BBS2 2008/04 過去ログ



飼育室9
湯葉 4/30(水) 23:59:23 No.20080430235923 削除


イージーリスニングに編曲されたクラシックが歓迎パーティーの会場内に流れている。

社員寮の私的な集まりとはいえ、会場内にいるのは躍進著しい堀野建設の社員たちであり、
家族たちであった。装いや会話の中にも、そこはかとなくエリートの品格が漂っている。


その夜の主役の一人、寺澤郁実は会場奥の一角にいて、戸惑っていた。
あれは「マイ・フェア・レディ」という映画だったか。下町育ちの貧しい娘イライザが、
いきなり上流社会に投げ込まれたときのような、そんな違和感を郁実は覚えていた。

周囲を取り囲む夫人たち。
山の手に育ち、有名女子大を出て、一部上場企業の社員と結婚した夫人たちは、表情こそ
歓迎の笑顔を浮かべていたが、郁実に対し、あきらかに異質の匂いを嗅ぎ取っていた。
さながら、純血種の犬の中に紛れ込んだ雑種犬のような光景だった。

夫人たちは郁実にさまざまな質問を投げかけていた。
とくに二軒隣に住む次長夫人、森綾子の好奇心ぶりには郁実も辟易とさせられていた。
「お生まれはどちら」に始まり、郁実の家族や交友関係、出身校、髟カとの馴れ初めまで
問いかけてくる。

両親はすでに他界している。交友関係も自ら断ち切っていた。出身校は校内暴力で新聞を
にぎわせた都立のP高校だった。
正直に答えることはやぶさかではなかったが、それは夫の評価に影響するのだろうと思う。
だから、郁実は冗談を交えながら、綾子を不快にさせないようにして質問をはぐらかした。
看護婦時代に身に付けた知恵だった。

ペントハウスに住む部長夫人の桂木佐和子は、話には加わらない。
半歩下がった場所で片手にワイングラスを持ち、微笑む程度だった。
だが、さりげない風を装っていても、郁実の言葉に耳をそばだててはいた。

うわべの会話であり、虚飾の談笑だった。すべてが探り合いに他ならなかった。
そして、夫の会社でのポジションが自然に夫人たちの力関係にも表れているようだった。
夫の東京転勤と入寮が決まったときから覚悟はしていたが、社員寮とはこんなに閉鎖的な
世界なのかと、郁実は思う。

助けを求めたくても、会場に髟カの姿はない。ようやく窓の向こうに夫の姿を見つけた。
ルーフ下のベンチで髟カは唐木と話し込んでいる。
短いため息をつき、森綾子の「ねぇ、こんなこと聞いていいかしら」に備える。

「どうして東京の大学に行かず、京都へ行ったの」
恐れていた質問だった。
「……もしかして、何かから逃げたかった、とか」
笑顔のままに郁実の表情が強張る。

「だめよ、綾子さん。そんなにプライベートなこと、聞かないの」
不自然な沈黙を取り繕ったのは佐和子だった。
「はいはい、自己紹介はもうお終い」
佐和子はダンス教師のように手をパンパンと二回叩いた。
「そんなことより郁実さん、明日の日曜、少しだけ私につきあってもらえないかしら。
紹介したいスタイリストがいるの」
「……スタイリストって、髪、ですか」
「そう。今のボブもとってもチャーミングだけど、もっとあなたの美しさを引き立てる
ヘアスタイルがあると思うの。ほら、たとえば…」
佐和子がグラスをテーブルに置き、位置を移す。
ふっと「夜間飛行」が香った。
艶やかな郁実の黒髪に佐和子の指先が触れていた。




高級マンションの最上階で繰り広げられるエリート社員とセレブたちの宴。
だが、会場から通路を一本隔てた場所では、もうひとつの「宴」が狂乱の幕を開けていた。


そこは水色の磁器タイルが張り巡らされた男性用トイレ。
無機質な空間に、黒っぽいスーツ姿の二人の男性と、一人の女性がいた。
女性の髪はいささか乱れているものの、その顔立ちは美しく整っている。
色白な素肌にあって、目元と頬、うなじの紅潮ぶりが目立っていた。
半眼に開かれた瞳も焦点を結んでいるのか、いないのか。

女性は薄紫色をしたワンピースを着ていた。
派手ではない。小学校の参観日に母親たちが好んで着るような、そんな衣装だった。
胸に架かる真珠のペンダントトップも女性の清楚な雰囲気によく似合っていた。
だが、視線を少し下方に移せば女性の印象はがらりと異なったものになる。

膝のあたりで優雅に揺れているはずのスカートの裾は大きくまくり上げられていた。
裏地ごと裏返しにされて、ウエストのベルトにきっちりと挟み込まれている。
ベルトから下、グラマラスな四十路女の下半身が剥き出されていた。

ワンピースの色合いに似た藤色のショーツはあるべき位置にあったが、太腿の中ほどには
びりびりに裂かれたパンティーストッキングが絡まっている。
しかも、女はストッキング一枚の足裏をトイレの床に直接つけたままで立っていた。

女の正面には、女と同じほどの背丈をした茶髪の男性がおり、女の背後には頭二つ分ほど
高く、肩幅の張った男性がいた。


「ほな、志保ちゃん、もうひと回りしてみよっかぁ」
前にいた小柄な男が言うと、背後に立つ男が女の両肩を掴み、その場で回転させる。
「あっ、……やっ…」
女は、たたらを踏みながら、体勢を崩しそうになりながら、身体を回した。
酩酊は回転のたびに増し、正常な判断をどんどん困難にしていく。


「………ま、こんなもんでええやろ。あんまり酔わせすぎても、あとで突っ込むときに
おもろないからな」


安曇志保がその場に崩れ落ちなかったのは、背後の男、神崎に支えられていたからだった。
ラガーマンのような体型の神崎は、筋肉質の逞しい右腕を志保の脇の下に入れ、半ば抱え
上げるようにしている。
一方、自由な左腕は志保の豊臀を好き勝手に蹂躙していた。
レースに縁取られたショーツを手荒く引き絞り、無理矢理Tバックに変えると、女の深い
臀の谷間にグイッと食い込ませる。
「ひぃっ」
紐のように絞られた布の両側、脂肪をたっぷりと蓄えた臀丘がブルンと音を立てるように
してさらけだされる。
神崎はグローブほどに大きな左手の五指を開くと、課長夫人の臀を嬲った。

「ほら、奥さん。このみっともないデカ尻、若い男に撫でまわされて気持ちいいんだろ。
……もっと恥ずかしいことされたいんだろ」
微妙な圧力を加えられながら、すでに汗ばんでいる双丘がぐるぐると撫で回される。
「…あぁっ、……いい、れす」
「それじゃ、答えになってねぇんだよな。……もう一本、ビール浣腸いっとく」
「いやぁっ。あれは、もう、いやれすぅ」
つい数分前、お尻の穴をこじ開けられ、ビール瓶を突き立てられた。
どくどくと注ぎ込まれた五パーセントほどのアルコール分は前後不覚になるほどの酔いを
与え、下腹部に鈍痛をもたらしていた。

「……デカじり、さわられて、うれしい、です。……はずかしいこと、してくらさい」
「ははっ、よくいえました」
嗤いながら、パンッと人妻の臀肉を叩くと神崎は腕の動きを再開させた。
「あひぃ。………いいぃっ」
自分よりひと回り以上も歳の離れた女、しかも課こそ違え、管理職の妻であり、かつては
堀野建設の入社案内の表紙を飾ったという女が自分の腕の中で身悶えていた。
便意を我慢しているのか、外気に再びさらされた臀が小刻みに震えている。
若い女のようなプリプリした弾力こそないが、指先が埋まりそうなほどに柔らかな尻肌は
どこまでもきめが細かく、手のひらに吸いついてくるような質感をもっていた。
そんな熟れた豊臀をさわさわと撫で回しては、突然鷲掴みにしてみる。
あるいは、臀裂の底を指でたどり、強制的に括約筋を緩められた肛門にショーツの底布を
捻じ込んでみる。

「……あっ…ひぃっ……、おしり、……いたぃっ、……ひっ」
悲鳴とも嬌声ともつかない声を志保は上げ続けていた。

やがて、その舌足らずな声も、くぐもった声に変わる。

前にいた田丸は、長い舌を伸ばし、朱に染まった人妻の頸筋を舐めていた。
両手でこめかみあたりを押さえるとファンデーションをこそげ落とさんばかりの勢いで、
志保の顔中をぬめぬめと舐め回し、酸っぱい臭いのする唾をまぶしていく。
「……ぃっ……いやぁぁっ」
志保は顔を背けようとするが、田丸の厚い手がそれを許さない。
柿の種に似た鼻孔内にまで尖った舌先は侵入し、内側の粘膜を濡らしていった。

耳孔と鼻孔内に唾液を塗り込められ、頬に流れ出していた涙をザラつく舌先で拭われる。
そして、蛭のような肉厚の唇が志保の唇にかぶせられていく。
「ふむうっ」
ガツンと歯がぶつかった。キスと呼べるような行為ではなかった。
思わず開いた上下の歯の間を割り、分厚い男の舌が入ってくる。
舌は縦横無尽に人妻の口腔粘膜を掻き回した。


「おっ。いい感じになってきたじゃん。ほら、奥さんも応えてあげないと。こんな激しい
キス、旦那さんは絶対してくれないよな」
神崎は志保の手を取り、片手を田丸の背中に、片手を田丸の後頭部のあたりに移す。
「そうそう。情熱的でいいよ。で、さ、右に左にと顔を動かしてみよっかぁ」
年下の異性の舌を、自分からおねだりし、むさぼっているような姿に変えさせられていく。

「キスだけじゃ、マンコさびしいよね、奥さん。そんなときはどうやって慰めるんだっけ。
…そう、正解。かたくなったチンポに子どもを産んだ穴を押しつけて、上下左右に動かす。
……いいよっ。お母さん、淫乱度サイコー。……じゃ、もっと、いい格好になろうか」

背中のファスナーが下ろされていく。
すぐに両肩からワンピースとキャミソールが落とされた。
「これって、今夜はもう必要ないよな」
ぷちっと、音を立て、ショーツとお揃いの色をしたブラジャーが引き千切られる。
二度と使えないよう、ホックが壊され、宙を舞ってトイレ内の個室に投げ捨てられた。

剥き出しになった乳房に神崎の手が伸びる。
「うひゃぁ、すんげぇ、やわらけぇチチ。……ちょっと垂れてっけど」
かつて一児の生命線でもあった乳房も、男たちにすれば玩弄の対象でしかなかった。
「いっ」
神崎は乳牛でも扱うかのように、大きな手で乳房の根元をきつく搾り上げた。
そして、握った手のひらの外側に押し出した二つの柔肉をぶつけ合わせる。
張り詰め、汗に濡れた乳房がペタンッペタンッと、濡れた打擲の音を奏でていく。
「いやぁっ」
赤児がよりどころにしていた乳首をガサつく四本の指で摘み、玩具のように引き伸ばす。
「お、のびるのびる。これって、まるで、スライムじゃん」
「あひぃっ、……いっ………、いた、ぃっ」
左右に、肩幅以上に、引き伸ばされた乳頭が上下にぶるぶると揺り動かされる。
「ばぁか。おっぱい気持ちいい、だろ。……はい、言って」
男の手がもたらす小刻みな振動は、先端から伝播し、乳房全体を滑稽なほどに波打たせた。

田丸も神崎も、声を揃えて嗤っていた。
「……きっ、………きもち、いいっ。……おっぱい、きもちいい、れすぅ」
それは、どこまでが強制された言葉で、どこまでが本音なのか、志保にも分からなかった。
妻として、母親としての矜持を踏みにじられる恥辱が、加えられる肉体の痛みとともに、
倒錯した被虐の快感にすり替えられていく。


そのときだった。

「なんだ、おまえたち、こんなとこで、安曇の女房になにやってんだっ」
トイレの入り口に壮年の男が立っていた。
男は爪楊枝を口の端に咥え、酔った足取りで三人に近づいてくる。



新世界
捨て吉 4/30(水) 21:57:43 No.20080430215743 削除
あれは5年前、仕事先の接待を受け何軒かはしごした後迷い込んだあるバーで。
 入った途端に異様な熱気に当てられてしまった。うす暗いそこは奥がステージに成っていて、そこで行われていたショーから目が離せなくなっていた。そこでは、背中に刺青を施された全裸の女が後ろ手に縛られ、座位でセックスの真っ最中だったのだ。目が慣れてくると10〜15人位の客らしい男女が笑談しながら見物しているのだ。
 



求婚の季節 3
六宮 4/28(月) 01:35:01 No.20080428013501 削除

 昨年末以来、亮助は自分を半分死んだ人間のように感じてきた。
 それは妻を失い、会社を辞めたことで社会でのステータスを失ったことからきたのかもしれない。もっとも、後者に関しては亮助自身が望んだことではあるが。
 だが、妻の加代が健在だったときでさえ、自分ははたして本当に生きていたといえるのか。あの頃の亮助は仕事だけだった。加代が夫に愚痴や文句を言う女ではないのをいいことに、もっぱら仕事にのみ意識を向けていた。だからといって、その仕事を格別好きだったわけでもない。ただ、「決してミスをしてはならない」「しくじったら終わりだ」とそればかり考えていた。
 自分は生きてなどいなかった、と亮助は思う。
 夫婦の間に子供が産まれなかったことは仕方がない。誰が悪いわけでもない。できなかったものは仕方ないのである。ただ、そのことで寂しい思いをしたのは自分などではなく、ひとり家を守っていた加代だったのは間違いない。
 あるとき、亮助が友人の家に招かれたとき、その家の子供の成長を記録したアルバムを大量に見せられた。そのことを冗談まじりに加代に話すと、
「そうね。でも―――他人から見ればただの子供でも、やっぱり自分の子となると違うんじゃないかしら。もうかわいくってかわいくって、他人にも自分の子供のかわいさを知ってもらわなければ気がすまないような気持ちになるのよ、きっと」
 いつものようにあっさりとした表情で、加代は言った。そんなものかね、とこたえたのを亮助は覚えている。どうしてだろう、そんな何気ない会話が、今思い返せば、悲しいほどの切なさで胸に迫ってくるのは―――。


「でもね、あなたは奥さんが不幸だったと考えすぎているのかもしれない。いいえ、きっとそうだわ。奥さんの気持ちは奥さんにしか分からないのに」


 一語一語噛み締めるように楓は言った。
 早朝の公園。小さなベンチに亮助と楓は並んで座っている。
「そうかもしれない。だけど、加代の病気が分かったのは、あれが45のときだった。あまりにも若すぎるよ。その三年後に亡くなるまで、加代はずっと病院のベッドの上にいたんだ」
 加代はもともとほっそりした女だったが、死ぬ前は棒きれのように痩せてしまった。それでも年老いて見えなかったのは、彼女がいつも笑顔でいたからだと思う。
 ずっと笑顔で、亮助を迎えていた。
「つよい―――女性だったのね」
「ああ、つよかった。最期まで、とうとう弱みや苦しみを見せなかった」
「あなたを愛していたからよ」
 そっと囁くように言って、楓は立ち上がった。
 そのまま、今はもう散ってしまった桜のほうへゆっくり歩んでいく。
「子供ができなかったから、仕事が忙しかったから、若くして亡くなってしまったから―――あなたは奥さんを不幸だったと思っている。でも、わたしは奥さんを羨ましいと思うわ。だってきれいだもの、生き方が」
 淡い黒のカーディガンを羽織った背中が呟いた。
「それに・・・・・子供がいたって不幸な夫婦もいるしね」
 朝の陽光に、新緑がきらきらとかがやいている。
 その光の輪の中に入っていく楓の後ろ姿を、亮助は静かに眺めた。


 亮助が自分を半分死んだ人間のように感じていたのは、妻を失ったからでも、会社を辞めたからでもなく、いつも死者のことばかり考えていたからかもしれない。
 しかし、このところわずかに事情は変わっていた。
 死んだ女ではなく、生きている女が、亮助の閉ざされた日常にわずかに入り込んできたのだ。
 楓だった。
 彼女とは、このところ毎日会っている。場所はいつもの公園、時間はいつも早朝だ。
 二度目に会ったあの日以来、楓は毎朝、亮助より先に来て、彼を待っている。
 なぜ彼女がそんなことをするのか、亮助には分からない。分からないまま、楓と会うことはいつしか亮助の習慣になっていた。
 それはきっと、亮助自身、際限のない孤独の中で、ひととの会話を求めていたからだろう。
 けれど、亮助の口から出てくる話題は、いつも死んだ加代のことばかりだった。
 不思議なことに、楓も赤の他人である加代のことを知りたがった。亮助は話した。夫婦の歴史を、そして自分が引きずり続けている痛みを。
 亮助にとって誰かに話す行為自体が、カウンセリングのようなものだったかもしれない。ならば、楓はさしずめセラピストというところだ。
 しかし、このセラピストのことを、亮助はほとんど知らなかった。ただ、楓の薬指に指輪がないことは知っていた。当然だろう。人妻ならば、朝とはいえ毎日出てきて、他の男と小一時間も会話するわけはない。
 だが―――

「君には・・・・・・・お子さんがいるのか」
 不意の、亮助の問いかけに、眼前の背中が少し揺らめいた。
 楓はゆっくり振り返った。あの日と同じ、どこか泣いているような微笑を浮かべている。
「―――ええ、息子がひとりいるわ」
「そうか」
「どうして?」
「いや、そんな気がしただけだ」
「すごい勘ね」
「いくつ?」
「21になったところ」
 21。亮助は少し驚いた。目の前の女は、とてもそんなに大きな息子がいるとは思えない。
「今は何を?」
「・・・・・東京で大学生をしてる、はず」
 距離のある言い方をして、楓はすっと目を逸らした。



新世界
捨て吉 4/27(日) 15:58:18 No.20080427155818 削除
 只今、我が家は宴の真っ最中である。6LDKの一戸建て全てを使ってお客様達をもてなしている。はずだ。が、ホストであるはずの私は、我が家に入ることを許されず、携帯とネットのみでしか我が家の状況を知ることができない。
 さらに云えば、お客様をもてなしているのは、私の妻と元妻その家族がその身体の全てを使ってなのだ。私といえば、昨日からGWが明けるまで外で過ごすしかない。オムツをつけた上から貞操帯を装着された身にとって拷問のような調教なのである。

思えば、この新世界はあの日元妻を見たときから、始まったのだろう。



悪夢 その106
ハジ 4/26(土) 22:35:57 No.20080426223557 削除

 田中 憲文
 森 英彦
 草野 勇次
 石神井 彰



 私と秋穂が事件に巻き込まれてから二日後―――
 長年の友人だった羽生と決別した日。そして、柴崎俊樹と出会った日。

 その夜に妻がそっと差し出したメモに彼らの名前はありました。強姦事件の容疑者として。
 当時は名前と顔が一致せず、珍しい名前が混じっているな―――その程度の感想しか持てませんでした。
もちろん正確に言うと、それは正しくはなく―――当然秋穂をあんな目に遭わせた彼らを憎んでいましたが、紙の上に書いた文字をみても、実感がないというか。
 現に今でも顔がわかるのは首謀者のひとりとみられるリーダー格のシャック―――石神井 彰だけなのです。しかし、その珍しい苗字が校長の弓削の義理の弟と同じだという事実。それを単なる偶然と決めつけていいのでしょうか。
 
「じゃあ―――シャック―――あの少年は校長の弟君の―――」
 
 羽生は一度喉を鳴らすと、おそるおそるといった感じで、そう言葉にしていました。
 弓削はそれに答えるのに、しばらく躊躇していましたが、やがて、それを吹っ切るようにはっきりと答えました。

「そう―――あれは―――妹夫婦の子―――私の甥だ」



 私たちは驚愕の事実にかなりの時間、誰も動くことができませんでした。まさか、羽生の親玉である弓削が事件の関係者だったとは―――
 羽生にいたってはその衝撃の度合いは私の比ではないのかもしれません。あれだけ饒舌な男がまるで窒息寸前のように黙りこくっているのです。

 これで、弓削のこれまでの不自然な言動についても説明がつきます。彼は事件のバイプレーヤーである甥との関係を知られることを極度に怖れていたのです。

 そして―――

 これは後に聞き及んだことですが、シャックの母親もまた教員だということです。この境遇は誰かに似ていないでしょうか。

『おまえら“教育者”とかいうやつは皆口だけだ。全部わかったような顔をしているが、本当は何もわかっちゃいない』
『口先だけなら、なんとでも言えるよ』
『あんたも同じだ』

 両親ともに教育関係の職に就いており、そのことに葛藤を抱える思春期の少年。

 そう―――石神井 彰―――シャックはもうひとりの浩志だったのです。





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若い肉欲
農夫 4/26(土) 15:43:44 No.20080426154344 削除
サラリーマンだった私は、昨年怪我により、農業を続けられなくなった父に代わって農家を続けていくことを決めました。
安月給でこき使われていた毎日。
「農家を継がないか?」
そんな父の話は正直有難いものでした。

何代も続いている我が家は、地元でも大きな農家と言えるでしょう。
忙しい時期になるとアルバイトを雇い、それでも十分すぎる収入があるほどでした。
仕事を辞め、私が実家に戻ると決めたとき、親は喜んで私と妻の為に、実家から少し離れた場所に家を建ててくれたのです。

「今年のアルバイトの人って大学生だっけ?」
妻は家の大掃除に追われる毎日でした。
朝の早い農家。アルバイト達が住み込みになることも珍しいことではありません。
「そうだよ。去年の人たちには悪いけど、俺より年上の人を使うのも抵抗あったからな」
年上の上司たちにこき使われていた私は、そのサラリーマン時代の苦い思い出が残っていたのでしょう。
できるならば、自分より年下の注意もしやすい相手と考えて、学生を選んだのです。

数日後・・・・・・

「あまり高いお給料は出せないけど、がんばってね」
3人の大学生。全員が男です。
妻は彼らに笑顔を見せて部屋に案内しながら、何気ない会話をしていました。
妻に付いて歩く3人の学生。
この時は私は訳もわからない心臓の高鳴りを感じたのです。

子供のいない私たちにとって、今日からこの家は私と3人の大学生に囲まれ、女は妻1人という状況になるのです。
住み込みとなれば、エロ本や、その手のDVDなど持参してくるはずがありません。
約1ヶ月間の間は、この田舎で若い男の性の対象になるのは妻だけになるかもしれないのです。

「いや・・・そんなことは・・・」
私は妻や彼らに聞こえない程度に口の中でその言葉を発していました。
学校では若い女性たちを見慣れている彼らです。
30歳になったばかりと、まだ若いとは言っても、彼らから見れば結婚もしているおばさんにしか見えないはず。
しかし、そんな思いは初日から覆りました。
「あっ・・・・・」

階段を上り、部屋に案内する妻の後ろを歩く男は、目の前の高さになった妻の臀部を眺めていたのです。
「私たちは1階を使うから、2階は好きに使ってくれていいからね。ちょうど3部屋あるし、どこも好きに使っていいわよ」
妻はそんな視線に気づいていないようでした。
笑顔を見せ、振り返ると男たちも視線を上げて妻と目を合わせるのです。


「せっかくだから今日は歓迎会にしましょう」
妻はそういうと、夕飯の買出しに行きました。
男たちは、私も一緒に買出しに出かけたと思ったのでしょうか。
初対面で抱いた、物静かな少年たちという印象に似合わない大きな笑い声が2階から聞こえてきたのです。
「なんだ?」
私は足音を立てないように階段を上っていきました。
3人とも違う大学で、初対面同士。
お互い挨拶でもしているのでしょうか?
私はドアに耳を当ててその会話を聞いたのです。

「住み込みって話だったから心配してたけど、1人1部屋でよかったよな」
「ホントだよ。下手したら自分の部屋より住みやすそうだし」
「オナニーはトイレか、風呂場でしか出来ないと思ってたからね」

オナニー・・・・・
彼らは初対面同士でなんて話をしているでしょうか。
男同士、そんな会話をした方が打ち解けやすいのもわからなくはありません。
私は、ドアに耳を当てたまま、その話を聞くだけでした。

「でも部屋でオナったらガビガビのティッシュ奥さんに見つかるぜ? はははっ」
「その前におかず何よ? 誰かエロ本とか持ってきてんの?」
「妄想だよ。妄想。俺はまだまだ妄想のみで気持ちよくいける ぎゃははっ」
「あっ。俺ここの奥さんでいけるわ あはははっ」
「おぉ〜 わかるわかる」
「最初見たとき、他のバイト行くよりラッキーって思ったもんよ」
「絶対俺もお前らも同じとこ最初に見ただろ?」
「当たり前だろうよ。 あの巨乳だべ? ぎゃはははっ」

ゴクッ・・・
生唾を飲み込む音は、高笑いする彼らに聞こえることはないでしょう。
私がサラリーマン時代に知り合った妻。
3つ年下で、都会育ちの妻は田舎育ちの私にとって近づきがたい雰囲気がありました。
ふっくらとした頬は童顔に見せ、それに似合わないスタイル。
私も初対面の時、Gカップの胸に釘付けになってしまったほどです。

「俺DVDとかも人妻物専門だからさぁ。奥さんはドストライクだったよ」
「俺はむしろ若いのオンリーだったけど、変わりそうだ あははっ」
「あの巨乳どれくらいあると思う?」
「Fはあるべ」
「あるある」
「F? それ以上あるんじゃね?」
「いや、Fってかなりでかいぞ? そんなもんだろ」

今、彼らがどんな顔で話をしているのか、私にはわかりません。
しかし、股間を硬くさせ、妻の胸を思い浮かべなら話をしているのは間違いないでしょう。

「確かめる?」
「確かめるってどうやってよ?」
「奥さんも旦那さんも買い物に行ってるだろ?」

私のことを旦那さんと呼ぶあたり、私をアルバイトの雇い主と思っているのでしょうか。
こんな話をしてるとも知らないで。あの馬鹿旦那は。
そんな風には思われていないということです。

「奥さんのブラ見てみようぜ」
「いいねぇ 見よう あはははっ」
「まてまて・・」
「なんだよ。お前だけ乗り気じゃないとか?」
「いや・・・ブラだけじゃなくてパンティもだろ? ぎゃはははっ」
「おぉ〜 話わかるねぇ ははははっ」

トン・・・・
彼らが立ち上がった音でしょうか。
床をけるような軽い音が聞こえると、私は慌てて2階のトイレに隠れました。
わずかにドアを開けて覗き込むと、彼らは一直線に並んで階段を下りていきます。

「いやぁ 緊張する」
「俺もだよ。こんなことしたことないからな」
「人妻の下着を勝手に見るなんての、そうそう経験しないだろ」

少しずつその声は遠くなっていき、覗き込んだドアの隙間からでは彼らの姿を確認することは出来なくなりました。
そして私は、彼らが階段を折りきったころを見計らってトイレから出たのです。

なぜ私は何をしてるんだ?と怒らなかったのでしょう。
私自身にもわからないことでした。
今はただ、彼らに見つからないように隠れてしまうのです。

「まず洗濯前のやつ狙う?」
「いや。俺らが今日来るのわかってるんだから、洗濯とか残してないだろう」
「それじゃ下着の在り処を探すことからかな」
「面白れぇ〜 まるで宝探しじゃん ははははっ」

彼らはリビングから、まっすぐに私たちが寝室として使っている和室に向かっていきました。
それは、まっすぐに妻に下着に近づいて言ってることを意味してました。
妻の下着は、押入れの中にある、衣装ケースの中に入っています。
彼らがそれを見つけるのは、それほど難しいと思える場所ではありません。
それを証拠に、彼らの歓喜の声はすぐに聞こえてくるのです。

「あった!」
「うおぉ すげぇじゃん」
「まずブラ見せろよ。あの巨乳何カップなのか確認しようぜ」

襖を開け、わずかに覗く私の姿は、下着に夢中になっている彼らに見つかることはありませんでした。

「どれどれ・・」
1人の男が、水色のブラジャーを手に取ると、タグをじっくりと眺めています。
「何カップよ? 早く教えろって」
周りの2人も覗き込むように彼をはやし立てていきました。
「おぉ〜 マジかよ」
「何だよ? 何カップだよ?」
「Gだってよ。 Gだぞ? G ぎゃはははっ」
「あはははっ マジかよ? Gなんてブラ見たことないぞ?」
「奥さんの巨乳ってほとんど最終兵器じゃんか あはははっ」

彼らは、色とりどりのブラジャーやパンティを手に取ると、それを上にかざす様に眺めるのです。

「見てくれ。どうよ? はははっ」
1人の男が、肩からブラジャーを掛け、パンティを引き伸ばすようにして自分の下半身に当てていました。
「似合わねぇ〜 やっぱり奥さんが着けるからエロくなるんだって あはははっ」

車で買出しに出かけた妻が、まだ30分ほど帰ってこないだろうということは、私だけが知っていました。



今誰が
素人 4/20(日) 01:09:57 No.20080420010957 削除
寝室に午後の明かりが、やわらかく差し込んでいる。
ベットの上では由紀がゆっくりと揺れている。
もう何度犯されたのか数えられない。
童貞達も何度も挿入を繰り返す内に慣れてきたのか、味わう様に
ゆっくり腰を振ったり舐めたり、指で悪戯したり一人前に成りつつある。
由紀は何度か大きな喘ぎ声を出して若者の背中にしがみつき、彼らの期待に答えていた。
彼らは、キッチンに行ったりテレビを見たりまるでこの部屋の主であるかのごとく振舞っていた。

由紀さん、じゃぶってよ。

ゆっくりと体を起こす由紀。
ベットの上に仰向けに横たわる若者、やわらかくなっている彼の物
に唇をかぶせてゆく・・・
愛する婚約者に何度もしてあげた甘い行為。
彼の精液を飲む事も何度も有った。
それは、由紀自身がそうしてあげたいと思うから飲んであげた。
愛しい人が喜んでくれるなら、精液さえ美味しいと思えた。

ジュルジュルチョパジュッジュズズズズッ
彼を喜ばすために使った舌技を、今名前も知らない若者のために使っている。

由紀さん、全部飲んでよ。

四つんばいの由紀の後ろでは、別の若者が敏感になったスイッチを
摘んで激しく愛撫し始めた。

あうっ・うう・うんうん・うむ・はうあふあああ・・・
口の中はみるみる内にいっぱいになってくる。

うぐ・ぐふ・ジュルじゅぱっうあ・あああ
喉の奥に当たる、咥えている物が乱暴に動き出す。

うう。由紀さん気持ちいいわ。
いくぞ!全部飲めよ。うぐっくはっ
ドクドクドク・・・
うぐ、うむううん・ん・ん ゴクッ

はぁはぁふぅ、あーもう出ないよ。

後ろにいた若者が先端を当てがってきた、入り口で一人前にじらしている。ほんの数時間前までは、我さきにと争っていた焦りはまったくない。
今となっては、由紀の体は完全に彼らの所有物になってしまっている。
いつでも挿入し、欲望を吐き出せる女でしかない。
それも、回数を重ねれば重ねるほど声を上げ強く締め付ける最高の玩具。存分に由紀の膣を味わい、思い切り射精した後も自分の手を煩わす事なく由紀の口でふき取らせればいい。

挿入していた若者が果てた、由紀の奥にたっぷりと垂れ流した後、引き抜いた物を、他の若者と同じように由紀に咥えさせる。

由紀は口に含みきれいに舐めとっていく・・・
何度も繰り返された行為。

夕方、由紀はゆっくりと目を開けた。
眠っていた。ほんの数時間。

膣からは彼らが残した大量の精液が流れ出ている。
髪も顔も胸も尻も彼らの印がベットリと残っている。

すぐに彼らの言葉が頭をよぎった。

今度また友達連れてくるよ・・・

・・・
私まだ子供欲しくないからちゃんと避妊してよ。
わかってるって
でもゴムってあんま好きじゃないんだよな。
うーん・・・
じゃあどうするの?
外出しでどう?
それって100%じゃないでしょ。
うーん・・・・
避妊薬飲もうかな。

これ病院でもらってきた。
何?
避妊薬。
100%じゃないけど・・・
そっか・・・

シャワーを浴びながらぼんやり思い出していた。

リビングの携帯の着メロが鳴っている。



求婚の季節 2
六宮 4/18(金) 00:40:35 No.20080418004035 削除

 亮助が会社を辞めたのは、去年の年末だった。
 定年まであと5年だった。会社の友人や上司は、せめて定年まで勤めあげたら、としきりに勧めてくれたが、亮助は穏やかにその提案を固辞した。
 妻の加代を亡くした3年前から、亮助は生きる張りを失っていた。それでも3年間は会社を辞めなかった。仕事に精を出すことですべてを忘れようとした―――というのではなく、これは何かの意地だったのだと思う。
 辞職したのは、その意地の意味のなさに気づいたからだ。

 加代は50を前に、子宮ガンで死んだ。
 くるしい闘病生活でも、加代は決して泣き言を言わなかった。いつも明るい顔で、病院を訪れる亮助をベッドの上で迎えてくれた。それまでも、そのときも、加代の明るさにどれほど救われたか知れない。加代がずっと笑顔でいてくれたから、亮助は、彼女が死ぬはずないと最後の最後まで望みを捨てずにいられたのだ。
 けれど。―――
 自分の病状に回復の見込みはないと、加代自身は知り抜いていた。
 その事実を亮助が知ったのは、加代が亡くなって遺品を整理していたときのことだ。死の間際まで加代がつけていた日記を、亮助はそのときはじめて読んだ。
 日記には、亮助のことばかり書かれていた。
『自分が死んだら、あのひとはどう生きていくだろう。大丈夫だろうか。あのひとはお人好しだから、誰かに騙されてひどい目に遭うかもしれない。心配だ。私たちには子供がいないからきっと寂しい想いをするだろう。誰かいいひとが現れないだろうか。自分の代わりにあのひとを支えてくれる誰かが。―――』
 もうすぐ死んでしまうわが身よりも、加代はひとり遺される夫の心配ばかりしていたのだ。日記のなかにそんな妻の想いを見て、亮助は今度こそ声をあげて泣いた。


 最近は、目覚ましをかけていなくても五時には自然と目が覚める。
 早起きが習慣づいたこともあるし、それだけ自分が歳をとったということでもあるのだろう。
 ジョン・レノンの「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」という歌を思い出す。「ぼくと一緒に年老いてくれ」か。この曲が世に出たのは、ジョンが撃たれて後のことだった。なんて皮肉なことだろう。
 それでもそのメロディーを口ずさみながら、亮助はふと昨日公園で会った女の顔を思い出した。変わった女だった。いきなり声をかけてきて、マンションの窓からいつも見かけていたと言い、明日も会うと勝手に約束して去っていった。何だったのだろう、あれは。
 あの女は約束どおり、公園に来るのだろうか。
 どっちでもいい。
「じゃあ、行ってくるよ」
 亮助はいつものように妻の遺影に語りかけ、それから家を出た。
 雨が、降っていた。

 どんよりとした雲が、早朝の空を覆っている。
 物憂くも柔らかな春の雨の中、亮助は傘を差して歩く。
 この白いレースの傘も、加代のものだ。亮助は自分の傘を持っていない。すべて、どこかへなくしてしまった。

 公園に着く。見慣れぬ赤いものが目に入った。
 傘だ。
 赤い傘をさした女が、まだ咲ききらぬ桜の下に立って、樹上を見上げている。
 黒いウールセーターに濃紺のロングスカートを履いた女。その空を仰ぐ目は、不思議なほど切実な色合いを帯びていた。
 まるで、彼方へ祈りを送っているような。
 亮助は不覚にも、しばしの間、女―――冴村楓といったか―――の横顔に見とれてしまった。それほど、その瞬間の楓の表情には、凄絶な美しさがあった。
「あら」
 公園の入り口で立ち尽くしている亮助にやっと気づいて、楓は振り返った。微笑を浮かべた。どこか泣いているようにも見える微笑を。
「来て―――くれたのね」
 そう、言った。  



求婚の季節 1
六宮 4/17(木) 00:18:52 No.20080417001852 削除

 会社を辞めて後、亮助は以前にもまして早起きするようになった。
 早起きして、着替えて、コーヒーを飲んで、それからランニングシューズを履き、外へ出る。
 いや、その前に―――
「行ってくるよ」
 毎朝、そんなふうに玄関先に置いてある妻の遺影に声をかけ、それから亮助は家を出るのだった。

 四月に入り、早朝の風は冷たくも心地いい。
 澄みわたった空を見上げながら、亮助は歩いた。
 早朝の散歩―――いや、最初は『ジョギング』のはずだった。それが『ウオーキング』に格下げされ、今では『散歩』になった。もともと健康のためにはじめたのではないが、それでも自分の体力―――というよりも意志力の弱さを思って、亮助はわれながら呆れる。
 何しろ、会社に勤めていたころは、ろくに運動などしていなかった。会社へは車で通っていたので、行き帰りに通勤電車に揺られていたわけでもない。だというのに、休日は「疲れた、疲れた」と言って、ごろごろ寝てばかりいた。
 妻の加代はそんな亮助に苦笑しながら、けれど文句を言うでもなく好きなようにさせていた。明るい性格で冗談好き、いつも笑顔を絶やさない妻だった。
(あいつはいったい、どんな気持ちで微笑っていたのだろう)
 ふと考えて、歩きながら亮助の胸はきゅうんと痛んだ。
 どうして、もっと幸せにしてやれなかったんだろう。
 元気なうちに。
 生きているうちに。
 堂々巡りの後悔が、いつものように亮助の五感を閉ざし、気持ちを真っ暗にする。
 けれど、それは亮助自身が望んでいることでもあったのだった。痛みであれ、後悔であれ、それがあるうちは、加代は気持ちの上でずっと自分の妻なのだと、心のどこかで亮助は思っていた。
 亡くなった妻への想いが薄れてしまうことを、亮助は何より恐れていた。わざわざ家の玄関に加代の遺影を飾っているのも、そんな気持ちのあらわれだったかもしれない。

 考えごとをしているうちに、いつもの公園に着いた。
 団地の中にあるのにいつも人気のない公園だが、この寂しさが亮助は気に入っていた。
 誰も乗っていないブランコが揺れている。朝の光は透きとおっている。
 花壇では菜の花が咲いていた。
 その花壇の前に亮助は佇んだ。
 車のクラクションの音が遠くで聞こえる。
 もう少し時間が経てば、この街は生きる者の街となる。
 俺はどうなのだろう。生きているのだろうか。
(加代)
 自分の中の何かを変えなくては、と思ってはじめたはずの早朝の散歩も、考えることはひとつだけだ。
 俺は―――

「今日もお早いですね」

 唐突に、声がした。
 振り返ると、白いワンピースを着た女が立っていた。
 控えめに言って、とても綺麗な女だった。年のころは三十代後半に見えるが、年齢がかえってその容姿に深みのある美しさを加えるタイプの女だった。小さな卵形の面輪に、大きな二重がくっきりとしている。豊かな黒髪はゆるくウエーブを描いて、ワンピースの背中にかかっていた。
 ぽかん、と見つめ返した亮助に、女は「あらっ」とでも言いたげな風情で口元に手をやった。
「ごめんなさい。わたしったら、はじめてお会いする方に。でも」女はくすりとわらった。「実ははじめてじゃないんですよ」
 どこかで会ったことがあるか?―――、亮助は一瞬考え、否と思った。
「・・・・・そんなはずはないですよ。あなたのような美人なら、一度会えば忘れるはずないもの」
「あら、お上手」また、くすりとわらう。「でも、ちがうんです。はじめてじゃないというのはわたしにとってのことで・・・・・。―――あのう、実はわたし、あのマンションに住んでいるんです」
 公園の裏手にある小さなマンションを、女は指差した。
「はぁ」
「わたし、毎朝起きると、まず窓を開けてベランダに出るんです。そうすると、ちょうど目の前にこの公園が見えるの」
 言いながら、女はいまも実際に遠くを眺めているような表情をしていた。
「だから―――、このところ毎朝、ベランダからあなたの姿を見かけていたの。『ああ、今日もこんな早い時間に公園に来て、花壇の傍で花を見てる』―――いつも、そんなふうに思っていて・・・・・。だから今、はじめてなのにはじめてでない気がして、突然、気安く声をかけてしまったんです。ごめんなさい」
 台詞の最後を女は一息に言って、ぺこりと頭を下げた。
「謝ることはないですよ。びっくりしただけです」
「驚かせてしまってすみません」
 今度は悪戯っぽい表情になって、女は言った。
「いつもはベランダから眺めるだけの公園に、今朝はどうして出てきたんですか? あなたの朝の風物詩を、一度間近で眺めてみたくなったのですか」
「面白いことをおっしゃるんですね。朝の風物詩なんて」
「でも、そうでしょう」
 まじめな顔で言う亮助の言葉に、女は口元に手をやってくっくっとわらった。わらうたび、ワンピースの襟元からのぞく白い胸元がちいさく動く。亮助は女から目を逸らした。
「お散歩は健康のためにされているんですか?」
 目尻に笑みを浮かべたまま、女は聞いた。
「いや・・・・・・ああ、そうかもしれない。身体というより心の健康のため、かな」
 亮助は曖昧にこたえた。女は一瞬真顔になったが、追求することはせず、ただ「そう・・・・・・」と言った。
「そろそろ戻らなくちゃ」
 戻って何をする用事があるわけでもなく亮助は言って、「じゃあ」と女に頭を下げた。
「待って! 明日も来られます?」
 亮助は振り返った。
「たぶん」
「じゃあ、明日も会えますね」
 悪戯なような、それでいてはにかむような表情で女は言った。
「あなたは―――変わったひとだ」
 思ったことがすぐ口に出るタイプの亮助が無意識に呟いた言葉に、女は「あなたこそ変わってますよ。だから、声をかける気になったんです」と不思議なことを言った。
「わたしは冴村と言います。冴村楓、です」
「・・・・・・・・・・・」
「あなたの名前は明日、教えてくださいね」
 そう言って―――
 今度は亮助より先に、女のほうが踵を返した。速い足取りで、みるみる背中が小さくなっていく。
 呆気にとられた心地で、亮助はその背中を見送った。
 時刻はそろそろ朝の6時になろうとしていた。



飼育室8
湯葉 4/13(日) 00:02:28 No.20080413000228 削除



「あなたっ」

メールの着信から一分が過ぎようとしていた。
切羽詰まったまなざしで志保は夫の安曇を仰ぎ見た。
勝手に裏切っておきながら、虫のいい話だと思う。
だが、際限なく堕ちていく愚かな自分をどこかで引っ張り上げてほしかった。
だから、夫につい言葉を求めてしまう。行くな、と、言われることをかすかに期待して。

だが、夫は視線をそらせると、いつものように「好きにしろ」とつぶやくだけだった。
堕ちるところまで勝手に堕ちていくがいい、と、冷ややかな横顔が語っていた。
志保はうつむき、唇を噛み締めた。


それは、「飼育」が始まってまだ間もない頃のことだった。
場所はカップ麺の容器が散らばる田丸の部屋のキッチン。
口腔内が肉棒で満たされていた。それをゆっくり動かしながら田丸は言った。
「なぁ、奥さん。俺たちに逆らったら、あんたの恥ずかしい画像、世間に出まわりまっせ。
……そうなると世間体、ごっつう悪いわなぁ。俺たちの言うこと、きくしかないわなぁ」
両の側頭部に肉厚の掌があてがわれ、固定される。
「つまり、俺たちは卑劣な悪者で、奥さんは家族の幸せを守るため、泣く泣く、おめこを
開く被害者というわけや」
田丸はすっかり硬くなった肉棒を口腔から引き抜いた。
そして、唾液と先走りの粘液にまみれ、湯気さえ立ち上らせる肉茎を志保の顔中になすり
つけていく。
「あぁっ」
嫌悪の悲鳴を上げようとする唇は、縮れ毛をまとわせた陰嚢に塞がれた。
やがて、田丸は肉棒の丸い先端を課長夫人の鼻孔と鼻孔の間にあてがった。
腰を突き出すようにして押し上げる。
(ふはぁあっ)と、間の抜けた声が洩れた。
すっと伸びていた知性的な鼻梁がたわみ、何本もの横皺が浮かんでいる。
鼻孔にあてがわれた先端は濃厚な臭気を放っていた。自分の唾の臭いに年若い男の強烈な
淫臭が混ざり合い、鼻孔から直接脳へと流れ込むようだった。
「ほら、こんな顔にされたらなんて鳴くんやったけ。……このまえ、教えたやろ」
「…………ぶ…ひぃ……、………ぶひ…ぃ…」
正座したまま、豚の鳴き声を繰り返す人妻を見下ろし、田丸は哄笑した。
そんな、いたぶりの後、田丸は志保の膝と膝の間に片手を差し込んだ。
指先がショーツの底布に届く。そこはぐっしょりと濡れそぼっていた。
「……わかったやろ。ちんぽ、顔中にこすりつけられて、ブタの鳴き声まねさせられて、
びしょびしょにおめこ濡らしてしまう変態が、ほんまのあんたの姿や。そやけど、そんな
こと認めとうないわな。そやから被害者という大義名分を与えてあげてるんやで」
恩着せがましく、田丸は志保の耳元で囁いた。



(記憶をすべて消し去りたい)と心から思う。だが、いったん身体に刻み込まれた狂気の
快楽は麻薬のように精神を侵し、いつも理性を裏切った。
(……もう、……戻れない…)
うなだれた視界に白いパンプスの爪先があった。
(だれも、わたしを救ってくれない…)
それが涙で滲む前に志保は椅子を立った。


計ったようなタイミングで、二通目のメールが着信した。

【一分経過 罰 マンコいじりながら ケツ振って 歩くこと】

席を立った瞬間から、母でも、妻でもなく、年若い男たちの玩弄物に堕とされた。
目眩を覚えながらも、周囲を見回す。
寺澤夫妻の歓迎パーティーは一段落し、立場の似た者同士が会場内の各所に集まっていた。
息子の雄太を気遣ってくれた寺澤郁実は、上座の方で桂木佐和子と話し込んでいる。
こちらを振り向くことはないだろう。
寺澤髟カも外の風にあたりに行ったようだ。
何も知らない二人に見られていないことだけが唯一の救いといえたかもしれない。


右手に持ったハンドバッグで覆い隠すようにしながら、左手をワンピースの上から股間に
押し当てた。
(………いつか、ほんとうに狂ってしまう)
体勢は自然に前屈みになる。
今にも洩れ出ようとする小便を我慢する子ども……、まさにそんな格好だった。

暗澹とした思いに心を塞がれつつ、まもなく自分よりはるかに年下の若者たちに抱えられ、
貫かれるであろう巨臀を背後に突き出す。
夫の蔑むような視線、息子の驚いたような視線を背中に感じた。
(ああっ)と、こぼれ出る嘆息をのみ込む。
そして、大きな臀を滑稽なほどに右に左にと揺すりながら歩き始めた。

「……おっ」
めざとく見つけた若い社員が声を立てる。好奇と好色、二つの視線がいっせいに降り注ぐ。
「……ママぁ、はやく、かえってきてねぇ」
雄太の心細げな声が追いかけてきて、志保の心を引き裂いた。

奈落への道行きだった。



集会室は、今でこそ武蔵野寮に住まう社員とその家族たちの専有スペースになっているが、
元々はマンション全体の集会室として設計された。
それだけに、付設されているトイレもゆったりとしたスペースがとられている。
男性用、女性用ともに扉はない。
正面にマーブル調の人造大理石を敷いた手洗いカウンターがあり、直角に曲がると男性用
トイレの場合は七つの小便器、五つの個室が両側に並んでいた。

田丸と神崎は手洗いカウンターの上に座っていた。
パーティ会場から持ち出したのだろう。カウンター上にはビール瓶が数本並んでいる。



「……きた、わ」
男たちより十四歳も年上の課長夫人は精一杯の威厳をもって言った。
「おいおい、来たわ、じゃねぇだろ、奥さんっ。二分も遅れてんだよっ」
立ち上がって恫喝したのは、長身の神崎の方だった。
体育会系に所属していたのか、胸筋が分厚く、ラグビー選手のような体格の男だった。
「……ご、…ごめんなさい」
男の威嚇に、虚勢はたちまちのうちに萎えしぼむ。
「こっち来な。こっち来て、まずは土下座だよっ。奥さんっ」
「あっ」
髪を掴まれ、便器が並ぶ通路に連れ込まれる。
閉め切った個室で犯されると思っていた。だが、男たちにそんな気遣いはなかった。
そこは、いつ、誰が入ってくるかもしれないトイレの中央。

「さ、靴脱いで、膝ついて、誠意見せて、ど、げ、ざ。……わかった、奥さん」

若者の剣幕に圧され、志保は履いていた白いパンプスを脱いだ。
ストッキングは何の役にも立たない。足の裏に硬く、ひやりとしたタイルの感触が伝わる。
その場に、志保はひざまずいた。誰かが入ってくる前に終わらせたかった。
冷たい感触は膝に伝わり、すぐに両方の掌にも伝わった。
「そうそう。いいよぉ。そして頭も床にくっつけてみようか」
言われるままに腰を深く折った。床清掃用の消毒液の臭いが強く鼻をついた。
背中にあった髪が左右にさらさらと流れ、水色をしたタイル上にひろがる。

「はい、そこで謝罪の言葉」
神崎の声が遙かな頭上から聞こえた。

「……おくれて、もうしわけ、…ありません、でした。…………あっ」
後方にいた田丸がワンピースの裾を掴み、がばっとまくり上げた。
「何が、あっ、なんだよ。もう一回っ」
「……おくれて、もうしわけありません、でした」
まくり上げられた裾は、内に着ていたキャミソールごと、ウエストで締めていたベルトに
押し込まれていく。
下半身を剥き出しにされると知り、慌てて志保が頭を起こそうとしたとき、後頭部に重い
衝撃が走った。神崎の靴底だった。浮かせた額がタイルにガツンと押し付けられた。
「えーい、頭が高いっ。控えおろぅっ」
おどけながら時代劇のようなセリフを神崎は口にした。
「……あ、でも、やっぱ、こっちの方が安定しているか」
「ひっ」
両耳のすぐ横に神崎の革靴が移動する。扇形に広がっていた亜麻色の髪が踏みつけられ、
髪を引かれる痛みとともに、とうとう鼻先までがトイレの床に密着した。

その間にも田丸の作業は進んでいた。
トイレの天井に埋め込まれたダウンライトの真下、人妻の下半身を剥き出しにしていく。
パール系の光沢を帯びた藤色のショーツを志保は履いていた
双丘を分かつようにして、肌色をしたパンティストッキングのシームが走っている。

「さ、志保ちゃん、今度はこのデカ尻、持ち上げてみよっか」
牛馬でも動かすかのように、田丸が豊臀をペシッと叩いた。
「ああっ」
顔面を床にくっつけたまま、志保は丸い臀をおずおずと持ち上げた。
そして、中腰でしゃがんでいる田丸の眼前に差し出す。
すぐにカサカサとした男の手が臀肌に伸ばされ、好き勝手に撫で回された。
「ほんま、いつ見ても呆れるくらいにでかくて、恥さらしなケツやで。わたしは淫乱な
ド変態ですって、見事に主張してるがな」
双丘の頂きが両手で掴まれた。肉の谷間に二本の親指がこじ入れられ、グイッと開かれる。
「ぁふっ」
二度目の悲鳴には嬌声が混じっていた。拡げられた臀裂に田丸が鼻先を埋めてきた。
スーハー、スーハーとわざと誇張したような呼吸の音が聞こえる。
「いやぁっ」
身を捩るほどの恥ずかしさだった。女というより、そこは人としての羞恥の源泉だった。
その臭いを年下の異性に深々と嗅ぎ取られていく。

「けけっ。臭う臭う。上品な顔しとっても、ケツの穴の臭いは俺たちと一緒やな」
田丸は顔を上げると、今度は中指を立て、志保の排泄孔のあるあたりを揉み込んだ。
「ゃ……め、て」

「とか、いいながら、気持ちよさげに尻をくねらせているのはどこの奥さんや。ええっ」
また臀が叩かれた。
「ほら、もっとそのデカ尻、しっかり突き出して、ケツの穴、揉みほぐしてもらいな」
そう言いながら神崎がパンティストッキングを引き裂く。
田丸の指は異常なほどの執着をみせ、その一点だけを嬲り続ける。
かつてなかったことだった。


「なぁ、奥さん、パーティが終わった後、あんたの家の寝室、また使わせてもらうけど、
今夜はいつもより、ちょっとキツイかもしれへんで」
シルクのショーツ越し、十円玉ほどの範囲で指先が円を描き続けている。
「二課の課長夫人が欲求不満で、若いちんぽを欲しがってるって噂を社内に流したんや。
そしたら、ほんまにぞろぞろ集まってきよった。さすがは堀建の元グラビアアイドルやな。
ま、半分は日頃、安曇課長にガミガミ叱られてる新人社員やし、そのうっぷんをあんたの
身体で晴らすつもりなんやろうけどな」
「……くっ…」
肛門周辺を掻き回している指先に微妙な圧力が加わり、志保の官能を煽る。
「とにかく、いつものあんたのセックスフレンドと合わせたら二十人や。いくらド淫乱な
志保ちゃんでも、ここを……」
指先が股ぐらを滑る。
「二十本のちんぽでズボズボされたら、しばらく使いモンにならんようになってしまう。
せいぜい十人やろな。まぁ、五人はフェラで抜いてもらうとして、残り五人をどうするか。
そこで、心優しい飼育委員会としては本日第二ホールの開通を決定したというわけや」

第二ホール。二番目の穴……。田丸の意図を知って志保は戦慄した。
無理矢理、アソコに玩具を挿入されたことはあったが、未だ男性を受け入れたことはない。
「むっ、むりですっ」
即座に志保は拒否した。
「へへっ。勘違いしなや。無理かどうかを決めるのはあんたやない。俺たちや」

ショーツがくるりと剥き下ろされ、もう一度、厚ぼったい臀肉が鷲掴みにされて開かれる。
「いやぁっ」
「子どもを産んだわりには脱肛もないし、きれいなおちょぼ口してるがな。まぁ、色素が
沈着して、色が黒ずんでるのは歳のせいやから仕方ないとして、問題は締まり具合や」
田丸は中指をいったん口中に含み、唾で濡らした。
いやいやをするように左右に揺すられる臀を片腕に抱え込み、中心に指先をゆっくりと
沈めていく。
「ぅくっ、………いたいっ……いたいんです。………あぁっ、お願いっ、…抜いてぇ」
「おいおい、マジかよ。いまどきアナルセックスなんて女子高校生でもやってるぜ」
真上から神崎の笑い声がした。

中指を根元まで埋め、二、三度、抜き挿しした。
粘液に加え、腸壁からこそげ落とされた汚物が田丸の指を汚していた。
動かすたびに、この淑やかな婦人とは最もかけ離れたすえた臭い、酸っぱいような独特の
臭いがあたりに漂いはじめる。
神崎が顔をしかめていた。それをものともしないのが田丸の凄さなのだろう。


頃合いを見て、田丸は指の数を増やした。
「………ひぃぃっ」
人差し指を添え、もう一度、くすんだ菫色の肉の環の中に沈めていく。
揃えた指を田丸は右に左にと、ぐりぐり捻った。
さらに指を追加する。
白磁器のようにひんやりとしていた巨臀は発熱し、脂汗がじっとりと浮かびはじめていた。
切り裂かれるような鋭い痛みは、ゆっくりとではあるが鈍痛に変化していった。


ようやく田丸が指を抜き、そこに付いていた汚れをワンピースの裾で拭う。
「ほら、見てみ、カンちゃん。……ええ感じになってきたやろ」
また、臀肉が掴まれ、左右にくつろげられる。
「………ぁぁっ……」
きっちりと閉じ合わされていた志保の括約筋は、すっかり緩められてしまっていた。
三本の指で掻き回された後でも、それはパチンコ玉の直径ほどの大きさでしかなかったが、
まぎれもなく「穴」の様相を呈していた。

「へへっ。ええ頃合いや。カンちゃん、あれ持ってきてや」


あまりの恥辱に朦朧としていた意識が、新たな痛みによって覚醒させられる。
神崎の腕が腹部に回され、馬跳びをするときのように逆さのV字型に抱え上げられていた。
指とは異なる異物。……硬くて、丸く、冷たいものが志保の肛門にあてがわれ、ぎゅっと
ひと押しされる。ほだされた肉環は異物をやすやすと呑み込んでいく。

それだけではなかった。
突き込まれた物の先から冷たい液体が注ぎ込まれるのを知覚した。
志保にとっては初めての感覚だった。身体の底から内側に、その液体は逆流をはじめる。
「やっ………、なっ、………やぁっ………」
ヒリつくような刺激の後、直腸内壁の粘膜全体がカッと熱を帯びた。

「おーおー、いい飲みっぷりやないの、志保ちゃん。汗をかいた後のビールは格別やろ」
田丸の言葉が理解できなかった。
「さ、もう一本、グビッといってみよかぁ」

パーティが始まっても、お酒は一滴も口にしていなかった。
それなのに、目の前に広がるトイレの床タイルがぐにゃりと歪み、ぐるぐると回っていた。
顔がどんどん火照っていく。心臓が早鐘のように脈打ち出す。
その異様な感覚に志保は心底恐怖し、泣き声を上げた。
「たっぷり飲んで、中に溜め込んでるもん、たっぷりヒリ出して、あとは……」


逆さまになっている目の前の風景が揺れていた。
太腿の中ほど、下ろされたショーツとパンティストッキングが絡まっていた。
その向こうにはスラックスをはいた男の足があり、床に置かれる空のビール瓶が見えた。

身体の底にもう一度異物を押し込まれる感触があり、男たちの笑い声が聞こえた。
お尻の穴に何を入れられ、何を注がれているのかを、志保ははじめて理解した。
突き立てられたビール瓶が傾けられる。
冷たく、そして熱い液体が腸内を奔流のように駈けめぐっていく。

裂かれるような痛みは、もう、それほどでもなかった。
代わりに、下腹部に重い痛みが広がっていった。


「さぁ、奥さん。ようやく俺たちのパーティの始まりだぜ」
神崎は志保の身体を軽々と肩に抱え上げ、祭りの御輿のように小刻みに揺さぶった。
腸壁から吸収されたアルコールがたちまち全身に広がっていく。
夫の怒った顔も、息子の笑顔も意識から遠ざかっていった。

酔いは、一気に酩酊へとその度合いを深めていた。



悪夢 その105
ハジ 4/9(水) 07:59:54 No.20080409075954 削除
 
 ここにきて、ようやく羽生は不穏な空気を感じ取ったようでした。

「ま、待って。待ってください、校長―――」

 あせりのあまり、尊称さえつけずに弓削に詰め寄る羽生。しかし、上司は彼のほうを見ようともしません。

「すべて、君に一任する―――そういうことで、どうだろう」

 弓削は彼に似つかわしくない、硬い笑みを妻に向けていました。上手く笑えていないことは本人が一番わかっているはずです。

 わけがわかりません。弓削は秋穂の機嫌を取ろうとしている―――それは理解できます。でも、なんのために。
 私がぼんやりと考えていたことを代わりに羽生が口にしていました。

「おかしい―――おかしいよ。いったい、なんだってんだよ」

 顔を紅潮させて羽生が校長と妻を交互に見ます。しかし、そこに答えをみつけることはできなかったようです。

「この女狐が―――」

 同僚の女教師に視線をとどめたまま、口中で罵ったものの、先がつづきません。妻は穏やかながら、風格のようなものさえ漂わせるようになっていました。そんな女性にいくら罵詈雑言を浴びせたところで、徒労に終わることはあきらかでした。
 仕方なく、羽生は攻撃の矛先を変えました。

「校長。私がここへ来る前にずいぶん長い時間、彼女とお話をされていましたね。そのとき、なにかあったのですか」

 弓削は気まずい様子で、目を逸らすだけです。
 羽生は勢い込んで、さらに質問をつづけました。

「では―――例の映像を見る前に、どこかへ電話をしていましたね。あれはどこに―――」
「くだらん」

 弓削は顔色を変えました。

「君には関係のない話だ」

 はねつけたものの、そこには以前の力強さはもうありません。羽生のほうにも、すでに遠慮はないようです。

「答えてください」
「忘れた。記憶にない」
「ならば―――弟君がどうこう言っていた、あの話は―――」

 弓削の顔が膨張したようにみえました。興奮のあまり髪が逆立ち、皮膚全体が吊り上がるような―――弓削の手が自然に自身の心臓のあたりを押さえていました。

「か、関係ない……」
「たしか、下の妹さんと結婚された―――市の教育委員会にお勤めとか聞いた記憶が―――ずいぶん珍しい名前だったような気が―――」

 羽生は何度も手の甲で、顔をぬぐいました。必死に過去の記憶を模索しているようです。しかし、整理は上手く進まないようで―――

 それでもしばらく、こめかみのあたりを指ではさむように揉んでいると、なにかが閃いたようでした。

「そう―――確か、石神井先生だ。直接お目にかかったことはないが―――」

「ええっ」

 いきなり大声を上げた私をみて、羽生はようやく、校長と妻以外の存在を思い出したようでした。

「なんだ、あんた。まだ、いたのか。どうしたんだ?突然、大きな声を出して―――校長の義弟さんを知ってるとでも―――」
「な、名前、名前―――」

 一見意味のないようにそれだけを連呼する私に対して、羽生は苛立たしげに舌打ちを浴びせました。

「そんなに石神井という苗字が珍しいのか―――今はそんなことを言っている暇は―――」

 そこまで言ったところで、羽生が急に動きを止めました。まるで、呼吸自体を放棄したように。

「まさか―――」

 蒼褪めた顔にじわじわと理解の色がひろがります。そして、それは同時に恐怖という色合いを帯びて。

「そんなことが―――」

 羽生は私から目を離さないまま、唇だけを動かしました。

「しゃ、しゃくじい―――シャック」



悪夢 その104
ハジ 4/6(日) 07:20:35 No.20080406072035 削除

「条件があります」

 秋穂はあくまで自然に切り出しました。

「この期に及んで、何を―――」

 羽生が呆れたように、ため息をつきます。

「まあ、いいでしょう。あなたの面あつかましさにも、私どももそろそろ慣れてきましたからねえ」

 羽生もそれ以上の横槍を入れるつもりはないようでした。妻の反撃を見切っている―――私にはそういった態度にみえます。
 いずれにしても、決着の刻は近い。少なからず、私には予感めいたものがありました。

「劇団代表者の更迭」

 しかし、秋穂がなにげない様子で、放った一言に次の瞬間、場は凍りつきました。
 妻の強気に我々はこれまで何度も度肝を抜かれてきました。それなりの予測はあったはずなのに。
 劇団おしばなの主催者―――それは誰あろう羽生のことに他なりません。

「なんだって私が―――」

 当の本人は秋穂の提案を一笑に付そうとして、失敗していました。

「おしばなを辞めなくてならないんだ」

よほどの衝撃だったのでしょう。最後のほうはつぶやくような響きでした。

「なんで……」

 そのまま絶句してしまう羽生とそれを冷ややかに見すえる妻。再びにらみ合う形になったふたりを前に、私は考えていました。

 たしかにこういった交渉事にはったりやブラフはつきものでしょう。そこから互いの妥協を探っていく―――そのためにも最初は強気で押しまくるのは原則かもしれない。
 しかし、それにしても、やはり無謀すぎます。そして、そのことに羽生が気づくのも、そう遠いことではないはず―――

 私の予想に違わず―――羽生は早くも立ち直っていました。

「では、聞きますが―――私にそれほど重い処分を負わせて、あなた自身はいったい、どう責任を取るおつもりなのですか」

分が悪い―――それが私の率直な感想でした。
 羽生の劇団にまつわる話が仮に事実だとしても、それは噂の域を出ないのです。それに対して、妻のしたことは映像として残ってしまっている―――

「私のことも―――劇団のこともすべては根も葉もないでたらめだ。こちらに非はない。そんな私をこんなことをしでかしたあなたに糾弾する資格があるのか」

 羽生はすでに探るような目つきを捨てていました。余勢をもって、妻の提言をつぶしにかかります。痛みわけに持ち込むのは、やはり虫がよすぎた模様です。

「ましてや真相はあきらかになっていない―――いや、あなたの言によれば、あなたは自分自身の意志で少年たちと関係を持った。そんなあなたが私を裁ける道理があるはずがない」

 しかし、そんな彼の意気込みをはぐらかすように、秋穂はこともなげに言い返しました。

「その件はご随意に。そちらの御裁断にお任せいたします」
「ほう」

羽生は笑いを噛み殺すのに必死なようでした。

「御覚悟はあるということですな」

 秋穂の返答を観念と取ったのでしょう。羽生は嬉しさを隠しきれない様子で、大仰にうなづきました。

「よろしい。あなたの身の処し方については校長先生と協議のうえ、後ほどご報告させていただくことにしましょう。劇団の運営に関しては―――」
「待て」

 余裕を取り戻した羽生に水を差すように、弓削が再び沈黙を破りました。

「木多くん」

 険しい表情のまま、弓削は秋穂に向かって、口を開きました。

「ひとつ教えてほしい―――君は私の義弟……妹婿のことは知っているのか」
「存じています」

 間髪入れずに返事をした秋穂をみて、弓削の首がガックリと折れました。

「そうか―――やはり、そうだったのか」

 校長はそうしていないと体を支えきれないのか、手を机についたまま、そう呻きました。
喜ぶ羽生とは対照的に苦悩する弓削の姿に私は違和感をおぼえはじめていました。

 いつからだったのか―――
 生来は不遜なはずのこの学園の支配者がやつれはじめたのは。
 表情からは張りが消え、急に年老いたように感じられるようになったのは。

「校長先生、いったい、どうなさったのですか」

 心配というよりは不審そうに、上司のことを眺めている羽生を無視して、弓削が顔を持ち上げました。

「わかった―――今回の件は不問とする」

 苦いものを飲み下す―――まさにそれにふさわしい表現でした。

「私は―――学校は一切これに関知しない。木多先生個人の責任をもって、本件を処理したまえ」

 ぱさついた口調で、弓削はそう決断をくだしました。





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飼育室7
湯葉 4/5(土) 19:12:40 No.20080405191240 削除



安曇志保のハンドバッグの中でメールの着信音が鳴ったのは、寺澤髟カと郁実の歓迎会が
始まって小一時間が過ぎた頃のことだった。


携帯電話の電子音は三歳になったばかりの息子の耳にも届いていた。
「ママぁっ」と、雄太がしがみついてくる。
分かっているのだ。いつも、その音が鳴れば、すぐに母親がいなくなってしまうことを。

「……あなた、すみません。ちょっと、お願いします」
しがみつく息子を引き離すように抱え起こすと、泣き声がひときわ大きくなった。
夫にわが子を預け、急いでハンドバッグを開ける。
人目を気にしながら、携帯電話を取り出した。男たちに貸し与えられた携帯だった。
男たちにすれば、それはこの清楚な人妻を繋ぐ鎖であり、玩弄するための道具でもあった。
女子高生が持つような、どぎついショッキングピンクのボディカラーは、志保の上品さに
全くそぐわなかった。しかも、変更することを許されない待ち受け画面にはグロテスクに
勃起した男根が大写しになっている。

志保が緊張した表情でメールの画面を開く。
それは文章ではない。犬に「お座り」「お手」と命じるように、二つの単語だけがあった。

【男便所 一分】


安曇は、まだ泣きやまない息子をなだめている。
妻が手にする携帯を覗き込まなくても、暗く翳っていく妻の横顔から内容の見当はついた。
「………あなた。……席を……外しても、いい、ですか」
安曇に向けられた瞳は、すがるような、赦しを請うような、複雑な色合いを帯びていた。
「…あいつら、なのか」
分かっていても聞かずにはおれなかった。
妻が青ざめた顔をうつむけた。それが回答だった。
馬鹿なことをするな、と、一喝するのが夫たる者の役割だろう。
だが、安曇は知っていた。メールを受け取った瞬間から、妻の心の最奥では破滅への暗い
願望と期待が頭をもたげだしていることを。
この二年ほどの間に、以前の貞淑な妻はすっかり破壊されてしまっていた。
妻として、母としての倫理観は形骸化し、代わって植え付けられたのは被虐の快感だった。



相思相愛で結ばれた、と、今でも安曇は思っている。
子どもは長くできず、諦めかけていた頃に妻から妊娠したことを知らされた。
それは結婚して十四年目、志保が三十七歳のときだった。
高齢出産ではあったが、妻は無事に元気な男児を出産した。
愛する妻と子ども。家族三人の暮らしは、春風のように穏やかで、ぬくもりに満ちていた。

だが、雄太の誕生から一年が過ぎた頃から、妻の外出が急に増えだした。
以前から通っていたカルチャー教室の集まりだという。
どらかといえば大人しい服装が多かった妻だが、外出のたびにその装いは若々しくなり、
メイクも艶やかになった。
四十路を前に、さらに美しくなっていく妻、それは夫として喜ぶべきことではあったが…。


休日の昼間に出掛け、夕方には帰宅していた妻が、いつしか夜に帰宅するようになった。
遅くまで営業しているデリカテッセンの洋風弁当を手に、疲れた様子で妻が帰宅する。
「…すみません。イベントの打ち合わせが長引いてしまって…」
着替えに行こうとする妻とすれ違う。ふっと、酒や煙草の臭いを感じることがあった。


夜の夫婦生活が途絶えてしまったのはいつ頃からだろうか。
安曇が求めても、体調が悪いとか、子どもが起きてしまうとか、いろいろな理由をつけて、
背中を向けてしまうのだった。
元々、セックスの回数は多い方ではない。ここ数年は三週間に一度程度だった。
しかし、さすがに三カ月も没交渉であると男も臨界点に達する。
まさかとは思いつつ、不倫をしているのではないかという疑心も燻り続けていた。



それは取引先の営業部長を接待した夏の夜のことだった。
自分が有名国立大学の出身であることをやたらと鼻に掛け、高卒の学歴しかない安曇を
卑下するような下らない男だった。
接待を終えた後も、場所を変え、縄暖簾の掛かる居酒屋で一人、酒を飲んでいた。
酔いが、むしゃくしゃした気分に拍車をかけた。

帰宅は深夜になった。妻はリビングにも、寝室にもいなかった。いつものことだ。
灯りの消された子供部屋をのぞくと、雄太に添い寝しているネグリジェ姿の妻がいた。
唇が薄く開かれ、すーすーという寝息が聞こえる。
その美しく整った横顔に安曇は欲情した。
妻の背中に寄り添うようにして身体を重ね、腕を伸ばすと乳房を握りしめた。
瞬間、妻が目を覚ました。
「っ! あなたっ、やめてくださいっ」
傍らで眠る子どもを起こさないよう、声をひそめながら妻が訴える。
「お酒を召し上がってこられたんですね。いま、お水を…」
身体を起こし、夫の手から逃れようとする。
求めていたのはそんな言葉ではなかった。
ただ、昔の妻のようにやさしく包んで欲しかった。

「おまえまで俺を馬鹿にするのかっ。志保っ、俺たちは夫婦なんだぞ」
酔っていたこともあるが、まるでそれはレイプだった。
「やっ」
ガーゼのように柔らかな生地のネグリジェを胸元から真っ二つに引き裂いた。
ブラジャーは身に着けていなかった。
出産後、さらに大きさを増した乳房と乳首が常夜灯の薄明かりの中に浮かぶ。
三カ月ぶりに見る妻の乳房だった。

ショーツに手を掛けると、妻の抗いはさらに激しくなった。
「いっ、いやっ、お願いです。堪忍してくださいっ」
太腿を擦り合わせ、腰を引き、必死に夫の手を遮ろうとする。
構わずに、安曇はその薄くて小さな布地を掴んだ手に力を入れた。
ビリッと布地の裂ける音がする。
構わずにずり下げた。
「ひっ」と、妻は細い悲鳴を上げ、咄嗟に身体をうつ伏せにした。

ネグリジェの裾は大きくまくれ、切れ込みの深い、ボリューム感のある臀丘が天井を向く。
久しく見ることのなかった妻の豊臀。丸くて、大きくて、すべすべとした臀……。
すぐにでも頬ずりしたい気分だった。だが、その前に……。
妻の背中に腹這いに乗り、両手両脚を絡ませる。
新婚時代には、よくこんな風にしてベッドの上でじゃれあったっけ、と安曇は思う。
あのときには恥ずかしがり、可愛い嬌声をあげていた妻だった。
だが、今の妻は「あなた、ゆるしてください、ゆるしてください」と震える声で繰り返し、
すすり泣いてさえいた。

気に入らなかった。
四肢を絡めたまま、ごろんと反転し、妻の身体を自分の身体の上で仰向けにした。
「……ああぁっ」
妻の背中が最後の抵抗を試みようとするように反り返る。
男の力にかなうはずもなかった。
安曇は右手だけを外し、豊かな乳房のふくらみをたぷたぷと揉みしだいた。
そして、胸から腹へ、下腹部へとその手を下げていく。
「……ゆるしてください、……ゆるして、ください」


その手触りに、安曇は愕然とした。悪い夢でも見ているような気分だった。
「………………どういうことだ」
下腹部はどこまでも広く、滑らかだった。
デルタ地帯にふさふさと繁っているはずの妻の陰毛がすっかり無くなっていた。

「あ、あなた、おはなしします。すべておはなししますからっ」
震える指先で妻の大陰唇をたどった。まるで童女のようにすべすべしていた。
「ああっ」
片膝に腕を回し、強引に持ち上げる。
会陰部から臀裂へ、皺を寄せてすぼまる小穴の縁までを指の腹でたどった。
肛門の周り、まばらに生えていたはずの和毛まで綺麗に剃り上げられていた。

「これは、どういうことだと訊いているっ」
「大きな声を出さないでください、雄太が起きます」
「俺に命令をするなっ」
「……ひぃっ」
安曇は妻の髪を鷲掴みにしてその場に立ち上がらせた。
胸元の裂けたネグリジェを剥ぎ取り、子ども部屋の蛍光灯を点けた。
「いやぁっ」と叫び、妻が裸身を屈めようとする。
だが、安曇は髪を鷲掴んでいる手を緩めなかった。
まばゆいほどの光の下、一方の足首に裂けたショーツを絡ませただけの妻の姿があった。


安曇は息をのんだ。
雪白で、いつも磁器のように滑らかな光沢を帯びていた素肌はどこにもなかった。
眼の前にいる女が十五年間連れ添った自分の妻だとは到底信じられなかった。
妻の全身は、無数の痣と歯形とキスマークで覆われていた。
手首や足首には縄目の痕さえ色濃く残っている。

「ひーんっ」と絞り出すように、妻が泣き声をあげた。
その声に雄太が目を覚ました。
すぐ目の前、重たげに揺れる母親の乳房を見て、おっぱいをもらえると思ったのだろう。
「んまんま」と愛らしい声をたてながら、母親の方に向かい、両手を伸ばしていた。



「……わたしが馬鹿だったんです」
その翌日のことだった。
「……あなた以外の男性に、……抱かれてしまいました」
妻は「抱かれた」と言う。
レイプされたと言ってくれた方が、まだ怒りの遣り場はあったのに。
「……だれだ、そいつは」
「……十階の、……田丸さん、です」
思いがけない告白だった。名前と顔を一致させるのに安曇は十秒ほどを要した。
自分より二十歳も年下の、そして妻からしても十四歳年下の平社員だった。
「……ほかには」
ツバメが一匹だけとは思えなかった。
全身に烙印のように残されていた口噛みの痕とキスマークがそれを証明していた。
「……許してください」
夫の足下に平伏すばかりで、妻はそれ以上、語ろうとはしなかった。


ならば、と、安曇は十階の田丸の部屋に向かった。
ドアを叩くと、パジャマ代わりのアロハを着た田丸が顔を出した。
「おいっ、俺の妻に何をしたっ」
寝癖のついた髪を掻きながら田丸は言った。
「あちゃあ、とうとうバレてしまいましたか」
人の妻を寝取っておいて、田丸はふてぶてしいほどに堂々としていた。
喫茶店でサボっている現場を偶然に上司に見つかったときのような、そんな軽さだ。
「そやけど、安曇課長。奥さんの浮気の原因は、たいてい旦那にあるって言いますがな。
…あ、いや、そんな怖い顔せんとぉ。……まぁ、ちょっと中に入ってください」


細いセルフレームの眼鏡をかけ、二台のパソコンが並ぶ自室で、田丸は何かを探している。
「ああ、これや、これ」
一枚のCDだった。
「課長がどんだけ奥さんのことを知ってはるか知りませんけど、この中にある奥さんの顔、
よう見てください。これが奥さんの“素ぅ”ですわ」
ディスクの表面には、油性ペンで『飼育記録1・安曇志保39歳〜』と書かれていた。
「ああ、それから…」
田丸が言葉を継ぎ足す。
「課長が知りたかったのは、奥さんが誰と寝たかってことでしょう。そのデスク見たら、
すべて分かりますわ」


自分の書斎に戻ると、パソコンのドライブにディスクを入れた。
OSが認識する。
そこには膨大な量の画像が記録されていた。


最初は武蔵野寮で恒例になっている花見イベントのときの写真だった。
日付は二年前の四月。雄太が産まれて半年ほどした頃の画像だった。
桜の下、寮の若い社員たちに囲まれ、安曇も、カーディガンとフレアスカート姿で雄太を
抱いている志保も楽しそうに笑っている。
その写真を撮られた記憶はたしかにあった。

だが、その後の写真は盗み撮りだった。
同じ寮の奥さんたちと談笑する妻の横顔。
口元のアップと、豊満な乳房のふくらみ。
前屈みになり、くっきりと輪郭の浮き出た臀。
芝生の上で立て膝になり、不用意に太腿の奥をさらしている妻…。


日付は少し空いて、七月の昼下がり。

寝室のベッドに仰向けになり、自慰に耽る妻の姿が真上から撮られていた。
ヒマワリ柄のサマードレスの前ボタンがすべて外されていた。
くしゃっと丸まったショーツがベッドの下に落ちている。
左手は乳房を揉み、中指をピンと立てた右手は逆三角形に繁る陰毛の中央にあった。
膝立てた両脚は男を迎え入れるときのように、がに股に開かれていた。
踵を支点に、ハの字に開いた爪先の指が内側に丸まっている。
顎は仰け反り、唇は丸く大きく開かれている。
それは絶頂の一瞬をとらえた画像だった。

寝室の天井、煙感知器の隙間に超小型の隠しカメラが仕込まれていたことを知ったのは
後のことだった。



画像が伝える雰囲気はそこから急に変わる。
九月の終わり。
やはり武蔵野寮の恒例行事である一泊二日の温泉旅行のときに撮られた画像だった。
ファイル名の示す時間は夜の十時過ぎ。
自分の記憶をたどれば、その日はなぜか急に睡魔に襲われ、九時には寝床に入っていた。
夫が眠ったことを見届け、妻は独身の社員たちが集まる大部屋に向かったのだろうか。


花見のときのように志保は武蔵野寮の若者たちに囲まれていた。
全員が旅館の浴衣姿だった。
若者たちは全員立ち上がっていた。妻だけが畳の上に正座し、両手を畳の上に着けていた。
浴衣の裾を帯の間に挟まれた姿で妻は笑っていた。
強制された笑顔であることは疑いようもなかった。
妻の口にはペットショップで売っている犬の歯がため用の「骨」が咥えさせられていた。
細く、白い首には、銀色の鋲が打たれた大型犬用の真っ赤な首輪が嵌まっている。
首輪の後ろから伸びる革紐のリードの端は田丸が得意そうに握っていた。
それは飼育開始第一日目の記念撮影だったのかもしれない。



画像は過ぎていく季節とともにどんどん常軌を逸したものに変わっていった。
田丸の言ったとおり、たしかに、そこには安曇の知らない妻の顔が記録されていた。


見慣れた我が家のリビングに全裸で、直立する妻。
恥じらうような笑顔でエプロンだけを身に付け、誰かのために料理を作っている妻。
ダイニングテーブルに臀を落とし、左右の中指と人差し指で膣孔を晒け出している妻。
男の勃起した男根を握り、物欲しそうな表情で自分の中に導こうとする妻。
顔中に精液を浴びせられ、恍惚とした表情を浮かべる妻。

もちろん性交の様子も記録されていた。
田丸だけではなかった。
寮のエレベーターで、職場で、いつも顔を合わせていた男たちと妻は交わっていた。
若い社員だけでなく、自分と同じ役職者も上司もいた。
武蔵野寮に住まう男のほとんどが妻を陵辱していた。
確認できなかったのは桂木部長と唐木だけだった。
しかし、それとても、たまたま顔が写っていなかっただけで、陵辱者、……奴らの言葉を
借りるなら「飼育係」でないとは言い切れなかった。


コンパクトディスクに記録されていた最後の画像をクリックする。
モニターいっぱいに引き伸ばされた画像は、安曇の心を完膚無きまでに打ちのめした。
それは、わが家のベッドで撮られていた。日付はない。


午後の明るい光が寝室を満たしている。
ベッドの上、志保は全裸のまま、身体を横たえ、雄太に母乳を与えていた。
母親としての幸福感にひたりきっているような、慈愛に満ちた表情だった。
息子が乳房に吸いついている。
だが、乳房の根元を支えている手は、妻の手ではなかった。
若者の手でもない。
顔は写っていなかったが、年齢を刻んだ男の手だった。
妻は横向きになりながら片膝を立てていた。
やや後ろに丸い臀を突き出している。
突き出された深い臀裂には血管の浮いた男の肉棒が深々と突き挿さっていた。


……息子は、……雄太は、本当に俺の子どもなのか。
安曇がそう考えたとしても無理はなかった。


田丸を問い詰める気はもうなくなっていた。
離婚と転職を考えた。だが………。
いつか妻も目を覚ますかもしれないという淡い期待もあり、結論を先延ばしにした。
気づいたときには、妻と男たちの狂気に自分も侵蝕されていた。


外での逢瀬に飽きたのか、若者たちは安曇家を訪れるようになった。

「ああ。安曇課長、ちょっと奥さん、借してください」
まだ、キッチンで洗い物をしている妻を物のように抱き上げ、勝手知ったる寝室へと運ぶ。
「いやっ、主人の前では、やめてくださいっ」と、最初は妻も拒否した。
だが、いったん運ばれてしまうと、なし崩し的に妻は被虐の快感に支配されていく。

そのときの声を聞かせるためだろうか。
わざと扉を開け放った寝室で、妻の肉体や精神は男たちから玩具のように扱われていた。
長い時間をかけ、全身で男の、あるいは男たちの股間に奉仕した後、妻は獣のような体位
をとらされ、際限なく絶頂へと追い上げられていく。

「くぅああ…っ。き、きもちいぃっ……。お、おまんこ、いいっ。……もっと、もっと、
かたいちんぽで、ずぶずぶしてぇっ………」
強制された淫語と歓喜の声を悲鳴のように喚き続け、自ら臀を動かし、乳房を波打たせた。


「あなたぁっ、来てっ、……こっちに来てぇっ。おねがいっ、来てぇっ」
行ってはいけない、と、理性は告げていた。
だが、催眠術にかかったように、安曇はゆっくりと立ち上がる。

寝室は、むっとするほどに男と女の淫臭が立ちこめていた。
汗にまみれた二匹の獣が夫婦の神聖なベッドの上でからみあっていた。
尺取り虫のような姿で臀を抱えられている妻の身体は上気し、全身が桃色に染まっている。
瞳は白目がちになって吊り上がり、嬌声をあげ続ける唇からは涎が糸を引いていた。
それを美しいと安曇は思った。

後ろから突き込んでいる若者が、なよなよとくねる巨臀をパーンッと叩いた。
手加減はいっさい無かった。
往復ビンタのように、右の臀丘、左の臀丘と打ち据えながら肉棒をえぐり込む。
まるで猿のように臀を真っ赤に染め上げられながら妻は絶叫する。

「いっ、……いき、ますっ。あずみしほ、○○さんの、ぶっといちんぽで、思いっきり、
いかせて、もらいますぅっ」
ひときわ甲高い声で絶頂を告げても、男の責めは止まなかった。

「あひぃっ、……もうらめぇっ、……もっ……、……も……」
快楽の絶頂を極めさせられ、意識も混濁していた。
そんな妻を見下ろしながら、ようやく男は生殖のための律動運動に移る。

ずっずっずっと、四肢の力を喪失させている人妻の臀を激しく突きまくる。
それが決まり事でもあるかのように、もう一度、妻の臀を音高く打擲し、覆い被さる。
汗まみれになりながらベッドの上で密着し合う妻と若者。
薄汚い男の臀の筋肉がぺこんと窪んでいた。
妻の子宮内壁に、男の熱い飛沫がドクドクと浴びせかけられているのだろう。


糸の切れた操り人形のように妻の肢体が崩れ、男に射込まれた姿勢のままに弛緩する。
蛙のように広げきった無毛の股間から、男の放った白濁がトロトロと滴り落ちる。
それで終わりではなかった。
「じゃ、次、開三の神崎、行きまぁす」
先に放たれ、こぼれ出る精液を押し戻すようにして、また、猛々しい男根が捻り込まれる。


嘲笑と歓声が渦巻く中、集まった男の数だけそれは繰り返された。


(やめてくれっ。もう、終わりにしてくれっ)

安曇の苦悶は、眼前で妻が陵辱されていることではなかった。
自分よりもはるかに年下の男たちに、我が家のベッドで犯し尽くされている妻。
臀を叩かれ、髪を引き絞られたまま喉を突かれ、噛まれた乳首が引き伸ばされる。
そんな無惨な姿に、抑えがたい興奮を感じていた。


妻も、夫も、いつしか被虐という無明の煉獄の虜囚になり果てていた。



羞恥113
風水 4/5(土) 12:16:12 No.20080405121612 削除


 幾重にも重なった肉壁が妻の鼓動に合わせて収縮しています。

「矢野さん ゆみちゃん 凄く感度いいんですね」
「え、ええ・・しかし こんなに乱れる事 めったにないですよ」

「お二人とも 清拭しますし ちょっと場所開けてください」
 栗本先生が冷静に妻の陰部を清めています。

「ゆみちゃん 今日は素晴らしいデータが採れたよ・・・」
「ぁぁぁぁぁ ク、クリポン わ、わたしったら・・・は、恥ずかしい・・・」
「恥ずかしい事無いさ こんなに感度がいいんだ ご主人がうらやましいよ」

 栗本先生は妻の足のベルトを外し
「そういえば ご主人・・・精液採取できましたか?」
「はっ・・・つ、つい見入ってしまって・・・いやはや」
 急いで白衣から飛び出している一物をしまい込みました。

「ご主人 精液検査は また別の機会にしましょう」
「は、はい そう願います・・・」

『ウィーン』 機械音と共に妻の足は閉じ 内診台全体が下がりました。

 私は妻に近づき自然に唇を合わせ
「裕美子 大丈夫かい?」
「あーん あなたぁ・・・大丈夫じゃ無いよぅ・・・わ、私ったら・・・」

「凄くエロチックで綺麗だった・・・」
「いやん・・・もぅ・・・恥ずかしかったんだから・・・」

 内診台から降り 身繕いをする妻

 しばらく黙っていた田中社長が近づき
「改めてゆみちゃん お久しぶり・・・ほんとに綺麗になったね」
「あーん ともきち君・・・お、おしっこ掛けちゃって・・・ご、ごめんね」
「いや ゆみちゃんのおしっこだ おいしかったよ」
「・・・バカ・・・」

 栗本先生は採取した妻の噴いた汐をなにやら調べている様子です。
「私はさっそく調べ物しますし 皆さん今日はこれでお開きということで・・・」

「分かりました 栗本先生 今日はありがとうございました」

 妻と栗本先生の病院をあとにして 自宅に帰るとまっすぐに寝室に入り妻を抱きしめました。
「あん・・・あなたは逝かなかったのね」
「ああっ 裕美子に見とれてしまってた・・・」
 妻の手が下着に入り 私の一物をやさしく刺激しています。

「あーん 私ったら なんであんなに乱れちゃったんだろ?」
「いいじゃないの みんな裕美子を褒めてたよ」
「ぁぁぁ 恥ずかったよぅ・・あなた 今日はいっぱい愛してね」

 その晩 私は3回も妻の体内に精を放ち 妻も数えられない位の絶頂を迎えました。


                           羞恥第一章 完

*********************************************************************

『大学病院編』『隣の山田さん編』『左半次さん暴走編』を含む
第二章『裕美子の冒険』は 暫くのお休みの後再開する予定でございます。

                         m(_水_)m ペコリ



羞恥112
風水 4/4(金) 10:06:32 No.20080404100632 削除


「おぅ それそれ・・・では ゆみちゃん まずおまんこに指入れさせてもらうよ」
「ぁぁぁ ともきち君 そ、そんな・・・」
 右手の中指と薬指を揃え 膣に挿入するともきち社長
「おおおぉぉぉ ゆみちゃんのおまんこ 絡みつく・・・すげぇ」
「いゃん・・・ぁぁぁ・・・いぃぃぃ」

「ともきち ほれっ これも使って・・・」
「おう これだけ濡れてればオイルも要らないな・・・」
 田中社長は一度膣から指を抜き 細長いバイブレーターを妻の肛門に突き刺しました。
「あぅ・・・ぁぁぁ」

「それじゃ ゆみちゃんスイッチオンだ・・・」
『ウィィィィーン』 
 音と共にアナルバイブが振動を始めます。
「あぅぅ・・・ぁぁ へ、変よぅぅぅ・・・ぁぁぁ」
 妻の腰は前後に波打ち 頭を狂ったように振っています。

「どれ ゆみちゃん 汐噴き 見せてもらうよ」
 田中社長はバイブから手を離し 再度膣に指を挿入しました。

 妻の肛門からは真っ赤なバイブが生えているようです。

 そして田中社長は妻の一番感じる膣上部への刺激を開始しました。

「おおおおおぉぉぉ・・・いやぁぁぁ・・・」
『クチュ クチュ』指が動くたび バイブの振動音に負けないくらい淫らな音が響きます。
「ああぁぁぁ・・・いいぃぃぃ・・・い、逝きそう・・・」

 田中社長は指の動きを速めました。
「うわぁぁぁぁ・・・あぁぁ・・い、逝くぅ・・逝くわぁぁぁ」
『ピュッ、ピュッ』と指の動きに合わせて白い液体が飛散しています。
「あぅ・・・ぁん・・でるぅぅぅ」

「ゆみちゃん 凄い・・・」
 栗本先生もさすがに驚いた顔で妻の股間から飛び散る液体に目を奪われています。

「ゆみちゃん もっと出して・・」
 田中社長は指の動きを止めません。
 
 全身を痙攣させ まだ白い液体を飛ばす妻
「ああぁぁぁ・・・も、もうだめぇぇぇ・・・し、死にそうぅぅぅ」
 カクンとのけぞり 妻の動きが止まりました。

 田中社長はびっくりして指を膣から引き抜きました。

 肛門に突き刺さっていたバイブも スルリと抜け落ち 床の上で振動を続けています。

 一瞬の間の後
「はぁ・はぁ・はぁ・・・も、もうほんとにダメェェェェェ」
 全身で大きく呼吸をし 妻が叫びました。

「ともきち もういいだろう・・・ゆみちゃん満足したようだし
 どれ ゆみちゃんの汐 採取するわ」
 田中社長がひとり冷静に 妻の臀部と太股に付いた液体を採取しています。

 私と田中社長は妻のポッカリ開いた膣口に釘付けです。



羞恥111
風水 4/3(木) 12:37:50 No.20080403123750 削除


 官能のうねりの中 全身がまだ細かく震えている妻に栗本先生は
「ゆみちゃん 凄かったね・・・おしっこまで漏らしちゃって・・・」
「ぁぁぁ ご、ごめんなさい・・・わ、私ったら・・・」

「ともきち ゆみちゃんのおしっこの味はどうだったい?」
「ああクリポン 俺感動したよ・・・少しびっくりしたけどな」
「いやぁ・・ともきち君 ごめんなさい・・・ぁぁぁ恥ずかしいぃぃ」

「ご主人 奥さんいつも逝く時に漏らしちゃうんですか?」
 栗本先生は私に聞いてきました。
「い、いえ 始めてだと思います・・・私もびっくりしました たまに汐噴く時はあるんですけど・・・」
「ほぅ ゆみちゃん汐を噴くんですか・・・それは是非確認したいですね」

「クリポン だ、だめぇ・・・もう こわれちゃう・・・」

「栗本先生 妻は指で刺激した時しか 汐噴きませんよ・・・」
「そういう女性がほとんどですよ 膣壁の上部 俗に言うGスポットですね
 これは医学的に解明されてないんですが・・・
 是非 ゆみちゃんの噴いた汐 採取させてください」

「別に私はかまわないですけど・・・」
「だめぇ・・・もう カンベンしてぇ・・・」
「裕美子 せっかくだし 指で逝ってごらんよ」
「そ、そんなぁ・・・だって必ず出る訳じゃ無いし・・・」

「大丈夫 ゆみちゃん俺に任せてよ」
 田中ともきち社長は自信満々です。

「クリポン アナル用バイブ有ったろ あれ貸してよ」
「なるほど・・・ともきち 了解だ 探してくる 
 カメラ抜くから ゆみちゃんの外陰部 綺麗に舐めてあげておいてな」

「ア、アナル用バイブなんて・・・もう ヤメテ・・・お願い」
「気にするなよ ゆみちゃん とりあえず綺麗にしようね」
 そう言って田中ともきち社長は愛液と尿にまみれた妻の外陰部を舌で舐め出しました。

「ゆみちゃんのおまんこ・・・おいしいよ・・・昔からずっと舐めたかったんだ」
「ぁぁぁ・・・ともきち君・・・また 気持ちよくなっちゃいそう・・・」
 妻は腰を動かしながら 右手で私の一物を前後に動かしています。
「あ、あなた・・・あなたにも逝って欲しい・・・」
「うん 俺我慢してるんだよ 次裕美子が逝ったら 俺も逝くよ」
「ぁぁぁ・・・な、なんか 全身が感じてるよぅ・・」

「ともきち 有ったぞ・・今消毒するし・・・」
 栗本先生は細長い真っ赤なバイブを消毒しています。 あれが妻の肛門に入るのでしょう。



羞恥110
風水 4/2(水) 11:06:33 No.20080402110633 削除


妻は待っていたかのように私の一物を勢いよくくわえました。

「ぉぉぉ ゆみちゃんのフェラだぁ・・・いやらしいなぁ」
 田中社長の言葉も耳に入らない様子で必至で私の一物をくわえる妻
「ぁぅ・・・ぁぅ・・・ぅぅぅ」

「ゆみちゃん 少し 指入れるよ」
 唾液と愛液で十分に潤った肛門に田中社長が指を挿入したようです。
「ああぁぁ・・・いやぁぁぁ・・・い、いいぃぃぃ」
 私の一物から口を離し のけぞりながら妻は声を上げました。

 口から離した一物を右手でしっかりと上下させながら
「ぁぁ あなたぁ・・・ご、ごめんなさい・・・感じてきちゃったぁぁ」

「おおっ 子宮口が少し収縮し始めましたよ・・・逝きそうですね 膣壁がうねってます」
 モニターを凝視する栗本先生は続けます。
「ともきち ゆみちゃんずいぶん感じてきたようだし そろそろ逝かせていいよ」
「おぅ クリポン じゃ例のブツ貸してくれ」
「そうだな ともきち ちょっと待て」

 栗本先生が急いで取り出したのは 大型のローターでした。
「ともきち ほいよ   おもいっきり逝かせてあげな」
「クリポン任せてくれ」

「ゆみちゃん 天国に逝かせてあげるからね」
 田中社長は肛門に指を入れたまま 片手で大型ローターを妻のクリトリスに押しつけました。
「いやぁぁぁぁ・・・な、なんなの・・・ぁぁぁぁ・・・・いいぃぃぃ」

「と、ともきち君・・・き、気が変になりそうぅぅぅ・・・」
 田中社長は指で肛門を ローターでクリトリスを そして細いカメラのチューブが入っている膣口に舌を差し込みました。

「うわぁぁぁ・・・ああぁぁぁ・・・き、気持ちいいよぅぅ」
 妻の両足が激しく痙攣しています。
「ぁぁぁ・・・い、逝きそうぅぅぅ・・・ぁぁぁ・・で、出ちゃいそう・・・」

「奥さん 逝っていいですよ よーく記録しておきますから・・・」
「ぁぁぁ・・そ、そんな・・で、でちゃいそう・・・ぁぁぁ」

 田中社長は肛門への指の出し入れを一段と速め ローターをより強くクリトリスに押しつけました。
「うわぁぁぁ・・・い、いくぅぅぅ・・・逝くわぁぁぁ・・・」

 大きく身体を麻痺させ 絶頂を迎える寸前の妻・・・と、その時
「いやぁぁぁ で、でちゃう・・・ああああああ・・・」
 膣口に舌を差し込んでいた田中ともきち社長の顔めがけて 勢いよく小水が噴出しました。
「うわぁ・・・ゆみちゃん おしっこ出ちゃったんだぁ・・・」

 小水を飛ばしながらも
「わああああぁぁぁ・・・逝くぅぅぅ・・・逝くぅぅぅぅ」
 大きく首を仰け反らし全身を波打たせ絶頂を迎えた妻 

 私は始めて目にするその光景に目を奪われ 言葉を発する事が出来ませんでした。



羞恥109
風水 4/1(火) 11:11:23 No.20080401111123 削除


「ゆみちゃん 舐めるよ・・・」
「あーん ともきち君・・・い、いやぁぁぁ」
 田中社長が ゆっくりと妻のクリトリスを舐め始めました。
「ぁぁぁぁ・・・ぃゃぁぁ・・・」

 モニターに映る妻の膣内は愛液が溢れ ヒクヒクと卑猥な動きを繰り返しています。

「ゆみちゃんのクリトリス・・・おいしいよ」
「と、ともきち君 言わないでぇ・・・」

「奥さん まだ逝かないでくださいよ・・・変化が確認出来ませんから・・」
「・・・い、逝くなんて・・・ぁぁあなたぁ・・・」
 妻は 襲ってくる快楽を堪えている様子です
「裕美子 気にしないで逝ってごらん・・・俺も裕美子の逝くとこ見て一緒に逝くから・・・」
「ぁぁぁ・・・ご、ごめんなさい・・・ぁぁ ぃぃ・・・」

「ゆみちゃん 気持ちよくなってきたろ もっと感じさせてあげるよ」
 今まで舌先で軽い刺激を与えていた田中社長が 妻の剥き出しのクリトリスを吸いはじめました。

「ぁぁぁ・・・だ、だめぇぇぇぇ・・き、気持ちいいぃぃ・・・」
「と、ともきち君・・・ぁぁぁ・・・いいぃぃ」

 栗本先生はモニターを見ながら冷静です。
「うん ずいぶん高まってきたようですね 膣の収縮と愛液の分泌が盛んになってます。
 ご主人 奥様は名器をお持ちのようですね」
「はぁ・・・私には分かりませんが・・・いや、どうも」

「ふぅ・・・ゆみちゃん こっちはどうかな?」
 妻のクリトリスから口を離し 田中社長は肛門に舌を這わせました。

「ぁぁぁ・・だめぇぇぇ・ともきち君・・そ、そんな事したら・・・」
 内診台に固定されている妻の足が小刻みに震えだしました。

「ぁぁぁ・・・な、なんか変・・・」
 田中社長は肛門に舌を這わせながら 右手でクリトリスを転がしています。
「ぁぁぁ・・・感じちゃうぅぅ」

「奥さん まだ逝かないでくださいね 我慢ですよ」
「ク、クリポン・・・そんなぁ・・・ぁぁぁ・・・いいぃ」

「奥さん ご主人も精液検査しますし 少ししゃぶってあげたらどうですか?」
 栗本先生は妻に私の一物をくわえるように促しました。
「ぁぁぁ あなたぁ・・・気持ちいいよぅ・・・来てぇ・・」
「それじゃ 遠慮無く・・・なんか照れますなぁ」
 私は白衣の下から最大限に膨張した一物を引っ張り出し 妻に向かいました。


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