BBS2 2006/12 過去ログ


大人へ続く階段 8
ヨシユキ 12/27(水) 17:22:56 No.20061227172256 削除
大きな画面には淡い緑の長襦袢を着た妻が映し出されたが、妻の様子がどこか
おかしい。それは両手を交差させて下腹部を押さえ、腰を捻りながらまるでオシッコを我慢している子供のようだ。
「まだ我慢しろよ」
画面が揺れないことからも、カメラは三脚に固定されているようだが、舅の姿は無くて声だけが聞こえる。
「もう・・・・・」
「まだ駄目だ。言う事を聞けなければ」
妻は時々屈んで座り込んでしまいそうになるが、舅から声が掛かる度に立ち上がる。
「もう・・・もう・・・・」
「駄目だ。まだまだ我慢しろ。私の言う事が聞けないのか?志保を女にしてやったのは誰だ?」
「お父様です」
「志保に女の喜びを教えてやったのは誰だ?」
「お父様です」
私は耳を疑った。
「志保を女にした?」
つい声に出してしまうと、ベッドに座って見ていた彼女が呟いた。
「あの人から、前の旦那さんとはセックスレスで離婚したと聞いていたけれど、志保さんは処女だったんだわ」
「でも亡くなられたご主人が」
「彼は幼い頃から心臓に持病があって入退院を繰り返していたから、おそらくセックスが出来なかったのかも」
画面の妻は終に耐え切れなくなって、下腹部を手で押えたまま座り込んでしまった。
「お父様・・早く許可して・・もう・・もう・・早く・・」
「だらしない奴だ。その代わり、逝った後も続けて我慢する練習だぞ」
「もう・・もう・・」
「仕方ないから、一度許可してやろう。私の目を見ながらいけ」
「あぁぁぁぁぁぁぁ」
妻の達する顔がアップになり、汗で頬に絡みついた栗色の髪が更に色気を感じさせる。
その時パンツ一枚の舅が現れたが色は白くて痩せていて、服を着ている時よりも更に貧弱に見えた。
「立って身体をよく見せろ」
舅は妻の襦袢を掴んで立ち上がらせようとするが、妻はなかなか立ち上がれない。
「お願いです・・・・一度止めて下さい」
「駄目だ。早く立て」
舅がどうにか立ち上がった妻の長襦袢を脱がせて画面から消えると、一人裸で取り残された妻の身体は荒縄で複雑に縛られていて、特に大きな乳房は押し出されるように上下に縄が掛けられているので一際目を惹いた。
「太腿までこんなに垂らしおって」
下半身がアップになると、確かに太腿まで濡らしていたが、それよりも妻のそこには陰毛が無く、その下の恥ずかしいところからはコードが出ている。
「お父様・・・・いや・・・」
「落すなよ。落したら朝までお仕置きだぞ」
妻のそこからピンクの丸い物が顔を出すと、妻は慌てて両手で押えた。
「もうだめ・・・志保はまた・・・・・・」
「おいおい、逝かせてやったばかりだろ。いい加減に、少しは我慢する事も覚えろ」
「だって・・・・もう・・・あぁぁ」
「こら、座るな。逝ってもいいから、今度は立ったままいけ」
妻は言われたとおり立ったまま達してしまい、また下半身だけがアップになると、そこに舅の手が現れた。
「もっと股を開け。ほら、いつものように出してみろ」
妻が脚を開くと舅の手は股間のすぐ下に移動し、やがて飛び出した襞だけが目立つそこからは、玉子が生まれるかのように先にコードの着いたピンクで楕円形の物が舅の掌に抜け落ちた。





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大人への階段 7
ヨシユキ 12/25(月) 19:26:36 No.20061225192636 削除
土曜の朝やって来た彼女は、見るからに不機嫌な顔をしていた。
「志保さんいる?」
妻が留守な事を説明すると、彼女は大きな溜息をついて煙草に火をつけた。
「やっぱり。あの人も十日間の出張なの」
私はすぐに彼女の言っている意味を理解したが、自分の中で必死に否定していた。
「以前からおかしいと思っていたけれど、これではっきりしたわ」
以前会った時は舅を社長と呼んでいたが、あの人と呼んだ事で関係を聞いてみると、彼女は名前を稔子と言い、舅とはずっと不倫の関係だったが二年近く前に子供が独立したのを期に離婚して、今ではマンションで舅と一緒に暮らしていると言う。
彼女は以前から妻と舅の仲を疑っていたものの、その事を言うと逆に責められた。
結局は証拠も掴めず、思い違いだと思うようにしていたらしいが、私達が結婚してからは舅が頻繁に帰るようになり、今回の出張も直前まで秘書である彼女に話していなかった事で、また疑いを深めたらしい。
「ヨシユキさんだったわよね?あなたも可哀想ね」
「志保さんはそんな女じゃ・・・・・」
私の言葉が途切れたのは、私もずっと疑っていたからかも知れない。
真実を知って妻が離れていくのが怖く、その事から逃げていただけなのだと気付く。
「じゃああなたも見てみる?私も初めて入るけれど、きっと何か出てくるわよ」
彼女はバッグから鍵出すと、指で摘んで私の目の前で揺らす。
「大事そうに、会社の机の中に隠してあったわ。今の会社を興す時にお宝は全てお金に換えてしまったから、蔵の中は空っぽだと言っていたのに、おかしいと思わない?」
彼女の後をついて蔵に行くと、中は外観から想像するよりも意外と広く、綺麗に改築されていてパイプベッドや大きなテレビまで置いてある。
先に入った彼女を見ると、明かりをつけたスイッチのところで固まっていた。
「あの人、志保さんにもこんな事を」
彼女の視線の先の壁には手枷足枷が付いていて、経験のない私でも何をする物なのかはアダルトビデオを見て知っていた。
「志保さんにも?」
私が彼女を見ると、流石の彼女も恥ずかしそうに俯く。
彼女がベッドの下に置いてある、二つの大きな木製の箱の一方を開けると、そこには縄や真っ赤なロープ、他にも革製の拘束具が入っていて、更にその中に入っていた箱を開けると、アダルトビデオでしか見た事が無い様な物が沢山入っていた。
「こちらは何が入っているのかしら」
彼女によって開けられた、もう一つの箱には色々な衣裳やカラフルな下着が、綺麗に整頓されて入れられていた。
何よりも驚いたのは、箱が退けられたベッドの下には、オマルや尿瓶まで置いてあった事だ。
彼女はというと依然箱の中を漁っていて、アルバムを見付けるとパラパラと捲って見た後私に差し出す。
「私に離婚までさせておいて、一向に結婚してくれないからおかしいと思っていたの」
その写真を見た私は息を飲んだ。
それは着物や襦袢姿で縛られている妻の写真で、中には襟元を大きく開かれて、初めて見る妻の豊満な乳房が露出してしまっている物まである。
その大きな乳房の先にある乳首は子供を生んでいないからか小さく、乳房の割に乳輪も小さくて綺麗な色をしていた。
私の心臓は飛び出してしまいそうなほど早く動いていたが、彼女は驚く事も無く平然と次を探している事から、彼女もまた同じ様な事をされていて、この様な事に慣れてしまっているのかも知れないと思った。
「おかしいわね」
何を探しているのか分からずに見ていると、彼女はアンテナ線が無いのでビデオしか写らないであろう大きなテレビの所に行き、後ろから三脚がついたビデオカメラと、数本のビデオテープの入った透明のビデオボックスを出してきた。
「やっぱりあったわ。写真を見付けた時にビデオも絶対にあると思ったわ。あの人は写真よりもビデオが趣味だから」
彼女には何が映っているビデオテープなのか想像がつくようで、中から一本取り出すとデッキに入れた。



大人への階段 6
ヨシユキ 12/24(日) 16:58:52 No.20061224165852 削除
そんな事があってから一か月が経ち、私は益々妻の魅力から離れられなくなっていた。
仕事が終って家に帰ると、着物の上から割烹着を羽織った妻が食事の支度をしていたら、私はどれ程幸せだろうと考える。
そしてベッドに入った時、裸の妻が横にいてくれたらと。
「僕と結婚して下さい」
私は思い切って、舅もいる時に申し込んだ。
すると妻は何も答えずに舅の顔を一度見て俯いてしまい、代わりに舅が口を開く。
「私はそうなれば嬉しく思う。志保さんもまだまだ若い。いつまでも息子の事に囚われずに、自分の幸せを考えて欲しい。ただ失礼だが、ヨシユキ君は志保さんを食べさせていけるかね?所帯を持つと、思ったよりも金が掛かる」
「それは・・・・・・」
「そうなると志保さんも働かなくてはならない。でもアパートで教えるのは無理だし、お弟子さんもこちらに多い。となるとここで暮らすか、ここに通う事になる」
「お父様。私は結婚なんて」
その時舅は、一瞬妻を睨んだ気がした。
「志保さんもヨシユキ君が好きだと、日頃から言っていたじゃないか」
翌週妻は私との結婚を承諾してくれたが、ただし通うのは大変なので、このまま今の家に住みたいと言う。
私は妻と暮らせればどこに住もうと異存は無く、早速その事を叔父と叔母に報告したが、妻が再々婚なのと歳の差があり過ぎる事で大反対された。
しかし私の気持ちは変わらず、妻と話し合った結果私にお金が無い事と、妻も三度目の結婚なので結婚式までは恥ずかしいと言う事で、二人で籍を入れに行くだけにした。
新婚旅行も、私がまだ新入社員で休みがとり難い事を考慮して、土日を利用して近くの温泉に行くことになり、私の引越しも終わって籍を入れるとその足で温泉に出かけたが、やはり妻は着物を着ていた。
よくよく考えてみれば、私は妻が洋服を着ているのを数回しか見た事が無い。
旅館に着くと今まで辛抱した私は夜が待ちきれず、仲居さんが出て行くとすぐにキスをして着物の上から乳房を触る。
「ヨシ君やめて」
「僕達はもう夫婦だろ?」
「でも・・・・・」
触った感じ、妻は思ったよりも豊満だったので堪らずに触り続けたが、顔を見ると目にいっぱいの涙を溜めていた。
「もう少し待って。私もヨシ君が大好きよ。でも、いざ籍を入れたら未だに主人の事が引っ掛かっているのに気付いたの。必ず身も心もヨシ君のものになるから、もう少しだけ時間を下さい」
終に妻の目から涙が毀れる。
「分かった。結婚を急いだ僕もいけなかった。志保さんの気持が落ち着くまで待つから」
「ありがとう」
妻は私に抱き付いて来た。
「ごめんね。こんな奥さんでごめんね」
「大丈夫。もう籍を入れたのだから焦る事は無い。その代わりいつものを」
私は口で抜いてもらったが、初めて妻はそれを飲み込んだ。
「飲んでくれたの?」
「だって、今の私にはこれぐらいしか出来ないから」
その夜別々に温泉に入り、浴衣の襟元までしっかりと閉じた妻にいつもよりも念入りに口と手でしてもらい、二人抱き合って眠りについたが、私が夜中に目を覚ますと、どこにも妻の姿は無い。
「ごめんなさい。目が覚めてしまったから、また温泉に入ってきたの」
妻の手首が少し赤くなっているように感じ、布団に入って来る時に見えた足首も赤くなっていたようだったが、この時の私はその意味すら分からなかった。
その後妻との生活が始まるのだが、それまではたまの週末にしか帰って来なかった舅が、私達が結婚してからはちょくちょく帰って来るようになっていて、妻はと言えば相変わらず裸になることすら拒む。
流石の私も妻に何かあるのではないかと疑いだした頃、家元の発表会があると言う事で、会場が遠方の為に妻は十間ほど泊まりで手伝いに行く事になって家を空けた。
するとあれだけちょくちょく顔を見せていた舅も来なくなり、胸騒ぎがした私は、気が付くと家中を嗅ぎ回っていたが何も出てこない。
あとは私が一度も入った事のない蔵だけだったが、入り口には見るからに頑丈な鍵が掛けられていて、唯一ある小さな窓も塞がれている。
今までは妻が好きだけでここまで来たが、一度不安になると得体の知れぬ恐怖に脅えるようになり、妻の泊まるホテルに行ってみようと思った土曜日、一人でやって来た秘書の彼女によって、私の知らなかった妻の姿を暴かれる事になる。



大人に続く階段 5
ヨシユキ 12/23(土) 21:49:34 No.20061223214934 削除
その様な付き合いが二か月ほど続き、手だけでは満足出来なくなった私は意を決してホテルに誘ったが、やはり妻は頑なに拒む。
「主人を亡くして、まだ一年しか経っていないの。お願いだから分かって」
「志保さんは僕の事を嫌いですか?僕は志保さんを愛しています」
「私もヨシ君が好きよ。でも駄目なの。まだ主人に申し訳なくて駄目なの」
「どうして?もうご主人はこの世にいない。志保さんや僕は生きている」
亡くなられたご主人に対して酷い事を言っているのは分かっていたが、この頃には妻は私にとって掛け替えの無い存在になっていた。
「志保さんの全てが見たい。志保さんの全てが欲しい」
妻はこれ以上無いというほど悲しそうな顔をして、車の窓から何も見えない真っ暗な外を眺めていた。
「駄目なの・・・・・・・・その代わり・・・・・・」
今週は舅が帰って来ていないので家に戻ろうと言われ、いつもの部屋に通される。
「こちらにいらっしゃい」
私を目の前に立たせると、ゆっくりとジーンズのボタンを外していく。
「志保さん・・・・・・」
ジーンズを足から抜き取って、今度はパンツ越しにキスをしたあと、それも一気に下げられた。
この様な明るい場所で見られるのは初めてだったが、同年代の女性に見られるのと違い、私に恥ずかしいという思いは微塵も無い。
「うーん」
次の瞬間温かい感触に包まれて、思わず声を漏らしてしまう。
「ううーん・・・もう駄目です・・・・早くティッシュを」
「いいのよ。口の中に出していいのよ」
妻が答えるために一度口を離したので、今まで顎を突き出して上を向いていた私は妻を見てしまい、オチンチンが妻の小さな口いっぱいに収まっていく様子を目撃してしまった私の興奮は更に高まり、頭を数回前後に動かされただけで勢いよく出してしまった。
「ヨシ君があんなに沢山出すから、口から毀れてしまいそうだったわ」
ティッシュに吐き出した妻はそう言って微笑み、座布団を三枚並べて言った。
「綺麗にしてあげるからここに寝なさい」
言われた通りに横になると、妻は元気を無くした私のオチンチンを左手で支え、右手に持ったティッシュで優しく拭き取ってくれるのだが、背筋を伸ばして正座している姿は、まるでお華を生けているようだった。
「ヨシ君は、今までどうやって処理していたの?」
「ビデオを見ながら・・・自分で・・・・・・」
「ヨシ君もそんなビデオを見るんだ」
「でも今は見ません。今は・・・・志保さんを想像しながら・・・・・」
妻は恥ずかしそうな素振りを見せたが行動はそれとは逆で、支えていた左手をゆっくり上下に動かし始める。
「私の何を想像していたの?ヨシ君厭らし〜い。よーし、もうそんな事が出来ないように、もう一度出しちゃえ」
妻は茶目っ気たっぷりにそう言うと、頭を下げてまた口に含んできた。
「志保さん・・・また出そうです・・・あぁぁ・・・もう・・・ああぁぁぁ」
最初から激しくされた私は、一度出してもらったばかりだと言うのに、早くも情け無い声を上げていた。
「まだ駄目。そんな悪い子にはお仕置きよ。少しは我慢しなさい」
妻は起き上がるとそう言って触れてもくれない。
「わあ。勝手にピクピク動いてる」
「志保さん・・・お願い・・・・」
妻は悪戯っぽく微笑むと、また頭を下げて口に含んでくれたが、私が情け無い声を上げる度にわざと中断させてしまう。
「もう我慢出来ない」
散々焦らされた私は、我慢出来ずに自分で握ってしまった。
「こら。分かったから自分で触らないの」
その時玄関の開く音がして、妻は慌てて私の下に敷かれていた座布団を抜き取る。
「お父様だわ。ヨシ君、早く穿いて」
慌しく座布団やティッシュを片付ける妻を見て、私も急いでパンツとジーンズを穿いた。
「ヨシ君いらっしゃい」
「おじゃましています」
「お父様・・・今日は・・・・・・・」
「ああ。今週は帰らないつもりだったが、見たい資料があって」
私達を見ないで話す舅の視線の先を見ると、ゴミ箱から私を拭いてくれたティッシュが一つ飛び出していた。



悪夢 その35
ハジ 12/22(金) 21:44:58 No.20061222214458 削除
「ガキは面倒くさいなあ」
母との情交で、何度も羽生はそう口走った。
「エ?」
思わず物問いたげに、母は羽生の方をみた。しかし、羽生の深い一突きで、その疑問はあっけなく封じ込められた。
「オ……オオウ」
感極まったような声を上げて、彼女の体はさらに前のめりになった。羽生に後ろから、責められているのだ。
それにしても、なんという屈辱的な体位だろう。
トシキがいつものように二人の様子を覗きはじめてから、母はずっと、この体勢を強いられている。前傾姿勢のまま、自らの手で足首を握り恥部を晒しているのだ。
羽生は目の前にある豊かな臀部をヒタヒタと叩きながら、悠然と構えている。そして、一部つながった状態から気紛れに腰を突き出せば、たちまち女体はのたうつのだった。
「……く、苦しい」
母が膝をガクガクと揺らした。
羽生はその様子に目もくれず、じっと物思いに耽るのだった。

今頃、母の女の部分はどうなっているのだろう。母と羽生の情事をずっと盗み見てきたトシキは自身の感覚が麻痺してきたことを自覚していた。
当初こそ手荒に扱われる母をみて、その悲惨さに顔を覆っていたものだが、今ではちがう。大人たちの行為をみて、時折、母に対して悪戯を仕掛ける自分を想像するようになっていた。羽生がすることと、同様のことをやってみて、同じような反応を母から引き出したい。
もちろん妄想だけとはいえ、罪悪感はある。自分の母親に性的興奮をおぼえるのは、いかがなものか。
今ならば、当時の自分の異常さがわかる。しかし、その頃のトシキにはそれを考える余裕はなくなっていた。むしろ羽生が自らの欲求を代わりに果たしてくれているのではないかと錯覚することもあった。
ひとつには母の変節に原因がある。
最初は嫌がっていると思っていた。半ば強引に体を奪われる母はいつも表情に悲哀の色を浮かべていた。
だが遍歴を重ね、性の饗宴も峠に差し掛かると、仮面は無残にも剥がれ、見苦しいまでの痴態をみせつけた。
「し、死ぬ、、、、こ、このまま殺してッ」
「だ、旦那も、こどももいらない。ふ、ふたりで――」
「やめないで〜、私の――わたしのォォォ……」
トシキは息苦しさに目を逸らした。
わかっていた。母は喜んでいるのだ。
羽生が来る日――母は朝からそわそわしていた。本人は隠しているつもりだろうが、注意深く観察していればそれは容易にわかる。
いつもと変わらぬ様子で、食事の用意をして子供たちを学校へ送り出す。その後の時間を彼女はどうやって過ごしているのだろうか。
生活に疲れた顔はいつの間にか、輝きを取り戻していた。
殊更、服装や化粧が変わったわけではない。生来の艶、美しさが甦ったというのが本当のところだろう。
もともと父のような男と付き合うような女なのだ。それほど綺麗な世界で生きてきたわけでもない。水商売の経験もあると聞いた。子供の世話に追われ、封印してきた女の顔はすぐに素顔を取り戻した。
父や子供の目を意識しているのだろう。懸命にそれらを押し隠してはいた。
しかし、女心なのか、薄汚れた格好は愛しい男にはみせたくないらしい。装いが派手にはならないように細心の注意を払って、自らを着飾る。
特に下着にはすごい念の入れようで、新調したものは今までの肌色に近いごわごわとしたものではなく、毒々しい色をした子供心にも淫靡さを感じさせるものばかりだった。
それを纏い、鏡の前で少女のように身を翻す母にトシキは更なる苛立ちをおぼえるのだった。



今日も散々いびりぬかれていた。なかなか挿入までいかず、たっぷりと牝液を搾り取られた。
そして、あろうことか羽生の巧みな指使いの前に失禁さえする始末である。
「しょうのない女だな。ま、ユルユルだから仕方ないかあ」
「ご、ごめんなさい。すぐに片付け……」
「そんな調子だから、娘にも馬鹿にされるんだよ」
「…………」
母は情けなさそうに、自分の濡らした床に立ち尽くすしかない。そこへ冒頭の言葉である。
「――ったく、ガキは面倒くさいなあ」
彼女はサッと顔色を変えた。
「む、娘になにを――」
「別に……ただ、もうお前には任せておけないから」
「だから、なにを――ウッ」
羽生のごつい手が母の下肢に伸びていた。
その指先は的確に急所を射抜く。母はいまや指一本で羽生に支配される女に成り下がった。
「お願い――娘になにを……」
「おまえは黙って、私を楽しませていればいいんだ。それしか能がないんだから」
「娘には……娘には手を出さないで――アーッ」
羽生に後背からぶち込まれると、母ははしたなく声をあげて泣いた。そして次第に何も言わなくなった。

機械的な腰使いで、おざなりに母を抱いた羽生はゆっくりと煙をくゆらせていた。
それでも、トシキの母は壊れたオモチャのように羽生の足もとに倒れ伏している。
その姿をみて、トシキは拳を握り締めていた。爪が掌にくい込むほどに。

――生かしてはおけない

あの男――父親以外にはじめて向ける殺意だった。
トシキにはわかっていた。
羽生が抱いていたのは、母ではない。ヤツが頭の中で、犯しているのは姉のはずだった。
「ガキは面倒くせえ」
羽生がそうつぶやく度、害意のボルテージがあがった。



大人に続く階段 4
ヨシユキ 12/22(金) 20:48:36 No.20061222204836 削除
約束通り翌週は妻を連れ出して私の車で出掛けたが、妻は必ず着物を着てきていたので何処へ行っても目立ってしまう。
それでも私は毎週のように連れ出し、二か月ほど経った帰り道、田んぼの畦道に車を止めて妻にキスをしようとした。
「ヨシ君駄目」
「どうしてです?僕は志保さんが好きです。志保さんだって毎週会ってくれるじゃないですか」
「・・・・・・・・・・分かったわ。その代わり絶対にキスだけよ」
私の唇が妻の小さな唇に触れた瞬間、それだけで早くも私の股間は勃起してしまい、パンツに擦れて射精してしまいそうな感覚に襲われる。
妻はと言えば、いざ始まると私をリードするかのように舌を入れてきて、その舌は私の舌に絡まろうと口の中を動き回るので、柔らかな舌の感触と妻から漂う良い香が相まって、更に興奮が高まった私の腰は自然と動いてしまう。
勿論キスは初めてではなくて童貞でもなかったが、威張れるような経験は無い。
付き合っていた彼女とは何度かキスはしたが、この様な唾液を交換するような激しいキスは初めてで、また彼女とはセックスをせずに別れていた。
なぜなら彼女の事を好きにはなっても愛しているという程ではなかったので、セックスはしたくても処女だった彼女の後の責任までは取れないと思ったからだ。
それで結局私が童貞を捨てたのは風俗で、悪友達と最初に行った時は何がなんだか分からない内に出されてしまった感じで、次に行った時も終始リードされて終わったために、童貞では無いと大きな声では言えない。
「ちょっと、ヨシ君」
昔飼っていた犬が発情期になると、私の足に抱き付いてきて仕切に腰を使っていたが、情け無い事にこの時の私は、正にそれと同じような状態になっていた。
「志保さん・・・・・出てしまいそうです」
私がこんな情けない事を言えたのも、妻が十七歳年上だったからかも知れない。
「もしかしてヨシ君は初めてなの?」
「はい」
普段なら少ない経験でも見栄を張って強く否定してしまうのだが、咄嗟に甘えた方が得策ではないかという計算が働き、私は嘘を付いてしまった。
「ヨシ君」
妻は私の頭を強く抱き締め、一度離れるとまた唇を近付けてきた。
「うーん・・・・ううーん」
私は唇を塞がれたまま、女の子のような声を出していた。
それもそのはず、妻はキスをしながら私の股間を擦り始めたのだ。
私のオチンチンからは、精液でもオシッコでもない液が出てきてパンツを濡らし、ズボンまで少し染み出してきた。
すると妻は擦るのをやめてファスナー下げ、硬くなってしまっているオチンチンを器用に取り出す。
「こんなに濡らしちゃって悪い子」
まるで男女が逆転したような惨めな状態だったが、妻が握った手を強めたり弱めたりするだけで、今にも爆発しそうだった私はそれどころではない。
「志保さん・・もう・・・・」
「待って。まだ駄目よ」
妻は手を伸ばして、後部座席に置いてあったティッシュを乱暴に何枚か抜き取る。
「出す時は言うのよ。ちゃんと教えるのよ」
妻が数回手を動かしただけで、私は限界を迎えてしまう。
「もう駄目です・・・出そうです」
妻は慌ててティッシュを当てると、手の動きを少し速めた。
「いいわよ、出しなさい。出していいのよ」
私はあまりの快感に、また女の子のような声を上げていた。
「出る・・・出る・・・あぁぁぁぁ」
妻はまたティッシュを何枚か取り出すと、それで優しく拭いてくれたが、あまりに丁寧に拭かれた為に、また私のオチンチンは反応し始める。
「まあ・・・・・若いって凄いわね」
そう言うと車に付いている時計を見た。
「今日はもう駄目。また今度してあげるから」
妻は私を抱き締めてくれたが、今日ほど小さな車で良かったと思った事は無い。
本当はセンターにコンソールボックスぐらい付いている、もう少し大きな車が欲しかった。
しかし小さな車しか買えなかったお蔭で今の私と妻の間には、細いサイドブレーキレバーしか無い。
「初めてが手でごめんね」
「ううん。志保さんの手、凄く気持ちよかったです」
妻を送り届けると、幼い子の帰りを待つ親のように舅が外に出て待っていた。
「志保さん。どうかしたのか?少し髪が」
妻の爪先から頭の先まで、舐めるように見る舅に異様な感じを受けたが、初めて妻と性的な関係を持った私はまだ夢見心地で、髪を手櫛で直しながら小走りに玄関へ向かう妻を見送った。
それからは会う度にキスをして、妻の小さく温かな手のお世話になっていたが、当然私の欲望はエスカレートしていく。
しかし妻は私が少しでも身体を触ろうとすると、強く拒絶して怒ってやめてしまうので、キスと手でして貰う以上の行為には進めない。
「志保さんごめんなさい・・・・やめないで・・・・お願いだから最後まで」
「それなら悪戯しないの。約束でしょ?」
男ならここまで来たら強引にでもしてしまうのだろうが、歳の差が有るからなのか、妻に怒られると母に怒られているような感じになってしまって、やはりそれ以上の行為に及ぶことが出来無い。



大人に続く階段 3
ヨシユキ 12/22(金) 20:44:33 No.20061222204433 削除
翌日からの私は仕事に没頭し、何とか妻を忘れようとしたが、その事で余計に妻を意識してしまって想いが募る。
これほどまでに女性にのめり込んだのは、二十数年間生きてきて初めてのような気がした。
学生の時に付き合っていた彼女も、周りの友人にも彼女がいたので彼らに刺激されて付き合っただけなのだ。
もう会えないと思うほど私の中で妻が美化され、妻がこの世で一番素敵な女性であるかのように思えてきて、終に我慢し切れなくなった私は妻に迷惑がられるのを覚悟で会いに行こうと決めた金曜の深夜、ほとんど掛かってくる事の無い電話が鳴る。
「志保です・・・・・明日・・・会いませんか」
「志保さん?凄く嬉しいです。でも土曜なのにいいのですか?」
「今週から急に・・・お稽古の時間が・・・・・変更になったから」
妻の話し方はどこか不自然に感じたが、その様な事よりも嬉しさが上回る。
「絶対にお邪魔します」
翌日私は天にも昇る気持ちで妻の家に向かったが、その日の妻は笑顔も無くて、話をしていても上の空のようであまり噛み合わない。
「お茶を煎れてきます」
「もう十分頂きました。それよりもここにいてくれませんか?僕はもっと話がしたい」
その時突然、色が白くて痩せている、見るからに優しそうな顔をした男が入って来た。
「あなたがヨシユキ君かね。嫁の志保さんがお世話になっています」
この男が舅だと分かったが、老人を想像していた私は驚く。
「どうかしましたか?」
「すみません。あまりにお若かったので」
「これでも昨年還暦を迎えました」
亡くなったご主人は、妻よりも五歳年下だったと聞いて納得する。
「折角来て頂いたのに、志保さんは今朝から気分が優れないようで悪かったね」
確かに妻は顔色も悪い。
「気が付かずにすみません。今日は帰ります」
「それならまた来週来なさい」
「いいのですか?」
「勿論。志保さんは息子が死んでから、ほとんど家から出ようとしないので心配していました。私からもお願いします。話し相手になってあげて下さい」
私は翌週も妻の家に行くと、舅が玄関の所でミニのタイトスカートを穿いた女性と話していた。
「彼女は帰るところですから、どうぞ、どうぞ」
遠くで見た時は髪形や服装から若い女性だと思ったが、近くで見ると結構目尻などに皺があり、妻よりも少し年上に見えるが美人には違いない。
「社長。これで失礼します」
彼女は舅に深々とお辞儀をすると白い車に乗り込み、私はいつもの部屋に通されて、しばらく舅と二人で世間話をしていると妻がお茶を運んできたが、両手首に巻かれた包帯が気になる。
「手首をどうかしたのですか?」
「えっ・・・・・ええ」
すると妻に代って舅が答えた。
「志保さんは金属アレルギーなので、時計やブレスレットをすると皮膚が荒れる事があるのですよ」
思い出せばこんなに目立つほどではなくても、包帯をしていたのは初めてではないような気がする。
舅が一緒の時は遠慮があるのか妻はほとんど話をしなかったが、舅が車で出掛けると普段の妻に戻り、妻の事をもっと知りたい私の質問に答えてくれる。
「お父様は少し離れた所で会社を経営していて、会社近くのマンションで暮らしているから、こちらで過ごすのは週末だけなのよ」
舅は月に二回ほど金曜の夜に帰ってきて、日曜の夜にはマンションへ戻っていくそうだ。
そして先ほど玄関で話していた女性は、舅の秘書をしている女性だと知る。
その後も私は毎週土曜日になると妻の家に行き、更に妻とも親しくなれたのだが、やはり舅がいる日は口が重いので家から連れ出す事にした。
「いいえ。私は」
「志保さん。たまにはいいじゃないか。早速来週にでも何処かに連れて行ってもらいなさい」
「はい」
私が何度お願いしても聞き入れてくれなかったが、舅が口添えをしてくれると一つ返事で承諾した。



大人に続く階段 2
ヨシユキ 12/21(木) 21:07:24 No.20061221210724 削除
それからの私は仕事が終ってアパートに帰ると、今までのようにアダルトビデオの世話になることも無く、目を閉じて妻の姿を思い出しては右手を動かす。
妻に会ってから一週間が過ぎ、毎晩想像の中で妻の世話になっていたからか逢いたい想いが更に募り、我慢し切れずにまた妻の家に行ってしまう。
「先週のお礼に来ました」
「まあ、わざわざその為に?コーヒーでもご馳走するからお上がりなさい」
座敷に通されると流石お華を教えているだけあって、大きく立派な花器に綺麗に花が生けてある。
「そんなに緊張しないで。足を崩してもいいのよ」
「失礼ですがお子さんは?」
「いないわ。欲しかったけれど主人が病弱で授からなかったの」
「それじゃあ、お一人で暮らしてみえるのですか?」
「なんだか興信所の人みたいね」
「ごめんなさい」
「いいのよ。今は死んだ主人の父親と二人で暮らしているわ。つまりお舅さんと」
妻との会話が途切れてしまい、何か話さなければと思えば思うほど話題が出てこず、自分でも予期せぬ言葉が口を突いて出てきてしまう。
「一目見て好きになりました。僕とお付き合いして下さい」
妻は驚いた顔をしたが、もっと驚いたのはこの様な事を口走ってしまった私自身だ。
「新入社員と言う事は、歳は二十二?」
「はい。もうすぐ二十三になります」
すると妻は、口に軽く指先を当てて笑い出した。
「凄く嬉しいけれど、私はもうすぐ四十よ。あなたよりも十七も年上のおばさんなのよ」
三十代前半だと思っていた私は驚いたが、自分でも信じられない言葉が勝手に出てくる。
「歳なんて関係有りません」
すると彼女は困った顔をする。
「昨年主人を亡くしたばかりの未亡人なのよ。それに、私にはその前にも離婚歴があるの」
私は今まで一人の女性としか付き合った事は無く、それも相手から告白されて付き合った為に、自分からこの様な告白をするのは初めてだった。
しかし未亡人と言う言葉の響きが拍車をかけ、気が付くと土下座までしている。
「志保さん。お願いします」
「どうして私の名前を?」
「先週書いてもらった契約書で」
妻は大きな溜息をつくと、また微笑みかけてくれる。
「まだ主人の事が忘れられないから、お付き合いは出来ないわ。それにヨシユキ君とはまだ二回しか会っていないし。でも近くに来たらお寄りなさい。コーヒーぐらいはご馳走してあげるから」
「どうして僕の名前を?」
「この前名刺を頂いたでしょ」
私は断わられた失望感よりも、名前を覚えていてくれた事に感激していた。
それも名字ではなく下の名前を。
「ありがとうございます。本当に来てもいいのですか?」
「ええ。但し土日は生徒さんが来るから駄目よ。平日の夜も殆どお稽古だから、昼間ならいつでもいらっしゃい」
私は次の日も、また次の日も図々しく妻の家に行ってお茶をご馳走になり、今までなら楽しみにしていた土日の休みは、妻に会えない事で逆に辛い。
妻に会いに行くと言う事は当然仕事をさぼっているのだが、妻に励まされると私にやる気が起きて、時間は大きくロスしていても逆に成績は上がり、妻が側にいてくれれば人生全てが上手くいくように思えた頃、私の新人研修は終わろうとしていた。
「志保さん。僕とお付き合いして下さい。お願いします」
「それは出来ないと言ってあったでしょ。ヨシ君とお話していると、私まで若くなったような気がして楽しいわ。でも付き合うのは無理なのよ」
この頃には私を呼ぶのに、ヨシユキ君からヨシ君になっていた。
「でも来週には研修も終わってしまう。そうなると平日の昼間なんて来られない」
「そう・・・・・・・私も若くて素敵なお友達が出来て凄く楽しかったけれど、お仕事なら仕方ないわね」
私に対する気遣いかも知れないが、妻は寂しそうな顔をしてくれる。
そして研修も最終日となり、私は寂しくて妻の顔を見ていられず、この日は勧めを断わって上がらずに、玄関で電話番号を書いたメモを渡すだけで帰った。





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大人に続く階段 1
ヨシユキ 12/21(木) 21:04:22 No.20061221210422 削除
今から十数年前、大学を出た私はすぐに一人暮らしを始めた。
それと言うのも中学高校の時に母と父を相次いで亡くし、父方の叔父の家に世話になっていたからだ。
叔父と叔母には子供が無く、そのせいか私を凄く可愛がってくれ、叔母に至っては血の繋がりが無いにも関わらず、私を溺愛に近い形で愛してくれたが私にはどこか遠慮があり、一度自由な一人暮らしをしてみたかった。
「気に入らないところがあったら直すから、お願いだからここにいて」
泣いて縋る叔母を説得する事は最後まで出来ず、自由に憧れていた私はそんな叔母を振り切って家を出た。
私の就職した会社の新人研修は、一般家庭に飛び込みで自社製品をセールスする事で、他人と話すのがあまり得意ではなかった私はこの様な仕事をしたくてこの会社に就職したのではないと思ったが、これはこれで理に適っていて、セールスする為には商品の特徴を熟知しなければならない。
しかし、やはり私には苦痛以外の何者でも無く、ただでさえ押しの弱かった私は殆ど玄関すら開けてもらえず、考えた末に思いついたのは、田舎の方がまだ話だけでも聞いてくれるのではないかという事だった。
そして私は思い切って郊外に出て、あるお屋敷に飛び込んだ時に妻と出会う。
お屋敷と書いたのは敷地が広くて塀に囲まれ、奥には白壁の蔵まで見えていたからで、建物自体は平屋で可也古い。
それでも玄関の中に入ってみると室内は綺麗に改築されていて、いかにも奥様といった感じの着物を着た美しい女性が出て来た。
「どうしたの。着物が珍しい?」
「いいえ。叔母が茶道を教えているので」
実際叔母はお茶を教えていたので、着物姿の叔母や生徒さん達を絶えず目にしていた私は着物姿の女性は見慣れていたはずだったが、妻の着物姿からは妖艶な大人の色気が漂っていて、美しい顔と共に一目で魅入られてしまった。
「そう。私は華道教室をしているから」
妻ははっきりとした二重瞼で、どちらかと言うと洋風の顔立ちをしているのだが着物が良く似合い、濡れているような瞳で見詰められると吸い込まれそうで、目を合わさない様に少し逸らすと綺麗な襟足に目がいってしまう。
ただ年齢は三十代前半のように見えたので、結婚しているに違いないと思った私は恋愛対照としては見ていなかった。
「あなた新人さん?」
「どうしてです?やはり説明が下手ですか?」
「少しね。それに新しいスーツを着ているから」
妻が微笑んでくれると抱きつきたくなってしまい、痴漢をする人間の気持ちが少し分かったような気がした。
「いいわよ。買ってあげるわ」
「ありがとうございます。でも、ご主人に相談せずに決めてもいいのですか?」
妻はまた微笑んだ。
「お客さんが買うと言っているのに、気が変わってしまう様な事を言っては駄目じゃない」
「そうでした」
「でも私なら大丈夫。主人は昨年死んでしまって独りだから」
不謹慎だと思っても、妻の不幸を悲しむよりも、今は独身だと聞いて嬉しかった。



マリネ
ヴァン 12/20(水) 16:52:57 No.20061220165257 削除
今、私と妻はチャットにはまっている。
特にパスワード機能の付いたチャット。
私達夫婦は自宅にある2台のパソコンを使い、夫婦である事を隠しながら同じ部屋に参加している。
私達がチャットにはまりだして半年ほど過ぎた頃だろう。
当然そのパスワードを知っているメンバーだけが集まれる部屋なのだから狭く深い関係になっていくのは自然のこと。
バーチャルな世界で私達は友人を作り、日々の出来事や愚痴を言い合いながら毎日を楽しんでいた。

参加しているメンバーは私達夫婦を含めて7人。
妻以外は全員男というなんともバランスの悪い部屋だったが、アダルトサイトだと考えれば仕方のないことかもしれない。
妻がアダルトサイトのチャットに?と思う人も少なくないだろう。
しかし、チャットを楽しもうと思えば、アダルトサイトの方がはるかに参加人数が多い。
それに仲の良いメンバーだけが集まれば、そこは健全なチャットサイトとなんら変わらなくなるのだ。
と言っても元々は「女」を求めて集まるアダルトサイト。
急な展開を見せ始めたのは、最近のことである。

「もう眠くなってきたよ・・・先に落ちて寝てもいい?」
私と妻のパソコンはお互い背中を向けるような位置で同じ部屋に置かれている。
チャットの中ではなく、こうやって実際私と話しをするのはどちらかが先に退出したい場合だ。
「そうだな。じゃあチャットの方でみんなに先に落ちるって言ってから退出しなよ」
妻はそんな私の言葉よりも先に「そろそろ眠いので落ちます」というレスを打ち込んでいた。
「いつまでやってる?」
「俺はもうちょっとやってるよ。きりのいいとこで落ちるから先に寝てていいよ」
先にどちらかが寝るというのは今となっては珍しいことではない。
とは言っても妻が先に落ちることの方が圧倒的に多い。
男ばかりのチャット部屋に妻を残しておく心配もあってのことだというのは自分でもなんとなく気づいている。
「わかった。じゃあ先に寝るね」
いつもと変わらないやり取りに妻は何事のなかったかのように寝室に入っていく。

男だけになったチャットの部屋。
妻が先に落ちることが多いので珍しいことではないのだが、この日は何故かいつもと違う会話へと方向転換してく。

モクバ>あ〜あ 女の子落ちちゃったよ
春風>マリネって「子」って年齢でもないだろw
GG>マリネって29だっけ?
春風>そうそう 人妻らしいね

マリネと言うのは妻のHN。
本名からは遠くかけ離れたHNなのだが、思いつきで付けたわりには妻も気に入ってる様子だった。

モクバ>くぅ〜人妻いいねぇ〜 エロい。エロすぎるよ(笑)
銀楼>正直言ってマリネ目的で参加してるようなもんだし。ぶっちゃけちゃうとww
GG>ぶっちゃければ全員そうじゃね?w
マウス>当然だね(爆)
春風>だなw ヴァンもそうじゃないの?

ヴァンと言うのが私のHN。思いつきと勢いで付けただけのHNが今の今まで続いてしまっている。

ヴァン>え?俺? 今更そんな感じでもなくない?

私はマリネが私の妻だと知らないメンバー達に、会話の流れを変えるようにしらっと言ったつもりだった。
しかし、一度火がつき始めたメンバー達は止まらない。

春風>またまたぁ 素直になれってw
GG>マリネのマンコに突っ込みてぇぇ〜
銀楼>じゃあ俺はケツの穴
マウス>口はやっぱ俺? マウスって言うくらいだから?(爆)
モクバ>待ってって。俺と春風とヴァンが使う穴ないじゃん!
GG>ローテンションw 3穴同時を2回やればいいことw
春風>手の開いてる間はビデオとか写真撮影?
銀楼>ビデオいいね!売れるんじゃね?w

好き勝手に言うメンバー達はついに想像の中で妻を犯し始めた。
あまりの豹変振り。今までこんなことなど一度もなかった。
最近では仕事の話や、身の回りで起きたちょっとした事件を話して笑いあってるだけだったのに。

ヴァン>みんな何言ってるんだよ。いきなりマリネ戻ってきてこのログ見たら怒るぞ?

当然マリネである妻が今日このチャット部屋に戻ってこないことは夫である私が一番知っている。
それでもなんとか会話の流れを止めたかったのだ。

マウス>いいんじゃない?マンコ濡らしちゃうかもよ(笑)
GG>これで濡らしたら淫乱人妻だなw
銀楼>淫乱っていうか・・牝豚?www
モクバ>おぉ〜 牝豚ときたか(笑)
銀楼>この際マリネ=牝豚でいいじゃね?
春風>牝豚であることに異存はないがw
GG>絶対毎日男に囲まれてマンコ大洪水にしてるって
モクバ>そう言えばマリネが部屋に入ってきたらいっきにマン汁臭い部屋になるしな?(爆)

その会話はすでに私が何を言おうと止まることはないだろう。
それと同時に私の胸の奥底のほうで何かムズムズとした感覚が生まれてくるのを感じてしまう。
いや、胸の奥底というよりも、それよりずっと下の方。

春風>ヴァンもそう思わない?

春風というHNの男。この男がこの部屋の中で一番私と仲のいい男だ。
私のレスが少なくなるといつも気遣って私に会話を振ってくる。
しかしこの時ばかりはそんな気遣いも複雑だった。
何と答えていいのかも分からなかったのだ。
ずっと隠し続けてきた夫婦であると言う事実を言おうとまでは思わない。

マウス>そうそう。ヴァンだけ乗り気じゃないとか?
ヴァン>乗り気とか乗り気じゃないとか・・・
銀楼>ヴァンだってマリネを犯す想像してオナったことあるんじゃね?

この銀楼と言う男は「じゃね?」というのが口癖だ。

春風>ヴァンだって今こんなこと話ながらチンポ立たせてるだろ?
GG>牝豚マリネのマンコにつっこみてぇ〜ってw
モクバ>あとはヴァンだけだって。男だけの同盟(笑)
マウス>同盟って(笑)
銀楼>なんの同盟だよw
モクバ>マリネ牝豚調教同盟?(爆)
春風>名前長っw
モクバ>まあ、名前なんてどうでもいいんだよ(笑)
春風>で・・ヴァンはこっち側?

私は何も言わず部屋を退出することも出来た。
しかしそれをしなかったのは、先ほど感じたムズムズと身体の中を走る感覚が一層強くなっていくからなのかもしれない。

銀楼>ヴァンだってチンポ起ってるんじゃね?
マウス>起ってるならこっち側だよ
モクバ>起ってるならマリネ犯したいっていいなよ
春風>全員素直に言ってるんだからさ。この際こんなサイト来てて隠すような話じゃないだろ?
GG>マリネを牝豚調教したいって素直に言ったら楽になるって。勃起してるんだろ?

他のメンバー達とは意味合いが違うのだろう。
しかし私の股間は彼らの言うとおり10代のころまで若返ったかのように硬くなっている。
先から出る液体がトランクスを濡らしていることだろう。
私はどうなってしまう?どうすれば?
頭ではない。私はその10代まで若返ったかのような肉の棒にしたがってしまった。

ヴァン>マリネを牝豚調教したい・・

きっと後悔する事だろう。
明日の朝になればなんて馬鹿なことを言ってしまったのかと思うはずだ。
しかしこの日の私は、メンバー達と一緒にマリネである妻を想像の中で犯し続け、硬い肉の棒から性の塊を吐き出したのだ。



立場42〈終〉
Retaliation 12/19(火) 01:37:56 No.20061219013756 削除
「ほら、お父さんがお仕事に行くわよ。亮もお母さんと一緒にお見送りしましょうね」

「それじゃ行ってくるよ。そうそう昨日も言ったけど今日は少し仕事で帰りが遅く
なりそうだから」

「はい、わかってます」

「洋子も子育てで大変なんだから無理して僕を待たないで先に休んでていいよ」

「いえ、私は大丈夫だから気にしないで、それよりもお仕事頑張ってね」

「あぁ、じゃ頑張って出来るだけ早く帰るようにするよ。亮の事を宜しく。それじゃ行っ
てきます」

「気をつけて、いってらっしゃい」

玄関のドアを開け会社に向かいます。「仕返し」が終わり2年が経ちました。あれから私
と洋子の間には子が生まれ、名前は「亮」と名付けました。勿論、正真正銘私の子供で
す。
妻は亮が産まれた事で仕事を辞め、今は専業主婦をしています。

2年前の出来事を知らない友人や知人からは本当に仲が良い夫婦と言われています。
まさか洋子が不倫をしたなんて誰も信じる事はないでしょう。そしてその不倫があの
奇妙な関係を生み出した事も。あの出来事を知っているのは私、洋子、理香、吉崎
そして佐々木と佐々木の彼女の真紀さんだけです。
時々、洋子とのセックスの途中に「まさかママが不倫してたなんて知ったら亮は何て
思うかな?」と冗談で言うと、締め付けがまし「ごめんなさい」と泣き叫びます。
私自身もフラッシュバックもなく以前のような妻との関係に戻りつつあります。

私は自分の意志が強いと思っていました。しかし自分が安全な立場にいる時に誘惑を
仕掛けられると簡単に堕ちてしまいました。誰でも過ちは犯すでしょう。しかしその
過ちをどう償うか、またどう償わせるかが重要なのだと気付きました。
もしあの仕返しが失敗していれば私と洋子も、理香達と同じで離婚していたかも
しれません。勿論亮も産まれていないでしょう。

しかし私の計算は狂いました。まさかあそこまで理香に溺れるとは思っていませんでした。
結局私も洋子や吉崎と同じで意思が弱い人間でした。いや、もしかすると洋子や吉崎以上に意志が弱い人間なのかもしれません。もし少しでもタイミングがずれていれば妻よりも
先に私が不倫をしていたかもしれません。

退社時間になりちょうど佐々木と同じエレベーターに乗り込みました。佐々木は相変わらず独身ですが、真紀さんとはまだ付き合ってるいるようです。

佐々木「何だ?今日も真っ直ぐ家に帰るのか?」

私「あぁ、子供もいるからな」

佐々木「本当に前みたいに戻ったな。まぁそっちの方がお前らしいけど」

私「何だよそれ、褒めてるのか?」

佐々木「そうだよ。でもたまには俺とも付き合えよ」

私「あぁ、今度誘ってくれよ」

そんな会話を佐々木とし会社を後にしました。


「今日は何て?」

「仕事で」

「アナタも随分変わったわね。悪い人・・・」

「君もじゃないか」

「こんな女は嫌い?私はアナタの事を今も変わらずに愛してるわ。アナタは?」

「勿論、俺も愛してるよ。理香」



次は私が妻の立場になるかもしれません・・・



ま・・こんなものか・・
すう 12/16(土) 00:01:51 No.20061216000151 削除
・・・これで6回目の参加。
見回すと、参加者は殆ど3段腹のおばちゃんや、おじさん。
部屋の隅に2人でいるとネズミみたいな顔の男とフクロウみたいな
顔の女が近寄ってきて、「一緒にどうですか?・・」と男が
微笑んだ。
妻は少し迷っていたが、私が「どうぞ・・」と言うと男は妻の横に
女も会釈して私の横に座った。
「素敵な奥さんですね」男は背もたれの棚に持ってた缶ビールを置きながら妻を見た。
「ときどきいらしゃるのですか?」と再び妻の顔をみた。
「ええ・・ときどき」返事をためらう妻の変わりに私が答えた。
妻はシャワーを浴びたあとは透ける程薄いベビードールとTバックだった。
フクロウ顔の女が私に体を寄せてきた。
「綺麗な奥さんね、うらやましいプロポーションだわ・・」
私のブリーフに手を入れてきた女の背中越に妻が見えた。
鼠顔の男は妻のベビードールのボタンを外していた。
ピーンと立った妻の乳首が見えた。

朝から降り続いた雨は午後には収まり、夕方近く、西の空の下
暗い灰色の雲間の間から、乳白色の光が射していた。
その空の下、一隻の運搬船が荒川を上流に遡っていた。
かき分けられた波が岸辺に届き、年老いた釣り人が一歩下がり
そのまま振り向くと、そこにレンガ色のマンションがあった。
そのマンションの12階、厚いカーテンで仕切られた部屋の中で
妻は大きく息を吸い込んだ。



悪夢 その34
ハジ 12/3(日) 23:23:30 No.20061203232330 削除
飛び出してはみたものの、トシキには行くところなどない。
少なくとも真面目に学校に行くつもりはなかった。姉と連れ立っていくからこそ、意味があったわけで、ひとりでは到底そんな気にはなれない。
とりあえず自宅を離れようと歩を進めたが、行く先が決まらない。父親の一件で友人を失ってからは塀の上以外、外で遊ぶこともなくなった。どこへ行っていいのか、わからない。かといって、家にとどまって、姉たちの話を聞く勇気はなかった。
それでも日頃の習性のせいか、通学路を通ったような気がする。気がつくと、川原のような所にいた。
その光景にはわずかながらの記憶があった。
目の前の風景が急激に色を失っていく。それとともに、かすかに風のにおいを嗅いだ気がした。
そこはまだかつて自分がコミュニティの一員であったと信じて疑わなかったころ、友人たちとともに散策、冒険したところ――
その風景の中に姉の姿はなかった。あの頃はそれほど彼女を必要と感じていなかった。姉もただ遠くから自分を見守っていただけだった。
不意に込み上げそうになったとき、背後に人の気配を感じた。
トシキが振り返ろうとしたところ、ふわりと暖かいものに包み込まれた。抱きしめられていた。
それが誰だか、見ずともわかる。最愛の人――姉のエリカであった。
「ごめんね、トシ」
姉はそれ以上、何も言わない。自分の異変に気づき、追いかけてくれた。それだけで十分だった。
顔が見たくなり、身をよじったが姉の力は強く、動けない。
きっと、姉は泣き顔を見られたくないのだな――トシキは目を閉じ、そのまま身をまかせた。
トシキにとって、姉は母親以上に母性の象徴であった。母には父親から自分たち子供の身を守ってくれない苛立たしさがある。愛していないわけではないが、少し突き放した見方をしている部分もあった。
それにくらべ、エリカはトシキに献身的だ。立場的にも存在的にも、より強い結びつきを感じるのが姉だった。
トシキは何も言わない。何も聞かない。姉が話したくなったら、耳を傾ければいいことだ。
羽生が口にした言葉――養子縁組、家族がバラバラ――不安は数え切れないが、聡明な姉に任せておけば、きっと大丈夫だ。
そのかわり、甘えるように姉の髪に触れた。三つ編みに結われたそれを指先で弄ぶ。こうすると必ず落ち着いた。
「トシ、お姉ちゃんを信じて。必ず何とかするから」
いつもとはちがう姉の緊張した声に益々不安は募ったが、そのときのトシキには自分を庇護する彼女を信じるのが最善に思えた。



「そ、それから、どうなったんだね」
すっかり柴崎の話に引き込まれた私は思わず、そうたずねていました。
当の本人はというと、あいかわらず他人事のようにしれっと聞き返してきました。
「姉の件ですか?それとも母親の方?」
「両方だ」
私のせっつくような口調にも動じることなく、まだ十代のはずの少年はそれをいなすように懐に手を入れました。手には煙草の箱が握られていて、その中から慣れた手つきで一本を取り出すと、口もとに運びます。
私は反射的に火を貸そうとして、彼が未成年であることを思い出しました。
「羽生は、さらに頻繁に自宅を訪れるようになっていきました。完全に羽生の女になった母はむしろ喜んで、それを迎え入れている節がありました。そして姉に養子縁組の件を執拗に迫るようになりました」
柴崎は焦らすようにゆっくりと煙草に火をつけました。この過酷な運命に翻弄される少年はちょっとした仕草で私を威圧し、喫煙を注意する機会を与えません。
「やはり、そういうことか……。養子の件は何故わかったんだね。後からお姉さんに打ち明けられたのかね?」
「いえ、姉は何も話してくれません。僕に余計な心配をかけたくなかったんでしょう」
「では、どうやって――」
「それは……」
珍しく柴崎が口籠りました。この感情の起伏が乏しい少年でも言いにくいことはあるようです。
「ずっと覗いていたんです」
「覗く?」
「姉のことは信頼していました。でも、やはり心配で――かといって、その頃の僕は母をもう信用できなくなっていましたし……母と羽生の密会を直接見張っていました。二人はその……コトの後で必ず姉のことを話すのです」
私は絶句していました。年端もいかぬ少年が母親と間男の情事を盗み見ていたのです。しかも彼に悪気はありません。全ては姉を想う心からの行動なのでした。
しかし、彼は私の気遣うような視線を断固とした態度ではねつけました。先ほど見せた躊躇が嘘のようにスラスラと話し続けます。
「母も姉の扱いには困り果てていました。姉は養子の話を全く聞き入れる様子はなかったようなのです。そのことを母は羽生にも相談していました」
私は彼の話でずっと引っかかっていたことを訊ねました。
「羽生はどうして君のお姉さんを養女に出すことにそんなに必死なんだ?相手先から礼金でも、せしめようとでもいうのかね」
「詳しくは知りませんが、顔を売るためだと言っていました。その甲斐があったのか、例の劇団創立の際、そこからかなりの援助を受けたとも聞いています」
「なんだって」
私は事の大きさに今更ながら驚きました。
「まさか――人身売買ビジネス……」
「違いますよ」
柴崎はあっさりと否定しました。
「姉は今でも、そこで元気に暮らしています」
「そうなのか……」
私はホッと胸を撫で下ろしましたが、柴崎の胸中を考えると素直に喜ぶことはできません。要するに彼らは大人の事情に屈したということになります。
世間では決して珍しくない不幸な出来事のひとつなのでしょうが、良い歳をした私でさえ、なかなか納得しがたいことです。当時の柴崎少年に受け入れられるはずがありません。
そんな私の気持ちも知らず、当の本人はすでに過去のことと、割り切ってしまっているようです。
「相手は俗に言う名士というやつです――父や母が逆立ちしても、かなわないような……羽生が学校の父兄から受けがいいのも、その人のおかげでもあるんです。お金うんぬんだけの話ではなくて、色々と他にも便宜を図ってもらっているという話です」
私は一度深呼吸をして、気を落ち着かせました。できれば、苦めの酒が欲しいところです。
「だが、君はそれを承服できたのかね?」
柴崎は答えません。
「……だろうな」
私は勝手にひとりごちました。
さすがにそれでは説明不足と感じたのでしょうか。柴崎は少し付け足してみせました。
「おっしゃりたいことはわかります。他人のあなたからみれば、僕は単に母や姉に捨てられただけのように思われるかもしれません。僕はそれを認めたくないために羽生を憎もうとしている――そう思われても仕方ない。だけど――」
ほんのわずかですが、柴崎の頬に朱が差したように見えました。
「聞いてしまったんです。あの男と母が乳くり合いながら、しゃべった一言を」



アダルトショップにて
美脚の虜 11/29(水) 00:30:13 No.20061129003013 削除
 老けたと思う。アダルトショップに何の抵抗も無く入れてしまう。若い頃はこうは行かなかった。後ろめたくて、どきどきして。このごろは余りどきどきはしなくなった。置いてあるものも大体見当がつくし、新製品を探す態度はコンビニを散策するのと大差が無い。
でも、コンビにとは値段が違う。人の足元をみる問い言うか、欲望で前後不覚になった客から暴利をむさぼるのか、小遣いで買うには少し痛い。
 それでも私は酒もタバコも博打もしない、奥さん一本槍だ。そんなわけで、妻のもこの買い物については「小遣いの内なら」と黙認されている。というより、買って帰るものはすべて奥様のためのものだから、少しは感謝されてもいいはずだ。
 ドアノブに「本日は貸切のため関係者以外立ち入り禁止」と札が下がっていた。
アダルトショップに貸切も無いだろう、誰かのいたずらに違いない、店の者に知らせてやろうと、札を持って中に入った。
 薄暗い店に入ると、一応何か面白いものはないかと見て回ってしまう。今欲しいのは「飛びっ子」ワイヤレスのバイブ。妻に着けて外出でもしたいけど、許してくれそうも無い。エナメルのブーツ、ボンテージの衣装。黒く光って魅力的だが、お値段も魅力的。手が出ない。それに、妻に着せようにもサイズが合いそうも無い。
この店は1階から店の中で地下に続く階段があるのだが、それも秘密っぽくて好きだ。
近いから何か音がする。階段の下はなにやら明るいのだ。
 階段を下りると、商品が隅に寄せられ、その中心にスポットが当たっていた。そしてそのスポットの中には、今しがた随喜の涙で見送った、ボンテージファッション、エナメルのハーフブラ、ミニスカート、ピンヒールブーツ、ガーターストッキングの女性が、全頭マスクをかけられ、なにかに跨っていた。
「ジョーバですよ。健康器具の。吸盤つきのディルドを鞍に取り付けてあるんです。」
よく見ると、女性は後ろ手にピンクの手錠をされ、荒馬に跨らさせられているのだ。
馬並みのものが彼女の中で踊っているのだろう。後ろにのけぞった拍子に彼女がボールギャグをかまされているのが解った。全頭マスクは口の部分が開いたタイプなのだ。
ハーフカップのブラからは乳首が覗く。先にクリップで錘、いやこれもバイブを付けられていた。
「ビデオを回しているのが旦那さんでね。」
私と同じ年格好の男が必死にビデオを回している。
「入ってきたまずかったですか」
「奥さん、この人間違えて入って来ちゃいましてね、でも私が悪いんです、札は下げたけど、鍵落としてなかったから。でも、奥さんもおんなじようなもんでしょう、見せたかったからこんなことしてるんでしょう。」
旦那が、カメラから目を離し
「どうぞ、何なら、どうぞ」と言う。
「どうぞって、何が」と私。
「嵌められてる所を撮りたいんじゃないですか」店長はそう言うと、人妻の方に向かい
ギャグを外してしまった。
「耳栓をしていてね、イヤホンで携帯電話でしゃべるんだよ」乗馬から降りるのに手を貸したやると、旦那の首から吊った携帯に「ひざまずいて、なめろ」と言った。
「さあ、さあ」とうながざれてファスナーを下ろすと、店長が女にローションを手渡す。
飲物のように口に含むと、薄っすらと見えるのだろうか、私のペニスにしゃぶりついてきた。
「バックだ」の声に後ろを向いて尻を差し上げた。
「ゴムないですか」
「ドバーっと出してやってください。注ぎ込んでやってください」
「でも」
「大丈夫ですから、ピル飲ませてますから」
止まらなくなった私は、後ろからガンガン突きまくった。

知らないうちに周りには人がいた。
しまった、札を外したのは私だ
 






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