だ。

しかし、撃たれて怪我をしている感じは全くなかった。

体のあちこちを、何度、なでても同じだった。

出血も、鉄砲で撃たれたような痛みも、まるでない。

「どうしたっていうの……」

響子にはわけがわからない。もちろん、見回しても、あの凶悪な健司は見あたらなかったし、陽次郎すらもいなかった。

ゆっくりと半身を起こしてみる。

一瞬、くらっと来たのは、軽い貧血なのかもしれない。

ゆっくりと息を整えてから、辺りを見回しても、わずかばかりの風に、梢が揺れるばかりだ。

「とにかく、生きてる… のね」

しかし、ここがどこで、どうすればいいのか、響子にはわからない。

せめて立ち上がろうと試みるのだが、体がひどく重たくなっている。

ひゅうと風が駆け抜けていく。

不意に、響子はひどく心細くなった。

命がけの脱出をしている人間が、今更心細くなるのも不思議だが、訳もわからぬ場所にひとりぼっちの、動けぬ身では、それも当然かもしれない。

「ようじろう?」

一人そっとつぶやいたのが、夫の名ではなく、自分をさんざんに犯し抜いた男の名なのが寂しい。

しかし、確かにあの男と一緒にいたはずだったのだ。

山の中に置き捨てられたかのような響子にとって、陽次郎の姿が見えぬのは、親犬からはぐれた子犬も同然だったのだ。

たとえ相手が「足らず」と言われる人間でも、ここまで逃げられてのは、間違いなくあの男の背に運んでもらえたからだったのだ。

突然、茂みがガサリと揺れた。

「ひっ」

一瞬息をのんだ響子だが、その茂みから陽次郎がゆらりと現れて、心から安心してしまった。

ビー玉ほどのつぶつぶをたっぷりと抱えていた。

「何?これ」

「ぬかぁごぉ」

「ぬかご?」

陽次郎は自分で粒をつまんで食べてみせる。どうやら、食べ物らしい。

都会育ちの響子は知らぬが、これは「零余子(むかご)」という。方丈記にも登場する、古来から知られた滋養に満ちた食べ物だ。

秋に山芋の葉の付け根になる実だった。

おそるおそる真似をして口に運ぶ響子。

しゃりしゃりとした歯触りは、生の芋をかじっているかのようだが、気がつけば、むさぼるように次々に口に運んでいた。

生の零余子など、普段なら食えたものではなかっただろう。

しかし、本来は、山芋と同様に、疲れた体を回復させるビタミン類と滋養に溢れた、秋の山が恵む精力剤のような実である。

響子は夢中で食べていた。

そこに、蕗の葉をコップにして、陽次郎は、どこからか水を汲んできた。

「おいしい」

ごくごくと飲み下す。蕗の香りがわずかに漂い、甘く鮮烈な水だった。

喉の奥にしみる気がした。

次々と、零余子が響子の胃に落ちていく。

疲れ切って、空腹だった響子にとって、何よりの馳走になったのだ。

実は、ここに運んでくる前に、陽次郎もたっぷりとこの実を食べている。

夢中で食べる響子を、黙って見ている陽次郎の股間が張り詰めているのを、響子はまだ気がついていなかった。



桃花源記 144
侍 10/21(火) 21:21:07 No.20081021212107 削除
健太の運転は、いつもに比べれば荒かった。しかし、村長は、窓から視線をさまよわせ、心はここにない。

ついさっき見た光景に圧倒されたままだった。

もちろん、後続の車に乗る男達も、この車を運転する健太も、そんなことは知るよしもない。

さっきは、一人で出かけたのだ。

「私の責任だ。なんたることを……」

目をつぶると決めた時から、できる限り、見ぬようにしてきた。

気の乱れも、血のニオイも、なにもかも、だ。

気がついてみると、村の中には、大きな怨嗟の空気が流れ込んでいたのだ。

村に迷い込まされた人間達の怨嗟の声が、村長の耳にはっきり聞こえる気がするほどだ。

この村では、昔から、長の一族に、特殊な力が受け継がれている。いわば、結界を張り、自由にする能力と言っていい。

結界を張り、時に穴を開け、あるいは塞ぐ。

村長に許された権利であり、義務でもあった。

必要に応じて、ソトの者を招き入れるために穴を開ける。

一族の中でも「力」を強く受け継いだ家系の者が、村長になるにあたって、村の「大人」達から厳しい訓練を受けたのだ。

結界は、すでに村長の掌の一部に等しい。

研ぎ澄まされた感覚は、結界を破ろうとする者がいても、心を澄ませさえすれば、たやすく、心に浮かぶまでになっていた。

かつて、健司が、村長となれなかったのも、訓練には幼すぎたと言うことだ。

こういう力は村全体での力と言うこともあるし、村長となる者の生来の部分がある。また、大昔から、この地域に蓄積されてきたパワーも膨大だ。

だから、2歳の子どもが村長となっても、結界が消えてしまうわけではないが、力を使いこなすことは無理だった。

たとえば、心を研ぎすませて、結界を犯すよそ者の居場所を、簡単に見つけることだってできねばならぬ。

今日まで、健司のやることなすことに目をつぶり、心を閉ざしてきたのは、憐憫の心を強く持っていたからだ。

本来なら、村長となるべき家系に生まれ、プライドも力もそれなりに持っていた男だ。生まれたタイミングが、いや、父親が亡くなるタイミングが悪かっただけのこと。

おまけに、咲恵のことを考えれば……

あの日の、健司の動転ぶりは、昨日のように覚えている。

ェ司朗からすれば、いくら哀れんでも、哀れみすぎだと言うことはなかった。

しかし、その結果が、こういうことになってしまうとは。

「間違っていたのか、私は……」

ごくまれに、ソトの何者かに同等の力が宿ることがある。村の意に反して、開けられた穴は塞がねばならない。

もちろん、その時には、同時に、そのソトの人物を手を尽くして葬り去る。

それが、ごく普通の個人なら簡単だが、過去に幾度かあったような「武力を持つ者」ならば、何らかの知恵が必要だ。

戦国の終わり頃、斬新な戦い方で知られた、武将がいた。このままでは日本をまとめ得るかもしれない。その最高権力者がこの村に目をつけたのだ。

村の歴史によれば、日本を統一しかけたその武将は、結界に穴を開ける力を持った者を見つけ、使者を送り込んできた。

村の財力をこの手に入れたいと言うことだった。

闇の力を張るこの村が、天下統一した後に邪魔になることを先読みしての、さすがの、恐るべき慧眼と言っていい。

時を稼ぎつつ、その武将の部下に謀反をそそのかした。

成功だった。

その武将を討ち取った部下は、別の部下に討ち取られた。

そして、その部下が天下を統一する頃には、莫大な富が待つことをちらつかせ、目を海外に向けさせることに成功した。

かくして、この村は、再び闇の世界に潜むことができたのだ。

無闇に結界を開け放ってはならぬ。

それこそが、長が守るべき、第一等の原則だったが、今、気がついてみれば、あちこちで、結界がいじられていた気配が残っている。

『知るべきはずの自分が、心を閉ざしてしまっていた』

間違っていたと、村長は思い知らされた。

その間違いが、先ほどの光景であり、草太達の大怪我であった。生き延びたとしても、おそらく、この先、草太は生涯、表を歩けるようにはならないだろう。

一方で、山狩りに失敗した健司は、憮然として山を下りてきた。まだ、わけがわからないのだろう。

どうやら、陽次郎が消えたわけはわからぬらしい。力の使い方を教わってこなかった者の悲しさだった。

『健司もそうだが、陽次郎も……』

村の「大人」達から、厳しい訓練を受けた寛司朗にとって、天分だけで、ここまで力を使えるとは、奇跡に近いと思える。

『いや、奇跡なら、あの日、とっくに起こっていたんだったな』

天分だけで、あれだけのことをやれたのだから、その能力は、さすがに、宗家の息子だけはあると言っていい。

「とにかく、もう一つの現場を見ねばなるまい」

山狩りから帰った健司の取り巻き達を、有無を言わさずに引き連れて、ェ司朗は、村はずれまで車を走らせていた。

健司には、ねぎらいの言葉をかけて、本部の神社で待たせている。

いや、待つというのは言葉だけのこと。閉じ込めてあるのも同然だ。

神域である、境内なら、力は封印されてしまうことを村長は知っていた。

「村長、で、どこまで行けば?」

健太は、健司の取り巻きとは違う。弟と違って性格もおとなしい。

今度の山狩りも、別のグループで行動していたのだが、さすがに弟の悲惨な状態を目にしているだけに、血気にはやっているのだろう。

ハンドルを握る手に、力が入っているのがよくわかった。

いらだつ健太には答えず、村長は、黙ったままだ。

健太とて、村長にものを尋ねるのは、失礼なことだと知っている。村長に尋ねると言うより、独り言なのだ。返事を期待しているわけでもない。

もちろん、村長が、健太の問いへの答えを、頭の中に作っていたのを知るよしもない。

『それにしても、よくぞ、あそこまで。一刻も早くたどり着いてくれればいいが』

村長は、焦る気持ちを一筋も見せず、前方を見つめたままだ。

『しかし、その前に、こちらも見ておかねばならん。途中で、捕まるかどうか…… 出てきてくれれば一番良いのだが』

村はずれにほど近い沢沿いの崖に向かって、健太は大きくハンドルを切っていた。

村長は、車列を止める命を下した。



リーマワイフ
ジョギング 4 10/21(火) 02:31:56 No.20081021023156 削除
正門を出て外周庭園の花壇の前を通り正面の噴水を越えると駅前の国道へ抜ける本ゲートですが。噴水から左手の駐車場の方へ歩きます。

駐車場の先の茂みの中から市道へ通じる通用門へ出られます。

市道は道幅が狭く自動車も滅多に通りません。

そこは資産家の邸宅が数多く建ち並ぶ旧市街で、小野君の家もそんな並びの一軒です。

歩いていたのは、通用門からほんの数歩以外は全て公園の敷地内です。

早朝の公園は人影もまばらで人と出くわす事は殆どありません。


「じゃまた明日。」


手を振って別れるとジョギングを再開します。

市道を北へ少し走り右に折れます。

ここで小野君を振り返ると彼は家の前でまだ手を振って見送ってくれていました。

我が家へは、ここから新興開発の高層ニュータウンの私道を通り抜け、ポプラ並木の続くバス道のなだらかな丘を上って行かなければなりません。

見送ってくれる小野君に手を振り返して角を曲がると走る足を速めます。

急がなければ間に合いません。ここから家までは走ってもたっぷり十分はかかるのです。

軽快に加速しながらもあの光景が頭から離れません。

このままじゃ色情狂に成っちゃう・・。強いフラストレーションと自己嫌悪が葛藤します。

・・小野君は、まだ高校を出たばかりの青年・・いえ・・少年と言っても良い位の年齢よ・・いい歳して私は何を求めているって言うの・・縦しんば、彼も私を思ってくれたとしたって・・彼は主人の部下なのよ・・そんな非道徳が通るとでも思っているの・・。

私の理性はいつもこう諭します。

間違いが起きる前に止めなきゃ駄目・・このままじゃ彼を誘惑してしまうかもしれない・・いえ・・もう既に始めているかもしれない・・・。

毎朝早起きして付き合ってくれる小野君・・彼は純粋にジョギングだけのために付き合ってくれているのだろうか・・疑問が湧き上がります。

彼も・・ひょっとして・・私に・・・今朝の彼の言葉が思い出されます。

「揺れてるの見下ろしてたら、まじヤバいんですよ。」

目線を胸元に落とすと70Eのたわわなバストが波打っています。

スポーツブラで制御はしていますが豊乳は隠し切れません。

・・彼本当に私に欲情してるのかもしれない・・・。


いけない妄想が理性の歯止めを越え始めます。


・・だったら・・私の身体を想像しながら・・・あの凄い物を擦ってるかもしれないのね・・あんなゆさゆさした物が勃起したら・・一体どうなっちゃうんだろう・・きっとパンツのゴムを越えて食み出して・・・


チリチリン!!チリン!!

「きゃっ!!」


坂を駆け下りて来た自転車が猛スピードで迫っていました。

「あぶね!姉さん!どいてどいて!!」

ニキビ跡の残る詰襟の高校生が大声で叫びます。

突然の出来事に私は身動きすら出来ず、立ちすくんでしまいました。


ガチャ〜〜〜ン!!


寸前の所、何とか私を交わした自転車でしたが勢い良く車道沿いのポプラの木に激突して転倒してしまいました。

「いてて・・。」

「ごめんね・・怪我無い・・?」

うろたえながら私は彼に駆け寄りました。

「お姉さん、前見て走ってよ。大怪我しちゃうぜ・・。」

右の脛辺りを押さえています。

「血が出てる・・。」

学生服の黒ズボンの裾から白いソックスに血が滲んでいるのが見えました。

「ごめんなさい。うち直ぐそこだから手当てするから・・。」

「大した事ないよ、それより時間がないんだ。遅れちまう。」

高校生は自転車を起して坂を下りて行ってしまいました。

大人だったらこんな事じゃ済まなかっただろうな・・怪我もなく大事にも至らなかった幸運に感謝し反省しながら、残り数メートルまでに迫った我が家へ急ぎました。

彼と同じように私にも時間が有りませんでした。


大変な失敗を犯してしまったのですが、不謹慎な笑みがこぼれます。

あの子、私を お姉さん だって ♪





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夫婦模様 52
道明 10/20(月) 20:58:17 No.20081020205817 削除
大沢が自室で鏡に映る自分の顔をみて、ため息をついた

夫を慕っている人妻を強引に盗んだ
未亡人となったがそれを餌にして、もう一人の人妻も手に入れた
慶子と純子・・・
二人とも、いい女だ。56歳の男にこんなことをやらせたんだ
女の色香とは・・・
しかし、所詮続かないのが当たり前・・・
心の通い合わない人間関係は空しい、無理やりの肉交、金銭での肉交
私はこうなることを望んでいたのだろうか?私はいったいどうしたいんだ!
この歳になって、若い女の心を掴もうと、できもしない夢を追ってしまったのか・・・
いいじゃないか・・・それでも、夢を追う・・・

玄関のチャイムが鳴る
ドアを開けると健吾が立っていた

「少しご相談が・・・」

「やぁ・・健吾君、有馬温泉以来だね、まぁ、あがってあがって」

大沢は自室に健吾を招きいれた

「娘の由佳と母子で楽しく振舞っている純子を見ていると・・・・とても、離婚なんて・・・しかし、慶子さんとの約束が・・・」
健吾はとりとめもなく話し出した

「健吾君、悩んでいるんだ・・・・君らしいな、私が君ならハッキリしている」

「どうされるんですか?」

「私なら慶子さんに対して言った事は本心ではないから、そんな約束は守らない」

「約束を反故にですか?純子を見ていると胸が苦しくなって・・・慶子さんに会うのはもっと辛くて・・」

「健吾君、君は純子さんと別れるなんて考えるな!それが普通だ!告別式の夜の慶子さんを見ただろう。私との肉交も・・・あれで清楚で、貞淑な女性だと思うか?とても愛妻を捨ててまで再婚する相手とは常識的には思えないよ」

「はあ、でも・・・」

「誠実な君のことだ。慶子さんに約束したことに責任を感じているんだろうが、ここは慶子さんにも最低の男にならざるを得ない。君は純子さんに対してはとっくに酷い夫になっているんだよ。わかるかい?」

「えっ・・・」

「妻を捨てると言って、よその女を抱いたんだ。これほどの裏切りはないだろう?純子さんに内緒で済ませられれば、表面上は酷い夫の方は免れれるが・・裏切りは裏切りだ」

「・・・・・・」

「不倫なんて、本気にならないとできるものではないし、誰かが不幸になる、やった者は善人ではおれないんだよ。しかたがない一度、私が慶子さんと話してみよう。難しいとは思うが、ひょっとしたら金銭で片がつくかもしれない」

「お金で解決?」

「そうだ・・・案外旨く行くかもな。当分は慶子さんとは接触しないで・・任しなさい、私は自治会長だ。誠意を尽くして旨く話をしてみよう」

健吾は当事者でありながら、自分で解決する道を選ばず第3者の立場に身を置いた



裕美子の冒険019
風水 10/20(月) 10:07:56 No.20081020100756 削除

 翌日曜日 妻の外出をねらって風太郎君にメールをしました。

『風太郎君 こんにちは 山田です。
 昨日は遅くまで お疲れさま。
 やはり妻は性器まで見られたのに気づいていたようです。
 書きにくいんですけど 妻は恥ずかしい姿を見られると興奮します。
 昨晩も妻は昼間の検査を思い出し絶頂を迎えました。

 次回の検査が終わったら 一度我が家に遊びにきて
 風太郎君から直接検査の様子を聞かせてください。
 私も妻もきっと興奮してしまうでしょう。
 妻のおもしろいビデオも有りますよ 今から楽しみです』

 30分で返信が・・

『Re:こんにちは 風太郎です
 山田さんご夫婦って とても仲がいいんですね。
 僕も遊びに行くのとても楽しみです
 奥さんのビデオって どんなのでしょう? 
 なんか 今から興奮しちゃいます。』

 次回の検査がいっそう楽しみです。

 携帯のフラップを閉じ タバコに火を付け 
 妻のビデオを見る山田君 そしてそれを見る妻を想像すると 自然と股間に圧迫感が感じられます。


 土曜日の検査 それは見事に期待を裏切る物でした。

 期待した内診は行われず 私の琴線に触れたのはマンモグラフィー検査程度です。
 最終日の検査に期待するしかありません。
 
 妻は例のスナックの件を決めてきた事を楽しそうに話しました。

「で、裕美子 何曜日に決まったの?」
「週2回 月曜日と木曜日にしたわ その日が比較的暇なんですって」
「で いつから行くの?」
「来週で病院最後だから 再来週の月曜日からよ」

「そうか ちゃんと家事済ましてから行くんだぞ」
「分かってるわよ〜ん」
「・・・何が よ〜んだ・・・まったく・・・
 とりあえず裕美子がバイト行く前に 一度様子見に行くか」

「賛成 明日の日曜日は休みみたいだから 月曜日にでも一緒に行こうよ」
「そうだな・・・しかし 裕美子不安無いの?」
「へっ?不安?・・・無いわよ」
「そ、そうかい・・・俺はいろいろ不安だけど・・・まぁいいや」


 月曜日 食事を済ませ 妻と二人で田中花子女史のスナックに向かいました。



桃花源記 143
侍 10/19(日) 20:50:45 No.20081019205045 削除
焦りだけがある。

しかし、どうしようもない。

相変わらず、結界は強力だ。どうやっても、畑を巡る道より上には行かれない。さんざんに試してみたが、やはりどこにも、出口がないのだ。

それに、沢木自身、スーパーマンであるわけがない。

疲労と、飢えに、自身の限界が来る。

水なら、あちこちに、わき水もあれば、畑の脇にためた雨水もある。

しかし、体を酷使したというのに、食い物がなかった。

秋の収穫が終わった後だ。沢木自身が収穫させられたのだ。

畑にはもはや、あらかた作物はない。

それでも、サツマイモを収穫した後の畑を、鎌の柄で探り、ちっぽけなクズ芋を、いくつか掘り当てた。

まるで猿のように、それを持ったまま、畑のすぐ下の木立に隠れる。

土が付いたままだった。構わず、土塊を指でこすり落としただけで、かじりつく。生のサツマイモがガリガリと、かみ砕かれていった。

「うまい」

思わず、小さな声でつぶやいていた。

皮肉なものだった。

この畑も収穫したのは、自分だった。必死だった。

それなのに、死を選んだはずの自分が、畑にうち捨てたはずのクズ芋を探し、野生の猿のようにむさぼっている。

飢えたまま死ぬことを選ぶよりも、食い物を口に放り込むことを選んだ自分の浅ましさに、心が痛む。

同時に、しゃりしゃりと、ナマの芋が腹に治まってくるにつれて、力が湧いてくる気がするのも事実なのだ。

やはり人は、気力や、意地、憎しみの心だけでは、長く動けぬものなのだろう。

既に日が昇りきっていた。

追っ手の男達はけが人を連れて村に帰っていった。

恐らく、しばらくの間は追っ手の心配はない。

妻の方が心配だ。

分かれ道をたどろうとしが、どうしても、あの、分かれた元の場所に戻れなかった。

畑を結ぶ道よりも上には、やはり足が進まないのだ。

『どうする』

何をどうしたらよいのか。ガリガリとマジックほどの細さのサツマイモを咀嚼しながら、頭だけは、どうしたらよいのかと考え続けている。

妻が無事逃げ出したのかどうか、確かめたい。しかし、追うことができない。結界の外に出られれば、稜線を回り込めるはずだった。

『考えろ、考えろ、何かあるはずだ』

ともすれば「村に戻って、一人でも二人でも殺して、自決する」そんな考えに陥りそうだった。

しかし、妻の安全が確かめられねば、死んでも死にきれぬ。

『山は越えられない』

忌々しくも、突き当たった現実だ。それをなんとしても、突き破らねばならない。

そのとき、かすかに車の音がした。

とっさに、身を低くしたが、遠い。

遙か下の車道を車が1台駆け抜けていったようだ。

何用かは分からぬが、沢木を捜す車ではなさそうだ。

自分を追う兆しではないことに、ほっとしている自分の弱さ。思わず、舌打ちしながらも、ふと気がついた。

「車…… 道路、か」

ひらめくものがあった。

山越えは身をもって不可能を思い知らされた。

「しかし、道路なら」

妻と二人で逃げた、あの最初の朝。

もはや、何十年も過去のことのように思えるが、つい昨日のことのように、ありありと思い出せる、あの朝のこと。

あの時、山の中でのように、結界を思い知らされたりはしなかった。

「ひょっとして、道路の方が、結界が弱いのか?」

あの時は、狐にでも化かされたかのように、脱出どころか、いつの間にか村に戻ってしまった。

いくら結界の力が働いても、無意識のうちに、Uターンしていたはずがない。

考えてみれば、あの時、もうちょっと、慎重になるべきだった。自分たちのように、地形に詳しくない人間をたぶらかす仕掛けがあったのかもしれない。

まさか、車を奪うというわけにもいくまい。いや、もし奪えたとしても、また同じワナにはまる可能性がある。

しかし、一歩一歩、この足で進めば、どうだろうか。

「歩きなら、騙されないはずだ」

クズ芋の最後の一かけを口に放り込んでから、沢木は、決意を込めて立ち上がった。

沢木の目に、再び光が戻っていた。



夫婦模様 51
道明 10/18(土) 15:46:32 No.20081018154632 削除
「みんな帰った。戸締りもしてきた。これで純子さん、あなたと私だけだ」

「・・・・」

「どうしたんだ?元気がないなぁ・・・無理もないか。ところで健吾君は離婚のことを言ったかい?」

「・・いいえ、なにも」

「えっ!そう・・」

大沢は純子に近づき、法被の襟から手を差し入れ
Tシャツを盛り上げている乳房を揉み始める
大沢はもう純子を愛人の如く扱い
純子はされるがまま、顎を上げ拝殿の奥をじっと見つめている

「なんと揉み心地のいい乳房だ・・・この感触、たまらん。健吾君との交わりは言い付けどおりにしているだろうな?」

「・・・はい」

「それでいい・・・離婚する彼には、ここを使う必要はない」
大沢は、右手でジーパン越しに純子を擦り上げる

「止めてください。目の前にこのお宮さんの大神が・・・大神の怒りが」
大沢は、純子から離れた

「おおぅ・・そうだった。この間、慶子さんと話し合ったんだが・・・彼女は相当な悪だ。平気であなたから健吾君を奪うつもりでいる。前にも言ったが彼女は経済的に苦しい。兵糧攻めが一番こたえる。兵糧さえ断っていれば心配ない。自滅する・・・あなたは健吾君が融通しないように気をつけておくんだ。別れる時の財産分与のためにもな」

「わたし・・主人とは別れたくない!今でも主人を・・」

「な、なにを言い出すんだ。健吾君は既にあなたを裏切り、慶子さんと一緒になる約束をしているんだぞ。あなたも聞いただろう?そんな夫に未練が残っているのか?憎らしいと言ったんだぞ!」

「あの時は確かに・・でも、主人も一時の気の迷いであのようなことを・・」

「うむ・・こちらにおいで。今更迷ってはダメだ!あの二人を酷い目にあわせて恨みを晴らすんだ」

大沢は、純子の手を引いて薄暗いトイレに引っ張り込む
そして、純子の法被を剥ぎ取り、ジーパンを膝まで引き降ろす
むき出しになった白い尻肉が薄明かりに浮ぶ
(まったく女はこうだから厄介だ・・・)

「純子さん、あなたも以前のあなたでないことを、忘れている」

「あっ、痛い!」

「直ぐに、慣れてくるさ・・あなたの肢体は私のものだ。さぁ・・思いっきり善がるといい!純子さん、あなたと私はこんな関係になっているだ・・・あなたが今更、寄りを戻そうとしても彼が許さんぞ。そんな女を」

「それは、あなたが、あなたが・・」

女の切ない淫声と男の激しい罵声が拝殿に流れた



悪夢 その119
ハジ 10/18(土) 10:40:23 No.20081018104023 削除

「エリカ―――」

 驚きも感動も―――なにもなかった。トシキは半ば義務的にそう呼んだだけだ。

 白い服を着た少女が立っていた。頭からすっぽりと被るワンピースタイプのものだ。流行なのかどうかは知らない。ただ、それは子供の自分からみても高価そうで、彼女はそれにちゃんと馴染んでみえた。

 ぼんやりとした影が次第に輪郭を帯びてきた。ゆっくりとした歩調でこちらに近づいてくる。そこだけがまるで切り取ったスナップ写真の一部のように色褪せてみえた。

 強い風が凪いだ。
 その勢いに一瞬少女が掻き消されたようにみえた。だが、彼女はスカートの裾をおさえつつ、幅広の帽子のつばの部分をつかんで強風をやり過ごしただけだった。

「ひさしぶりね。元気にしていた?」

 白い姿が蜃気楼のように揺らめいた。
 帽子からこぼれた前髪が額の上を流れる。細い肩の横を三つ編みの黒毛が揺れていた。
 トシキはうなづくことで、唾を飲み込む仕草を隠した。

 ひょっとすると、痩せたかもしれない。もともと細い手足はともかく、頬が少しこけていた。
 だが、それとは逆に、からだ全体にはこれまでになかった丸みのようなものをみてとれた。痩せっぽちで少年のような体型をしていた姉だったが、見ない間に薄く胸が膨らんでいる。
 うっすらと漂ってくる香りが鼻の奥を刺激した。それが目の前の少女のものであることを悟って、トシキはうろたえた。
 
 エリカのことを異性の肉親ではなく、女として認識したのはこのときがはじめてだった。

「叔父さんたちとは仲良くできてるの?」

 話しかけられても、トシキはうまく返事ができなかった。先ほど感じた後ろめたさと不安をはぐらかすので、精一杯だった。
 それほど今の姉はかつての母親と姿がだぶるのだ。

「おもいきって来てみてよかった―――顔をみて安心した」

 そう言って微笑む姉をどこか遠くに感じたまま、俊樹は考えを巡らせた。

―――羽生たちの言っていたことは本当かもしれない

 その背後には羽生がいて、彼の命じる通りに彼女は悲劇の少女を演じている。

 そんなトシキをよそにエリカは一方的にしゃべりつづけた。反問されるのを怖れるように。
 そもそも姉は多弁なほうではない。幼い弟と接するときは専ら聞き役に徹していた。
 その従来とは違う彼女の姿に違和感を通り越して、恐怖心さえ感じた。

「―――は、どうなの?」

 話を聞いていなかったトシキは姉を見返していた。そして愕然とした。
 姉はこちらを向いているものの、トシキのほうを見ていない。少なくとも、心はここにはなかった。

「じゃあ、元気でね」

 エリカはトシキの答えなど必要としていなかった。半ば事務的な会話を一方的に打ち切ると、さっさと立ち去ろうとした。

「待って―――」

 トシキの叫びと時を同じくして、一陣の風が舞った。先ほどとは逆からのそれが姉の白い着衣をはためかせる。
 ふたりは風がおさまってしばらくしても、そのままでいた。姉の身につけていた服がようやく、はらりと元にもどった。

 姉は横をみていた。その視線をたどる。白いつば広の帽子がゆっくりと落下していく。
 さっきの突風で飛ばされたのだろう。
 このままでは川に落ちて流されてしまう。急いで、身を翻そうとしたトシキを冷たい声が押しとどめた。

「いいわ―――また、新しいのを買ってもらえば、済むことだもの」

姉はそれきり、そのことに興味を失ったようだった。遠くで、軽いものが着水する音が聞こえた。
 トシキは音のした方向を目で追った。帽子はくるくると回転しながら、波間をただよっている。そのさまが悲しく、つと目をそらした。

「お姉ちゃん―――」

 トシキはそれ以上の沈黙を嫌って、姉に近づいた。途端にエリカの表情が硬くなった。
 拒絶された―――そのショックよりも、このまま姉と離れたくない。その想いが次の行動を取らせた。

 目の前で揺れる豊かな漆黒の一房を手に取る。小さい頃から、姉の黒髪を触るのが好きだった。落ち着いた。
 しかも―――そうすると、必ずお返しに優しい手が頭を撫でてくれる。

 しかし、至福のときは訪れなかった。それどころか、黒い束はしっぽのようにするりと、トシキの指からこぼれおちていた。

「トシ―――」

 エリカは身を引いていた。弟にからだの一部に触れることを許さなかった。

「早く、好きなひとをつくりなさい」

 もう一歩後じさった姉は決然とトシキに別れを告げた。

「人を愛するということは素晴らしいことよ」

 目元を誇らしげに染め、エリカは背を向けた。そして、一切振り返ることもなく、やがて羽生たちと同じ方角へ姿を消した。



桃花源記 142
侍 10/18(土) 07:14:50 No.20081018071450 削除


草太が、開き戸を蹴り飛ばした瞬間、内側でつっかえ棒が外れていた。

棒につながった紐は、天井の梁をクルリと通して、鍬のを吊っている。

からりと、乾いた音を立てて紐ごと、棒が巻き上げられた。鍬の先端は重いのだ。

柄だけは、別に吊してあるから、鍬の先端だけが振り子のように入り口に落ちていった。

つまりは、草太の開け放った扉に、鍬の先端が襲いかかってきたことになる。

「うわっ」

ぼんやり明るくなった光を反射した何かが、向かってきた。

そう思った瞬間、草太の反射神経は、銃の引き金を引いていた。

ためらいなどない。

とっさの判断と言うよりは、怯懦が引き金を引かせていたと言っていい。

一方で、扉を開けた瞬間、中から黒い空気がこぼれてきたのをとっさに見ていた年かさの男は「やめろ!」と叫んでいた。

「ドン!」

男達は、次に何が起きたのかわからなかった。

銃声と同時に、大きな爆発音がした。

気がつくと、小屋の屋根の一部が吹き飛び、窓と扉は粉々だった。

破片と爆風をもろに受けた草太は、銃を持ったまま後ろに吹き飛んだ。

あちらこちらで、飛び散った破片が、けが人を作り出していた。

無事だった男達も、しばし、何が起きたのか唖然とした後、こわごわと小屋の入り口に集まってきた。

「いったい何が」

「なんかが、爆発した」

「爆弾か?」

「草太の銃が暴発?いや、それなら、こんなに」

「これだ……」

「なんだ、それ?」

男の一人が、空っぽになった袋を持ち上げていた。

さすがに、その年かさの男は知っていたのだった。

「粉塵爆発とか言うやつだろう。話には聞いたことがあるが……」

可燃性の粉が、一定以上の濃度で空気中を漂うところに火の気があると、簡単に爆発する。

沢木は、仕事柄、海外に買い付けに行った先の砂糖倉庫や小麦のカントリーエレベーターが起こした粉塵爆発の現場をこの目で何度も見てきた。

炭の粉を見て思いついたのも、ある意味当然だった。

力を振り絞って、さんざんに、粉をぶちまける。大半の炭の粒そのものは、砂糖なんかより遙かに大きく重いため、何度も何度も、入念にぶちまける必要があった。

沢木の狙いは、粒同士がぶつかってできた、パウダー状の小さな粉末だ。

粒と粒の間にある、細かなパウダーが宙を舞った。

さらに、吊しておいたバケツが落ちてダメを押すようにした。

あとは追っ手に銃を撃たせればいい。

「扉を開けた瞬間、鍬が襲いかかってくれば反射的に撃つだろう」という計算は、見事に当たった。

沢木は、そこまで計算はしていなかったが、かつて、沢木の足を面白半分に撃った草太は、にやけた笑いと煤を顔にこびりつかせたまま、仰向けに倒れていた。

煤がこびりついた顔は、真っ黒だ。

よく見ると、唇がまくれあがったまま、やけどで張り付き、にやけ顔に見えているのだ。

目とおぼしき部分は焼けただれていた。

意識が戻る様子はない。

取り囲んでいた一人が炭の粉の袋を見つけ、追っ手の男達は、沢木の「仕掛け」のタネを思い知ったところだ。

どの男も、やけどの有無にかかわらず、煤で真っ黒になっていた。

「あのヤロ、さんざん、小屋の中にこれを撒いたにちげぇね。」

「なんだ、それ?」

「あん?これか。炭の粉だ。こういうのを狭いところにぶちまけて火をつけると、こうなる」

顎で、惨状を呈した小屋を指すと、こわごわと、他の男達がのぞき込む。

爆風が、かえって火を消してしまったのだろう。いくつかの小さな火を男達は土や水をかけて消して回るだけで、なんとかなる。

けが人を数えると、草太も含めて、五人の男達が重傷だった。実に、このグループの半分以上が大けがをしたのだことになる。

火傷や、ひっかき傷も含めれば、無傷の男は一人もいない。

それに、犬たちも、爆発のショックが大きい。

小便を漏らした犬もいれば、狂ったようにリードを引っ張って逃げ出した犬もいる。主人の背中に隠れるように伏せをしたままの犬もいた。

もはや、どの犬もニオイを追うどころではないだろう。

「どうする?おい……」

「いったん、引き上げねか」

「ああ、そうすっか」

逃げた奴隷を捕まえることよりも、目の前で怪我をしている仲間を助ける方が先だった。

すっかり意気地が砕けた男達は、けが人を抱えて、村に戻ろうとすることしか考えられなくなっていたのだ。

沢木は、少し離れた木の陰から、その男達を密かに冷たい目で、見つめていた。

動かなくなった人間がいる。ひょっとして、死んだのだろうか。

しかし、たとえ自分の仕掛けで、この村の人間が何人死んだとしても、何とも思えない自分がそこにいる。

「下手をしたら、いや、たぶん、俺が、ああなっていたのだからな」

入り口で銃を撃った人間は、ピクリとも動かなかった。

もし、あの男自身が銃を撃たなければ、爆発もない。

いわば、自業自得だった。

傷ついた男達を抱え、支え合う男達の背中を見つめても、何の感傷もわかなかった。

沢木の頭の中は、妻にどうやって追いつけばいいのか、あるいは、追っ手は、これだけなのだろうかと、もはや「次」のことだけが、あったのだ。



ジョギング 3
リーマワイフ 10/18(土) 03:52:14 No.20081018035214 削除
彼はここから私にアピールでもするように全霊を込めたラストスパートを見せてくれます。

疲れ切った身体に喝を入れて腕を大きく振り上げた渾身の力を込めた全力疾走です。

力の限界を超えた走りに頭は激しく上下し。思いっ切りローリングさせた肩を中心に身体が大きくよじれます。


ああ・・凄い・・スゴスギ・・・。


身体の前面がスピードアップで風を受けると汗に濡れたトレーニングウェアが肌に張り付きます。

そして密着した布地を押し上げるように身体の凹凸が浮かび上がります。

厚い胸板は勿論、頂点の乳頭までがハッキリ確認できますし、その下は数個に割れた屈強な腹筋でボコボコしています。

それもこれも凄いのですが更に凄いのは、その真下で生息する三つ股のお化けです。



先日、オリンピックのテレビ中継を見ていた主人がキッチンで後片付けをしていた私を呼びました。

「この選手見てみろよ、とんでもないなあ〜」

覗くと横一線で疾走する百メートルの選手をゴール側からのカメラが捉えていました。

予選の映像で日本の選手も走っていましたが、主人が指差していたのはその日本人でも先頭でゴールを通過したヨーロッパの選手でも有りませんでした。

最内の一コースを走っていたアフリカの余り名前も聞いた事の無い国の黒人選手でした。

しかし私には主人が何を言おうとしたのか一瞬の競技の事ですし分かりませんでした。

日本選手が出ていた事も有ってレースは再度VTRで放送されます。

今度は初めからその選手に注目して見ていました。

その選手は抜群のスタートを決めて初め先頭に躍り出ました。

しかし中盤以降は地力の差でどんどん遅れ出して最後は他の全選手か

ら大きく遅れてドン尻でゴールラインを通過しました。

あまり大きく遅れたため最後はカメラがその選手に大きく寄って行きます。

すると・・・。

「サポーター付けてないんだな。」

サポーターとかそんな事はどうでも良い事でした。

彼の股間では走る震動に逆らうように振り子のように持ち物が暴れていました。

とんでもない持ち物だと言う事は容易に分かりました。

ランニングパンツから食み出してしまうんではないかと思うほどの巨大さでした。

その夜、今度は一人でゆっくりハイライト番組を見ました。

日本選手と同じ組で走ってくれていたので何度も何度も見る事が出来ました。

内緒でDVDにも録画しちゃいました。

スローでも再生して見ました。

そうすると股間から生え出した棒がまるで自動車のワイパーのようにランニングパンツの中を左右に揺れて移動するのが良く分かります。

その扇状の動きが私を扇情的な気分に駆り立てました。


毎朝のジョギングで小野君の股間が異様にモッコリしている事にはとうに気が付いていました。

エッチな目でチラチラと毎日眺めていました。

馴れ親しんだ主人の物とは明らかに違います。

彼が全力疾走したらあれってどうなるんだろう・・。

VTRを見る度にいけない妄想を抱きました。

そして・・。考えついたのが、このラストスパートだったのです。



三つ股のお化けと表現したのは、クッキリ浮かび上がった彼の持ち物が下に吊下がる左右の球根と真上に伸びる一条の茎とで三つ股に見えるからです。

この三つ股は驚くほどの体積を持っています。

自分の小さな手の平では大凡、納め切る事は不可能と思われます。

三つ股を納め切るどころか球根の片側だけでも恐らく無理でしょう。

力を無くした主人の持ち物全部をすっかり握り切れしまう事を考えると如何に大きいかが分かります。



ああ・・あんなに揺れてる・・。


その三つ股があの黒人選手と同様に扇状に移動します。

目の前まで駆け寄って来ると迫力に圧倒されます。


茎の頂上はランニングパンツの腰止めのゴム部にまで達し、それが右へ左へしなります。

両の球根はハンマーのように前後に重々しく振られパンツの底を突き破りそうです。

三つ股の大揺れは、そこで別の生き物が暴れ回っているように見えます。

性器が体外に露出している男性は揺さぶれば動くのは当然なのだけど彼のこの存在感は圧倒的でした。


揺れるのを見て興奮すると言う彼の言葉に思わず平常心を失ってしまったのは、彼に自分の淫らな思惑を見透かされたのではと思ったからに他なりませんでした。


小野君は両ひざに手を付いて息を整えています。


「奥さん、早過ぎ。鍛えようとしてくれてるのは分かってるけど、こりゃキツイヨ。」


ゼエゼエと息をしながら上目使いで私の顔を覗き込みます。

見つめられて思わず目を逸らしてしまいました。

よこしまな気持ちを見抜かれているような気がしていたたまれなかったからです。


「お疲れ様、だんだん最後頑張れるように成って来たじゃない。」


立ち上がった彼は笑いながら言いました。


「奥さんに楽しんで貰おうと思って頑張ってるんですよ。」


清々し顔で告げる彼をまともに見詰める事が出来ないでいました。

私の楽しみ・・・。

図星でした。このラストはまさにその為に企図したものだったのですから。


彼とおしゃべりしながら並んで走っているのも勿論楽しかったのですが、並んでいるとどうしても股間を眺めるには不自由だったのです。

これ程、存在感の有る出っ張りですから並走していてもその動きは確認出来ましたし、興奮もしました。

ですがあの黒人のように小山が揺れるような迫力のある動きは正面からでないと期待できなかったのです。


「さあ、良い汗かいたし。今日もこれから仕事仕事。奥さんもそろそろ帰って課長を起こさなきゃならないでしょ、行きましょか。」


正門に向かって、並んで歩きながらそっと股間を見つめましたがピッタリ張り付いていたランニングパンツは元に戻されていて。何となく前に迫出ている様子しか見て取れなくなっていました。





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桃花源記 141
侍 10/17(金) 23:04:22 No.20081017230422 削除
「いた」

小屋から駆け戻った草太が、にやにやと笑って、得意顔でささやいて見せた。

「おい、静かにしろ。犬も、黙らせるんだ」

若い男が多い中で、さっき一同に、村長に知られるなと確認した、年かさの男が、周りに指示をした。

こういう時の年長者の命令は、絶対だ。

慌てて男達は、口を閉ざし、犬たちを黙らせる。

「どうやら、あの中に隠れたつもりらしい。バカな男だ。道にでも迷って、おおかた、もっと明るくなって逃げ出すつもりだろう」

一同は、それでも静かにしながら、小馬鹿にしたような笑いを漏らした。

さんざんに追いかけて、どこに逃げるつもりかと怪しんでいたら、畑の小屋が見えたのだ。

「どうやら務めの時のことが忘れらんないのだろ」

「いんや、小屋に隠れてやり過ごそうとしているに違ぇねぇ」

「はん、えれぇ、ちみった、奴隷の考えそうなことだあ」

ちみった、とは、せこいとか、小さなという意味の村の言葉だった。要するに、男達は、口々にバカにしたのだ。

一番若い草太に、見に行かせると、確かに、中に誰かがいるという。

「驚いたんだろうな、何かを蹴飛ばしてひっくり返しやがった。おおかた、息を潜めてるつもりでドジッたんだろ」

草太は、手柄顔でニキビ面をにやにやさせながら、付け足した。

ビニール紐で吊られたバケツが落ちた音だとは気がつかない。バケツには、穴が開いていたが、ビニール袋の切れ端を利用して塞いである。

それで十分用が足りる。

バケツは、炭の粉がたっぷりと入って重くなっていた。

ビニール紐は滑りやすい。舫結びにして吊した重たいバケツは、10分もあれば、滑り落ちてしまうのだ。

バケツの下にはイスが積んである。

不安定に積み上げたイスの上には、さらに、焼却炉に使われていた石油缶を使って、炭の粉がたっぷりと積んである。

イスが崩れて、炭の粉が舞った。

ただでさえ、沢木は、小屋を抜け出す前にたっぷりと空中にぶちまけてある。

ダメを押すようにぶちまけられた炭の粉は、細かいパウダーの部分が漂って、小屋の中が真っ黒になるほどだ。

草太は、まんまと、仕掛けにはまって「中に奴がいる」と報告してしまったことになる。

もちろん、沢木のことを舐めきっている男達は、その報告をたやすく信じた。

奴隷が、怯えた顔で小屋の中にうずくまっている姿を、誰もが思い浮かべていた。

「いきなり脅かしてやれば、おとなしくなるだろう」

男達は、密かに小屋を取り囲んだ。窓から逃げ出してくるかもしれないのだ。

「オレがいかぁ」

こういうときは、勇気を皆に示しておかねばならない。

『それに、あの間抜け面を最初に拝むのも悪くね』

草太も、小屋をあけた瞬間、あの奴隷が怯えた顔で頭を隠している姿を想像していた。

『ひょっとして、殺さないでくれぇってか、土下座でもすっかもしれね』

己の足で、その土下座している頭を踏みつける瞬間を想像して、思わずにやにやとしてしまう。

さすがに、年配の男は、少々、警戒したが、どのみち相手は奴隷だ。おまけに、銃を持った人間に抵抗できるはずもない。

『それに、最近草太は生意気だかんな。奴隷に脅かされて、びびる所を見るのも面白いかもしれん』

内心で、黒い舌を出しながら、一応は、警告をする。

もちろん、颯太が素直に心から言うことを聞くとは思わないが、一応の警告をすれば、あとのヘマは全て草太のせいになる。

「よし、一応は警戒しろよ。もし、抵抗したら、ぶっ放して良い。ただ、今回は、村長の命令だ。足を狙えよ」

「はいはい、アシを狙いますって」

にやにやした草太は、アシを強調する。つまりは、一つも足を狙うつもりはなく、思いっきり、相手にぶっ放すつもりだったのだ。

『顔だけは避けねとな。腸を撃ち抜いて、苦しむところは最高だかんな』

弱い者をなぶる瞬間は最高だ。

心の中では、健司を師匠と仰ぐサディスティックな想像が、躍り上がっている。

しかし、村長の、生かして捕らえろという命令の手前「足を狙ったのだが外れて」と言うしかないのだ。

「よし、いくぞ、せ〜のっ」

ガンと戸口を蹴り飛ばし、草太は、ガラリと扉を開け放った。

「おらぁ!」

小屋の奥を狙った草太の銃は、いつでも撃てるように、身構えていた。



裕美子の冒険018
風水 10/17(金) 10:28:37 No.20081017102837 削除

 軽く右足を曲げたヒップ 肛門も陰部もほとんど見えません。
「裕美子 こんな格好だったの? 肛門ぜんぜん見えないよ」
「うーん もう少し足広げたかなぁ?」

「これぐらいかい?」
 妻の右足を ぐっと折り曲げました。
「いやーん・・・」
「これでやっと肛門様が顔出したよ どれどれ」

 妻の肛門と陰裂がはっきりと覗いています。
 見慣れた器官ですが いつもと違う角度から見るその部分は より卑猥です。

「裕美子 おまんこも丸見えじゃん・・・いやらしいな」
「えーっ そんなに見えちゃってる?」
「ああ 丸見え・・・こりゃ 童貞の学生さんには刺激強すぎだな」
「あーん 言わないでよぅ」

「肛門 よく見せてな・・・」
 肛門の両側に手を掛け 見やすいように広げます。
「裕美子 力抜いて・・・」
「もぅ いやらしいなぁ・・・」

 妻の臀部から力が抜けると すぼまっていた肛門が緊張感を解き 
 先ほどまで閉じていた陰唇も少し開きました。

「これなら よーく見える・・・肛門もいやらしいなぁ
 おまんこも開いちゃったよ こりゃ山田君に 裕美子の中まで見られたな」
「ぁぁぁ・・・い、言わないでぇ」

 肛門の両脇の手を 陰唇の両側に移動し少し広げると・・・
「裕美子 もう濡れてるよ・・・綺麗だ」
「あーん なんかスースーするよぅ・・・も、もういいでしょ」
「裕美子 学生に中まで見られたの 分かってたんだろ?」
「・・・」
「やっぱり濡れてたの?」
「ま、まさかぁ・・・ぬ、ぬれるわけ無いじゃない・・・」
「ふーん そうかい?」

 広げた陰唇にいきなり舌を這わせました。
「あーん・・・い、いやん・・・」
 舌を肛門に移し 秘穴に指を挿入します。
「ぁぁぁ いぃぃぃ・・・」
「裕美子 中びちょびちょだよ・・・」
「ぁぁぁ・・・いいよぅ・・・ね、ねぇ ク、クリも・・・」
 かなりつらい体勢ですが 膣に指を入れたまま クリを吸い上げます。
「ぁぁぁ・・・ぃぃぃぃ・・・」
 数分後 妻は太股を震わせ絶頂を迎えました。



桃花源記 140
侍 10/16(木) 22:26:38 No.20081016222638 削除

その小屋は、あちこちにある山の畑の脇に、いくつか備えられているものだった。

けっして、立派なものではない。本来は、肥料や農具をおいておくためのものだ。それと、山にありがちな天候の急変に備えて、数人が腰を下ろせる場所がある。

中央に、夏でも小さなストーブが置かれているのは、雨に打たれた時のためのものだろう。

山で、濡れたままでいることは、夏でも命に関わる場合があるのだ。

もちろん、務めの時、常に先を急がねばならない沢木は、その中で休んだことなどない。

しかし、いつか逃げられる日を夢見て、使えそうなものがないか、少しずつ、見てきた。

「鎌はあったな」

農作業用の小さなものだ。その鎌で銃を持った人間を襲えるわけもない。しかし、刃物があれば、ちょっとした仕掛けを作るのが楽になる。

山を歩く人間にナイフは必需品なのだ。

「いよいよとなったら、使えるしな」

微苦笑を浮かべざるを得ない。

この鎌でヒトを切るとしたら、おそらくそれは、追っ手の喉を掻き切るのではなく、自らの喉を切るために使うことになるのだと、沢木は覚悟したのだ。

このまま捕まっても、ひどく屈辱的な死しかないだろう。それなら、自らの手でと、思わざるを得ない。

「しかし、ただでは死なんぞ」

今は、一秒でも長く逃げ延びて、妻が逃げる時間を稼ぐ必要があった。

もし追っ手が冷静なら、再び小屋まで戻ってきたことを不審に思うか、はたまた「何かを取りに戻った」と思うかもしれない。

おそらくは後者だろうと思う。

追っ手達は、沢木が、逆らうこともなく、黙々と山を歩き、妻が犯される姿に哀願する姿しか見ていない。

バカにしきっているはずだった。

人間の常として、今まで、バカにしていた人間に対して、急に見方を変えることなどできない。高をくくるに決まっていた。

それこそが唯一残されたチャンスなのだ。

カラカラと、開き戸を開ける。もちろん鍵などかかっていない。

小屋の中には、肥料と、土壌改良に使う炭の粉が積み上げられている。ストーブの中には石油が半分ほど残っていた。

沢木が「務め」をするようになってから、小屋には食い物など一つも置かれていない。

クルリと見回した。

窓は、ひどく汚れているが、それでも割れていない。外の光が、だいぶ明るくなっていた。

「これなら見えるな。それにしても。」

ひどく疲れていた。ドサリと腰を下ろしてしまいたい。

屋根はヒトを誘惑すものだ。

しかし、一度座り込んでしまえば、立ち上がる気力など無いことは、分かっている。おまけに、残された時間がどれほどあるのか分からない。

一休みしたい誘惑に堪えながら、炭の袋を真ん中に持ち出した。本来は軽いはずなのだが、疲れ切った体では、全力をふるわねばならない。

全部で5袋。

扉を閉めたら内側からつっかえ棒をする。こんな棒は、一蹴りすればあいてしまうだろう。仕掛けのために閉めておくだけだ。

後で、窓から出ればいい。

窓を開け放つ。外の気配に気を配らねばならなかった。

「あった。まだ、運はある」

ビニールの紐が一巻きあった。

紐と刃物があれば、仕掛けには大して時間がかからない。

おまけに、沢木のやりたい仕掛けには、滑りやすいビニール紐がぴったりなのだ。

石油缶の上を切っただけの「焼却炉」を抱えていた。

外で暖をとったり、出たゴミを燃やしたりするためのものだろう。

「こいつでいいだろう。少し、驚いてもらわねばならん」

ここまで、5分と掛かっていない。本当は、この時銃声がしていたのだが、ここまで響いた音は微かすぎて、銃を撃ったことのない沢木には、それだと分からなかった。

「急がねば」

沢木は、独りつぶやきながら、仕掛けに熱中した。



桃花源記 139
侍 10/15(水) 22:35:07 No.20081015223507 削除
「銃声だ」

山にこだまして、確かに銃声が聞こえた。

もう一発。

男達は、一斉に後ろを見つめた。

健司が撃ったということは、獲物を撃ったと言うことだ。

無言のうちに「あと一発」を期待してしまったが、聞こえる気配はない。

使っているのは散弾だけに、二発で三人かと、ムリヤリ考えなくもないが、一番自然なのは、見つけた相手が二人だった、ということだ。

健司の腕は確かだ。狙いを外すわけがない。

となると……

奴隷達が二手に分かれたということか。

「ひょっとして、陽次郎は、あっちなのか……」

誰かのためらいがちな声に、一同は、こわごわと銃声のした後方を見つめた。

陽次郎が、一人で逃げるはずもない。二人を撃ったとなると……

男達は顔を見合わせた。

「やっぱ、本気 ……だよな」

「まさかと思ったんだけれど」

一つ、不安が漏れれば、不安は伝染する。男達は口々に不安を口にし始めた。

「何を今さら。さっき健司さんが言ってたじゃん」

一番弟子を辞任する草太だけは、強気だ。

「やべっ」

「ああ。だな。健司さん、この際、本気でやる気なんだよな」

「うん、逃げた奴隷の逃亡を止めるために、偶然、殺しちまったって」

「そりゃ、言いかねねぇな、そのつもりだろっし」

若い草太の言葉は、男達に無視され、深刻な顔でお互い頷きあった。

今さらのことであるが、健司が陽次郎を本気で殺す可能性があることに、気づかされたのだ。

考えてみれば、健司の最大の腹立ちのタネは、腹違いの兄にあるのは、この村の全員が知っていることだ。

それでも、兄は兄だ。本当に殺してしまえば、タダですむわけがない。なんとなく、この瞬間まで、そんなこと、本当にやるはずはないと思い込んでいた。

銃声を聞いて、初めて、現実味を帯びたのだ。

それほどに、肉親殺しの咎めは重い。

もちろん、掟に背いた陽次郎が、そもそもいけないのだが、かといって「だから、弟が殺しても良い」となるのかどうか。

「いくら、足らずでも、兄貴だろ、一応。ヤらせるわけには」

「ああ、そうだな」

「何とかした方が、良さそうだ」

「しかし、こっちを逃がすわけにも」

「ああ、そだな。やっぱりこちらも二手に分かれるぞ。オメらが健司さんの方。あとは俺に付いてこい」

ごく自然に、男達の固まりは二つになる。

草太だけはいささか不満そうだった。もちろん、健司が

「急ごう」

「ん、ん、間に合うといっけど」

恐らくは、間に合わない。

しかし、不吉なことは口に出すものではない。誰もがそう躾けられていた。

言霊は、しっかりとこの村に生きていた。

男達が二つの方向に歩み出そうとした瞬間だった。

「おい、わかってるな」

一歩、高い場所に登った男が声を上げた。

低い声だった。

若い男がそろっている中で、この男は30をすぎているのだろう、表情に落ち着きと、冷酷さが見えている。

「アレを……」

ねめつけるように明るくなりかけた視界の中で見渡すと言葉を続けた。

「村長に知られちゃ、なんねえ。健司さんの命令とはいえ、俺たちも確かに、やってるんだからな」

一同が、表情を硬くして頷いた。

「いいか、アレは、オレらだけの秘密だ。健司さんが村長になれば、もっとたっぷりと楽しめるようになっど」

この「秘密」を、心から楽しんでいるのは、健司くらいのものだったのだが、何でもお互いに知りすぎている村では「秘密の共有」という言葉は特別な響きを持っている。

男達の表情は、複雑な色を含んでいた。



夫婦模様 50
道明 10/15(水) 20:00:19 No.20081015200019 削除
秋祭りの日が来た
純子は子ども会の会長として、街中を巡回する子ども神輿の手配から、宮で行われる神事やもてなしの準備を粛々と進め、当日を迎えている。
愛娘の由佳は、初めて子ども神輿に参加できることが楽しみではしゃぎまわっていた。
この様子に、健吾は離婚話を切り出すこともできず慶子にも逢えずにいた。

宵宮祭
自治会の中央に位置する公会堂を出立し、鬼の面を着けた露払いを先頭に夕刻宮へ向けて行列が出発する。
礼服を纏った大沢は行列のほぼ中央をゆっくりと進む。子ども会の役員は宮で行列の宮入のために、行灯に火を燈す・・・・灯篭に御神燈の文字が仄かな蝋燭の明かりに照らされて浮かび上がる

「子ども会の役員の皆さん、ご苦労様です」

「大沢会長、今年の宵宮の行列への参加者は多いですね」

「ありがとう。これも皆さんのお陰です。社会経済情勢が不安なことが、人を神頼みに走らしているかも知れませんね。ああ、そうだ・・子ども会の藤沢会長さんはどちらに?」
宮拝殿の奥の間にいる大沢のところへ法被姿の純子がやってきた
法被の下は、Tシャツにジーパンといった活動的な装いである

「純子さん大変だったろう。よく頑張った。明日が本宮、もう少しだ、気を引き締めて頑張るんだ。いいね」

「はい、有難うございます。お陰さまで、協賛の御花の寄りも例年より多く集まり、子ども会活動資金として活用させて頂きます」

「それはよかった・・ところで神事の後、少し話がしたい。残ってくれませんか」

「ええ・・はい」
純子は憂いの眼差しを大沢に向けた

神事は、修?の儀、総拝、献饌の儀、祝詞奏上と続き玉串奉奠の儀と進む
順番に関係者の奉奠が続く
純子の番が来て、拝殿の前に進む
宮司より玉串を受け取り、拝殿に供え二礼二拍手・・・
純子は何やら願い事をしている・・・・そして深々と一礼をした

そして、総拝・・・・宵宮の儀の神事は終わった

「私は、宮の筆頭総代として、暫くここですることがあります。皆さんは、明日の昼宮祭に備えてください。明日は皆で祭りを盛り上げましょう。よろしく・・」

関係者は早々に帰っていった



裕美子の冒険017
風水 10/15(水) 10:39:42 No.20081015103942 削除
『Re:富太郎です
 次回の検診は今週の土曜日だったと思います。
 内診ですか? 次回は乳ガンの検査はありましたけど 内診はその次かもしれません
 検査結果のレポートで忙しくって 先の事は覚えてないんです。』

『Re:矢野です
 そうですか いろいろとありがとう
 次回の検査終わったら 一度お酒でも飲みに行きましょう。
 遅くまで付き合ってくれてすみませんでした。
 でわ また後日 おやすみなさい。』

『Re:富太郎です
 了解しました では おやすみなさい。』

 大きくため息を付き 携帯を閉じました。

 目を閉じると 今日の昼間の妻の様子が浮かんで 一度精を放った下半身に力が漲ってきます。


 寝室に入ると 妻はまだテレビでお笑い番組を見ています。
 新しいビールを一口飲み 妻の背中側のベッドに座りました。

 目の前にパジャマに包まれた大きなヒップ・・・
 
 何も言わず いきなりパジャマのズボンをづり下げました。
「ちょっと あなたぁ   おもしろい所なんだからヤメてよ」
 マジで怒る妻。

「い、いや・・・肛門の検査ってどんな風なのかなと・・・テレビ見ていいよ」
「そんな事言ったって 気が散るじゃない・・・このスケベェ」
「静かにするし テレビ見てていいよ」
「もぅ・・・」

 パジャマのズボンを足首から抜き去るとピンクのショーツ
 ショーツに両手を掛けると 妻は腰を浮かしました。

 うつぶせのヒップ 足を閉じているので陰部は見えませんが なかなか魅力的な眺めです。

「なぁ裕美子 肛門の検査って どんな格好でやったの?」
「・・・ほんとにもぅ・・・しょうがないなぁ こうよ」
 そう言って うつぶせから左を下にして横臥の体勢をとり 右足を軽く曲げました。



ジョギング 2
リーマワイフ 10/15(水) 02:29:10 No.20081015022910 削除


早歩き程度のゆっくりしたジョギングでも三十分も近づく頃に成ると小野君の呼吸は徐々に乱れ始めます。

口数も減って会話どころでは無く成って来ます。

私は彼が始める一年も前から走っているので彼よりも数段走力は付いていると思います。


「それじゃラストにしましょうか。」


公園の正門に差し掛かった所で。声を掛けます。


「ふぁ・・ふぁい・・。」


彼はゼイゼイ息を切らしながらも走る速度を上げて行きます。

一旦彼を先に行かせると、その姿を背後からジックリ眺めます。

がっちりした肩幅に広い背中。筋肉の鎧を着たような身体にTシャツもショートパンツもはち切れそうです。

私もペースを上げて直後に迫ります。

左右の脚の蹴り出しに引き締まって上を向いたお尻に深い笑窪が刻まれます。

白いショートパンツは汗で張り付き大きな縦割れに沿って臀丘を双方に分ちます。

苦しげに喘ぐ広大な背中には、朝日にキラキラ輝く汗の玉が無数に浮かんでいます。

疲労で仰け反り始めた上体を何とか前へ進めようと懸命に腕が振られる度に私の腿ぐらい太い力瘤が現れます。

ああ・・本当に何て凄い身体をしているの・・。

見ているだけで逝ってしまいそうな気に成ります。



周囲約八百メートルの公園内周道路を全力で一周駆け抜けるのが私が提案した朝のジョギングの恒例のラストでした。

実はラストをこのような方法にしようと提案した理由には或る思惑が有りました。



逞しく躍動する胴体を食い入るように眺めながら、並ぶ間も無く抜き去ると緑の木立の中のアップダウンをハイスピードで駆け抜け、彼との距離をグングン広げます。

左手の池の縁に沿ってカーブを曲がると正門まで百メートル程の長い直線が待っています。


「ハァ・・・ハァ。」

正門脇の芝生張りのテラスで屈伸を始めた頃に、彼の姿がようやく池を曲がって直走路に現れました。

手にしたタオルで額の汗を拭う振りをしながら、もがくように駆け寄って来る彼の姿を食い入るように見つめます。

端正でいながらあどけなさの残る爽やかな顔が苦しく歪み。ベビーフェイスとは不釣り合いな見事に鍛え抜かれた鋼の肉体が空をかくように蠢き、四肢の動きに引き摺られながら一歩一歩大きく成って来ました。

吐く息の大きさが山の様に盛り上がった大胸筋の収縮で見てとれます。

引きずられるように繰り出される太太した腿や脹脛には筋肉の束の筋が無数に浮かび。苦しげに捩られる胴体では屈強な腹筋が悲鳴を上げ、規則正しく割れた瘤が歪に伸縮しています。


直線も半ばまで辿り付くと、大柄な輪郭線の細かな動きまでがハッキリと目視できます。

この辺りからは、私の目線は一点注視に変わります。

ハンドタオルで覆い隠すようにして視線を注ぐ眼球は血の色を浮かべて充血していたかもしれません。





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桃花源記 138
侍 10/14(火) 20:20:55 No.20081014202055 削除
響子は、ようやく陽次郎を説得してデニムを上げた。

たっぷりと出した直後だけに、いくらかは、話が通じたようだ。

しかし油断はできない。うっかりすると、そのまま、2度目を挑み掛かってくることもある。

その気にさせないように、いそいそと肌を隠すのが一番だ。

どろりとこぼれてくる陽次郎の分身を気にしてもいられない。そのまま我慢するしかない。

『もう、大丈夫だとは思うけど』

思ったよりも時間が取られてしまった。さすがに、追っ手が心配になる。

「ね、急いで」

危機感など持たない陽次郎は、ぐずぐずと響子の尻など触りながら、急ぐ様子をまったく見せない。

まるでピクニックに来た恋人同士でもあるかのような振る舞いだ。

それでも、懸命に、陽次郎に服を着せる。

乳房をもまれながらも、陽次郎のボタンを響子が留めねばならない。まるで、世話女房がぐうたら亭主の朝の支度を手伝うような姿だった。

響子の心が、チリチリと痛む。

『今頃……』

夫が、どうしているのか。考えないようにしても、そればかりが頭に浮かぶ。それなのに、あの淫らな快楽に負けて、身体を貫いたあの快感は何なのか。

自分が、どうしようもなく淫らな女になってしまったのを思い知るしかない。

淫らと言えば、こんな風に戯れに乳首を転がされても感じてしまう自分の体が嫌でたまらない。自分への嫌悪に堪えねばならなかった。

「さ、お願い、もう少しよ。お願い、おぶって… ください」

そうは言っても、陽次郎に頼るしか、ここから脱出する術はない。夫と一緒ならあるいは、他の手段もあったかもしれないが。

今の響子には、この男だけが頼りなのだ。

大人しく、背中を差し出す陽次郎に、よたよたと負ぶさろうとした瞬間だった。

パーンと何かが破裂したような乾いた音が背後でしたのと、側の太い枝が、いきなり折れたのは同時だった。

ハッと振り返ると、そこには健司がいた。

「!」

まだ、煙の消えやらない銃口もそのままに、すばやく二つ折りにした根本から、空の薬莢と弾を入れ換えている。

素早い動作だった。

しつけ通り、打つ瞬間、ダイは健司の足下で伏せていた。

今や、主人の命令一つで飛びかかろうと、腰を上げていた。

「ようやく追いついたな」

「あ、う、あ、あ」

言葉を失ってしまったように響子は、意味のない声を出しながら後ずさりする。

陽次郎は、そんな響子と健司を見比べてオロオロしていた。

己の絶対的な立場を確信して、一歩一歩と近づく健司は、その距離5メートルで、足を止めた。

ゆっくりと銃身を上げる。

子どもの頃から、陽次郎が「兄」だと言うことが許せなかった。ことあるごとに、不始末をしでかし、健司はその後始末をしなければならなかった。

自分と血のつながる人間が、こんなカタワだというだけで、健司は許すことができない。

今度も、この男が、裏切ることで、おお迷惑をした。

長い間の恨みと怒り。そして、この後の計算をしてみると、逃げた陽次郎を始末するには、最高のチャンスだった。

「オメが、オメが、いなけりゃ…… この際だ、すっきりさせてもらおか」

猟銃には、今度は散弾が込められていた。

ついさっきまで、猪用の「つぶ」すなわち、一粒のまま飛ぶ、殺傷力の高い弾が入っていた。

今は、鳥を撃つ時用の散弾だ。

貫く力は弱いが、この距離から撃てば、人の身体はぼろぼろになるはずだ。

響子には、銃弾の種類などわかりもしないが、銃を向けられているという現実は、そのまま死を意味するということだ。

ゆっくりと銃口が、響子に向けられてから、スッと陽次郎に向けられた。

「鳥撃ち用の弾だ。この弾ならすぐには死なね。まず、顔をぐしゃぐしゃに砕いて、それから、ゆっくりと、死ね。のたうち回ってな」

容赦のない凶暴な決断が、健司の瞳に見て取れた。

指先が動いた刹那、響子は、陽次郎を無意識のうちに庇おうとしていた。

乾いた銃声が響いた。

その瞬間、陽次郎の体を抱えるようにして、響子の白い背中が銃口にさらされていた。

響子は不思議な浮遊感に襲われた。

『死!』

死の世界を覗いた気がした。

一つも伝わってこない痛みの代わりに、意識が溶け出していた……

「バカな」

健司は呆然とつぶやいた。

立ち尽くしている。

何が何だかわからない。確かに、陽次郎を狙ったはずだった。

手応えは十分。オンナが立ちふさがろうとしたが、この距離での発砲だ。外すわけがない。

「なんだとぉ、いったい、どういうことなんだ」

呆然と、健司は立ち尽くすしかない。

銃声がこだましている目の前で、二人の姿がかき消えていた。

ダイが、悲しげな目をして主人を見上げ、甘えた声で一つ、鳴いた。



夫婦模様 49
道明 10/14(火) 19:51:09 No.20081014195109 削除
久しぶりの家族団欒で夕食を済ませると、純子は娘と楽しそうに会話を始め、家を飛び出して行ったことが嘘のような家庭の雰囲気に戻っている。

健吾は、離婚話を切り出す切欠を完全に失っていた。
(今はダメだ。話せない・・・・またにしよう)

「純子、今日は疲れた・・・・先に寝るよ」

「えっ、あなた・・何かお話があったのでは?」

「ううん・・・いいんだ」
寝室に向かう健吾の後姿を、愛娘を膝の上でしっかりと抱きしめる妻の眼が・・・



その頃、大沢は慶子の自宅のリビングでコーヒーを飲んでいた

「慶子、お前・・・純子さんから夫を奪うつもりか?旦那が亡くなったら直ぐに別の男を見つける、お前もそんな女だったのか。がっかりした・・・お前はそれでいいが、相手の男の妻はどうなる?家庭はどうなるんだ!」

「そんなこと・・あなたがよく言えたものね!女を力ずくで犯し、弱みに付け込んで金で縛り付けているあなたが・・・」

「そうかなぁ・・私は、確かにお前の弱点を突きながら、欲望を果たした。しかし、お前はそれで手に入れたものがある。金だ・・・経済的援助を手に入れた。これは考えてみれば契約だ。お前が私の玩具になる、その代償として金銭で支払うとういう契約だ。さらに、お前もセックスなしの生活から開放されて、私は感謝されてもおかしくない。いやなら、いつでも拒否することができたんだ・・・・最初のことは、その切欠をつくっただけだ」

「何ということを!あなたは女性を人と見ていない。心を弄んでいるのよ!しかも・私は直ぐに気がついた・・次にあなたが狙っている女、純子さんね・・有馬温泉のあの女、純子さんでしょ!健吾さんはそれも分からないノー天気な男・・・でも、だからいい男でもあるの、彼約束したわ・・・私と再婚すると、聞いていたでしょ。二人で!」

「もう分かった・・・あの清楚で貞淑な妻であったお前が、そんな女に成り下がったか!そんな女は私も御免だ。勝手に自分だけの幸せを追求しろ。旨く行くかなぁ・・・本当にお前の望んでいることが幸せに繋がるかどうか見させてもらうよ」

「ちょっと待って・・・よくも言いたい放題を言ってくれたわね。こんな女にしたのはあなたじゃないの!私の心と肢体を無茶苦茶にして・・・それで、さよなら?それはないでしょ!責任をとってよ。責任を!」

「ふん!何が責任だ。この美人の面をかぶった色と欲に狂った鬼ばばぁが!ああ、もう飽きた・・もう飽きた。お前は金欲しさに抱かれていた淫売女だ。金か?いいよ分かってる。金が欲しくなったらまた尻を振って合図をしろ。付き合ってやるぞ・・・ははは」

大沢は、慶子の家から出てきた
(慶子のやつ・・したたかな女になりやがった。今に見ていろ。思い知らせてやる)



桃花源記 137
侍 10/13(月) 18:41:49 No.20081013184149 削除
響子が、短くも、激しく、惨めなオーガズムを味わっている頃、沢木は自分の心と懸命に闘っていた。

「下がったらダメだ。上がるんだ、登るのだ」

自分に懸命に言い聞かせているのだが、一歩ごとに確実に下っていた。

「このままでは気づかれる」

陽次郎と離れたことで結界が影響し始めたのだろう。

心の中に、一刻も早く山を下らなければ、稜線から遠ざからなければ、という衝動がうなり続けている。

尾根を目指して直登していた足跡が、急に曲がっただけでも不自然なのだ。

いくら「追っ手をまこうとして」であっても、このうえ、村に戻る方向に下っていけば、陽次郎と別行動になったのを気づかれる可能性が大きくなってしまう。

それなのに、距離を稼ぐことを優先したせいか、振り返ってみれば、ずいぶん稜線から離れてしまったようだった。

追っ手の気配を確かめるために振り返った沢木は、愕然とせざるを得ない。

「嘆いている場合じゃないんだが……」

自分の心がこれほど弱いのかと嘆いても、始まらないのはわかってはいるが、そう思わざるを得ない。

いくら、心に生まれる「下りたい」という衝動の正体がわかっていても、千年以上もこの村を包み隠してきた結界は、相当に強力なのだろう。

幸い、つかず離れず、追っ手達はしっかりと追いかけてくるようだ。

「決して、姿を見せず、けっして、まかず、か……」

いくら山歩きをしたことがあったと言っても、追っ手付きの山登りなどしたことがない。

浮き石をカラカラと崩す音に、追っ手達は気がついてくれたようだ。確実に付いてくる。かといって、姿を見られれば、一人だけだと言うことがばれてしまう。

つかず離れず。

追われている身で、相手との距離を保つのは、並大抵の神経のすり減らし方ではない。

おまけに、体はとっくに限界を超えている。今の沢木を支えているのは、ヒトの力を超えた何かだったのだ。

「鬼だ、鬼になる。オレは鬼だ。鬼が疲れたなんて思うものか。しっかりしろ」

もはや、妻さえ逃げてくれれば、この身がばらばらに砕けてしまっても構わない。

ひたすらに、疲れと結界との孤独な戦いを続けながら、鬼と言うよりは幽鬼のような表情がへばりついてしまった沢木は、それでも懸命に歩き続けるしかなかった。

しかし、追っ手の気配を確かめて再び歩き始めたとき、すぐ下側を見て、絶望することになる。

「これは、畑……」

ようやく薄らいだ夜の闇。

くっきりと映し始めた光の中で、見間違えるはずもない、あの、何度も「務め」で耕した畑が見えていた。

「ここまで降りてしまったのか」

自分の心の弱さを嘆きながらも、このままでは、こちらの手口を見抜かれてしまうという焦りが、沢木の頭をめまぐるしく働かせることになる。

「まてよ、それなら、逆に、ここへと思わせれば」

沢木の頭の中に、小屋の中にあるものがあっという間に浮かぶ。いつか脱出するときのために、小屋の中にあるものは、それこそ、壊れかけたバケツに至るまで記憶していた。

一瞬、小屋の中にある鍬で追っ手達に襲いかかることを考えたが、もちろん、すぐにそんな考えは捨てざるを得ない。

鍬を構えて人を襲うことなど、沢木にできるはずもなかった。おまけに、相手には、犬がいる。

「それだけなら、まだいいが」

沢木は、この村では誰もが銃を構えて猟に出ることを知っていた。

それどころか、「務め」の合間に山中で出会った男達に、銃を構えられ、足下を面白半分に狙われたことが、幾度もあったのだ。

面白半分に撃たれたことも一度だけではない。

脅かすだけのはずが、はじけた散弾が岩に跳ね、足に当たったことだってある。

その瞬間は、いったい何が起きたのかわからない。ただ、撃たれたと思ったのと、いきなり足に力が入らなくなったのと、ふくらはぎに焼け火箸が当てられたような「熱さ」は同時だった。

激痛はその直後だった。

沢木は脚を抱えて、のたうち回る。

激痛にのたうち回る沢木を見て、あろう事か、撃った若い男は「峰打ちじゃ、安心せい」などとふざけ、相方に笑ってみせる。

撃った弾が「人」にあたってしまった後悔など微塵も感じられない。あるのは「奴隷」に対する冷酷さと、兄の前で、自分の肝の太さを見せたいという欲だけだ。

その若いニキビ面の男は草太と言う。相方の、年上の方が健太。二人は兄弟だった。

健太は、一瞬だけ顔を青ざめさせた後、表情を取り繕った。弟が人間を撃ってしまったことに、本当は激しく後悔したのだ。

しかし、弟は最近兄を見下しがちだ。この上、気の小ささをバカにされたくなかったのだ。

「ふん、鳥打ちの一粒が当たったくらいなんだよ」

平然とした振りをして、笑って見せた。

『草太のヤツ、健司さん達のグループで、相当無茶なことをやっているらしいからな』

 昔から気の小さい健太は、弟の暴走に心を痛めつつも、バカにされるわけにはいかなかったのだ。

鳥打ち用の散弾の一つは、数ミリもない大きさだ。しかも、どこかに跳ねた弾が当たったらしく、その威力は、沢木のふくらはぎに数センチめり込んだ「だけ」だった。

「命までは関わらね、ま、オメのカアちゃんは、その分かわいがっといてやっから」

悪びれた様子も見せずに、のたうち回る沢木を残して行ってしまった二人の、後ろ姿を覚えていた。

確かに、死ぬことはないだろう。しかし、火薬に焼けた小さな弾が、筋肉にまで達した傷は決して軽いものではない。

傷口はとっくにふさがったが、まだ、その小さな破片は沢木のふくらはぎに残っているはずだった。

その痛みを忘れはしない。しかし、今問題なのは、その痛みではなかった。

「銃を持っているに違いない」

追っ手は間違いなく銃を持っている。

沢木を見れば、ためらうことなく撃つだろう。それも、今度は跳ね返った破片などではなく、沢木の体をめがけて。

鈍い痛みが、ふくらはぎからズキンと打ち寄せた瞬間、沢木の頭に、小屋の中に置いてある、あるモノの記憶がよみがえた。

「そうだ、な。一寸の奴隷にも、五分の、いや、三寸も五寸も魂があることを、わからせてやる」

沢木の足は、山の畑の脇にある小屋に向かっていた。



夫婦模様 48
道明 10/13(月) 16:56:00 No.20081013165600 削除
健吾は有馬では結局、純子には会えなかった
ことの成り行きから慶子と情交に及び、純子と別れ慶子を妻にすると約束してしまった
大沢と別れ、慶子を送り届けて、夕方自宅に戻ってきた

「あなた、お帰りなさい。有馬では御免なさいね。散歩の途中で、由佳の顔が浮んできて家に帰ってきてしまいました」
純子の手を握って微笑んでいる娘がいた

「ああ・・・そう、そうなんだ・・で純子、これからのことで話があるんだが」

「えっ、そう・・・でも、あなた、先ずはお風呂に入って、久しぶりに家族3人で夕飯にしましょう・・・ね、話はそれからでいいでしょう」

「・・・ああ、そうしよう」
健吾は湯船の中で、どのように純子に話そうか思案していた
慶子との仲を疑って飛び出して行った妻に対して
その女性と結婚するから分かれて欲しいなどと言えたものか・・・
しかし・・・

「あなた、入るね・・」
純子が入ってきた、いつもと異なりTシャツに短パン姿である

「あなた、背中でも流すわ・・・有馬で大沢会長さんから説得されて、なるほど、あなたがそのようなことするはずが無いと思い直したの・・・でも、あんなふうに飛び出してきちゃったから帰りずらくて、つい長くなってしまいました。あなた、本当にごめんなさい」

「うっ、うん・・・」

純子は健吾の背中にソープをつけ、泡をたて夫の背中、肩、胸と手を滑らしていく
そして、健吾の男根の竿を背後から両手で清め始める・・・・
暫くして、片方の手が大腿を撫で後門も清め始めた
(えっ、どうしたんだ純子・・・今までにこんなことは)

「あなた・・どう?少しは元気になった?大沢会長にあなたのことを相談したら、教えてくれたの・・・どう?刺激になる?」

「あっ・・うん、なんだか・・・その・・」

「よかった・・・私、実は欲求不満になっていたのかもしれないって、大沢会長が言ったの・・・夫婦で性交渉が無ければよくありがちだと。あなたは実際に私を抱かなかったし、これならこれから何とか・・・ね」
純子は健吾の後門を刺激しながら、竿をしごきだした

「むっ・・ふん」
健吾のものは硬さを増していく、今日慶子との情事で帰国以来、初めて性交渉をもつことができた。それは、あの時の雰囲気と相手の女性への想いからと思っている。しかし今、純子にしごかれ蘇ってきている。

「ねぇ、あなた・・・頂戴。今、ここで・・ね、お願い」
純子は健吾を立たせると跪き、下から夫の顔を見上げながら舌を這わせていった



裕美子の冒険16
風水 10/13(月) 09:16:09 No.20081013091609 削除

『Re:富太郎です
 奥さん そんな事言ったんですか?
 女性器 もちろん見えますよ
 横臥して 片足抱えるようにしてもらいますから 当然です。
 最初 肛門を広げる様にして観察するんで 人によっては小陰唇も少し広がります。
 奥さん 絶対に分かってます ご主人が心配するんで そんな事言ったんじゃないですか』

 急に喉が渇いて 心拍数が上がってきたのが分かります。
 落ち着くため ビールを飲み タバコに火を付けました。 

『Re:矢野です
 そうですか 妻の性器も見えたんですか?』

『Re:富太郎です
 すいません 奥さんの見えました。
 陰毛が濃い人だとあまり見えませんけど
 奥さんは陰唇の周りに ほとんど発毛が無いんで
 はっきり見えました。
 
 大学の女友達に聞いたら 陰唇が開くと女性は分かるらしいんで
 奥さん 陰唇が少し広がったの分かったと思います 
 耳まで真っ赤になってましたから』

 返信内容を読んで 携帯を持つ手の震えが止まりません。

『Re:矢野です
 そうですか 富太郎君 妻の性器見えたんですね。
 妻の女性器 どうでした?』

『Re:富太郎です
 正直に言います 奥さんの外陰部 とっても綺麗でした
 広がって内部が見えた時 少し濡れているようでした。
 もう目に焼き付いちゃって 僕ずっと興奮しっぱなしです
 こんな事書いちゃってスミマセン』

『Re:矢野です
 そうでしたか・・・妻は濡れやすいんですよ
 ところで 次回の検診はいつでしたっけ?
 次回は内診とか有るんですか?』

 震える手で送信ボタンを押しました。



桃花源記 136
侍 10/12(日) 17:52:49 No.20081012175249 削除
喉の奥にまで、その先端が侵入してくる。

何度やっても、この苦しさに慣れることができない。

愛する夫になら、ひょっとしてこの苦しみが愛おしさに変わるのかと、思ってもみたが、女を人とも思わぬ扱いの中では、無理なことだ。

喉の奥まで「使われ」ながら、涙がこぼれながらも響子は懸命に舌を絡ませていた。

呼吸すら満足にできにままに、唇はねっとりと吸い上げるような動きをしてしまう。

心と体の苦しみとは別に、教え込まれたフェラのテクニックを体が勝手に使いこなしていた。

『もうすぐ、ね』

響子の意志がどうであれ、何度も何度も、それも夜通し、口と膣で受け入れた相手が、イキそうかどうかなど、手に取るようにわかってしまう。

このまま続ければ、あの、濃くて大量の精液が喉に注ぎ込まれるはずだ。いっそう硬さを増した怒張が、それを告げていた。

どうしようもない屈辱感と生臭くも苦いものを飲み下そうと、心を作ろうとした、その時だった。

陽次郎が、ひくひくと快美感に堪えかねるように腰を動かした直後、響子が思っても見ないことに、怒張が引き抜かれてしまった。

「え?あ、だめ、だめよ、だめ!」

陽次郎が、響子の体を捕まえた。

小さな声で抵抗したものの、陽次郎の大きな手に腰を抱えられれば、逆らえない。

力まかせではなくとも、あきらめと、そして、響子自身は決して認めたくないが、何度も精液を受け入れてきた男に対する体の慣れがあった。

後ろから腰を高々と抱え上げられて、ズボンを一気にしごき落とされる。

デニムの生地が、足首に絡みついた。

明るくなりかけた中に、ひときわ輝くようなしろい尻が出現した。

「だめ」

言いながらも、尻を高く上げたままなのが、信じられない。

もはや、自由まで、あと一歩なのだ。

それなのに、男に尻を差し出したまま、逃げようともできない自分が。

『違うの、こうしないと、この男を頼らないと逃げられないのだもの、しかたなく……』

仕方なく体を開く。

男を誘惑して、再び自由を手に入れるためだ。

響子は自分に言い聞かせていた。

「ああぁ、うっ」

しかし、何度も体になじんだ巨大な怒張が美肉をかき分けて差し入れられると、仕方なく、とは言い難い快楽がわき上がってしまう。

懸命に押さえようとするのだが、一突き、ひとこすり、されるたびにわき上がる快楽は理性の壁をあっさりと破壊してしまう。

なによりも、こんなところで、こんな状況で、男に差し出した美肉が、響子の悲しい心とは別にびっしょりと濡れそぼっていた自分が許せなかった。

『望んでなんかいないのに……』

美肉は、勝手に巨大な怒張を待ち望んでいたのだ。

巨大な怒張に蹂躙されながら、響子の美肉は、脳までしびれさせるような暗い快感を次々とわき起こし続ける。

あっという間だった。

あるいは、生命の危機が迫っている瞬間は、性への渇望へとつながってしまうのだろうか。

「うぅぐっ」

小さくうめいた陽次郎が、ひときわ奥にまで突き入れて、射精した瞬間だった。

閃光のような快感が弾けた。

「あうう、あう、い、いい」

けっして、激しくはないが、体を鋭く切り裂いてしまうような尖ったオーガズムに、響子は、絶望の中で、打ち震えてしまった。

ヒクン、ヒクンと締め付ける美肉は、陽次郎の怒張を根本から何度も吸い上げるようにしごきあげ、最後の一滴まで精液を搾り取る動きを見せていた。

「ああ、あうう」

子宮の奥にまで、夫以外の男の精液を流し込まれた。

あと、一歩で自由の身になれるのに。

体を開くのは仕方ない。でも、男の精液を流し込まれて、快感を感じるのは、もはや、そう仕込まれた体になってしまったと響子を絶望させずにはおかない。

それなのに、背徳のセックスは、だからこそ、オーガズムの鋭さをいっそう増して、響子の体を震わせてしまった。

『あなた、ごめんなさい』

響子の膣奥に、ドロドロと濃い精液が流し込まれ、ありえない陶酔に絶望するしかなかった。



夫婦模様 47
道明 10/12(日) 17:37:38 No.20081012173738 削除
「純子さん、もう分かっただろ。健吾君が誰を欲しているか」

「ううぅぅ・・・」

「あなたは何も悪くない。あなたを抱きたくて私が無理やりにしたことだ。しかし、今、目の前の光景は、あの二人の男女の意思であって、私が仕組んだものではない」

「ああぁぁ・・ううぅぅぅ・・」


健吾の怒張は慶子に愛され、蘇っている
いよいよ健吾は、挿入の態勢に入った

「慶子さん、素敵だ・・・これからもずっとあなたと一緒に居たい」

「ああ・・本当に、うれしい・・私、うれしい」
健吾はゆっくりと挿入を開始した

「僕はあなたを離さない・・・絶対に、離したりはしない」

「ああ・・ありがとう・・健吾さん」
二人は、愉悦の頂上に向かって走り出した


純子は大沢に嬲られながらも、二人のクライマックスシーンを血の眼で睨んでいる
(憎い・・憎い・・・恨めしい・・・ああぁぁ、憎い!)

「どうした純子さん・・・」

「ああ・・憎らしい」

「そうか・・憎いか?・・・それじゃ、その恨みを晴らそう。あなたの気が済むように私がしてあげよう。ただし、あなたの全ては私が頂く。それでいいね・・・」

「・・・・・・・は、はい」
純子は悪魔の囁きに、首を縦に振った





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ジョギング 1
リーマワイフ 10/12(日) 06:29:50 No.20081012062950 削除

「おはようございます。」

「おはよう。」

「毎日頑張りますね。」

「ええ、ここらで歯止めを掛けておかなきゃ大変な事に成りそうなんで。」

「大変ってダイエットの事?奥さんは全然心配ないですよ。素晴らしいプロポーションじゃないですか。」

「あらあら、お世辞を言って貰っても何も出ませんよ。家じゃ主人に豚豚ってからかわれるんだから。」

「そんな言葉、真に受けちゃ駄目ですよ。課長は痩せ過ぎなんですよ、だからそんな皮肉を言ってるんだ。本心では脂の乗り切った奥さんの身体に惚れ惚れしてるに決まってますよ。」

「惚れ惚れなんて、もう何年も前に終わってますよ。今じゃ飯炊き女位にしか思ってないんだから。」

「あれあれ倦怠期ですか、いけませんね。こんな魅力的な奥さんにそんな言葉を言わせちゃ。」


彼は主人の会社の新入社員で小野さんって言います。

最近、毎日この公園で落ち合って、こうしてお話します。

不倫とかそんなんじゃないんです。私はダイエットのために朝こうして毎日ジョギングを始めたんですが、たまたま道中で彼に出会って。

彼はジョギングなんかしてたんじゃないんですが。たまたま自動車を車庫入れしている所に出くわして、挨拶したのが始まりだったんです。

小野さん多分朝帰りだったんだと思うんです。

ネクタイは外してたけど背広姿だったし。

私のジョギングの話を聞いて。自分もやります、一緒に走りましょうだって。彼も少しお腹の周りが気に成りだしてたんだそうです。

それから毎日こうして公園の周りを三十分くらい並んで走っています。

三十五歳の主婦と十八歳の青年の奇妙なカップルです。

彼の初々しい物言いを聞いていると、昔懐かしい甘酸っぱいような記憶が甦って来ます。

この事は主人には話していません。

もし、ばれたとしても説明は幾らでもつきます。

秘密を持つ事の背徳感で刺激されてます。

主人との営みでも彼を思い浮かべます。

自分の歳の半分にしか成らない、下手をすれば子供だったとしてもおかしくない青年と、ましてや自分の主人の部下との不倫の場面を思い描くはしたなさに最初戸惑いましたが、一度覚えてしまうと止められなくなりました。

遂には連日、昼日中に自慰に耽る事が日課に成ってしまいました。


「結婚して十年にも成るとね。仕方ないのよね〜。」

「俺は結婚はまだですから良く分からないですけど。エロ本とかで出てる欲求不満とかってやっぱ有るんですか?」

「え〜、小野君 何、聞いてるの〜。それってエッチな発言よ。」

「へへ。御免なさい。でも気に成るんですよね〜。本当に豚みたいな。そうそううちのオカン何かだときっとそうかなとか思うんだけど・・全然興奮しないけど。奥さんみたいな美人だとすっごい興奮するんですよ。」

「へ〜 興奮とかしてくれちゃうんだ。小母さん自信持っちゃおうかな。」


ふざけた様な言い様でごまかしたのだが、興奮と聞いて逆にこっちが興奮して来るのを感じていた。


「そりゃ・・だって奥さんとこうして走ってて上から・・揺れるの見てたら、まじヤバいですから。」


揺れる・・・。ドキッとして大きく動揺した。


「やだ、小野君、何処見てるのよ。私はあなたの上司の妻なのよ。そんなハレンチな目で見てるんだったら。もうこうしてあなたとは走れないわ。」

「ご、ごめんなさい。つい・・」


心にも無い事を言ってしまった。

一緒に走れなくなって一番悔やむのは自分自身ではないか。

気まずく成って、この日は会話が途切れがちだった。


「ごめんなさいね。全然気にしなくて良いからね。欲求不満だからよね・・エッチな話でつい悲しく成っちゃって。」

「こっちこそすみません奥さんの気持ちも考えずに悪ふざけしちゃって・・。」

「ううん、小野君は何も悪くないのよ。悪いのは全部私、だから気にせず明日も一緒に走りましょうね。」


そう聞いて彼の顔が嬉しそうに輝いたように思った。

良かった・・心底そう思った。



夫婦模様 46
道明 10/11(土) 19:54:06 No.20081011195406 削除
健吾は慶子のストッキングを脱がしにかかった
しなやかで白く長い両脚が布団の上で揺らめく・・
その両脚を抱え込むように、
健吾は両脚の付け根に残るパンティの上から唇で愛撫を始めた

(なんて素晴らしい肢体なんだ・・・あぁ、この匂い・たまらない)


慶子が健吾の髪を撫でながらつぶやく
「健吾さん・・健吾さん・・あなたには純子さんがいる」

「いいんだ、僕はあなたに初めてお会いした時から、夢中になってしまっていたんだ」

「健吾さん、私は子持ちの未亡人。あなたには、純子さんという奥さんがいる・・うっ」
健吾が慶子の口を奪った
手は両方の乳房を同時に愛撫している

「もう純子のことはいいんだ・・・あなたが欲しい、欲しくてたまらない」

「でも・・・あなたは、一時の欲望で私を抱きたいだけ・・抱いてしまえば、私のことなんか・・・・そして、純子さんのもとへ戻っていく・・・そんなの、いや、いや」

健吾がパンティを一気に引き下ろした
そして、慶子の女陰をまさぐる
健吾は慶子の目を見て言った

「僕はあなたを愛してしまった・・・・純子とは別れる」

「本当に?健吾さん!」
慶子が動く
健吾の男根を口に含み、愛しく舌を廻す

「ああ・・最高に気持ちがいい!あなたとはこういう運命だったのか・・僕は、あなたを妻にする」
健吾も慶子の女陰に舌を走らす


大沢の責めに耐えながら、その様子を見ていた純子の目から
再び大粒の涙が流れる
愛しい夫が、妻を捨て去り別の女性を選んだ・・・ああ、うあぁぁ



夫婦模様 45
道明 10/10(金) 21:54:29 No.20081010215429 削除
大沢は女の耳元で囁く
「これが現実だ・・純子さん。どうする今ならまだ間に合うが・・・」

「うっううっ・・」

「ご主人は慶子さんにのぼせている。抱く気だ・・・いいのか?このままで・・」

「いやです・・・・でも、今の私は・・・」

「そうだなぁ・・・あなたの方が先にご主人を裏切ってしまっている」

「それは・・あなたが仕向けた・・うっ、酷い、酷いわ」
大沢は純子の乳首を捻った

「その通りだ。全ては私の仕業だ。あなたは悪くない・・・しかし、私はあなたを満足させた筈だ。そしてあなたは十分に快楽を楽しんだ・・・」

「でも・・・・・」

「一度目は知らない内に犯された。二度目も、私があなたを罠に嵌めた。そして、ここの女将も見ている前で、あなたに派手に淫声をあげさせたんだ」
大沢は、豊満な乳房を揉みくちゃにする

「いや、いや・・・・」

「しかし、あの二人は淫乱な女が逝くところを見ている。その女があなただと分ればどうなるんだろう。健吾くんは、ほれ、あのように慶子さんにぞっこんだ・・・」

健吾は乳房を両手で優しく揉みしだき
恥じらいを見せる慶子のしなやかな手を自分の口に含む
そして透き通るような乳房に口付けをはじめ
舌でその乳首を転がしだした


(ああ、いや、いや・・やめて、健吾さん・・お願い)

大沢の手は、純子の乳房を離れ下腹部へと滑る
そして、まだ乾ききらない純子の女陰を再び嬲る

「やめて・・もう、いや・・・うぐっ」

大沢の分厚い唇が再び純子の口を襲う



裕美子の冒険015
風水 10/10(金) 09:20:10 No.20081010092010 削除

『Re:矢野さんこんばんは 富太郎です <(_ _)>
 ちょうど今 家に帰ってきました。
 奥さんに お疲れさまって お伝えください
 僕 奥さんと顔会わせたら なんか照れちゃいました。
 奥さん もうお休みですか?』

『Re:矢野です
 妻はまだ起きてテレビを見てます。
 聞きましたが 今日は肛門科の検査が有ったそうですね。』

『Re:富太郎です
 そうです 最後に肛門科の検査がありました。 
 奥さんは 検査の内容とか 詳しく矢野さんにお話するんですか?』

『Re:矢野です
 だいたいの事は聞きます。
 ところで 妻の肛門はどうでした?』
 
 送信ボタンを押した手は かすかに震えています。

『Re:富太郎です
 奥さん痔も無いし 健康そのものでした。
 何か気になる事でもあるんですか?』

 富太郎君からの返信は期待したものではありません。
 わざととぼけているのか それとも・・・・

 直接会話するよりも メールの方が本音を聞き出せると思い 核心を答う事にしました。

『Re:矢野です
 富太郎君 妻の健康の事を聞いた訳では無いんです。
 女性としての 妻の肛門はどうでした?
 決して怒りません 正直な気持ちを教えてください。』

 今回は返信がくるまで 少し時間が掛かりました。

『Re:富太郎です
 矢野さん 本当に怒らないでください。
 奥さんの肛門 とっても綺麗でした。
 僕 あんなに近くで女性の肛門見たの初めてだったんで 正直とても興奮しました。
 他の人 痔が有ったり 肛門まで陰毛が生えてたりで
 奥さんの肛門が一番です。 すいません<(_ _)>』

『Re:矢野です
 そう言ってもらえると 冗談でも嬉しいですよ。
 ところで 肛門検査の時って 女性器も見えるんですか?
 妻は 少しは見えたかもって言ってましたけど』

 10分程掛かってやっと返信が・・・・



夫婦模様 44
道明 10/9(木) 20:40:30 No.20081009204030 削除
後ろ手に縛られた女が、無理やり犯されながら、気を遣るという光景
女の愉悦の表情は大沢の陰になって此方からはわからないが
女が男の種を浴びせられるとき
全身に痙攣が走ったのを健吾も慶子もはっきりと見た

逞しい老いたオスが活きのいい若いメスを蹂躙する様子に
健吾も慶子も唾を何度も飲み込んだ
そして怒張が引き出されるときに流れ出た男の白い精を見て
この二人がすることは一つしかなかった

健吾は真っ赤になって俯いている慶子の肩を優しく抱いた
そして、優しくキスをした
(今ならこの女性を抱けるかもしれない・・・いや抱きたい、抱いてみせる)

健吾はしっかりと慶子を抱き寄せ、襖を開いた
既に、豪華な寝具が敷かれている
(純子には悪いが・・私はこの女性を心底から愛したい)

健吾は慶子が着ている衣服を一つひとつ丁寧に脱がしていく
慶子のブラジャーに手がかかった時
慶子は顔を横に振った

ああ・・あの時見た・・あの乳房だ・・・美しい、本当に美しい
この乳房を・・・大沢会長が・・・
健吾は慶子を布団の上に横にすると、慶子は両手で乳房を隠し
黒いパンティストッキングに包まれたしなやかな両脚をくの字に折った

(ああ・・素敵だ!たまらない・・慶子さんが誘っている・・ああ、熱い)

健吾は自分の衣服を脱ぎ捨て、慶子に被さっていく
慶子の手は乳房から離れ、真横に広げた
そして顎を上げ目を瞑った


一間おいた部屋には、大沢に抱き起こされ乳房を弄ばれている女
その女の目から涙が溢れた・・・・・・・



夫婦模様 43
道明 10/8(水) 19:43:22 No.20081008194322 削除
「慶子さんもそこにいるのか?」

「はい・・」

「ご主人の告別式の夜は、大変だったが・・・その後、元気になったのかい」

「ええ、お陰さまで・・純子さんのご主人に優しくしていただいてなんとか」

「それはよかった」

「こんなに優しいご主人がいらっしゃる純子さんが羨ましくて・・・」
大沢の怒張は本領を発揮して、女の膣奥に深く、深く打ち込み続けている

「私も、純子に内緒で慶子さんと逢っていたのが誤解を招いたようです。今日は純子に謝ろうと思っています。私には純子しかいませんから・・・」

「うっ」
女が呻く
大沢の分厚い唇が女の口に覆いかぶさる
そして、怒張が女の女陰を更にゆっくりと深く突き上げる

「しかし、健吾君は本当に純子さん一筋なのかね?世の中には、慶子さんのような素敵な女性もいる。君は、ただ慶子さんに優しいだけか?男なら、妻以外のいい女も抱いてみたいと思うはずだが・・・・」

「ええ、慶子さんは素敵な女性です。亡くなられたご主人に献身的にお世話をされていましたし・・・妻の純子とはまた別の魅力をもった女性だと思いますが・・その抱くというのは・・」

「そうか・・素敵な女性か?でも抱く度胸が無いということか・・・慶子さん、実は告別式の夜に君のあそこを舐めていたのは健吾君だったんだ」

「えっ!そ、そんな・・・・・ああぁ私、恥ずかしい・・」
慶子は顔を真っ赤に染めた

「大沢会長!突然にそんなことを・・」

「いいじゃないか。本当のことだろう!それが原因で純子さんが家を飛び出したんだから・・・それに、慶子さんも満更でも無さそうだし、健吾君はあの時の私と慶子さんとの肉交を見ていたんだから、もう紳士・淑女の真似は必要ない・・・・私はこの女とこのとおりだ、君たち二人きりでしっぽりとやりなさい・・」

慶子は真っ赤になって、佇んでいる
健吾も俯いて、そわそわしている

「ああもうダメだ。今からこの女にたっぷりと私の種をぶっかける。そこからでも女が逝く感じは伝わるだろう・・よく見ておくんだ、これから始める二人の肉交の刺激になるぞ・・・おおう、本当にこの女は活きがいいし、あそこの締りがいい」

大沢の大放出が始まった・・・
そして男の怒張が挿し込まれた女の女陰から、白濁が滲み出た

「さぁ、今度は君たちの番だ・・・そちらの襖の向こうに君たち二人のために用意をしておいた。さぁ・・・行きなさい」



裕美子の冒険014
風水 10/8(水) 09:51:26 No.20081008095126 削除

「あのねぇ 田中さん・・・花子ちゃんなんだけど・・・なんかカワイイでしょ
 でね 彼女って母子家庭で お母さんと二人でスナックやってるんですって」
「へー 田中花子か・・・渋いなぁ どこでやってるの?」
「商店街のちょっと先 2階が住まいで1階がお店なんだって」
「ほう 何件かスナックとか有る所だな・・・」
「そうよ カウンターだけの店らしいけど 近所の常連で結構流行ってるそうよ」

「で、その田中さんがどうしたの?」
「実は『ママさん』が 花子ちゃんのおかあさんね 
 近頃体調不良で 週に1回か2回は休むそうなの・・・
 と言うわけで・・・私にバイトしないかって・・・ダメかしら」
「スナックか・・・でも夜のバイトなんかしたら 家の事おろそかにならない?」

「それ 私も気になるんだけど・・・
 8時から12時だし 夕食の準備はちゃんとするから・・・
 時給1500円で帰りのタクシー代も出してくれるって言うんで 実はOKしちゃったの」
「はぁ〜 まったく・・・しょうがないなぁ」

「勝手に決めちゃってごめんね・・・あなた座って・・・」
 妻は浴槽の縁に私を座らせ 一物を『パクッ』っとくわえ込みました。

「裕美子 夜のバイトとか行って 浮気したら怒るよ」
「・・・・」
 一物をくわえたまま 『もちろんよ』と言いたげに頷きました。


 妻の後からシャワーで体液を洗い流し浴室を出ると 妻がリビングで電話をしています。
「・・・そう・・・そうなの じゃ今度病院で会った時に・・・お休みなさい」

「へへっ 田中さんにね 旦那にOK貰ったって電話しちゃった・・・」
「あのなぁ・・・・」 
「次回の検査で会った時 曜日とか打ち合わせしてくるね・・・」
「はぁ・・・」
「なんか ワクワクしてきちゃった・・・」

 妻は 世界が自分を中心に回っていると思っているようです。
 先に寝室に入っていきました。

 欲望を半ば強制的に放出した私
 ソファでビールを飲みながら 富太郎君にメールでもして 今日の事を聞こうと
『こんばんは富太郎君 矢野です。
 今日の検査 妻はどうでした?』

 5分程で携帯メールの着信音が・・・





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夫婦模様 42
道明 10/7(火) 21:49:03 No.20081007214903 削除
男二人に責め立てられた女の絶頂はすさまじかった
健吾に舌を吸い上げられ、乳房を嬲られる
下からは大沢の怒張に突き上げられ
女は、両手で空中の雲を掴むしぐさを見せ、そのまま大沢の胸に倒れこんだ

大沢はまだ果てていない
意識を失っている女を仰向けにし、再び挿入を開始すると
その場に居た堪れず、健吾は慶子とともに隣の部屋の窓際の椅子に戻った

「実に、いい女だ・・この乳房といい、この尻肉といい・・それに、何といってもこのしまり具合だ。慶子さんも素晴らしいが、その上を行く」
そろそろ大沢も限界だ

「あん・・あう、うっ・・」
女の意識が戻った
大沢は、女を横抱きにして健吾たちに背を向けた
そして、喘ぐ女のマスクを剥ぐ

「どうだ気持ちいいだろう?でも、恥ずかしい声は控えろよ。私の客人が隣の部屋にいるんだ」

「うっ、うっ・・・ふん・・」
大沢は激しく突き上げる

「声を控えろ!自分の指を噛め!・・・聞こえるか、健吾君!健吾君!」

(健吾???)
女は声が出そうになるのを噛み締めた

「私はもう射精しないと落ち着けない。そこで慶子さんと話でもしていてくれ」

「ええ・・・私は、純子が何時戻ってくるか心配で」

「大丈夫だ・・・もう心配するな、純子さんのことは・・・」

「えっ・・・でも」

大沢はバックから女の片腿を持ち上げ、深く、ゆっくりと挿入を繰り返している
その怒張は女の愛液で濡れ、白く光っている

ヌッチャ・・ヌッチャ・・
男の怒張と女の女陰との交合の響きが部屋の中を伝わる

大沢が女の耳元でなにやらつぶやくと女は激しく顔を振った
その顔を引き寄せ、女の舌を吸い尽くす

「ああ美味い・・この女の舌は本当に美味い、それにいい香りだ」
女は肩で息をして、喘いでいる



桃花源記 135
侍 10/6(月) 22:38:36 No.20081006223836 削除
「ここ、ね」

ガッチリした背中で響子は、一人、つぶやいた。

夫の言ったとおりだった。

そこが一番低くなっていたようだ。

目の前に尾根の切れ目がある。

黒々とした地面の上には、うっすらと明るくなりかけた空に雲が浮かんでいるのが、くっきりと見えた。

間もなく夜明け。

次第次第に、あたりが見えるようになっていた。

まだ、ほんのわずかな希望だが、ようやく手に入れた希望は、この薄明かりのように

『ここさえ抜ければ自由になれる』

そんな気がした。

もちろん、尾根を越えたら自由になれるなんて、思い違いかもしれない。

しかし、あの村から山を一つ越えた場所に逃げられるという、物理的な「距離」は、響子の魂を激しく揺さぶるのだ。

『自由に』

心の中に生まれた叫びは、不安を激しくかき混ぜた末の安堵の声に違いなかった。

もちろん、夫のことを忘れられるはずもない。

目の前の自由が「歓喜」ではなく「安堵」であるのも、やはり、夫への心残りがそうさせていたのだ。

追っ手のことをつかの間忘れた。

ヒリヒリするような緊張感が一瞬だけ解けたのだ。

響子の緊張が、ふと解けたのを、背負っていた陽次郎は敏感に察したのだろう。

突然、陽次郎は歩みを止めた。

「どうしたの?」

「うぐ、ぐわっ」

何かを言おうとして、言えない、そんなもどかしげな感じを見せた後、突然、響子は斜面に降ろされた。

優しいわけではないが、決して乱暴な様子ではない。

何事かと、大きな影となった陽次郎を、へたり込んだまま見上げる響子。

「やるっ」

いきなり、ズボンとブリーフを一度にしごき降ろしたのだ。

「ひぃ」

何度も見た怒張だった。

ついさっきも無理矢理咥えさせられていた。

しかし、まもなく自由が手に入ると思った瞬間に、改めて突きつけられれば、おびえを出さずにいられない。

硬く屹立した男根が、響子に突きつけられる。

響子の視線は、陽次郎の顔と怒張を数度往復させた。

『しかたないわ、ずっと、背負ってくれたのだもの。もう、追っ手も来ないみたいだし。このくらいは……』

響子の思考は、長い淫蕩な生活であるいは麻痺してしまったのかもしれない。

あるいは、助かるためなら、何者をも犠牲にしてしまう心がいつの間にか生まれていたのか。

長く、汗だくになって山を歩いた男の蒸れた体臭をものともせずに、ぬめらせた唇で、怒張を覆った……



夫婦模様 41
道明 10/6(月) 21:39:02 No.20081006213902 削除
「いいだろう?このマスク!これをする時に必要な部分だけが空けてあるんだ。視覚と聴覚は、ほとんど用を足さない。だから、なにに集中できる。近くに着てみてごらん。私の怒張を咥え込んでる、この女の濡れ具合を・・・」

「はあ・・」
健吾は唾を飲み込んだ
確かに凄い濡れようだ、それにあそこの毛が綺麗に剃られている
信頼を寄せている大沢だが、このことに関して健吾は嫌悪を感じる
慶子さんとの時もそうだ、まるで女性を奴隷のように扱う
それにしてもこの女・・・全く淫乱だ
恐らくからだ中にクリームが塗り込められている
肢体全体が輝き、迸るエロい、このオーラは何だ


慶子は少し離れたところで、首を傾げて女性をじっと見つめていた

「健吾君、もう身体のほうは戻ったのかい?」

「それが、まだ・・・」

「そうか?この女に君の怒張をと思ったんだが・・それじゃ、乳を揉んでやってくれ」

「私はその・・」
今度は大沢の言う通りにはならない・・・あの時と一緒ではない、慶子が見ている

「健吾さん、奥様が何時戻られるか判りません。そんなこと止したほうが・・・」
慶子が気を廻してくれた

瞬時に慶子を睨みつけて大沢の怒声が飛ぶ

「慶子さんは控えてろ!健吾君、君ら夫婦のことで私も苦労したんだぞ。私の遊びに付き合ったらどうだ、この乳房の張り具合を見てみろ、男の愛撫を待っているんだ。これは男の遊び!君も久しぶりだろう?早く揉んでやらんか!そして、口を吸ってやれ!」

とうとう健吾は大沢の剣幕に押され、ゆっくりと女の背後に回り揺れる乳房を握り締めた



裕美子の冒険013
風水 10/6(月) 15:09:05 No.20081006150905 削除

「ただいま〜」
 妻は不思議と元気いっぱいでリビンクに入って来ました。
「おかえり〜 なんか元気だなぁ」
「へへへっ 今日の検査は楽勝だったのよ 婦人科検診は次回からだって・・・
 夕ご飯 お寿司買ってきたから食べましょ 私 おなか空いた・・・」
「・・・・あぁ そ、そうだな・・・食べるか」

 妻は小声で
「あなたの期待してた婦人科検診なくって 残念で〜した」
「ぅぅぅ・・・と、とりあえず 後で細かい事教えてな」
「ば〜か!」
 そういって舌を出した妻の目は ほんのわずかに淫靡な笑いを含んでいました。

 
 寿司とビールの夕食・・・近頃 妻の手料理がめっきり減った気がします。

 夕食後 風呂に入っていると 珍しく妻が
「あなたぁ 一緒に入っていいでしょ 背中流してあげるから・・・」
 脱衣室から声が聞こえると すぐにタオルで前を隠し風呂場に入ってきました。

「珍しいじゃないの?」
「たまにはいいでしょ 嬉しいくせに・・・」
「はぁ〜 まぁ、イヤではないけど・・・」

 狭い浴槽にふたりで浸かると 自然に足が密着します。
「裕美子 今日も山田君居たのかい?」
「居たわよ 山田さんたら照れてて・・・まともに私と顔会わせないのよ
 なんか かわいくなっちゃって・・・」
「婦人科検診無かったんじゃ 裕美子のアソコ見られなくてガッカリしたろうな で、今日は何の検査だったの」

「今日はねぇ・・・尿検査から始まって・・・
 えーっと 肺機能とか視力・聴力・・・あとレントゲン 最後に肛門科の検査だったかな」
「こ、肛門・・・それってアソコも見られるんじゃないの?」
「うーん 横に寝てちょっと足抱えるから・・・少しは見えちゃったかも・・・」
「・・・・」

「あら あなたちょっと大きくなってるよ・・・もぅ ほんとにエッチなんだからぁ」
「い、いや・・・それって あんまり恥ずかしく無かったの?」
「そりゃ最初は恥ずかしかったわよぅ お尻広げられちゃうんだもん
 でもすぐに器具入れて中検査するんで 痛いのと 汚いのが付かないか・・・
 そっちのが気になって 恥ずかしがってる場合じゃないのよ」
「ふーん そうなんだ・・・なんか・・・い、いや」

 妻はお湯の中で私の一物を弄んでいます。
「それよりね あなたお願いがあるのよ・・・」
「へっ? お願い・・・早く入れとか?」
「バカ!・・・あのね 一緒に検査受けてる一番若い子・・・
 田中さんっていうんだ 今日彼女と世間話したんだけどね・・・」

 いったい 妻のお願いとは・・・一抹の不安とちょっとした期待が・・・



夫婦模様 40
道明 10/5(日) 23:22:09 No.20081005232209 削除
健吾は大沢からの連絡を待っていた
既に、純子が家を出てから5日になる
漸く、大沢から連絡が届いた

健吾の行動が誤解に拍車をかけてしまって旨くいかない
こうなったら慶子さんと二人でここへ来て
純子を交え当事者で話し合うしか方法はないと・・・

指定された旅館は、慶子には見覚えがあった
女将に案内され、二人は豪華な客室に通され
窓から見える六甲の山並みを眺めながら談笑していた

すると
襖で仕切られた隣の間から
女のすすり泣く声が聞こえるのに慶子が気づく
健吾に促し、その襖を開いて中を見た

大沢が、敷かれた布団の上で仰向けに寝ている
その上には、鼻と口の部分を除き
頭部全体を覆うマスクを被った女性が激しく腰を振り続けている
その女の発した声だった

「やぁ、健吾君か・・慶子さんと一緒だろうね」

「は、はい、暫くです・・・あの・・」

「まあ、まあ、そんなに驚かないで・・・私は、今見ての通りだ。純子さんは、健吾君と慶子さんが来るというので、自分の気持ちをまとめたいといって散歩に出ている。その間、私はこんな調子さ・・」

「あっ、あっ・・・あーん、うっうっ・・」
女が夢中で腰を前後させている・・・・・
豊満な乳房がその度に揺れる
肌が透き通るように白い
悪趣味だ・・・女の両手は後ろで縛られている
商売女だな・・・・・・・・健吾は思った



桃花源記 134
侍 10/5(日) 22:42:09 No.20081005224209 削除
「ん?どした」

犬が迷う気配を見せている。

追っ手達に、緊張が走る。

このすぐそばにいるのか、あるいは見失ったのか。

ダイだけは、右に行こうとするが、ほかの犬たちは左に行こうとする。

犬たちには、オンナのニオイを覚えたものと、男のニオイを覚えたものがいる。

本来、陽次郎のニオイが一番確実なのだが、着ている服は、村の男達のお古だった。だから、洗ってあるとはいえ、前の持ち主のニオイが残り。反応が鈍くなる可能性がある。

ただし、それは表向き。

健司の手前、というのがある。

万が一、陽次郎のにおいを覚えさせた犬が健司に反応すればどうなるのか。

陽次郎と、健司の共通点を話題にされるのは、健司のもっとも怒るところ。

しかし、腹違いの兄弟で、離れとはいえ、食事も同じようなものだ。その上、もし、健司のお古を着ていれば、犬が健司に反応しないとは言い切れない。

もし、健司に反応してしまったら……

そんなことを考えたら恐ろしくて、誰も、陽次郎のニオイを追わせようと考えなかったのだ。

第一、そんなことをしなくても、においの元は、いくらでもある。男の残した夜具も、オンナの切り裂いてあったシーツもそのままだった。

ここまで来たらあと一息。獲物はすぐそばまで追い込めた感触があったのだ。

ダイはオンナのにおいを覚えたはずだ。しかし、オンナのニオイを覚えた他の犬は、左に行こうとしている。

普通なら、一匹だけ違う方向を指すなら間違いと考える。多くの犬を連れて行くのもそのためだ。

しかし、よりによって、健司の犬だけが違う方向に行こうとするから、男達は戸惑ったのだ。

健司の犬は優秀だった。おまけに、健司はダイを信じている。

ダイを簡単に無視するわけにも行かない。

しかし、みんなの困惑をこともなげに無視して、健司は宣言した。

「よし、ここで二手に分かれぇ、オレはこっちに行く。オメ達は、そっちに行け、もう、それほど遠くじゃねぇはずだ」

一人で行こうとする健司に、何人かが付いてこようとしたが、制止した。

「銃もある、ダイもいる、心配ね」

それでも、とためらう男に対して、怒気すら見せる。

「そっちがホントだったら、空に向かって2発だ。すぐ、そっちへ行く。こっちがホントだったら」

にやりと笑った。

「獲物に向かって3発、ってとこだな。オメらは、のんびり来ぉ」

男達は、もちろん、健司の言葉は、いつもの強がりだと思った。村長の命令は「生かして捕らえろ」だったからだ。

それに健司の銃の腕は、村で一番というのが評判だった。ただし、健司がしゃくに障ることに、そこには常に「村長を除けば」という但し書きが付いてのことだったが。

颯爽と消えていく健司に、迷いに迷った男達は、結局、何も言えるはずもなく、こわごわと背中を見送った後、追跡を再開した。

追跡を再開してすぐのことだった。

「キャン!」

熊にすら立ち向かう犬が、あろうことか悲鳴を上げた。

目の前の枝が、突然、鋭く動いた気がした。

しなやかなムチの動きだ。

「どしたぁ!」

「くそ、ワナだ」

犬たちが転げ回っていた。

「卑怯なまねをしやがる」

罪もない人間を大勢で追いかけている自分たちを棚にあげての発言だったが、男達は本気で怒っていた。

いばらの木が、ムチのようにしなって、犬たちの顔面を直撃したのだ。

ニオイをかぐのに夢中になっていた犬たちにとって、逃れようのないワナだった。おまけに、高さは犬の鼻の高さを読んでいた。

犬たちがもがいている。

どれほど、大きく、勇猛な犬であっても、鼻が犬の急所であることは同じなのだ。

2匹の鼻が、もろに、トゲにやられて、追跡どころではなくなった。

実は、犬が鼻を近づけるように、たっぷりと小便をかけておいたのだが、もちろん、飼い主の男達は気がつかない。

鼻をやられては、犬が集中できるはずもない。

やむなく、2匹をリタイヤさせた。

しかし、ワナがあった以上、この先に「獲物」はいるはずだ。

男達は怒りに、健司が別の方向に向かったことを忘れた。

いきり立って、追跡のスピードを上げたのだ。



桃花源記 133
侍 10/4(土) 18:49:28 No.20081004184928 削除
「少しは、悩ませてやるからな」

疲れ切った身体で、側の枝を折り取った。細い枝だが、びっしりと葉が付いたままだ。

少しだけ妻の消えた方向に歩いてから、後ろに戻りながら左右に、枝で掃く。 ときおり、側の枯れ葉をつかんでは、その上に撒いていく。

「せめて、ナイフがあれば、ワナの一つも作れるんだがな」

ナイフとロープと、そして、十分な時間さえあれば、猪を獲るワナの作り方だって、覚えていた。しかし、無い物ねだりをしても仕方がない。

黙々と、妻と陽次郎の歩いた痕跡を消して行った。

さっき別れた場所に戻ってからは、逆にゆっくりと一歩一歩踏みしめるように歩き出す。

足下に生えている低い枝にとげがあった。むき出しの脚に、ひっかき傷がたちまち無数にできる。

今更、ささいな傷など気にならない。しかし、ふと思いついて、足下の枝の弾力を確かめた。

しなやかで硬い枝は、折れもせず、体重を受け止めてなお、元に戻る力強さがあった。

「うん。十分だ。ここで、こうやってと」

体重をかけて、枝を曲げる。そばのツタを軽く絡ませてその手前に張っておく。

これで、手前のツタを踏みつければ、枝が、鞭のように跳ね返ってくるだろう。

簡単な罠と言うより、いたずらみたいなものだ。沢木は、ここまでを5分と掛からずやり遂げた。

ついでに、出もせぬ小便を、その向こう側に絞り出す。

小細工をしている時間の分だけ長くここにいた。それだけ、においが強くついたはずだ。

腰から垂らした妻の浴衣も、あちこちにこすりつけられて匂いを残したはずだ。

「こっちに来るんだ、こいよぉ」

祈る気持ちを込めながら、さらに、あっちこっちの幹に、妻の浴衣とくさい靴下をこすりつけるようにしながら歩いていた。

追っ手の声は、すぐ下で響いている気がするほど近づいていた。

わざとらしくないほどの間隔で、足下の浮き石をわざと踏み外す。

ころころと、石が転がって、カラカラと木々にぶつかる音を立てた。

『よく怒られたっけ』

ふと、学生時代のことを思い出していた。

山歩きをする人間が教わる初歩に「浮き石を踏むな」というものがある。

しっかりと、地面に埋まっていない石、動いてしまう石を踏むと、本人が危ない上に、転がる石が下を歩く人間に当たる危険があるのだ。

だから、浮き石を踏んで、転がしてしまったら、自らの軽率を恥じながら「ラク!」と大声で叫ばねばならないのだ。

「ラク」とは落石のことに他ならない。落石を生み出すのは、山男の恥とされた。

沢木は、よく浮き石を見逃して、踏み外すことが多かった。そのたびに、先輩にしかられ、時には殴られた。

「人の命がかかっているんだ。浮き石を甘く見るんじゃない」

もちろん、甘く見ているわけではないが、どういうわけか、沢木が「大丈夫」だと思った石に限って、よく動く。

そして、そのたびに怒鳴られる。

『それが、今じゃ』

浮き石を狙って踏んでは、崩していた。

もうじき、石がこだまする音が聞こえるようになるだろう。そうなれば、確実にこっちを追ってくるに違いない。

『こっちだぞ。こっちだ』

カラカラと、また、石が落ちていった。





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夫婦模様 39
道明 10/4(土) 11:13:17 No.20081004111317 削除
純子は涙を溜めた目で天井を見つめている
浴衣の帯は抜かれ、前が肌蹴て豊満な美乳を大沢の手が揉みあげている
その手が腹部、臀部を滑って太腿を撫で回す
そのまま純子の女陰へと愛撫の責めは続いていく
(いい気味だ・・・自分から自爆しやがった)

大沢の舌が可憐な純子の震える唇を襲う
「純子さん、健吾君と慶子さんを見返してやりなさい・・・・」

「うぅ・・・うっ」

「今頃あの二人は、風呂場で激しく抱き合っているか?それとも、ベッドで恋人気分で優しくやっているんだろうな・・・」

大沢の動きは早い
三本の指は既に、純子の女陰と陰核を同時に責めている
純子への自慢の怒張の挿入を急いでいるのだ

(この女、何時いやだと言い出すかわからないからなぁ・・)

大沢は唾を純子の女陰になすり付け、怒張の挿入を開始した

「あっ、あっ、あっ・・・ああぁぁう」

「純子さん、健吾君は妻のあなたを捨てて慶子さんに走った・・・さぞ、無念だろ!腹立たしいだろう!」

「うーん、いや、いや・・・」

「見返してやるんだ、あの二人を!あなたも気兼ねなく羽目を外してやれ・・・」

「あーん・・・うぅぅ」
純子は大沢の強引な素早い責めに完全に嵌っていた・・・

客室のドアが開く
襖の外から女将の声がとどく
「大沢様、今戻りました」

「ああ、女将さんご苦労かけましたね。こちらへ持ってきてくれないか?」

「はい・・・・・あっ!」
女将は買い揃えた衣服を持ったまま立ちすくんだ

「気にしなくていい。この女は今、夫の裏切りに苦しんでいる。私がもう直ぐ成仏させる・・」

「あっ、あっ・・・うぅぅん、あぁぁーん」

「純子さん、逝くのか?女将にも逝くところを見てもらうんだ・・そら、逝け!」

「いや・・もう、あっ・・ああぁぁぁう」

純子は自分の意思とは関係なく、肉体が痙攣をともなって昇天した
しかし過去の健吾との経験でもなかった快楽が全身を覆っている
大沢は女の逝き顔を会心の笑みを浮かべて見つめた

「女将、暫く連泊することにした。それと、少し遊び道具を買い揃えてもらいたい。宜しく頼む・・・」



冷やかな熱 13
紅 10/3(金) 22:39:08 No.20081003223908 削除

 雪雄の姿が村から消えた。

 怪我も治りきっていない状態でどこへ行ったのか、誰も―――家族ですら彼の消息を知らなかった。

 伊織は絶望し、狂乱し、そしてまた深く絶望した。 

「それから高校卒業と同時に村を出て東京の叔母を頼るまで、わたしは・・・・幽霊のようなものでした。まるでいなくなった雪雄さんのように・・・・、生きているのか、それとも死んでしまったのか―――、自分でも分からないような、本当にひどい状態でした」

 深い諦観を滲ませる声で伊織は言って、静かに頸を左右に振った。


 家出同然に家を飛び出した伊織は、やがて日本舞踊の家元だった叔母に師事するようになり、芸事に打ち込むことで過去を振り切ろうとした。

「そのほかのことは何も考えられませんでした。いえ・・・・考えてはいけないと思っていたんです。楽しいこと、うれしいこと、幸せなこと―――。そんなものに近づいたら、きっと雪雄さんの顔が浮かんできて、罪悪感に苛まれるんです。わたしのせいで・・・・もしかしたら命を絶ってしまったかもしれないあの人のこと」


 おそらくは生まれてから一度も幸せな思いを受けずにいなくなってしまったあの人のことを。


 しかし、年のころも三十も半ばを過ぎた折、それまで親代わりであり、師でもあった叔母がこの世を去ってしまった。
 十代で大きな曲がり角を迎えた伊織の人生も、当時はある程度落ち着き、ゆるやかになっていた。そんな時、たった一人心を許した人を失って、伊織は自分の人生がまた速度を速めようとしているのを感じた。

 叔母は生涯一度も伴侶を持たず、一人のまま逝った。
 自分はどうするのだろう。
 そんなふうに、もの思う日々の中で現れたのが―――

「あなたでした」

 まっすぐに私を見つめて、伊織は―――妻は言った。

「あなたに出会うまで、わたしは昔の雪雄さんになりかわっていました。他人を寄せ付けず、心に誰もいれず、中身はからっぽのまま、奥底では淋しい淋しいと泣いていたんです。けれどあなたが現れて、力強くわたしを明るい場所へ引っ張り出してくれました。・・・・結婚して、わたしの姓は変わりました。それと同時に、わたしは―――伊織は、伊織に戻れたんだと思います」


 それは私への愛情を告白する言葉だった。

 だが―――
 しっとりと濡れたような瞳を見つめ返しながら、私は静かに口を開いた。


「君は本来の君に戻った―――、そうしたら本物の雪雄が姿を現したというわけか。―――言っておくが、これは皮肉じゃないんだ。少なくとも今は、まだ」

 伊織の瞳に昏い陰が差した。

 もちろん私は平静な心持ちではなかった。
 当然だろう。三十年来に及ぶ因縁、妻の生きた長い時間を支配してきたのは、その早間雪雄という男の存在だったのだから。

「三カ月ほど前、だったか。君が早間と再会したのは」
「そうです」

 その日、伊織は舞踊の稽古に出かけていた。
 雪雄と再会したのは、その帰り道、偶然目にとまって入った画廊の中でだった。
 その小さな画廊で開かれていたのは、「東北」をテーマにした展覧会。出品していた画家のほとんどは、東北の出身者だった。

 ゆっくりと作品を眺めながら歩いていた伊織は、ある一枚の絵の前で、雷に打たれたような衝撃を受けた。

 描かれている情景は、あの懐かしく忌まわしいS村の、それもあの時代の風景に違いなかった。田畑も、小さな畔道も、まばらな家屋も、記憶にあるそのままだった。
 そんな情景の中に、夜叉の面を手にした着物姿の若者が立っていた。彼の前には一人の少女が微笑を浮かべて立っている。

 ―――雪雄さんだ。

 伊織は直感した。そして描かれた少女が、昔の自分であることも。

 その瞬間だった。

「あの―――」

 低く囁くような声に、しかし伊織は心の底から震えを感じた。

 そこに―――かつて突然姿を消した少年が、成長した姿で立っていた。



桃花源記 132
侍 10/3(金) 21:23:00 No.20081003212300 削除
信じられぬ言葉を聞いたように、響子の瞳は開ききっていた。

「いやよ」

言下に否定した。

また、夫と離ればなれになるなんて、考えたくもない。

そんな頑なな表情の妻の肩をゆさぶりながら、沢木の語気は荒くなる。

「言うことを聞け。捕まるわけにはいかないんだ。そして、もう…… もう、君の首に手をかけることは、できない……」

「だけど」

「逃げろ、生きてくれ。ほら、向こう側の尾根の方が低い。ここからは、稜線沿いに歩いて、低くなってる所を越えるんだ」

沢木は、畑仕事の合間に覚えた山の形を、ありありと呼び起こしていた。

「おそらくは、あそこを越えたら、少なくとも村の外に出られる…… と思う」

明け方が刻々と近づく山の中。ヒンヤリした空気は、思った以上に音が聞こえやすくなる。

追っ手の人と犬の声が、次第に近づいていた。あまり時間の余裕はなかった。

『ここまでは、稜線に向かって、ほぼ真っ直ぐだった』

ここで道を逸れれば、追っ手も戸惑うはずだ。ただし、向こうは犬を連れている。簡単にはいかないだろう。

しかし、それなら逆に、匂いをつけながら、妻と反対方向に誘導できれば、それなりの時間を稼げるはずだった。

沢木はにっこりと妻に笑ってみせる。

「大丈夫だ、俺も死にたくはない。こっち側は、この先少し下りで、やはり稜線が下がっている場所がある。俺一人なら隠れられる場所もある。君が安全なところに隠れたら、あの男に」

陽次郎に視線を移した。この後は、あの男を頼りするしかない。

「向こう側から、迎えに来るように頼んでくれ」

「でも、そんなこと言っても」

「ほら、もう、時間がない、大丈夫だよ、何日かしたらちゃんと会える。それまでの辛抱だ。ほら、よう!背負ってくれ。向こうだ、向こうの道から、山を越えろ」

「だって」

無理矢理、妻の体を陽次郎の背中に乗せてしまう。

「ほら、よう!こっちだ。そう。頼むぞ。このまま、まっすぐ歩いて、山を越えろ」

わかったのか、わからないのか。

曖昧に頷く陽次郎の歩みは、ゆっくりとだが、確実だった。

結局、最後まで、別れの言葉は言えなかった。

代わりに、最後の最後で、陽次郎の背中から振り返った妻に向かって、片手を振って笑ってみせる。

透き通った笑顔を沢木は見せていた。

闇と木々に二人の姿が溶けるまで、せめて、と見送りながら、心までも透明になった気がする沢木だ。

「さてっと」

一人になると、考えた言葉が自然と独り言になっていた。

来る日も来る日も山を歩きながら、一人つぶやくのがクセになっていたのだ。

「嘘も、ま、しょうがないんだよ」

妻に言ったのは苦し紛れの嘘っぱちだった。

妻の消えた方向と逆。つまり沢木の進む方向は、ここから、さらに山が険しく、高くなるはずだった。

隠れる場所があるのかどうかも、そんなことを知るわけがない。

まして、陽次郎と離れれば、このまま、結界の力が再び掛かってくるだろう。そのとき自由に山の中を歩き回れるのか。

山の畑よりも高い場所に来たのは初めてだった。つまり、ここは、普段なら、結界の力が及んでいる場所ということだ。

近づくのですら、あれだけプレッシャーがあったのだ。そこに踏み込めばどうなるのか、わかるわけもない。

おまけに、向こうは確実に距離を縮めてくるし、また、仮にできるとしても、完全に撒いてしまうわけにもいかない。

妻が山の向こうに消えるまで、いや、できる限り、時間を稼がねばならなかった。

つまり、沢木がこのまま逃げ切れる確率は、0ということだった。

「みてろ、たっぷりと手間をかけさせてやる」

妻だけは助けたい一心だ。

もちろん、あの知性のない男に妻を任せるのは不安だ。果たして、逃げ切れるのか。

しかし、このままでは選択肢がなさ過ぎるのだ。

ただし、と思う。

「たぶん、ヤられちまうけどな」

逃げ延びたとしても、あの男に犯されるのは、ほぼ確実だろう。

一瞬だけ、幾晩も続いた、旺盛な性欲を妻の体にぶつけていた姿を思い浮かべ、慌てて振り払う。

「上手くだますんだ、うまく……」

あの男の性欲を逆手にとれば、人里まで出られるかもしれない。

文明の及ぶ世界に戻るまでの辛抱だった。

今更1回くらい、という言い方は、すでに妻の人間性を無視した言葉だと思うが、そんなことに構って、もう一度捕まるわけにはいかないのだ。

沢木は、あえて、妻の「オンナ」の部分を忘れようとした。

目の前に、妻の白い裸体が、ちらついてしまう。

『死んだ人間が、いまさら、な』

もはや、沢木は、自分が死んでいると思っていた。

あの、妻の手がスルリと抜けていったあの瞬間だった。

健司とか言う男にのしかかられながら、妻が歓喜の声を上げさせられていた、あの時、沢木の心は死んだのだ。

いまさら、もう一度死んだところで、同じことだった。

このままでは、二人とも捕まってしまうだろう。それなら、沢木がここで死ぬ意味を、作り出せれば、たくさんだった。



夫婦模様 38
道明 10/3(金) 20:09:36 No.20081003200936 削除
大沢の携帯電話に着信音が響く

「誰だろう?あっ、慶子さんからだ」
純子は、箸をおいて耳を澄ませている

「大沢です。慶子さん、どうかしましたか? なに、健吾君が訪ねてきている?今、シャワーを・・・」
純子は居たたまれなくなって、大沢の側にいき携帯電話をとりあげた

「慶子さん!私、純子です。私の主人があなたの家に居るのですか?」

「えっ!純子さん?」

「答えてください。私の主人が居るのですか?」

「・・はい、いらしてます。朝から庭の草刈をして下さって、今シャワーを・・」

「草刈?・・・主人があなたの家の庭の草刈を?・・主人と代わってもらえませんか」

「はい、待っていてください・・・」
純子は携帯を握り締めて、目は正面をじっと見据えて待っている
携帯電話を大沢から取るときに
純子の浴衣の裾が乱れ、すべすべした脹脛が覗いている
そして、自分の太腿が大沢に触れていることも忘れている

「あのう・・・健吾さんは、今は純子さんと話したくないと仰ってます。大沢会長さんにお願いしていると・・・」

「主人が話したくないと・・・」

「ええ・・今は」

「慶子さん、あなた、主人のことをどのように思ってらっしゃるの?」

「ご主人とは今までも何度かお遭いして、優しくて、いい人だと・・・私、あなたのご主人に甘えちゃって、ごめんなさいね。純子さん・・それで・・」
純子は最後まで聴くことができずに、携帯電話を握り締めたまま震えている

(ふーん、純子のやつショックを受けやがった・・・)
大沢は純子を抱き寄せ、携帯電話を取った

「慶子さん、今はこれ以上話をするのは酷だ。また、落ち着いてからにしよう」
大沢は、震えている純子の肩を優しく抱き寄せた

「純子さん、大丈夫か?・・・私はこのことを聴いていたから、眠っているあなたが気の毒で・・・。私が何とかする。だから、心配しないで・・」
大沢は涙が滲む純子の目を見て囁いた

(夫がどうして・・・なぜ・・・慶子さんが主人に甘えてる?ごめんなさい?・・ああ、そんなこと!)

ショック状態にある女・・・この絶好のチャンスを見逃したりはしない
大沢の手は浴衣の胸元からすっと乳房を求めて侵入する
そして、分厚い唇が純子の首筋に吸い付いていった・・・・



裕美子の冒険012
風水 10/3(金) 09:54:48 No.20081003095448 削除

 肩を震わせ呼吸を整える妻
「裕美子 あっさり 逝っちゃったなぁ・・・俺にもしてよ」
 
 すっかり大きくなった一物を握らせると体勢を変え 舌を這わせてきます。
「あーん すごーく堅いよぅ」
「学生のちんちんなんて もっと堅いよ・・・」
「・・・いや・・・言わないの・・・」

「次の検査日 楽しみだな・・・どんな検査だろ」
「いやーん 想像しないでよ」
 妻は一物をくわえ 左手で肛門を刺激してきました。

「ぉぉぉ それ効くわ・・・」
「次の検査終わったら・・・また富太郎君呼んで 話聞こうな・・・」
「ぅぅぅ・・・」
 妻は一物をくわえたまま自らの股間を刺激しています。

「ぅぅ ゆ、裕美子・・・い、逝くぞ・・・ぅぅぅ」
 久々に妻の口の中に放出すると 妻も同時に身体を震わせました。

 ・・・妻を相手に放出するのは何日ぶりの事でしょう 
 バイトを紹介してくれたクリポンと後輩の山田君に感謝です。


 翌日 帰宅した私は妻の手料理を食べながら
「裕美子 今度大学病院のバイトいつだっけ?」
「えーっとね たしか来週の土曜日だったわ・・・私リタイアしようかしら」
「何言ってるの・・・そんな・・・一度始めたんだから・・・
 栗本先生に迷惑掛かっちゃうよ ダメ・・・絶対にダメ!」
「あなた何ムキになってるの? バカじゃない」

「いや・・・別にムキには・・・」
「はぁ・・・とりあえず 次回は参加するわ」
「そ、そうだね・・・そうした方がいいよ・・・たぶん」
「・・・・・・・・・」

 その晩は おとなしく夢の世界に・・・


 翌週の土曜日 妻を病院に送りだし 複雑な気持ちのまま夕方を迎えました。



桃花源記 131
侍 10/2(木) 21:42:30 No.20081002214230 削除
沢木はずっと考えていたのだ。

『連中の庭のような山の中を逃げるなら、囮を使うしかない』

その囮に自分がなる。

たとえ殺されるにしても、妻さえ逃げてくれるなら本望だ。これは、とっくに決めていたこと。

しかし、二人で逃げる以上、妻だけで逃げ切れるとは、いや逃げたとしても、この山深い村から無事に脱出できるとも思えなかった。

そうなれば、自分が囮になる意味はない。

今は、三人だった。

あの男、知性はなくとも、生まれ育った山の中だ。自然と脚は動くに違いない。

いや、違いないと思いたい。

それならば、自分が囮になることには、十分意味がある。

しかし、それでも、いや、それゆえに、問題がある。

おそらくは、囮になる自分は逃げ切れず、殺されるはずだが、そんなことになんのためらいもない。

ためらいの基は、あの男だ。

もし、自分がそばにいなければ、これ幸いと、妻をその場で犯しかねなかった。

『自由をつかむために、この知性のない男に犯されなければならない』

目の前の男に「自分のオンナ」扱いされている妻の姿を震えと怒りを抑えながら、幾度見たことか。

こうしている沢木の脳裏に、妻が絶頂しながら噴きこぼす、あの啼き声が、地鳴りのように蘇ってくる。

『いや、しかし、そんなことよりも大事なのは……』

沢木は何度も逡巡しては、否定し、そして、とうとう決心した。

『いや、もっと早く決断すべきだったんだ』

決断の遅い自分を、心の中で罵りながら、とうとう、沢木は立ち止まった。

「ちょっと待て、よう!待つんだ」

ひょいと振り返る陽次郎も、さすがに疲労の色が見えていた。

「降ろして、おろすんだ、よう!」

そっと、響子を降ろすのを見ながら、沢木は、きたなくなった、ぼろぼろのポロシャツを脱いだ。

「浴衣を脱いで。はやく!」

一瞬戸惑う表情を浮かべたが、コクリと一つ肯いて、あっさりと、夜目にも白い裸体が出現した。

もちろん、陽次郎は、それをうれしそうな顔で見つめている。今にも、ズボンを降ろさんばかりの表情だった。

それを無視して、沢木はズボンも脱いで、響子に渡した。

だぼだぼだが、はけぬわけでもない。

裾を何回か折れば、それなりの格好だ。

響子が着ている間に、陽次郎に近づいて、靴下を一つ脱がした。

わけのわからぬ顔をしながら、子どものような無邪気さで、蒸れた匂いのする靴下を、陽次郎は差し出した。

沢木自身は、トランクス一枚の裸だが、別段寒くはない。浴衣を、腰に巻き付けて、裾がわざと地面に触れる高さで結ぶ。

陽次郎の靴下を、むりやり、靴の上から穿く。

靴を押し込んでいる沢木の前に、身支度を終えた響子が立っていた。不安そうだ。

浴衣を腰から下げた、珍妙な出で立ちのまま、顔だけは、これ以上ないほど厳かに、沢木は妻の前に立った。

「いいか、このままだと、二人とも、いや、三人とも捕まってしまう」

興味もなさそうな顔の陽次郎は、ぺたりと木の根っこに座り込んでいる。さすがに、少々バテたのかもしれない。

「二手に分かれよう。俺は追っ手を撒いてくる。おまえはあの男と一緒にあっちに向かうんだ」

響子の目が、月明かりを反射して煌めいたように、沢木は感じた。



夫婦模様 37
道明 10/2(木) 21:39:35 No.20081002213935 削除
風呂場から脱衣場に上がったところで
純子は自分の下着を身に着けることに戸惑っていた
なにしろ、大沢の出した男の証が染み付いている・・・・
(あぁ・・どうしよう)

大沢は、背後から声をかける
「純子さん、その下着は捨てなさい。その服も身に着けるのは嫌だろう」

「・・・・・」

「サイズを言ってくれ。女将に言って買い揃える。当然私が償わなければならないことだ」

「・・・・・」

「女将が衣服を買い揃えるまで、気に入らないだろうが、用意してある料理でも食べて待っていてほしい。お願いだ・・・全て私が撒いた種だ。そうしてほしい」

純子は黙って頷き、しかたなく素肌に浴衣を身に着けた

部屋に戻ると既に料理が並べられていた
純子は、箸をつけようとしない

「純子さん、折角のご馳走だ。お酒を頂いてもいいかなぁ・・あなたもどう?」

「あなたは好きなようにしたら・・・」

純子は昨夜から何も食べていない
温泉に浸かったことが一層、空腹感を増幅していた
ただ、今は食事どころではない
衣服を購入しに出かけた女将の帰りを待っているのだ

「じゃ、頂くよ・・・うーん、美味い」

「・・・・・」

「この鯛の刺身は絶品だ。純子さん、お腹空いているだろ。女将が戻るまでの間に、食事をしておいた方がいい。帰りはタクシーを呼びますから・・・・」

腹立たしいが、空腹なのも事実である
純子は食前酒に手を伸ばした
白い指がグラスに触れる
大沢は浴衣姿の純子に見とれている
勝気で利発で本当にいい女だ・・・

(この女を私はもう既に抱いているんだ、それも膣奥にぶっかけてやったんだ)
大沢に余裕が戻り始めていた





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桃花源記 130
侍 10/1(水) 20:17:30 No.20081001201730 削除
風に乗って、人のざわめきが聞こえてくるほど近づいてきたが、さっきほどの急速な近づき方ではなくなっていた。

響子が陽次郎の背中に負ぶわれている。

思っても見なかったことだが、パニックを起こした陽次カの背中に、響子が乗った瞬間から、落ち着きを見せたのだ。

背中に女の肉体を感じて、素直に、嬉しさを感じたのかもしれない。それ以上に、女が自分を「頼る」ということに、嬉しさを感じたのかもしれない。

もちろん、尻に回した手が淫らがましく動かせるのも、嬉しさにつながるのだろう。

妻を自分の手で殺そうとした。

『いくら絶望したとは言え、とんでもない間違いをするところだった』

やってはならないことをしてしまうところだった。

そんな自分を救ってくれたのが、知性のかけらも見えないこの男だったということに、沢木は、苦いものを感じざるを得ない。

いや、素直な感情に生きる、その男を見直すべきかもしれない。

『響子だけは助けると決めたのは俺自身じゃないか』

沢木の手から、響子の首の柔らかさが、抜けない。

『おそらく、生涯だな、ま、この先があるとしてもどのくらいだかわからんが……』

沢木は、すぐ前を登る陽次カを見上げた。

さすがに先ほどと同じとはいえないが、疲れ切った沢木よりもよほどしっかりした足取りだ。

道無き道を、稜線に向かってほぼ直登していた。

『それにしても、このままでは、追いつかれてしまう』

一番高い場所にある畑への道をとっくに越ていた。

沢木にとって、このあたりは未知の場所になる。

やはり、陽次郎と一緒のおかげなのか、あの、ひりつくように襲ってくるはずの「引き返さなくては」という、いらだちと焦りは、どこにも生まれてこない。

『やはり、この村には何かがあるのだ』

確信したところで、逃げられなければ、それがなんになると言うのか。沢木は、額の汗を、手の甲で、ぬぐった。

『しかし、このままでは、稜線を越える前に、追いつかれてしまう』

おまけに、稜線を越えたら追ってこない、という保証などこれっぽっちもないのだ。

前を進む、陽次郎の背中の妻の背中を見る。

時折、尻に指が食い込んで、あらぬ所に浴衣の生地ごと指先がめり込むのを目にしていたが、沢木は何も言わなかった。

妻も、じっと耐えていた。

浴衣一枚に包み込まれた豊かな女体。

あの体に、また、あの屈辱の生活をさせてはならない。

『逃げるんだ』

しかし、いくら心を奮い立たせていても、これ以上速く移動することはできない。

『このままでは逃げられないとしたら……』

沢木には、山に入った瞬間から、ずっと考えている手がある。しかし、失敗の許されぬ場面ゆえに、踏ん切れず、そして、とうとう、妻の首に手をかけるまでに追い込まれてしまった。

『こいつを、信じても……』

目の前で、妻を背負いながらも、尻にイタズラし、なんの切迫感も感じてないこの男。

この男を信じて良いものなのか、信じれば、どうなるのか。

もし、そうなれば、この男はどうするのか。

妻は、果たして……

考えてもどうにもならないことを考え、ためらってしまう自分の愚かさを嘲笑う、別の自分が、どこからか嘲笑しているような気がしていた。



夫婦模様 36
道明 10/1(水) 19:11:39 No.20081001191139 削除
「そうか、そうだよな・・理由は何であれ、眠っているあなたを自分の思いだけで抱いた私を許せる訳が無い・・・」

「認めたのね!」

「すまない・・熟睡しているあなたが、あまりにも無邪気で可愛かった。どうしようもなく抱きしめたかった・・・愛する夫に裏切られ、これから離婚を迫られるあなたを抱きしめらずにはおれなかったんだ」

「離婚を迫られる?」

「そう・・車の中ではショックが大きいだろうと言わないでいた。実は、健吾君は慶子さんと何度となく逢っていたらしいが、告別式の日の夜にとうとう関係が出来てしまったんだ」

「えっ!慶子さんと関係が?」

「二人は互いに惹かれあい始めていたんだけど、夫が脳死状態では、慶子さんは離婚もできない。しかし、夫が亡くなって、縛りが解けたようだ。・・・とうとう二人は互いの肉体で確かめ合い、健吾君は慶子さんを選び、あなたと別れる決心をした・・・」

「そんな、そんなこと信じられない!」

「本当に申し訳ない・・慶子さんを健吾君に逢わしたのは私だし、元気付けてやってほしいと頼んだのも私だ。突き詰めれば私が原因を作ったようなものだ。だから純子さんに申し訳なく、あまりに気の毒で、眠っているあなたを見て抱きしめてしまったんだ。そうしたら・・つい」

「もうやめて!私、今から帰って、直接夫に確かめます」

「ああ、そうしたらいい・・・私があなたにした事の責任はどんなことでもして償うつもりだ。すまない、純子さん・・本当に申し訳ない。」



裕美子の冒険011
風水 10/1(水) 11:59:17 No.20081001115917 削除

 テレビもつけずソファでビールを飲む妻
「裕美子どうした・・・テレビもつけずに・・」
「あっ あなた・・・なんかボウっとしてた・・・」

 妻の頬はアルコールのせいか ほんのり色づいています。
 近づくと ほのかに淫靡な香りが・・・

「裕美子 ちょっといいかい・・・」
 妻の左手首を握り 指先を鼻先に近づけました。

「ぁん なによぅぅ・・・」
「裕美子 自分でいじってたな・・・」
「あーん・・・・だってぇ・・・」
「どれ」

 足を開かせ ショートパンツの裾から指を入れると 陰裂は洪水状態です。
「ありゃ 凄いなぁ・・・」
「だってぇ・・・私 寝室行く・・・・」
 さっさと寝室に逃げ込んだ妻 私も後を追います。

 寝室に入ると妻はすでに毛布に潜って ベッドサイドにはショートパンツが落ちています。
「裕美子 したくなっちゃったのかい?」
「うん・・・なんか・・・あーん」
 毛布の下で左手が小刻みに動いています。

「今頃 山田君も裕美子の事思い出して自分でしてるよ」
 毛布を払いのけると 妻の左手はショーツの横からクリトリスを刺激しています。
「もうびっちょりじゃないの 脱いじゃいなよ」
 私が下着に手を掛けると腰を浮かす妻

「ぁぁぁ・・・山田さん 女性経験無いなんて・・・あなたぁ どうしよう」
「どうしようったって もう引き受けたもんはしょうが無いじゃん
 しかし・・・童貞に婦人科の診察は刺激強すぎるよなぁ」
「・・・ぁぁぁ・・・」
「10人もの学生がちんちん大きくして裕美子のおまんこ見るんだ・・・」
「い、言わないでぇ・・・」
「見るだけで 逝っちゃうヤツもいるかもよ・・・」
「・・・・」

 妻の足を開かせ濡れた陰裂をじっくり観察します。
「おまんこ開かれたり・・・器具で中まで見られたり・・・・
 学生に指とか入れられたりして・・・・どうする裕美子」
「ぁぁぁぁ・・・・ど、どうしよう・・・・ぁぁぁ」
 クリトリスを刺激する指の動きが早くなってきました。

「教授にさぁ・・・奥さん 学生の前でオナニーしてください とか言われたりして・・・」
「ぁぁぁ い、逝きそうぅぅぅ・・・逝くぅぅぅ・・・逝くぅぅぅぅ」
 妻は両足を震わせ絶頂を迎えました。



桃花源記 129
侍 10/1(水) 06:11:07 No.20081001061107 削除
「はあ、はあ、はあ、ぐほっ、ほっ、は、は、は」

死にたかったはずなのに、無意識のうちに体が呼吸をしていた。

首を締め付ける手が、いきなり離されたのだ。

横から、夫の体に何かの固まりがぶつかっていた。

「はっ、はっ、はっ」

響子の頭の中で、自分の荒い呼吸音と、遠くの犬の声がシンクロするように響いていた。

「がっ!ぐっ!」

そっと開けた目に映ったのは、陽次郎が仁王立ちしたまま、夫に片手を振り上げて、怒っている姿だった。

今にも殴りかかりそうな陽次郎のサメのように、光を持たない目の先には、倒れたままの夫がいた。

「あなた!」

立ち上がりかけた両足が、ずきんと痛んで、這いつくばる。

それでも、響子は夫に近寄ろうとした。膝と、両手で、半ば転り落ちるようにして夫の元に這い寄る響子の勢いに、陽次郎は仰天する。

陽次郎なりに、自分の女を守ったつもりだったのだ。

それなのに、守ろうとしたはずの響子は、男の前に立ちふさがるようにこちらに向かって両手を大きく広げている。

敵意と哀願が目に浮かんでいるのを陽次郎は本能で悟った。

自分が守ろうとした女は、男をかばっていた。

陽次郎には訳がわからない。

どうしていいのかわからないから、陽次郎は、自分の頭を殴るしかなくなる。

パニックになったときの小さいときからの癖だった。

「うがぁ〜」

野獣の吠え声に似た叫びを上げながら、その拳を、己の頭に打ち下ろす。足りずに、今度は、そばの立木に頭を打ち付け始めた。

うがっ!

がっ!

二度、三度と打ち付けていた時、不意に、自分の体が、背中から柔らかいものに抱きしめられているのに気がついた。

「やめて!もう、やめて!ありがとう!助けてくれたのね、ありがとう、でも、もうやめて!」

勢いが止まらず、もう一度、額を打ち付けた瞬間、頭の奥に焦げたにおいがして、背中の柔らかいものが消え去った。

はね飛ばされた響子が足下に倒れていた。

乱れた浴衣の裾から、白い足が覗く。胸元もすっかりくつろげられて、白い乳房が見えそうだった。

「痛〜い」

思わず、響子のあげた声が、陽次郎のしたことを物語っている。

抱きついてきた女を自分が、はね飛ばしてしまったのだ。

これには、別の意味でパニックだ。

途方に暮れた陽次郎は、もはや、なにをしていいのか、固まってしまうしかなかった。



冷やかな熱 12
紅 10/1(水) 00:37:53 No.20081001003753 削除

 小さな村のことだ。
 伊織と雪雄が神社で毎日のように会っていることが、人々の目に止まらぬはずがない。
 誰の目にも奇異な組み合わせだっただけに、やがて囁かれ始めた噂はある意味で必然だったのかもしれない。


 “椎原のお嬢さまが雪雄の奴に手篭めにされたらしいぞ―――”
 “年端もいかないのに傷モノにされて、今でも毎日―――”


「もちろんそれは事実ではありませんでした」

 哀し気に言って、ちらりとこちらを見た伊織の瞳は、「そのことはあなたが一番よくご存じでしょう?」と告げているかのようで、こんな場合だというのに私は少々ぞくりとした。

「雪雄さんは指一本だってわたしに触れたりはしませんでした。あのひとは・・・・・長い間、鬼子と呼ばれ蔑まれているうちに、心のどこかで自分でもそう信じ込んでしまっているところがあったのです。自分が醜く汚れた存在だって、そんな馬鹿なこと・・・・・。だから―――わたしにそういうことをするなんて、ありえないことでした。そんな、心のやさしいひとだったんです」

 語りながら、伊織は震えのおさまらない左手を押さえつけるように、もう片方の手をつよく重ねていた。

「その噂はやがて、わたしの両親の耳にも届き、両親はわたしを問いただし、それからもう二度とあのひとに逢わないよう、わたしに厳命しました。そんな両親の態度も、事実ではない噂も、当時のわたしには苛立ちと反発心を募らせるだけでした」

 世間のことをよく知らない小娘の浅はかな考えですね、と妻は寂しそうに続けた。

「だから―――あんなことになってしまったんです」

 ある日のこと、伊織はある噂を聞いた。
 雪雄が何者かの暴行にあって、大怪我を負った、と。

 ―――嘘だ。

 そう思い、伊織は神社へ走った。
 いつも待ち合わせの場所に。

 雪雄はいなかった。里の田畑が暮れなずみ、夕日が山の端に落ちても姿を現すことはなかった。
 次の日も、次の日も。


「いい気味だ。鬼子に罰が当たったんだ」


 そんな日々の中、村の者が口にするのでさえ耐え難かった一言が、父親の口から洩れたとき、伊織の怒りは爆発した。

 普段は物静かな娘の、狂ったように怒る姿を見て、やがて父はあべこべに怒り出した。

「お前のためにやったんだ! あんなゴミ屑同然のダニ野郎のために、嫁入り前の娘がひどい噂をたてられて、普通の親なら黙っていられるか!」


 オマエノタメニヤッタンダ。


 その一言で、今度こそ伊織は絶望の淵に突き落とされた。


「雪雄さんが襲われたのは―――父の差し金だったのです。わたしのせいであのひとは―――」

 そう語る現在の妻は、何十年も前の少女の面影をたたえたまま、瞳いっぱいに涙を溜めていた。







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